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ポピュリズムの仕掛人:SNSで選挙はどのように操られているか

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ネタバレイタリアの五つ星運動はデジタルマーケティングを利用したポピュリズム運動だった。ケンブリッジ・アナリティカが2016年のトランプ当選やブレグジットで暗躍していたのは記憶に新しいが、その画策以上に操られている市民が、ドイツ然り、ハンガリー然り、一様に操られているという事実にポピュリズムの恐ろしさを感じる。より広く市民ウケする中道は流行らず、極端な主張を八方美人的に弄する方がウケると言う、メソッド戦になっている。
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ネタバレ2025年の本。
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ogakikayo
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著者が用いる物理学の比喩が印象的だ。感覚的には納得出来るが科学的には誤りであるニュートン物理学と、現実をより正確に捉えるが予測困難な量子力学の内、世論調査などに依拠していた従来の政治は前者、SNSに翻弄される現在は後者に当たるとする(176-7頁)。そして、予定調和的な"ニュートン政治学"の常識が通用しなくなった"量子政治学"の現在は既存の秩序が転倒するカーニバルにも擬えられる(はじめに)。そうした現状認識に基づき、興味深い事例が数々紹介されている。著者のルーツに当たるイタリアの事例が特に面白かった。
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Go Extreme
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群衆が自ら創り出す政治的カオス 政治をNetflixのようにパーソナライズされたコンテンツ供給としてとらえる発想 怒りは抑え込むのではなく、貯蔵され、計画的に政治的目的へ転用される 極端な主張をする過激派はむしろ戦略上不可欠な起爆装置として扱われる 科学の"善"ではなく、操作と制御の手段としての科学が政治に導入されている 観察者が現実を変えるという量子的性質 民主主義とは自分たちの運命を自分で支配できる仕組みであるべき 民主主義の根幹を支える新たな知恵と、創造的かつ破壊的な精神が必要とされる
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よっち
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怒りの感情をアルゴリズムで煽り、民主主義をカオスに陥れるSNSを駆使した選挙で勝利をおさめる「混沌の技師」たちと、ポピュリズム政治の舞台裏を解説する1冊。イタリアのマーケティングの専門家ジャンロベルト・カサレッジオ、イギリスのEU離脱を先導したドミニク・カミングス、アメリカのポピュリズム仕掛け人スティーブ・バノン、タブーの概念を変えたマイロ・ヤノプルス、ハンガリーのアーサー・フィンケルスタインを紹介していて、SNSで民主主義のゲームの本質を変えようとする彼らの言説は巧みで影響の大きさを改めて実感しました。
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