形式:単行本
出版社:文藝春秋
形式:文庫
出版社:新潮社
⇒しかし、散々、弟に迷惑をかけ絶縁までした、誰もが死を願うほどの放蕩な兄が死んで、「もう一人の自分を失ったようで…」と最後に思わせる兄の存在は、弟にとって単なる血縁関係をも超越した究極な存在になっていることに気づく。著者作詞の石狩挽歌が聞こえてきそうな、鰊漁の描写も見事。兄と弟、兄弟と母親との家族関係を描いた作品としても秀逸である。(2000.7記)
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