形式:単行本
出版社:新潮社
この事件、エグいですよね。この事件をモデルに新堂冬樹さんの「殺し合う家族」誉田哲也さんの「ケモノの城」も書かれているので折角なので是非!読んでて辛いですが…😅
アヴェンダドールさん、コメントありがとうございます。新藤冬樹さんや誉田哲也さんもこの事件をモデルに書かれているのですね。しばらく時間をおいてから、読んでみたいと思います。(やっぱ、ちょっと辛かったので😭)
主犯の松永は殺人をほのめかすだけで、自分の手を汚しておらず、実際の殺人は純子が実行犯となっている。また純子の両親妹夫婦一家の殺害は長期間監禁拷問を加えた上でお互いに疑心暗鬼させ、心理的に追い込んで家族同士で殺害させた。その後遺体をバラバラに分解し、肉を煮込み、ミキサーで液状にして公衆便所に流す、遺骨は砕いて海に捨てるなどの処理も残った家族にさせたとされる。生き残っているのは純子と事件発覚の原因となった少女(2002年に17歳)しかおらず、対立する証言も多く、殺害の経緯が不明なものも多いようだ。
殺害現場浴室はタイルを貼り替え、配管を交換等の証拠隠滅が行われ、一部時効効が成立する等、物的証拠が乏しい中、主犯の松永は全面否定し、無罪を主張。一審では松永、純子二人に死刑判決が出た。本書は二人の死刑判決が出た日に脱稿している(その後、2011年純子は無期懲役に減刑)。あくまでも私の主観的な印象だが、物的証拠がないのに死刑判決は乱暴ではないかと思う。証言も食い違いが見られ、松永は一貫して無罪を主張しており、冤罪の可能性はないのだろうか?また監禁生活の間に一家が協力して松永を排除する方法は無かったのか?
もの」と「殺されるもの」になっていく。なぜ、彼らは逃げなかったのか? 逃げられなかったのか? この種の話しは、映画でいえば園子温監督の『冷たい熱帯魚』や香川照之が演じた『クリーピー』がある。人間不信に陥りそうなケタクソ悪い事件、読むんじゃなかった。
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