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池波 正太郎
剣客商売 十一 勝負 (新潮文庫)
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剣客商売 十一 勝負 (新潮文庫)
池波 正太郎
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形式:文庫
出版社:新潮社
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1099
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352
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感想・レビュー
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量甘
シリーズ11作目。小兵衛に初孫の小太郎が誕生し、小太郎をめぐるエピソードが微笑ましい。表題作の『勝負』と『その日の三冬』がとくに印象深かった。
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ひより
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『剣の師弟』『その日の三冬』のような、小兵衛やの心中を想像すると辛くなるような話もあり、『時雨蕎麦』のようなちょっと笑える話あり、そして『初孫命名』…おめでとう!次巻からどう描かれていくのか楽しみ~。小兵衛は既にいいじいじっぷりを発揮してるけど(笑)
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2024/07/25
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しろっこ
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シリーズ11冊目。7編の短編集。面白い。しみじみと哀しかったり切なかったり時々くすっと笑えたり最後まで心穏やかに楽しめた。大治郎と三冬に長男が生まれて、小兵衛もお爺ちゃんに。その初孫の命名に悩む小兵衛がおもしろかったな。なんで鯉だの鯛だのが出てくるんだ?生きてればいろんなことがあるよなぁって年相応の述懐を覚えつつ読了。
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2024/06/16
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k
今回も面白かった。
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H
遂にお祖父ちゃんになった小兵衛が益々面白い。
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Atsushi
シリーズ11作目も秋山父子の剣が冴えわたる。初孫が誕生、小兵衛の好々爺ぶりが微笑ましい。硬軟織り交ぜた七話を収録も「剣の師弟」が印象に残った。嘗ての愛弟子を手にかけねばならなかった小兵衛の心痛いかばかりか。とんでもない勘違いと早合点が笑いを誘う「時雨蕎麦」もお気に入りだ。
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2024/02/08
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おさむ
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小兵衛にとっての初孫(ういまごっていう読み方もあるんですね)、小太郎が生まれる本巻。いつものやりとりを通して、秋山ファミリーの仲の良さがにじみ出ます。表題作「勝負」や「その日の三冬」は、母となり、女らしさが目立つ三冬さんのかつてのような男前ぶりがいかんなく発揮されています。かつての弟子や同門生たちが道を踏み誤るケースの話が増えて、小兵衛が苦悩する場面が増えたような‥。長く生きていると、想定もしていなかった人間の変化に向き合わざるを得なくなりますね。今も昔も変わらぬ業ですな。
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2024/01/25
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すす
今回は再び短編集。長編もたまにはよいけど、やはり短編の方が読み易い。 正月、のんびり読むのには丁度よい。 コタツにでも暖まりながら、日本人であることを普段より意識するする時に読むと何かしみじみとする。 観るに値するTVも少なくなった今、読書の時間を大切にしたい。エピソードにマンネリ感も多少あるけど、剣客商売は読むに値する本だと思いました。
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2024/01/02
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浜のU39
楽しく読みました。必ず小兵衛が勝つので安心して読んでいます。次の12を読みます。
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2023/12/06
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KAZOO
11冊目は、短編が7つ収められています。主人公の初孫誕生に伴いその命名をどうするか、ということや、むかしの道場の弟子を自分の手で始末してやりきれなさに悩む姿などが印象に残ります。また小兵衛としては珍しいことに息子の大二郎に剣の試合で負けてやってくれと頼む話など、いつもながら人情味のあるものも多く楽しめました。
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2023/10/20
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Mariko
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キートン
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ネタバレになりそうなので、こちらから。 上手く書けないが、表題作の大治郎は、悪い意味で不器用というか、自分がいかに恵まれているか気がついていないような気がする。 尊敬できる父がいて、愛する妻がいて、望む望まないにしても老中・田沼意次とのコネもある。 こんな恵まれた環境にいることが、どれだけ幸せなことなのかに気がついていないからこそ、仕官することの大変さをしらないからこそ、『負けてやれ』という小兵衛の言葉を素直に聞くことができなかったんだろうなと思ってしまう。
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2023/06/08
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nicky_12345679x63
その日の三冬がなかなか良かった。 孫の名前も決まった。
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fuku-fuku-fukui
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まあさん
久しぶりに「剣客商売」を手に取りました。 前作の第十巻は昨年読了したもので、本当に久しぶりになります。 印象に残ったのは本編の題名となっている「勝負」。小兵衛にとっては初孫となる小太郎も誕生します。また、「その日の三冬」も味わいが深かった…。
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2022/12/30
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由良のと
初孫誕生の喜び。弟子にまつわるエピソードが多い。人を導くことの大変さが伝わる。ちょっとしたことで人生が狂ってしまう悲哀。 十番斬りに続く
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2022/09/30
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ショーン
小兵衛の年老いていく姿と孫が生まれ、あらたな生命の息吹とが絶妙なバランスを保っている。大治郎の活躍も板についてきたし、彼らを取り巻く人たちも円熟味が出てきたように感じる。話の流れは非常に絶妙であっという間にどんどん読み進んでしまうところは流石である。
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2022/08/28
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leelee
第11作目… 一つ一つの短編に深い想いが詰まったシリーズでした。大治郎と三冬に子供が誕生し、初孫の命名エピソードに笑い、「剣の師弟」で師弟を手にかけた話と、「小判二十両」で助けた小野田万蔵の話は切なかった。 若いおはるも弥七も、小兵衛の気持ちを理解し、信頼し、しっかり受け止めている。年老いていく小兵衛には欠かせない人達がたくさんいますね。
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2022/08/11
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Kira
購入しての三読め。「剣の師弟」で、かつての愛弟子を成敗した秋山小兵衛は、「小判二十両」で、かつて目をかけてかわいがった剣士を逃がしている。対照的な結末を持つ二話を冒頭と最後に配したこの巻は、小兵衛の苦悩を描きながら、初孫誕生という喜びにも満ちている。孫の名は小太郎。池波氏が長生きされていたら、小太郎の物語も読めたことだろうと思うと、氏の早すぎた逝去が残念でならない。
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2022/07/20
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デンプシー
2回目。常盤新平の解説にもある様に、つらい時に読んで慰められる本。秋山小兵衛ファミリーと仲間たちの相互信頼と温かな人間関係を軸に進むハラハラストーリーを何度でも味わいたいたくなる。
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2022/07/09
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私的読書メモ3328
ビターな話がさらに増えてきました。いずれも余韻が残って秀逸ですが、作品集としては、痛快な話もあと一本多くて良かったように思います。
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2022/06/12
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masaru
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yoshida
剣客商売シリーズ第11弾。大治郎と三冬に子が生まれる。小兵衛の初孫でもあり小太郎と命名される。シリーズを読んでいて実に感慨深い。かつての小兵衛の弟子が現れる。事件を起こした弟子を自身の手で始末をつける小兵衛。かつての弟子の姿に他に方法はなかったか、想いにふける小兵衛。最終話で小兵衛の別の弟子が悪事の依頼を受ける。その事件での小兵衛の処し方に、小兵衛の想いがある。作品を通じて小兵衛が老いたと言う描写が目にとまる。剣の腕が落ちた訳でもない。病を得たのでもない。だが人はいつか老いる。一抹の寂しさを感じつつ読了。
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nabe2511
ネタバレ
前話では謀略により動きを封じられ、悶々とした日々を過ごした大治郎と三冬が思う存分に活躍する12巻。子弟を諫める剣、相手を思いやる剣。心のあり様で顔を変える様々な剣に出会えます。初孫にでれでれの小兵衛さんにもね。 【備忘録】剣の師弟「刀を捨てよ:小兵衛」・勝負「負けておやりなさいませ:三冬」・初孫命名「して、名はなんと?:松崎助右衛門」・その日の三冬「岩田殿。さらば:三冬」・時雨蕎麦「ろく、六十三の婆さんですと?:川上角五郎」・助太刀「いよいよだな、伊織:林牛之助」・小判二十両「せ、先生……:小野田万蔵」
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猫はアンモナイト
いつもながら一話一話が心に染み入り滋養豊富かつ風味絶佳。「剣の師弟」「勝負」「その日の三冬」が特に好き。何れも重めの話。一方「時雨蕎麦」だけ色合いが違って笑える話。全体を通じて、この巻では秋山小兵衛が精神的に年取ってしまったのではないか…みたいに描かれているが、孫が生まれ、この先元気を取り戻すことができるだろうか。
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よっ!
「その日の三冬」はドラマ化されているけど、かなり脚色が入っている。おじいちゃんになった小兵衛が好々爺なのはいい感じ。助太刀をしてもらって師の林牛之助を亡くした中島伊織はその後どうなったのだろう。小判二十両の小野田万蔵のその後も気になるな。★★★★☆
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カチ
「その日の三冬」三冬のこういう優しさが好きだと思った。「時雨蕎麦」60歳の角五郎と63歳のお崎なら、どっこいどっこいな気がするが「婆さんの顔へ袱紗でもかぶせて、添い寝をしておやり」とは、小兵衛もなかなか。32歳のお清では角五郎には「もったいない」とも。それなら64歳の小兵衛と24歳のおはるはよいのかと思うが、彼は剣豪で並外れた男だから別格なのだろう。おはるは百姓の出で身分も低いし、百姓の妻になるよりは良い生活が出来ていそう。お崎の持参金二百両といい、老人の結婚は経済力が物を言うところが現実的。
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秋良
小兵衛に孫が産まれて全体的に微笑ましい巻。なんだけど、昔の弟子の変わり果てた姿を目にしたり老いが迫ってきたりと、悲哀を感じる部分も多い。三冬の涙もそう。生きていれば嬉しいことも悲しいこともあって、悲しいことでついた傷はどんどん増えていく。長生きすればいいってものでもないなあ。剣の腕はあってもネーミングセンスのない小兵衛、孫の名前が大変なことにならなくて良かった良かった。
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matsu04
第11巻。愛弟子を成敗せざるを得なかった「剣の子弟」、剣の勝負の妙を描いた「勝負」、久々に颯爽とした三冬の姿を見られた「その日の三冬」、秋山親子の超絶強さを思い知らされる「助太刀」など…。それにしても初孫とは実に可愛いものではあるが、一方で小兵衛の老いを感じさせられるのは何とも寂しい。(再読)
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Kira
図書館本。シリーズ読み二周め。秋山小兵衛の老いの心境を思いやりながらの読み返し。「剣の師弟」で、かつての愛弟子を成敗せざるを得なくなった小兵衛は、かなり落ち込む。そこへ待望の初孫誕生。しかも男の子。命名することになった小兵衛が魚の名前を考えていると知って、あわてる大治郎が笑える。秋山ファミリーを守るため に、もはや小兵衛に落ち込んでいる暇はない。
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Makoto Yamamoto
再読。 若かりし頃のアドバイスが必ずしも十分でなくって、反省する小兵衛。60を過ぎた今なら、違った言葉を選んだと思い落ち込む小兵衛ってうまく加齢していると思う。 「勝負」での【その試合「負けてやれ」』の言葉は年輪を重ねた結果。 三冬も同じ言葉を大治郎に。 大治郎は自分忠実に試合に出る。 いい話。 『初孫命名』ほのぼのしたやり取り。『助太刀』秋山親子も一役買った動きに。 再読なのだが、いずれの短編もスッと入って、のめり込んでしまう。 次巻がア楽しみ。
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ちゃいろ子
大治郎と三冬の子ども、そして小兵衛の初孫が無事に産まれ、、その初孫の命名を頼まれた小兵衛の姿が、いつもの大先生とはちょっと違って可愛らしい(笑) 自分に似て身体が小さい所が気になって、名前に小とつけることを嫌がってみたり。 さて、これからこのお孫ちゃんが物語を盛り上げていくのかな? 「その日の三冬」は、「狂乱」の悲しさと似ていて切なかったなぁ。 「助太刀」は最初の出会いが趣があり。 新しい登場人物たちの予感がして楽しみ。
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AU.Step
大治郎と三冬の間に子が産まれる。小兵衛の初孫。これまで見せなかった一面も垣間見える。いずれも剣客商売ならでは、の話ばかりだが、個人的には『時雨蕎麦』の面白味が好み。
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いつも食べすぎ
tvでお馴染みの剣客商売なので、藤田まことや小林綾子が頭で動いてくれて読みやすい。絶対負けないヒーローなので、安心して読める。普段、悪役として描かれる田沼意次が出てくるところも良い。失脚のところも描かれるのか?
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RFMJUVE
小太郎誕生おめでとうございます。併せて久し振りに三冬がメインになっての岩田勘助との話しは、残念ではあるが2人の関係性が素敵だった。やはり身分や外見には勝てないのだろうか。
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2021/01/26
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迷人
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その試合「負けてやれ」。秋山大治郎が義父・田沼意次から一刀流の道場を構える谷鎌之助との試合を命じられた経緯を報告すると、小兵衛は即座にそういった。鎌之助はその試合に仕官がかかっていたのでだ。勝負を前にして苦悩する大治郎には、まもなく初めての子が授かろうとしていた…(第2話『勝負』)。/①昔教えた弟子をやむなく手にかけた小兵衛。しばらく、落ち込み酒も飯も進まず。②雑木林の中で雉を打つ小兵衛、思わぬ話声を聞いてしまう。③女を攫い小屋に籠城した男は井関道場で鍛えた男だった。三冬悲し。④初孫誕生。命名は難産の末。
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ko-sight
大治郎と三冬に子ができ、小太郎と名付けられた。本冊では小兵衛と同門だった者や、弟子が出てくる。その後の人生色々あるが好悪極端な気がした。これに対する小兵衛の厳しさ、優しさを感じた。
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あかつや
小太郎誕生、めでたい。孫が生まれて嬉しい小兵衛の気持ちを反映してか、人情話がいつもより多い気がする。このまま少しずつ丸くなっていくのだろうか。今回一番面白かったのは「時雨蕎麦」。偶然会った小兵衛の弟弟子が後妻を迎えると浮かれている。60歳になる彼が40前の後家をもらうという。でもよく確認してみるとどうも話が違っていて…。とにかくおかしい、声に出して笑ってしまった。24歳の嫁を持つ小兵衛との差がまた。あとは「小判二十両」。このシリーズでよくあるかつての弟子の不始末を片付ける話。小兵衛の変化がよく出てる。
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ぶんぶん
【図書館】早いもので、もう十一巻、後が少なくなった。相変わらずの小兵衛の暮らし、少しづつ老境に差し掛かり、淋しい話しも増えて来た。いよいよ、初孫・小太郎の誕生する。老いを感じる小兵衛にとって、嬉しい出来事だ。小太郎の成長と小兵衛・大二郎の暮らしをこれからも見て行きたい。三冬も徐々に落ち着いて来た感じ、おはると同い年なのが親子の妻と言う感じで凄く違和感があるのが、この物語のキモである。片や六十歳以上の妻、片や二十代の妻、これが突拍子もない事で無くてなんであろう。これが物語に影響を与えて続く事になるだろう。
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へでのり
大治郎の子、小太郎誕生!孫の名に悩む小兵衛がかわいい。
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剣客商売 十一 勝負 (新潮文庫)
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