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天切り松 闇がたり 4 昭和侠盗伝 (集英社文庫)

感想・レビュー
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黄色いソナタ
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シリーズで一番好きかもしれない!湯屋の勲が赤紙が…!寅兄、心配だろうに兄弟分に任せるとは。相沢事件知らなかった、習ったっけ?でも第二夜からの三夜、とんでもない迷惑かけられたとしても愛も信頼もある夫婦。栄治兄ちゃんは小龍の結核が移った?踊る姿を見つめるモブになりたかった。銀子の旦那むかつくし、姑うざいな。
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マンハッタンドクター
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好きなテイストなんだが、やはり過去を美化してる感じが強い。そんないい時代でもなかったとも思う。
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となりのトウシロウ
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久しぶりにこのシリーズを手に取る。松蔵の語りが昭和の時代に入る。第1話では、寅兄ィが面倒を見ていた戦争未亡人の子供に召集令状がきたことに憤慨した松蔵が振袖おこんと書生常と企てた事は・・・。松蔵の二つ名「天切り松」の逸話も語られる。関東大震災を経て復興した東京銀座をモボ、モガが闊歩する中、大陸では満洲建国前夜、大儀なき戦争を仕掛けていたそんな時代が随所に描かれる中で、自分のためではなく他人の為に為すべき事を為す人情味溢れる目細の安吉親分一家の活躍がとにかくカッコいい。
0255文字
やどかり
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ネタバレ読み友さんの超オススメ本、シリーズ4。前巻の大正から時がたった昭和初期のお話。黄不動仕込みの天切りの腕を磨く松蔵は26歳に。安吉親分や寅兄ィはめっきり年をとり、黄不動こと栄治兄ィは結核で療養中。時が経つのは寂しく感じるが、老いても義心は健在。「目細の安吉は天下に仇なす盗ッ人でござんすが、味方のいねえ人の味方でござんす」という言葉にしびれた。今回は戦争が絡んだ話が多くて、今まで以上に硬派で読み応えがあった。
10$の恋

やどさん、安吉一家の面々も齢を重ねて派手やかさは衰退するけど、義心だけはピカピカのまま💪✨軍国へ傾く日本で狭義を貫く姿は、やはり爽快!次が最終巻かな?😊

01/27 12:10
やどかり

恋さん、そうです。次が最終巻。読みたくないような早く読みたいような...。😊戦争へと加速する時代、「人としてのまっとうな生き方」を体現した伝説の夜盗たちは本当に爽快でした。😊

01/27 12:48
0255文字
ウッチー
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 この巻は昭和初期に時代が変わった。途中途中で登場するおこん姐さん。最後の「尾張町暮色」はカッコイイ!  もっとおこん姐さんの闇語りを聞きたい❗️^ ^
0255文字
Money
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ネタバレ常次郎が面倒見てきた勲に赤紙が届き、戦争を憎む常次郎は軍人から勲章を盗む。松蔵は東郷平八郎邸にて、本人から”天切り松”の名を受ける。台湾赴任の令を受けた相沢少佐は軍務局長の永田を討つが死刑となる。安吉の計らいで妻の米子に面会し、ラブレターを渡す。嵯峨侯爵邸に入った松蔵は姫に見つかるが姫は黄不動の栄治ファンだった。政略結婚前に栄治に会わせろと頼まれる。おこんのかつての仲間、銀子が過去の素性を突っ込まれ家を追い出される。おこんは夫の津村から身を引いた過去があったが、津村に再度近づき給料袋と財布をする
0255文字
若黎
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嵯峨浩さんが登場するので4巻から読みましたが面白かったです。天保銭がでてくると「ジョーカー・ゲーム」だよ、政治を一切勉強せず狭い世界にいたというの同じなんだなあとシミジミ。永田鉄山事件も書かれていたので、どんな資料を参考にしたのか知りたいなあ。
0255文字
ロボット刑事K
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このシリーズ、5冊出てるそうですが、私の積読ストックはこれが最後。さて。ここに到るまでどうしてこうも癇に障るのか冷静に分析したところ。私が廚二病をこじらせた正義の味方ってのもあるんですが、松の語りが、くたばった江戸っ子の私の親父とそっくりなんです。作品にも出てきますが地元を出奔することを「売る」とはなかなか出てこない言葉遣いですし「ばんたび」とか「かっちけねえ」とかホント親父の物言い。☆3つ。親父は娘「ひろ子」の頭文字を死ぬまで「S」だと思ってました。「し」と「ひ」の区別がつかない悲しきは江戸っ子なり。
shincha

いたよね~そういう親父。子供のころ、本所界隈にある銭湯に幼馴染と行って、お湯があまりにも熱いんで蛇口をひねって水を出すと…『こりゃ、クソガキ!誰に断って水出してるんでぇ!百年はえぇ!』なんて、つるっぱげの知らない爺様に怒鳴られました。紋々の入った兄さんが、かばってくれたりして・・・下町のいい風景を思い出しました。(笑)

05/29 15:43
ロボット刑事K

下町のオヤジどもは、てめえの子だろうが、他人の子だろうが、分け隔てなく頭ごなしに叱りつけますから。私の身近にも割と多かったですね。背中に絵が描いてあったり、途中の関節から小指がなかったりするヤのつく自由業のおアニィさんたちが。

05/29 16:57
4件のコメントを全て見る
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10$の恋
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今日もあっし(天切り松)の闇語りをお聞きなさんし。安吉一家の盗っ人家業がケチなもんじゃねぇってのは先刻ご存知で。今巻は昭和初期、軍国に傾倒の無茶な政府へチョイとしたお仕置きよ。高級将校達の、胸に輝く勲章を、スリ取り騙し取り、軍事式典は面恥の極み。まったく溜飲が下がる所業、国民の鬱憤を晴らすにゃ意味もあらぁ。軍国日本と国民の隔意、時勢変わりの裏表、悲壮な情を汲み取る安吉一家。心に刺さるこの奥妙さと瀟洒ぶりはとても語り尽くせねぇ。悪ィいが先に行くぜ。知りたきゃ読みねぇ!御免なすって。【私】→私も5巻に行く😁
やどかり

恋さん、共読です。💪「天切り松」の異名の由来が明らかになりましたね。5巻へGoです。

01/27 11:38
10$の恋

やどさん、戦争へ大きくうねり始めた日本、その中で国民の不安不満を汲み取り、ひと泡吹かせる「安吉一家」。天切り松も本領発揮✌️こりゃ次巻も読まないわけにゃあいきませんぜ❗️😁

01/27 12:02
9件のコメントを全て見る
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Shinobu
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天切り松シリーズ、読めば読むほどハマってくる。新しい服を買いに銀座に行きたい。
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shincha
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どれも甲乙つけがたい短編集。時代は、暗黒の大東亜戦争へ突き進む昭和初期。軍国主義に純粋培養された相澤は、自身の行いに微塵の後悔や疑問を抱かない…ただ残された妻と子供たちは不憫でならない。妻への手紙では、落涙必至。なんてカッコいい安吉一家。愛新覚羅溥傑と浩の政略結婚。溥傑の洗練された無償の愛を浩はいけ入れていった。ああ、もう4巻が終わった。あと1冊しかない…残念。楽しい時間はあっという間に過ぎる。
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teejay
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>「いいか、松。早え話を早くす済ますってえ了簡が、世の中をだめにするんだぜ >「男の仕事は、銭勘定も星勘定もしちゃならねえが、そんな仕事なら兵隊にだってできる。きちんと手順を踏んで、仕事の道理を通さずばならねえ。そのあたりの心意気が、関東軍と黄不動のちがうところさ」
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Atsushi
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シリーズ4作目。今宵天切り松が語るは軍靴の音が聞こえる昭和の帝都東京。時勢に抗う安吉一家の奮闘には溜飲が下がる思いだ。相澤事件を題材にした「日輪の刺客」と「惜別の譜」が印象深い。獄中で朴念仁の夫が妻に宛てた哀しい遺書。“和以”の2文字に込められた思いに目頭が熱くなった。
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キーにゃん@絶対ガラケー主義宣言
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昭和侠盗伝/日輪の刺客/惜別の譜/王妃のワルツ/尾張町暮色  解説:すまけい  昭和に入り松も大人になりました。近代史に興味を持つきっかけとなりそうなので、高校生位にお薦めだ。
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オサム
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4回めの読み直し。最終巻(現時点。一本立ちした松蔵の大仕事と引退譚を読みたいのだが)の本作は、戦争前夜のためか前の3冊に比べて内容が重い。帝国陸軍の夜郎自大ぶり批判を通じて、人の性(さが)まで炙り出している。前作までの痛快さは若干薄いが、内容は重厚さを増した。で、相沢夫人に対するおこんの振る舞い…くそ、いい女だなあ(笑)。
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ベビータッチ
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ネタバレ初浅田さん✨ 4巻しかお店になくて(笑)4巻から読んじゃった🤭けど、おもしろかった!登場人物に感情移入したり登場人物の思考を把握することは苦手でめったにしないのだけど、本作はそれらがすっと心に入ってきてじわっと広がった。1〜3のほうがもっとおもしろいそうだから早めに一巻から全部読みたい!
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ともこ
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相沢三郎による暗殺事件、愛親覚羅溥傑・浩夫妻の結婚、事実に虚構の目細一家がからむ。でも、本当にこんな裏話があったならなぁと心から思う。寅弥・栄治・おこん・常、みんな心根が優しく、また、なんと格好いいのだろう。安吉親分の筋の通った子分育てのなせる技か。「目細の安吉は、味方のいねぇ人の味方でござんす。」惚れ惚れする。ちなみに溥傑さんは浩さんを生涯慈しみ大切に生きたという。
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ヨーイチ
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副題通り時代は昭和に入る。天切り松も子供から青年になっている。天切りという伝統芸を継承して、更に二つ名を得る(本作によるとコレは大変な名誉であるらしい)その名づけ親?が超大物で結末も誠に豪華な一編が印象的。各人の名人芸、心意気、語り口の痛快さはいつも通り。この巻では戦前の東京のハイカラさの描写が誠に心地良い。まぁよく調べているってことでもあるのだが、銀座・松屋の由来なんて初めて知った。まさか目細一家が同潤会アパートに棲むとは。安吉親分が渋い。流行り言葉もふんだんに出てきて楽しい。
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Y2K☮
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本書にだけは「絶対泣ける一冊」みたいな無粋な帯は付けないで欲しい。理由は第三夜「惜別の譜」を読めばわかる。舞台が大正から昭和に変わり、華やかなモダンの陰で何かが不穏に蠢く。教科書では一行程度しか触れられていない永田鉄山と相沢三郎の件をもっと知りたい。なぜこうなった。純粋な尊皇心を私利私欲のために煽り、利用した者がいたのか。どちらも帝国主義の被害者かもしれない。侵略戦争には断じて加担したくない。やはり他国の土地を暴力で奪って支配するなんて言語道断だ。その点では著者の、というか目細一家の見解に心から賛同する。
Y2K☮

マテリアル「名前だけで仕事をするようになったら、職人もおしまいなんだ」「世の中の空気なんてものは、政治家が企んでテレビや新聞が異議なしと言やァ、茶を沸かすより簡単にこしらえられるものさ」「戦というものはどれも、外交の不始末によって起こるものじゃ」「『やせ我慢』こそが、かつて日本人の気質の美しさや上品さを支えていたと思う」

05/05 21:46
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空男
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第三夜『惜別の譜』が涙なしには読めなかった。電車の中でタオルハンカチをずっと目頭にあててました。読後感がとにかく素晴らしい本シリーズ、いよいよ次が最終巻とのこと。あぁ、終わってほしくない!
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OMO
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面白さ:○   興味:○   読みやすさ:○   新鮮さ:○   文学的云々:×
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酔拳2
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時はぐっと下って昭和。松蔵が26歳!ええ、もっと17〜20くらいの頃が見たかった!とはいえ、この時代も親分、兄ィたちは健在。目細の安の芸術的腕前、おこんの妹分の為の意趣返し、常、おこん、松の若手メンバーの戦争反対大作戦、と色々あるが、やはりこの巻は相沢事件を扱った、日輪の刺客と惜別の譜。国を思い、家族を思う故の蛮行。他の話もそうだが、戦争に対する浅田先生の怒りと哀しみを感じさせる。時代は満州事変くらいなのかな。日本も酷いことをしてたもんだ。ロシアの事言えないね。でも、ウクライナ侵攻は許せません。
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たの
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★3: 知人本。皆さんカッコいいけどおこん姐さんが特に素敵。
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あいり
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あぁぁ面白い!
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永遠子
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松蔵がもう26歳。だんだん戦争の色が濃くなってきた。栄治が胸を病んで療養中になっていて何だか物悲しい。代わりに常次郎の活躍が増えた。第三夜、泣けて仕方なかった。相沢中佐と米子さんの面会、遺書に込めた米子さんへの想い。第五夜、震災後から戦争までの間のモダンな華やいだ時代。おこんさんの恋愛はいつも切ない。
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よっちん
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時代が大正から昭和に。 松蔵が大人になりました☆
0255文字
がるっち
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あやうい時代になってきたなぁ。 惜別の譜、死に別れではあるけれども、そして大変苦労するのであろうけれども、その心の繋がりが大変うらやましかった。面食いおこんの昔の恋、尾張町暮色、津山役は俳優だれがいいだろうなぁ・・・と昨今の俳優はわからないから昔の俳優を思い描いて楽しんだ。あぁ次で終わりだ。
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Satorito
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4.5-
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広瀬研究会
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時代が下り、この巻では安吉一家の面々が昭和史との対峙を余儀なくされ、がぜん緊張感と迫力が増してきた。安吉親分の酔狂と寅兄ィの浪花節。栄治の洒落っぷりにおこん姐さんのおせっかいに常次郎のペテン、そして松蔵の屁のつっぱり。そんな渡世人の心意気が、戦争に向かっていく世の中の風通しを少しだけ良くする。虚実ないまぜの人情劇は浅田さんの十八番だけど、ますます脂がのってきた感じです。
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have fun
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おこん姉さんにも逢ってみたいな。こういうのが小股の切れ上がったいい女って奴かな。なんか、颯爽として格好がいい。大正時代のモボ、モガ、世相は、戦後ニッポンに近いように思えた。調べてみたいな。
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おれちゃま
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4.5
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TR40
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銀座4丁目(尾張町の十文字)の服部時計店が工事中のところで終わっている。銀座ライオン(日産)も三越も松坂屋も松屋も今の所にある。「粋」で、「いなせ」がとても大切に扱われていた時代。そして無粋で傲岸な軍が台頭し始めた時代。歴史的にいろんなことがおき、そしてもっと色んなことが起きるだろう。明治・大正・昭和と近代の歴史を懐かしむ感覚は我々の世代にはある。祖父や父に聞いた事も含めて懐かしい。今この本を読んでいるのは意義のある事だと思う。このシリーズ4巻で終わりかと思っていたらまだ続くらしい・・・良いことだ。
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家主
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A
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Mikey
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シリーズ4巻目。どれも良く練られている。これを読むと江戸っ子の喋り方が頭の中に残って思わず使ってしまいそうになる。歴史的な相沢中佐の天誅を出てきたのにはびっくり。事件をベースに著者が創作したのだろうが三島由紀夫の感想を聞いてみたい。
0255文字
逢日
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天切り松シリーズ4冊目。語りの中の松蔵が大人になり、時代は戦時中〜戦後の辺りへ。次巻のライムライトで完結なのだろうか。語りと銘打ってあるとおり江戸弁の調子が良い。音声でも聞いてみたくなる。浩さんの話は浅田さんの清朝シリーズに通じるものがあり、切ない。あとがきでも触れてある江戸っ子の「やせ我慢」とか「見栄っ張り」の文化が、言い換えれば矜持の具体化だったのかもしれない。成人してまでありのままだけの人なんて薄っぺらい。時には自分を格好良く見せたい意地は失いたくないものだ。
0255文字
タンク
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舞台が昭和に移りグッと身近さが増しました。街並みひとつひとつが目に浮かびます。登場人物ひとりひとりの心情もひときわ肌で感じられるようで、昂ったりやるせなくなったり大忙しでした。どのお話も珠玉ながら、あえて挙げるなら『惜別の譜』かなあ。 色々辿ってみたらのちの天城山心中という事件を知りまして、言葉を失ってしまいました。
0255文字
Hiroki
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志木図書館 ★★★★★ まさか相沢中佐の後日譚が出てくるとは思わなかった、浅田さんの芯の入り方は半端ないことが分かった
0255文字
Mac
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天切り松のニッ名がまさかこんな形でついたなんて。 目細一家が大活躍で大満足でした!
0255文字
たいぱぱ
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松が26歳(びっくりした!)になった昭和初期が舞台。歴史好きになって、明治維新が第二次世界大戦の悲劇を産み出したきっかけになったとよくわかるようになった。この作品はシリーズの中では異作とも言うべきもので、日本の良心とも言うべき「目細の安一家」を通して狂っていく陸軍の軍人たちを描いている。悲劇への大きな流れに呑み込まれた一個人の物語とも言えるのではないでしょうか。偶然だが、お盆の時期にぴったりの一冊となり色々考えさせられた。一家はもちろん、二ツ名「天切り松」の名付け親のあの人もカッコ良かったなー!
ヒデミン@もも

たいぱぱさんも小説書けそう😊

08/17 15:40
たいぱぱ

ヒデミンさん、今思い返すと色んな面白い(というかよくあんなことしてたな・・・)経験しました。でも、何の教訓もありませんけどね~。嫁、子供は昔話を楽しんで聞いてくれるんで、まぁアリですね(笑)

08/17 15:45
4件のコメントを全て見る
0255文字
taku
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読了まで長くかかってしまったから、振り返るつもりでパラパラとめくっていたけど、それぞれいい話だなあと再度思った。 おこんの恋物語や軍の横暴に立ち向かう若手3人(松蔵・常・おこん)の話が特に印象深い。
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