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トーマの心臓 (フラワーコミックス)(Kindle版)

感想・レビュー
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きし
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心臓を傷跡によせて無性の愛でもってあなたの翼になるということなのかしら、わからない。この物語をきちんと理解することは自分にはかなわないと思います。宗教、少年、噂話、社会、酒や薬…暴力など、自分が居心地の悪さから遠ざけていた、遠ざけているものの上に成り立っているからです。だからこそまた忘れたころに読み返したいと考えています。
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niki
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「この漫画をきちんと理解していないだろうな、自分は」というのが読後の感想。ヨーロッパ映画で全寮制の男子の生活のイメージや、暴力(性的なことも含めて)についてもイメージ出来ていたけれど、この作品では詳しく描写していないし、宗教に対しての精神性も絡んでくるので理解するのは難しい作品だと感じた。それに加えて若さ故の残酷さや純粋さも描かれている。まっすぐに相手を想う気持ちはまぶしい。 こんな高尚な作品だとは、恐るべし。
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煮卵
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一度きりの大泉の話を読んだ後で、手元に残っている唯一の萩尾望都作品として読み返した。最初は何一つひっかかるところがなかった記憶だったけど、今回はすごく面白かったな。しかし、前述の本の「少年が描きたいだけで少年愛に興味はない」には……立派に少年愛でBLでは?萩尾先生にとっては少年の思春期の揺れ=一時の気の迷い、的な部分が反感を買ってしまったのであろうか。ヤッてるかヤッてないかの違いだけな気もする。あとは、私にとって自殺は罪なのでトーマが天使扱いされてることが飲み込みづらかったのが初めて読んだ時の失敗かな。
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もち
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めちゃくちゃよくて泣いてしまった……。
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saiikitogohu
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自分にはむずかしかった。
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みょー太
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昔からタイトルがちょっと怖くて読まずにいた名作。若者っていろんなことがあるよなあ、と思いながら読みました。若いうちに読んでいたら、もっと彼らの気持ちに寄り添えたのかも。今となっては母目線なのかそんなことで死んじゃうことないじゃない…というのがまず来てしまいました。
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真霜
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トーマ・ヴェルナー、ひとつ下のかわいいフロライン。彼の死の報せから始まる本作、品行方正な優等生ユーリに届く遺書という名の恋文。事故だったのか…?それとも…?というトーマの真意は薄く靄がかかったまま、しかしユーリの前には鮮明にその姿を現しながら物語は進んでゆき、一種のサスペンス要素を孕みます。そしてこの寄宿学校にやってきたトーマにそっくりなエーリク。それぞれが痛みを抱え、未熟な子供故に無闇にその傷に触れてしまう彼等の脆くも美しい交流が描き出されています。もう一度はじめから読むと、また違うものになりそうです。
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特務曹長芳野
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予想外に難解。今で言う単なるBLものと思って読んだら痛い目にあった(苦笑)
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窓
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ネタバレオスカー、現実世界にいてください。寄宿学校に通いたい。軽率な感想が出てきてしまう。不在にして長編の物語を推進するトーマはまさに心臓。男子たちの淑女性、というのか、性別の軸で語れるものなのだろうか、女々しいというのとも違う、中性的が一番近いこの感じ、に初めて触れたので戸惑っている。『ポーの一族』など、他の萩尾望都作品を履修してきます。
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nks
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漫画ではあるけれど、文学作品のような趣がある。人を好きになるとは、みたいなテーマで、話が進み、いろいろ考えさせられる。キリスト教の知識があったほうがより理解できるのかもしれないが、特になくても話としてはついていける印象。 それぞれ登場人物に謎めいたところがあって、性別すらよくわからず、読み始めはつらかったが、話が進むにつれて徐々にそれぞれの過去が明らかになる。それがミステリーぽくておもしろかった。
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hiro6636
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3時間映画並
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火星人碧
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若い頃に出逢っていたらたぶん、なんだ同性愛の話かと早々に投げ出していただろう。少しは奥を読めるようになった。時間をかけて読了した。
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日暮五号
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ヨーロッパ、寄宿舎。 救われない人を救うための。 殆どのキャラに美点と二面性。 クッソ美しい。
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リトル★ダック
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1年に1度は読む大作です。2021年4月30日に出版された「1度きりの大泉の話」を読んで別の視点から読むことができました。最後に泣いてしまうのはいつもことですが、今回は特別な思いでよみました。インスパイアされたのは当時上映された「寄宿舎 ~悲しみの天使~」。ところで、萩尾望都先生が打ち切りにならないうちに連載を終了するために「オスカーの子供時代の話なんて無し無し」と一所懸命に描いていらっしゃったのを想像して、くすっと笑いが洩れました。
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ゆと(夕都ぴあ)
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ネタバレ今日一日をじっくり費やして読了。トーマの自殺から始まる少年たちの愛の行方。トーマそっくりでまるで違うエーリクの転入でざわめくユーリの心境。同室のオスカーも色々と抱えているけど、みんな本当にユーリが好きで、ユーリとトーマもお互い心の底で惹かれあっていたけど、でもユーリはサイフリートの甘い誘惑に神を否定し、彼にトラウマを植え付けられ人を愛してはいけない、天使の翼を失くした罪人だと思っていた。でも愛をもって自死を選びトーマはユーリに翼を贈ったんだと解釈しました…最後の恋文、ユーリはどう思ってるのかな…。
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@みつき
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ネタバレ先日100分de名著を見たのでダウンロードして再読。あぁ。そうでした…こういうお話だったわと読みつつ納得。名作なんだろうなって思うが、やはり昔と変わらずうーむ…と唸って読了。
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mn
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ネタバレ大学3年のとき?何がなんだかサッパリわからなかったけど今日は100分de萩尾望都のお陰で最後まで読めました エロースの話だと思ったらアガペーの話でしたという話 追従するにしても命をもって行う献身というところにカウンターをするにしても影響を受けた人は多いでしょうねえ……衝撃だよね……
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McLean
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なるほど、最初に『11月のギムナジウム』があって、そこから膨らんでこれが書かれたのか。私も中高一貫の男子ミッションスクールにいたから、この雰囲気はわからないでもない。でも受験校だったから、美少年よりも成績が第一の地獄のような環境だったよ、今から思うと。
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みにころ
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今頃〜難しかった。
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よいこ
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つい読んじゃったよう。本棚でふと手に取ったのが運のつき。思えば久しぶりで、やっぱり名作というのは読むたびに新たな感覚を呼び起こしてくれると、別の意味でも感動した。若い頃に感じた魅力とは別に、若き萩尾さんが産み出した若者達の物語全体に、美しく漂う人の欲望とか愛情とかの哲学的な気配がよりはっきりしたり、多分描きたかっただろうが描ききれなかったこととか、今だからこそわかる面がある。ユーリやエーリク、オスカーも年取っていく。そこにも想いが届くようになるってことなのかね。生き続けて歳を重ねるのも悪くないと思えた。
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日和
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いろんな思い、人間関係……いろんな考えることはあるけど、彼が死によって表現することがこわい。 短絡的な感じがして(芸術的にも感じるが)。 ご両親や兄弟………… すごくしんどい。
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みあ
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『ポーの一族』と並ぶ萩尾望都の初期の傑作。トーマは冬のある朝ユーリに一通の手紙を遺して死んだ。「これがぼくの愛、これがぼくの心臓の音」…。そして数ヵ月後トーマにそっくりの転入生エーリクが現れ…。思春期の少年達の感情の揺れや痛み、そして神の愛、少年同士の恋愛を見事に捉えている。今回はユーリの親友オスカーの気持ちを中心に読んでいった。ユーリを自分の手で救いたいと願いながらもトーマやエーリクにはとうとうかなわなかった。それはユーリの求めるものが理解でなく愛だったから。聖書の解釈まで織り込んだ崇高な作品である。
みあ

『残酷な神が支配する』…。傑作だと思いますが、2度しか読んだことありません…。

06/20 07:18
kaoru

「怖い作品だ」と敬遠なさる方も多いんですよね。この作品で萩尾さんから離れたというファンもいるらしいです。好みや評価はそれぞれです。それで良いと思います。

06/20 10:52
9件のコメントを全て見る
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焼きおにぎり
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死から始まる物語だが、美しい詩を読んでいるよう。 純粋と潔癖と愛と脆さ。心揺らぐ少年の美しさ。絵の線も儚く美しい。
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neco
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面白くて一気読み…。 子どもの頃読んでたらユリスモールに恋してた(笑)でも今だったら、オスカーの温かさが好きかな~♡
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そのじつ
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「ポーの一族」に続いて。この作品はポーの連作の間1974年に描かれている。「11人いる!」が1975年。そして竹宮恵子の「風と樹の詩」が1976年。どうもこれらの作品の間に関連があると思わずにいられない。そして本作は風樹と共通点の多い作品だった。しかし難解だ!ちったあ読解力も成長したかと自負していたが、思い上がりでした。結局トーマの事は分からなかった。トーマとエーリクの言動がシンクロしていく偶然も。死ななきゃならなかったのが何故かはやっぱり分からん。
そのじつ

ありがとうございます!( i _ i )小鈴さん、かもめさん!お二人のおかげで、なんとなく着地点をこじ付けられそうです(^_^;)子供だったトーマは自己も他者もひと続きだったのかもしれないですね。『悲しみの天使』観てみたい。

04/14 16:10
マリーゴールド

フランス映画『悲しみの天使』は、リバイバル上映されていた時に私も観ました!天使みたいに可愛い子が、ラスト、本当にあっさり・・・で衝撃でした^^;)

04/14 23:56
12件のコメントを全て見る
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gmax
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基本的にエーリクの視点で語られはするものの、物語としては「傷ついたユーリの救済」だったんだな。仮にエーリクとユーリが結ばれても死者には勝てないし身代わりになったような形になるとすればどちらも救われない、となるとこういう形での救済に落ち着くほうがいいのか……
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湯
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とにかく大好きな一冊。萩尾望都の傑作。読んで損なし。
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煮卵
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何故か登録してなかった。美容院で、髪切られてる間に一冊読みきらなきゃと思いながら焦りつつ読んで、キャラクターの把握もろくに出来ずに、何が面白いのか全くわからなかった記憶だけある。なんと勿体ないことをしたのかと。やっぱり読書をタスク化しちゃだめだなあ。
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そー
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ネタバレ好きな人のそっくりさんって厄介ですね、という話。ヒトはイエス様ではないので復活なんて出来ない、でも心に神様を持つことは出来る。プレゼントとも呪いともつかない重い荷物を押し付けられる話でもある。サイフリート君がそう悪い子ではなく、あ、後輩の子〜!みたいに声をかけるシーンが切ない。
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トーマの心臓 (フラワーコミックス)評価67感想・レビュー29