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犬とハモニカ (新潮文庫)

感想・レビュー
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pirokichi
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ネタバレ六つの短編。表題作は機内から国際線到着ロビーの群像劇。読みながら私の身体にも着陸の衝撃が伝わり、移動して彼らと共に到着ロビーの賑わいの中にいるようだった。「実は百を超えていたりするのかも」に笑った。『寝室』は夫の変化にちょっとカチン。『おそ夏のゆうぐれ』はタイトルだけで胸が詰まる。「ある種の食べ物は心をつよくしてくれる」。『ピクニック』は「ほんとうのことをいう狂気」。『夕顔』は源氏物語の現代語訳。全て江國さん訳で読みたいほど素敵。同性愛カップルの旅を描いた『アレンテージョ』は六編中で最も好きだった。
かっこー

この「夕顔」企画でいろんな作家さんが源氏物語からそれぞれ書いたんです。おもしろい企画でした。 https://bookmeter.com/books/71642

03/27 18:46
pirokichi

かっこーさん、ありがとうございます。豪華メンバー!ですね。読んでみたいです。

03/27 20:22
0255文字
みくに
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あ。やっぱり読んでた。そっか。文庫本で読んでたんだな。わー。丁度10年前だ(笑)10年前の自分にはいまいちだったらしい(笑)でもいまのわたしはこの後出る、去年の雪を読んでるからこれがこの後、あの本に繋がるのかなとか考えながら読んだ。まあ実際には色んな所で書いた短編集だった訳だけど。
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Robbia
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“ピクニック”“夕顔”が印象的だった。おそ夏のゆうぐれは、チョコレートのことを考えながら読むと綺麗に読めた。いつか再読したい作品
0255文字
nao
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ネタバレピクニック/屈託なんて、何の役に立つの?/僕は思うのだけれど、おなじものを見るというのは大事なことだ。べつべつの思考がべつべつの肉体に閉じ込められている二人のべつべつな人間が、それでもおなじ時におなじ場所にいて、おなじものを見るということは。
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ひなねこ
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全部で6つの短編集。人を恋することの狂気が描かれているよなぁ。恋人の皮膚を食べるシーンはさすがにひゅうとなる。源氏の「夕顔」が入っていたのはびっくり。江國訳も切なくて美しい。(六人の作家が競作したという企画が気になる!)
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みしま
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朝吹さんの解説、'誰かがいなくてさびしい、という対象のあるものではなくて、登場する人々は、みなそれぞれ家族や恋人がいようといまいと、かわらずに孤独で、生まれてきたととへの説感が漂う'からの'べつべつの人間が、おなじものを、みる。そしてまたそれぞれ違うことを思う。そしてまたそれぞれ違うことを思う。そういう瞬間の連続が流れてゆく。生きることの寄る辺なさが心地良く思える'という締めくくりがよかった。
0255文字
ぴちこ
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表題作は江國さんお得意の群像劇。一見何の繋がりもないようにみえるのに、視点を変えるとこんなドラマが起こってるのねと。全体的にささくれだってるこの感じ、やっぱり大好き。さすがに愛する人の皮膚を食すのはヒィとなったけど、それすらも江國さんだから良き。これがチョコレートの特典冊子に掲載されたっていうのはびっくりだけど。源氏物語で夕顔を訳されたのは江國さんらしいなぁ。アレンテージョは他の作品で既読。いつもの統一感のある短編集ではなかったけど、ささやかな狂気の詰まった一冊で満足でした。
0255文字
Hide
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二人一緒にいるはずなのにいない、みたいなリアリティさが心地よき寂しさを残した。調べると著者は60歳だと知り、自分には想像できなかったり、理解できなかった部分があった。理解できる年の取り方をしたいと、何度か読み直したいと思った。他作も読もう。
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あや
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ネタバレ誰かといても満たされない心のすれ違いや感じる孤独。 少し寂しいというか切ない作品が多かったです。 個人的には、犬とハーモニカ・アレンテージョが好きでした。アレンテージョの海外の物語は、行ったことも見たこともない世界を見られて感じられて良かったです 。
0255文字
けい
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表現が好きだ。自分がいつも感じている言葉にならないような寂しさや感情を上手に丁寧に表現してくれる。
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凛
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犬とハモニカという可愛らしいタイトルからは想像がつかない孤独がテーマな大人な短編集だと思いました。家族や恋人が居ても完全に理解し合える訳ではなく、突き詰めると人は孤独で、その孤独と戦うか受け入れるか、とても考えさせられ登場人物に共感し少し苦しくなった。短編の中では、『ピクニック』『おそ夏の夕暮れ』が特によかった。
0255文字
グッチー
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「孤独」がテーマなのかなと感じた。
0255文字
倫
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最後二つのお話が合わなかった…読んでも読んでも頭に入らない感じ、、江國さんにそう感じるのは珍しい
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lisa
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薄ぼんやりとした世界からぐわっと新しい現実に戻ってゆく、寝室、がとても素晴らしい。江國香織は、あからさまな終わりを期待すると違うような時があるけれど、この作品は鳥肌が立つくらい完璧な終わりだった。そんな体験はないのに、いつか経験した“私”がそこにいるような、そんなお話たち。犬とハモニカ、の騒々しさも好き。
0255文字
姿狐
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ネタバレ指の皮を食べるシーンはぎょっとして、でもすごく官能的だと思った。 アレンテージョは、『やわらかなレタス』を、ピクニックは『なつのひかり』を思い出させた。過去に読んだ本との共通項が見えると、なんとなく嬉しい気持ちになってしまう。 この人の表現する言葉の選び方、その瞬間の世界の切り取り方がとても好き。
0255文字
Mami M
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するする読めるけど ちょっとイマイチ 登場人物にサイコパスぽいのが多かった。笑 ☆2.6
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かしゃ
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文庫版が出ていたので、再読。表題作がいちばん好きでした。
0255文字
しま
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満たされているのに孤独。掴みどころのない感覚で、自分の立っている場所が確実でない、現実感を欠いた不安定さ。どの短編からもそういううまく言葉に出来ない不思議な感触を感じた。主人公たちはみなどこか生きるのに不器用で、欠落を抱えていて、そんな主人公たちが一人称で語る世界の不安定さが味になって、気付くと江國香織中毒になっている。何かはっきりとした物語が起こるわけではないところも良い。匂い、感触、雰囲気の中に、ゆったりと沈んでいられる。
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なつ
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恋愛は、恋人になると束縛になって結婚になると契約になって、そうではない方向を目指そうとすると縁が途切れがちになる。厄介だけれどそれでも放っておけないと思ったら、それは愛情なのかもしれない。 江國さんの小説を読んでいると、恋愛する人というのは、きっと勇敢なのだろうと思う。 以前に一度だけ江國さんとお会いしたことがあって、まさに文章どおりの佇まいで、可憐で思慮深く、勇敢そうな方だったので、少し嬉しかった。
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そら
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僕は思うのだけれど、おなじものを見るというのは大事なことだ。べつべつの思考がべつべつの肉体に閉じ込められている二人のべつべつな人間が、それでもおなじ時におなじ場所にいて、おなじものを見るということは。
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とも○
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恋人がいても、配偶者がいても、突き詰めるところ人は孤独。その孤独と戦うか、それともうまく付き合うか。子どもの頃に持て余していた”自分”の重さ、あああわかるわかる。そうだ、いつだって孤独だった。いつも通り、美しい文章で癒やされました。「夕顔」は源氏物語の訳だそうで。
0255文字
とも
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近くにいるのに遠い、みたいな感じ。それでも人は人と一緒にいたいと思うのだろうか。江國さんって一体どんな人なんだろう?と思った。こんな事をクリスマスに思っているの…。
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おっしー
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6編からなる短編集。穏やかでどこが物足りなくて、切なさという表現が正しいのかわからないけど、自分の中にある心の空白みたいなものを意識させられる。「寝室」の中のやりとりが好き。物識りだの誠実だの褒めた後に「たまには欠点の方も教えてもらえるとありがたいね」「いま教えてあげたじゃないの」っていい会話すぎる。このやりとりの中にギュッと想いが詰まっていて、2人が代替不可能な関係性だったんだなって思わずにはいられなかった。「夕顔」も面白くて、源氏物語を江國香織が訳すとロマンチックと無常感がこんなに素敵に交わるんだと。
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あんこ
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80点 安定の江國香織さん。つまらないわけがない。
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すてふ
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ネタバレどの一編をとっても、美しくも寂しい作品だった。気を抜くとやって来て、全てを覆い尽くしてしまう暗雲のような不穏な寂寥感を感じた。解説で『よるべのない寂しさ』と表現されていたのは、このことだろうか。 数ある作品の中でも【ピクニック】が1番好きな作品だった。暖かで豊かな2人の日々に潜む、どこか掴みきれない違和感とやり場のない悲しみがありありと伝わってくるようで、読んでいるこちらまで胸が詰る思いがした。傑作でした。
0255文字
七草粥おいしい
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題名と違ってなんか大人な(なんだろう、耽美とか)短編集。江國香織版源氏物語の夕顔が入ってるのに驚いた。文庫本の裏のあらすじに書いておくと親切じゃないだろうか。
0255文字
mntmt
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短編集:犬とハモニカ、寝室、おそ夏のゆうぐれ、ピクニック、夕顔、アレンテージョ。情緒があって、どれも良かった。
0255文字
kento
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孤独感が漂う短編集。身近なシチュエーションは一つもないが身近な感情が溢れている。江國香織さんの繊細な描写がとても好き。「ー」を利用した補足な内面の描写もー分かる人は分かるアレー好き。
0255文字
ジ
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 人は常に寂しさからは逃れられない。
0255文字
月
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あぁ素晴らしい。「雨が海面を打つ音、足指のあいだが濡れた砂になでられる感触、波と雨の両方をくぐってなお、あたたかかった男の身体」
0255文字
猫のあしあと13番
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読み物には、知っているのに初めて知ることがたくさん書かれている「見とれるほどきれいな景色は、酒と一緒に体に収めとくべきだよ」
0255文字
れい
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それぞれの主人公たちの一人では抱えきれないほどの恋情が、私の胸にもみしみしと伝わってきて、痛かった。
0255文字
ただのわたし
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江國さんの紡ぎだす短編は徹底して孤独で、だからこそその中にある体温のようなものがより感じられて、好きだ。
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Yui
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ネタバレ収められた6つの短編、どれも世の中を半歩外から見ているような雰囲気が漂う。特に好きなのは『おそ夏のゆうぐれ』。「雨が海面を打つ音、足指のあいだが濡れた砂になでられる感触、波と雨の両方をくぐってなお、あたたかかった男の身体ー。この冒頭にやられた。 すてきな表現をたくさん拾った。
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オガワマサヒト
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短編集。
0255文字
chanai
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2冊目の江國香織さん作品でしたがやっぱり相性が、、、。残念。
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nuresepa
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“ほんとうのことを言う狂気。”
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🌳
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ネタバレ過去の私、本当にちゃんと読みましたか!???(定期) いや~面白すぎた。特に表題作とアレンテージョ。細部をもはや執念と呼べるほどの熱量で書いて、輪郭から物語を浮かび上がらせるような文章が本当に好き。夕顔はもう、光源氏という存在がトレンディすぎて爆笑してしまった。夕顔との最初の歌のやり取りやばくない!? あんなことある!?(笑) オタクの燃え&萌えポイントって普遍すぎるんだなと強く感じた。あと、今読むと寝室の文彦は「テメーはダメだ」の気持ちにしかなれなかった(笑) 理恵、早く他に行きな!!!!!
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Yuka
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図書館で端から江國香織作品を読み進めてる。 江國香織作品は時々「よくわからない」ことがあるのだけれど、この短編集も「よくわからない」話が多かった。特に表題作の『犬とハモニカ』は何もつかめずにするっと手のひらから落ちていくような間隔。 全体的に刹那的な雰囲気があり、パートナーだけど一方が切なさを抱く関係性が描かれていたような気がする。 こんな繊細な感情を私が抱くことがないからピンとこないのかなぁ🤔
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香
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それぞれに勝手な個である人々を、短く鮮やかに描いていて短編映画を観たようです。湿っぽさとドライさの両方を持った空気感が平成という印象で、ちょっと懐かしい。唐突な夕顔にはエ?なんで?と思いましたが、夕顔だけ訳したかったのでしょうか。身分や立場は低いのに源氏史上最高のツートップイケメンから愛された最強女子という人物像が興味深いです。全編通して誰の心にも気持ちにもルールはなくて、個としては誰もが自由なんだと思えます。その先の行動のさじ加減が難しく面白いところなのかな。
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