読書メーター KADOKAWA Group

にしの
さんの感想・レビュー

にしの
新着
ネタバレこ、こんな怖い話だったとは…。十代のうちに読むべき本。三島の眼は、少年の目を通して大人や家庭、現実社会の戯画性、虚構性を軽蔑し、彼らの美学により堕落したかつての英雄を処刑しながら、その青ざめた少年たちにも冷ややかな侮蔑を注ぐ。少年法がある内にやってしまわなければならない、そうしなければ純粋な行為は為せなくなる、その理論は今の少年犯罪と変わらなくて怖い。司令がサイコなだけで他は別に。昇だって散々軽蔑した只の大人になるともう分かる。英雄にすらなれない少年じゃないか。「父親」を主題に取り上げたという点は珍しい。
にしの

読後感が、嫌悪感と、疑問とが混ざった「エーッ??」て感じでおわる。現実に堕落したそのことが罪ならもう地球上の人類全員殺さなきゃならないよ。

07/18 22:34
  • シノッピ
  • うつしみ
  • mura_ユル活動
  • ヴェネツィア
  • mitu
  • ベイマックス
0255文字
全1件中 1-1 件を表示

にしの
さんの最近の感想・レビュー

真実の東北王朝 (古田武彦・古代史コレクション 10)

真実の東北王朝 (古田武彦・古代史コレクション 10)

古田武彦
なんだか読みづらくて、拾い読みのような感じ。著者の推察が本当に正しいのかはわか…続きを読む
前登志夫歌集 (現代歌人文庫 8)

前登志夫歌集 (現代歌人文庫 8)

前 登志夫
全体を通じて命の交響というか、奥山に息づく獣や霊の豊穣な力が、人である「私」を…続きを読む
折口信夫

折口信夫

安藤 礼二
一年越しぐらいで読破。折口信夫の営為を多様な文脈から読み解き、いまなお眠る古代…続きを読む
三輪山伝承 (1972年) (紀伊国屋新書)

三輪山伝承 (1972年) (紀伊国屋新書)

なんとか読んだ。。詩人の書く研究書である。文章や論の端々にポエジーが行き渡ると…続きを読む
縄文論

縄文論

安藤礼二
既読の『折口信夫』論や『吉本隆明』論、あるいは『光の曼荼羅』の良い復習になった…続きを読む
大江健三郎全小説 第4巻 (大江健三郎 全小説)

大江健三郎全小説 第4巻 (大江健三郎 全小説)

大江 健三郎
「水死」「月の男」以外(「父よ」「狩猟」「みずから」「核時代の」「生け贄男」「…続きを読む

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2017/08/03(2795日経過)
記録初日
2016/03/16(3300日経過)
読んだ本
476冊(1日平均0.14冊)
読んだページ
133942ページ(1日平均40ページ)
感想・レビュー
423件(投稿率88.9%)
本棚
5棚
外部サイト
URL/ブログ
http://blog.hatena.ne.jp/hlowr4/
自己紹介

小説家を目指しています。
読みうる限りの本を読みたい

読書メーターの
読書管理アプリ
日々の読書量を簡単に記録・管理できるアプリ版読書メーターです。
新たな本との出会いや読書仲間とのつながりが、読書をもっと楽しくします。
App StoreからダウンロードGogle Playで手に入れよう