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ケイトKATE
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ケイトKATE
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素人目線になるが、パリに留学できるなんて羨ましく思ってしまうものだ。(舞台は1950年代後半のパリ。)ところが、精神科医の可知、ヴァイオリニストの萌子、画家の亮一などの登場人物達の心には、暗く鬱屈したものを抱えている。亮一にいたっては、狂気じみて精神病院に入院してしまう。ここで書かれているのは、パリであれ、言葉や文化が異なる場所で生きるとは、どうしても孤独や疎外感と向き合わざるを得ない。加賀乙彦が『荒地を旅する者たち』というタイトルを付けたのは、人間に異なる場所とは「荒地」にほかならないからである。
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ケイトKATE
さんの最近の感想・レビュー

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読書データ

プロフィール

登録日
2018/01/29(2538日経過)
記録初日
2011/07/08(4935日経過)
読んだ本
460冊(1日平均0.09冊)
読んだページ
171626ページ(1日平均34ページ)
感想・レビュー
431件(投稿率93.7%)
本棚
26棚
自己紹介

海外文学(ヨーロッパ、アメリカ)、歴史ノンフィクション(第二次世界大戦関連)の長編物の本を読むのが大好きです。
好き作家…ドストエフスキー、トルストイ、ディケンズ、ハーディ、E.M.フォースター、ヘルマン・ヘッセ、ヴァージニア・ウルフ、トーマス・ベルンハルト、W・G・ゼーバルト
岩波文庫ファンで毎月チェックしています。
洋楽とクラシック音楽も大好きで、好きなアーティストの来日公演を観に行くのを楽しみにしています。

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