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2024年11月の読書メーターまとめ

ケイトKATE
読んだ本
4
読んだページ
2175ページ
感想・レビュー
4
ナイス
304ナイス

2024年11月に読んだ本
4

2024年11月にナイスが最も多かった感想・レビュー

ケイトKATE
『高橋源一郎の飛ぶ教室』で本書が紹介され初めて佐々涼子を知った。『夜明けを待つ』は、新聞や雑誌に掲載されたエッセイやルポルタージュをまとめたものである。どの文章も対象としている相手に暖かく寄り添っている。個人的に、難病の妻を介護の末に失いながらも、喪失感を乗り越えて次の人生を楽しく生きている著者の父親のエピソードに心打たれた。2024年9月に56歳の若さで亡くなったことが本当に惜しまれるが、あとがきに「ああ、楽しかった」と記しているように、私も「ああ、楽しかった」と言える人生を送りたいと思った。
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2024年11月にナイスが最も多かったつぶやき

ケイトKATE

10月はバルザックの『ゴリオ爺さん』が素晴らしかったです。2024年のノーベル文学賞にハン・ガンが受賞したニュースに驚きましたが、今は素直に嬉しいです。2024年10月の読書メーター 読んだ本の数:5冊 読んだページ数:2467ページ ナイス数:207ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/833084/summary/monthly/2024/10

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2024年11月の感想・レビュー一覧
4

ケイトKATE
下巻から、ウェルギリウスと友人のプロティウスとルキウス、そして皇帝アウグストゥスが登場して対話が続く。主に語られるのは、『アエネーイス』をめぐり、死が近づき未完成になるため『アエネーイス』を焼却を希望するウェルギリウスに対し、アウグストゥスたちは希望を覆すよう説得し続ける。芸術において、未完成は作者本人にとっては不本意なものかもしれない。しかし、未完成であっても優れたものが残ることは、未来にとって大事なことだと思う。それにしても、難しい文章で読むのが大変だった。
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ケイトKATE
弟のマークがトラック事故に遭ったこと知り病院に駆けつけたカリン。奇跡的に一命を取り留めたマークだったが、カリンだけを姉と認識できないカプグラ症候群を発症していた。自分の存在を否定される絶望感の中、カリンがマークを介護する様子は心が痛くなる。一方で、マークと向き合うことでカリンは自分自身と向き合うことになる。『エコー・メイカー』は、“谺(こだま)を作る者”と意味する。マークは介護を受けている立場であるが、“エコー・メイカー”としてカリンを支えていたように思えた。本書で繰り返し登場する鶴の描写も本当に美しい。
が「ナイス!」と言っています。
ケイトKATE
『高橋源一郎の飛ぶ教室』で本書が紹介され初めて佐々涼子を知った。『夜明けを待つ』は、新聞や雑誌に掲載されたエッセイやルポルタージュをまとめたものである。どの文章も対象としている相手に暖かく寄り添っている。個人的に、難病の妻を介護の末に失いながらも、喪失感を乗り越えて次の人生を楽しく生きている著者の父親のエピソードに心打たれた。2024年9月に56歳の若さで亡くなったことが本当に惜しまれるが、あとがきに「ああ、楽しかった」と記しているように、私も「ああ、楽しかった」と言える人生を送りたいと思った。
が「ナイス!」と言っています。
ケイトKATE
悪党というかクズな主人公フィリップ・ブリドーを中心に、狐と狸の化かし合いが展開される。前半のフィリップの転落と悪行三昧ぶりと、フィリップを溺愛して素行の悪さを不運としか見ない母アガトやお人好しの弟ジョゼフがフィリップに振り回される様子は呆れて笑ってしまう。後半、フィリップと同等のワルのマックスとフロールが登場すると、フィリップが一転してヒーローとなって手玉を取っていく所は痛快を感じる。『ラブイユーズ』の登場人物はワルやクズばかりだが、バルザックが書く物語にはユーモア的要素を盛り込んでいるから本当に面白い。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2018/01/29(2519日経過)
記録初日
2011/07/08(4916日経過)
読んだ本
456冊(1日平均0.09冊)
読んだページ
170424ページ(1日平均34ページ)
感想・レビュー
427件(投稿率93.6%)
本棚
25棚
自己紹介

海外文学(ヨーロッパ、アメリカ)、歴史ノンフィクション(第二次世界大戦関連)の長編物の本を読むのが大好きです。
好き作家…ドストエフスキー、トルストイ、ディケンズ、ハーディ、E.M.フォースター、ヘルマン・ヘッセ、ヴァージニア・ウルフ、トーマス・ベルンハルト、W・G・ゼーバルト
岩波文庫ファンで毎月チェックしています。
洋楽とクラシック音楽も大好きで、好きなアーティストの来日公演を観に行くのを楽しみにしています。

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