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びす男
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びす男
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物を書く人間は、常に事実と格闘している。それを思い知らされる構成だ■ユダヤ人の虐殺を首謀したナチ高官の暗殺計画が題材。ノンフィクションとも小説ともつかない、文字通り「散文」だ。過去と現在を行き来し、緊張のピークまでの運びも秀でていた■事実への執着ぶりも印象的。時折、現代においてナチが「どう語られているか」も批評する。歴史を「終わったこと」と見なすことを許さない姿勢ゆえか■ふつう、人は消化するために物を書く。この作者は、消化させないために書いている。教訓ではなく、固有名詞を、読者の記憶に焼き付けようと。
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びす男
さんの最近の感想・レビュー

信頼と裏切りの哲学

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永守 伸年
面白い!図書館の「お勧め」の棚から借りたが、すばらしかった。「司書さんはすごい…続きを読む
無駄学 (新潮選書)

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西成 活裕
タイトルに惹かれて読んだが、やはり2008年の本、という感じ◼︎トヨタ生産方式…続きを読む
さまよう遺骨―日本の「弔い」が消えていく (NHK出版新書)

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墓参りをするとき、無縁様も一緒にお参りする。血筋がつながっていなくても、いつか…続きを読む
自衛隊の闇組織 秘密情報部隊「別班」の正体 (講談社現代新書 2496)

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人気ドラマの題材となった「別班」。記者の執念も印象的だが、何より「存在の証明」…続きを読む
テスカトリポカ (角川文庫)

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地面師たち (集英社文庫)

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面白い。悪い奴らだ。悪い奴らが跋扈している。これがどうして、痛快である◼︎「地…続きを読む

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読書データ

プロフィール

登録日
2014/05/10(3966日経過)
記録初日
2011/12/10(4848日経過)
読んだ本
1271冊(1日平均0.26冊)
読んだページ
436893ページ(1日平均90ページ)
感想・レビュー
752件(投稿率59.2%)
本棚
2棚
性別
現住所
東京都
URL/ブログ
https://note.com/twsshritpohw
自己紹介

30歳の男。元記者。業務委託でライター業を請け負っています。
noteには旅行記なども。

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