https://twitter.com/kawakami_yasu/status/1740997973117694209 訳者序文。ユダヤ人とは民族ではなく宗教集団。東方ユダヤ人(アシュケナージ)はカザール人というのはヨーロッパの常識。アラブ系ユダヤ人(スファラディ)は原ユダヤ人の子孫の可能性があるが、イスラエルでは社会的地位が低く、アシュケナージが高い。これは恐らく白人至上主義によるものでは。またユダヤ人にとって人間とはユダヤ人のみであり、それ以外は動物との事。→
これについてマルチン・ルターの言葉が引用されているが、10.7でのイスラエル大臣による"human animal"はこれが元になっている。この様な人間が大臣を務めるような自称「国家」の存在できる場所など世界のどこにもない。ユダヤ人が差別された理由を知ってはいても「反ユダヤ主義だ!」が怖くてタブー視されたとの事。しかしながら今回の民族浄化はご丁寧にもシオニスト兵士自らその残虐さを世界中に発信してくれたので、その脅しはもはや保身に走る政治屋以外には通用しなくなった。→
世界中でパレスチナ連帯・反イスラエルの運動が巻き起こっている。本来日本人はユダヤ人差別という負い目がない分フラットな視点に立てるはずだが…属国の悲しさよ。 第一部。カザールの地は南ロシア、カフカス山脈の北にあって交通の要所にあった。そして最初はフン族の支配下にあった。 カザールの王はカザンで副王がベク。カザンはめったに人前に出ず、実際に政治を行うのはベク。これを日本の天皇と比較している。世俗権力は将軍が、聖性の象徴としてのミカドという対比。奈良時代の天皇全盛期もたまには思い出してください。→
イスラームとビザンツ両帝国と渡り合いつつも、そのあとに来たルス人。これはルス→ルーシ→ロシアという変遷が想像できたら当たった。しかしそれは北方のバイキングと同類で、「交易」という名の「略奪」を行う獰猛な野蛮人だった。これによってカザールは衰退に向かう。その際にも両者は影響しあったが、ソ連では歴史修正ないし過小評価して遺跡もダムの底へ。 また前後するが同盟的主従関係にあったのはマジャール人。ハザールがトルコ系な一方マジャール人は違った。→
グズ人→ペチェネグ人→マジャール人という民族の玉突き現象によってハンガリーへ。そこでもカザールの影響があり、しばらくはマジャール語とカザール語の二つの言語が使われていた。現在もハンガリーは周辺国とまったく違う言語を使っており得意な存在で、フィンランドのフィン人がいとこ。 第二部。カザールが衰退から滅亡までは時間があったものの、その間に東欧から中欧東部へと移住していった。この時期のこの場所でのユダヤ人の増加の説明としてはこれまでラインラントからの移住とされていたが、当時の状況からしてありえないと。→
既にフランスではユダヤ人追放があって、そこから東欧まで来るには更に差別的なドイツを通らなくてはならない。しかも人口も少なすぎ、言語的もこの説はないとしている。 ポーランドでの彼らは当初、優れた技術を持っていたために独占的に職業を占めたものの、徐々に独占が崩れてくると金融業が残った。更に後ではゲットーへ。元々は自ら作ったものの、狭い土地での人口稠密は彼らの文化は行動様式に影響を与えずにはいられなかった。 ユダヤ人の神話と人種的多様性。「ユダヤ的」と言われる俗説には根拠がない。→
また「ユダヤ人種」も存在せず、基本的に住んだその地域の非ユダヤ人との差異よりもそれ以外の地域に住むユダヤ人との差異の方が大きい。 最後には現在のユダヤ人がカザール由来であってもイスラエルの正当性に変わりは無いとしている。所詮ケストラーもシオニスト。シェロモー・サンドは「二つのネイションを持つ一つの国家」だけがパレスチナ問題の解決方法としている。ホロコーストを生き延びたP・コーヘンはイスラエル国家の廃止を呼びかけている。→
https://www.huffingtonpost.jp/yuzo-itagaki/peter-cohen_b_6139436.html 今回の「アルアクサの洪水」でイスラエルがテトリストにしてファシストであると白状し、その民族浄化の大虐殺を国際司法裁判所も認定した。それをG7は否認、よって「西側諸国=ファシズム」となった。来るべき第三次世界大戦では日独伊の三国は愚かにもまたしてもファシズム陣営となってしまった。→
所で、ユダヤ人は民族ではないと言うのはジプシーは民族ではないと言う主張を意識してしまう。文庫クセジュ『ジプシー[新版]』も今年中に再読しよう。それにしてもこの「ユダヤ人カザール起源説」は陰謀論界隈で知ったもので「トンデモ陰謀論」扱いされている訳だが、イスラエル・ロビーのプロパガンダ力の巨大さゆえだろう。
読書傾向:日本の古典 / 日本史 / 民俗学 / 政治 / オカルト / 精神医学 / 青空文庫 / 少女マンガ / 百合漫画 / 萌え4コマ思想信条:個人主義の保守派 / 反帝国主義 / 反戦 / 反リベラル兼反権威主義 / 易(経)趣味:写真撮影 / お菓子作り / ジャム作り / 漬物作り
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https://twitter.com/kawakami_yasu/status/1740997973117694209 訳者序文。ユダヤ人とは民族ではなく宗教集団。東方ユダヤ人(アシュケナージ)はカザール人というのはヨーロッパの常識。アラブ系ユダヤ人(スファラディ)は原ユダヤ人の子孫の可能性があるが、イスラエルでは社会的地位が低く、アシュケナージが高い。これは恐らく白人至上主義によるものでは。またユダヤ人にとって人間とはユダヤ人のみであり、それ以外は動物との事。→
これについてマルチン・ルターの言葉が引用されているが、10.7でのイスラエル大臣による"human animal"はこれが元になっている。この様な人間が大臣を務めるような自称「国家」の存在できる場所など世界のどこにもない。ユダヤ人が差別された理由を知ってはいても「反ユダヤ主義だ!」が怖くてタブー視されたとの事。しかしながら今回の民族浄化はご丁寧にもシオニスト兵士自らその残虐さを世界中に発信してくれたので、その脅しはもはや保身に走る政治屋以外には通用しなくなった。→
世界中でパレスチナ連帯・反イスラエルの運動が巻き起こっている。本来日本人はユダヤ人差別という負い目がない分フラットな視点に立てるはずだが…属国の悲しさよ。 第一部。カザールの地は南ロシア、カフカス山脈の北にあって交通の要所にあった。そして最初はフン族の支配下にあった。 カザールの王はカザンで副王がベク。カザンはめったに人前に出ず、実際に政治を行うのはベク。これを日本の天皇と比較している。世俗権力は将軍が、聖性の象徴としてのミカドという対比。奈良時代の天皇全盛期もたまには思い出してください。→
イスラームとビザンツ両帝国と渡り合いつつも、そのあとに来たルス人。これはルス→ルーシ→ロシアという変遷が想像できたら当たった。しかしそれは北方のバイキングと同類で、「交易」という名の「略奪」を行う獰猛な野蛮人だった。これによってカザールは衰退に向かう。その際にも両者は影響しあったが、ソ連では歴史修正ないし過小評価して遺跡もダムの底へ。 また前後するが同盟的主従関係にあったのはマジャール人。ハザールがトルコ系な一方マジャール人は違った。→
グズ人→ペチェネグ人→マジャール人という民族の玉突き現象によってハンガリーへ。そこでもカザールの影響があり、しばらくはマジャール語とカザール語の二つの言語が使われていた。現在もハンガリーは周辺国とまったく違う言語を使っており得意な存在で、フィンランドのフィン人がいとこ。 第二部。カザールが衰退から滅亡までは時間があったものの、その間に東欧から中欧東部へと移住していった。この時期のこの場所でのユダヤ人の増加の説明としてはこれまでラインラントからの移住とされていたが、当時の状況からしてありえないと。→
既にフランスではユダヤ人追放があって、そこから東欧まで来るには更に差別的なドイツを通らなくてはならない。しかも人口も少なすぎ、言語的もこの説はないとしている。 ポーランドでの彼らは当初、優れた技術を持っていたために独占的に職業を占めたものの、徐々に独占が崩れてくると金融業が残った。更に後ではゲットーへ。元々は自ら作ったものの、狭い土地での人口稠密は彼らの文化は行動様式に影響を与えずにはいられなかった。 ユダヤ人の神話と人種的多様性。「ユダヤ的」と言われる俗説には根拠がない。→
また「ユダヤ人種」も存在せず、基本的に住んだその地域の非ユダヤ人との差異よりもそれ以外の地域に住むユダヤ人との差異の方が大きい。 最後には現在のユダヤ人がカザール由来であってもイスラエルの正当性に変わりは無いとしている。所詮ケストラーもシオニスト。シェロモー・サンドは「二つのネイションを持つ一つの国家」だけがパレスチナ問題の解決方法としている。ホロコーストを生き延びたP・コーヘンはイスラエル国家の廃止を呼びかけている。→
https://www.huffingtonpost.jp/yuzo-itagaki/peter-cohen_b_6139436.html 今回の「アルアクサの洪水」でイスラエルがテトリストにしてファシストであると白状し、その民族浄化の大虐殺を国際司法裁判所も認定した。それをG7は否認、よって「西側諸国=ファシズム」となった。来るべき第三次世界大戦では日独伊の三国は愚かにもまたしてもファシズム陣営となってしまった。→
所で、ユダヤ人は民族ではないと言うのはジプシーは民族ではないと言う主張を意識してしまう。文庫クセジュ『ジプシー[新版]』も今年中に再読しよう。それにしてもこの「ユダヤ人カザール起源説」は陰謀論界隈で知ったもので「トンデモ陰謀論」扱いされている訳だが、イスラエル・ロビーのプロパガンダ力の巨大さゆえだろう。