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みあ
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みあ
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『海街ダイアリー』のスピンオフ作品。山形県北部の温泉町が舞台である。旅館で働く和樹と幼なじみの妙を中心に瑞々しく精彩な群像劇が描かれる。和樹には弟しかいなくて妙には母親しかいない。彼らは周囲の大人達に見守られて育つわけだが、全員が善人とは限らない。時々悪意を向けられることもある。吉田秋生の作品だけあって、人の心の機微や自然の美しさや怖さの描写が非常に上手い。どちらかと言えば地味な作品だが、人間と自然の共存が見事に描かれている。人間の心の闇はどうしようもなく重くて深い。だからこそ善意が光るのだろう。
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さんの最近の感想・レビュー

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読書データ

プロフィール

登録日
2015/07/04(3546日経過)
記録初日
2015/07/13(3537日経過)
読んだ本
1421冊(1日平均0.40冊)
読んだページ
459075ページ(1日平均129ページ)
感想・レビュー
1397件(投稿率98.3%)
本棚
32棚
性別
URL/ブログ
https://note.com/miasakanaga28
自己紹介

春の音が聞こえる。雨の音が。桜がひらひら舞い散る音が。夜の音が聞こえる。光と闇が踊る音が。今夜で桜は取り落ちるだろう。桜雨が降っているから。花冷えの時季が終わり明日は青空が輝くだろう。桜が雪片のように零れ落ちる音が聞こえる。私の心の痛みが吸い寄せられていく音も…。

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