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2024年3月の読書メーターまとめ

みあ
読んだ本
12
読んだページ
3653ページ
感想・レビュー
12
ナイス
3239ナイス

2024年3月に読んだ本
12

2024年3月のお気に入り登録
5

  • 朝乃湿原
  • meg
  • うつしみ
  • 昭和っ子
  • mbwsugLHxYIwwyo

2024年3月のお気に入られ登録
5

  • 朝乃湿原
  • meg
  • うつしみ
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2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

みあ
「桜の森の満開の下」のみ読了。残酷な美しさに陶然となった。男の孤独と女の妖艶さが一体となって私の心を埋めていく。彼らは互いに結び付いていたがそれは愛ではなかった。もっと恐ろしいもの、美そのものだった。美は時として非常に残酷になる。空白と孤独に満ちているから。男は桜を愛したが女を憎んだ。女は男を愛したが、桜を憎んだ。恋というのは刹那の感情でしかない。男も女も愛を知らなかった。桜こそがこの小説の主役であり、男も女も桜に踊らされただけであった。桜の森だけが真実であり、男の孤独と女の孤独は決して埋められなかった。
紅はこべ
2024/03/12 02:12

みあ先生お疲れ様です。坂口安吾の「白痴」は自分にとっても日本文学史にとっても、たいへん重要な位置を占める作品でした。。

みあ
2024/03/12 10:05

ありがとうございます。

が「ナイス!」と言っています。

2024年3月にナイスが最も多かったつぶやき

みあ

先月はお世話になりありがとうございました。今月もよろしくお願いします。2024年2月の読書メーター 読んだ本の数:14冊 読んだページ数:4414ページ ナイス数:3247ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/588596/summary/monthly/2024/2

Nyah
2024/03/03 09:23

今月もよろしくお願いします。😀

みあ
2024/03/03 09:54

Nyahさん、ありがとうございます。こちらこそよろしくお願いします☺️

が「ナイス!」と言っています。

2024年3月の感想・レビュー一覧
12

みあ
私立探偵マーロウはある資産家の将軍に娘のカーメンを強請る男に話をつけるように頼まれる。その邸でもう一人の娘ヴィヴィアンと会い、夫のリーガンが行方不明になっているのを知るのだが…。多少読みにくい文体だが、マーロウが魅力的である。ただ、2つの出来事が混ざっているので、それらの繋がりがなかなか見えない。それらは全く別の出来事なのか、同じ事件を別の角度から見ているだけなのか分からなかった。最後は小説の解説を調べてやっと分かった。『ロング・グッドバイ』の方が遥かに読みやすい。
が「ナイス!」と言っています。
みあ
「澪標」から「真木柱」まで。エンペラーから上京を許されたゲンジはアカシのレディーが身ごもったことを知り、彼女を呼び寄せようとするが…。1巻で感じた違和感は全くなく物語に没頭出来た。流麗な文体ながら登場人物の心境が分かりやすく理解出来るように工夫され、かつ物語に深みが与えられている。平安時代というよりヴィクトリア朝の小説のようである。ウルフが絶賛したのも納得出来る。ゲンジの最愛の女性フジツボが亡くなり、物語は次世代へと進む。ユウギリやタマカヅラである。ゲンジとタマカヅラの想いが切なく感じられた。
が「ナイス!」と言っています。
みあ
なんて美しく悲しい物語なのだろう。色彩豊かな物語なのだろう。皆に愛されるうずのしゅげは幸せだったのだろう。この世界を愛し愛されて生きたのだろう。仲間の植物達に。自分を見守る動物達に。この世界に存在する醜い感情には気付かずに。この世界に存在する恐ろしい出来事にも気付かずに。うずのしゅげにとっては愛することが生そのものだった。まるでモーツァルトの音楽のように。そして地上で流れる時間は過ぎ最後は天に召される。この世界で生きた痕跡を残さずに。そしてまた天で咲き誇るのだろう。次は神に愛されて。
ヴェネツィア
2024/03/27 11:10

ご謙遜を。

みあ
2024/03/27 11:19

いいえ。本心です。ヴェネツィアさんみたいな批評的なレビューをいつか書きます!

が「ナイス!」と言っています。
みあ
私は心細い時や不安な時にこの本をめくる。式子内親王の淋しさや高貴な情熱が私の心を慰めてくれる。内親王と言うと「玉の緒よ…」の恋歌が有名であるが、今回私が通読したところ、恋歌より秋歌が全体的に優れている気がした。彼女は秋が好きだったのではないか?また、註釈を読むと源氏物語の影響が大きい。その時代の嗜みとして源氏物語を愛読していたのだろう。また象徴歌が多く、それが彼女の歌に普遍性を生んだのであろう。どの歌も見事だが、私は「しづかなる暁ごとに見渡せばまだ深き夜の夢ぞ悲しき」が一番好きである。
が「ナイス!」と言っています。
みあ
マープルは幼馴染に頼まれキャリィという旧友の邸を訪れた。彼女は3度結婚しており、大富豪である。夫のルイス・セロコールドは理想家で非行少年達の更生に尽力している。ある日キャリィの最初の夫エリックが邸を訪れたが、その夜ルイスは非行少年の一人に命を狙われかけて…。感想会のために読了。これは失敗作だと思う。犯人は当てたが、複雑過ぎて動機も弱過ぎるように思う。あと、タイトルの「魔術」もネタバレ気味だと思う。ミス・マープルシリーズは好きだが、これはちょっと犯行に杜撰なところがある。登場人物も多過ぎると思う。
中村です
2024/03/29 10:57

みあさん、こんにちは😄💕。遅くなりましたが読みました⁽⁠⁽⁠◝⁠(⁠ ⁠•⁠௰⁠•⁠ ⁠)⁠◜⁠⁾⁠⁾。「魔術」はネタバレでしたね〜😆。先に読んだ『予告殺人』ともトリックの点で似ていましたし、アガサ・クリスティもトリック自体はネタバレしても良いと思っていのかもしれませんね😅

みあ
2024/03/29 11:35

「魔術」というタイトルで、発砲の音に注意しましたからね。これに何らかのトリックが仕掛けられてるって🤔ああ、そうかもしれません。というか、読者達から難しすぎるから分かりやすくしてと抗議が来たのかも😅それで出来るだけ分かりやすくした作品だったかも😅クリスティ、おそるべし😅😅😅

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みあ
町役場の観光課で働く類の母親がカルトセミナーにハマっているのが町中に知れ渡った。犯人は類の従兄だったのだが…。今回は類の家族と恋の相手について描かれている。地味だが丁寧で深い。生きる意味について、人間の闇や弱さについて繊細に描かれている。和樹と妙と類の幼なじみの絆。類の従兄に潜む劣等感が牙を剥き騒動を巻き起こしたが、類は和樹と妙に弱さを見せることで傷を癒せた。人間に潜む善と悪。私は何を信じたらいいのだろう?迷いながら助け合いながら生きるしかないのだろう。妙は類が好きなのだろうか?次巻が楽しみ。
が「ナイス!」と言っています。
みあ
自然豊かな温泉町で暮らす人達。というと善人同士仲良くといったイメージがあったが、この物語はそうではない。善意だけの人間も悪意だけの人間も存在しない。彼らの中にある泉のような感情を淡々と描き出している。喜びや悲しみ、愛情や憎しみ。そして恋心。成就した恋や叶わぬ恋。分かりやすい恋や秘められた恋。様々な恋がしめやかに動き出す。まだ主人公の和樹は誰にも惹かれてないけれども。幼なじみの類の恋の相手とは…?繊細な人間の心を描くのが相変わらず上手いと思う。恋は突然やって来る、そして苦悩が始まる。恋の行方が気になる。
が「ナイス!」と言っています。
みあ
『海街ダイアリー』のスピンオフ作品。山形県北部の温泉町が舞台である。旅館で働く和樹と幼なじみの妙を中心に瑞々しく精彩な群像劇が描かれる。和樹には弟しかいなくて妙には母親しかいない。彼らは周囲の大人達に見守られて育つわけだが、全員が善人とは限らない。時々悪意を向けられることもある。吉田秋生の作品だけあって、人の心の機微や自然の美しさや怖さの描写が非常に上手い。どちらかと言えば地味な作品だが、人間と自然の共存が見事に描かれている。人間の心の闇はどうしようもなく重くて深い。だからこそ善意が光るのだろう。
が「ナイス!」と言っています。
みあ
100年前にウェイリーが英訳したものを日本語に訳し直したもの。最初は違和感を感じたものの、次第に洗練された繊細な日本語に馴染み夢中で読むようになった。表紙のクリムトがこの訳には似つかわしく独特の美しい世界が繰り広げられる。「桐壺」から「明石」まで。美しい貴公子の様々な女性達との逢瀬や須磨への流謫が物語られている。ウルフが源氏物語を愛読していたのは有名だが、プルーストが読まなかったのは残念。西洋で受け入れられたのは『失われた時を求めて』との類似性を認められたからではないか?華麗なで優雅な物語である。
tonpie
2024/03/17 22:11

そうか、ウェイリー版で読むという手があったか・・・現代語訳は誰がいいかと考え、夫々少しずつ試し読みしてみましたが、この驚きの選択肢がありましたね。英訳を通過することで、物語の骨格がヨリ観賞しやすくなるだろうと推測します。

みあ
2024/03/17 22:19

tonpieさん、こんばんは。コメントありがとうございます。はい。慣れるまでは違和感感じますが、慣れると新鮮です!

が「ナイス!」と言っています。
みあ
「桜の森の満開の下」のみ読了。残酷な美しさに陶然となった。男の孤独と女の妖艶さが一体となって私の心を埋めていく。彼らは互いに結び付いていたがそれは愛ではなかった。もっと恐ろしいもの、美そのものだった。美は時として非常に残酷になる。空白と孤独に満ちているから。男は桜を愛したが女を憎んだ。女は男を愛したが、桜を憎んだ。恋というのは刹那の感情でしかない。男も女も愛を知らなかった。桜こそがこの小説の主役であり、男も女も桜に踊らされただけであった。桜の森だけが真実であり、男の孤独と女の孤独は決して埋められなかった。
紅はこべ
2024/03/12 02:12

みあ先生お疲れ様です。坂口安吾の「白痴」は自分にとっても日本文学史にとっても、たいへん重要な位置を占める作品でした。。

みあ
2024/03/12 10:05

ありがとうございます。

が「ナイス!」と言っています。
みあ
今までの詩集よりも格段に深く真摯になっている。恋よりも愛、生よりも死に比重を置くようになっている。透明感はそのまま残っているけれども。内省的になり孤独から逃げない強さを感じている。それまでは特徴的だった言葉遊びが息を潜めている。一つ一つの言葉の美しさに成熟が添えられていて、他者への優しい愛を感じる。詩人も変わったし私も変わり続ける。変化を恐れない自由が最果タヒの本質なのだろう。軽く飛翔するようだった詩が、深く感情を掬い取るような詩に変質した。それはいつかは死ぬからこそ生を肯定出来る強さでもある。
が「ナイス!」と言っています。
みあ
以前拝読し、コメントで続きを読みたいとお願いしたら、執筆してくださった。ありがとうございます。この続きは『帰国子女の逆襲』で是非!!!
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2015/07/04(3218日経過)
記録初日
2015/07/13(3209日経過)
読んだ本
1356冊(1日平均0.42冊)
読んだページ
442289ページ(1日平均137ページ)
感想・レビュー
1332件(投稿率98.2%)
本棚
29棚
性別
URL/ブログ
https://note.com/miasakanaga28
自己紹介

春の音が聞こえる。雨の音が。桜がひらひら舞い散る音が。夜の音が聞こえる。光と闇が踊る音が。今夜で桜は取り落ちるだろう。桜雨が降っているから。花冷えの時季が終わり明日は青空が輝くだろう。桜が雪片のように零れ落ちる音が聞こえる。私の心の痛みが吸い寄せられていく音も…。

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