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2025年2月の読書メーターまとめ

みあ
読んだ本
8
読んだページ
1990ページ
感想・レビュー
8
ナイス
2538ナイス

2025年2月に読んだ本
8

2025年2月のお気に入り登録
3

  • ゆき
  • Gorikell
  • 岡山の山奥ニート

2025年2月のお気に入られ登録
4

  • ゆき
  • Gorikell
  • K
  • 岡山の山奥ニート

2025年2月にナイスが最も多かった感想・レビュー

みあ
石炭と木材の商人ビル・ファーロングは父親を知らずに育ったが、妻と5人の娘達と共に幸福な家庭を築いていた。1985年のクリスマス前に、彼は女子修道院で「ここから出してほしい」と言う娘達と出会う。その場は気付かないように立ち去ったが、その後別の少女と出会い、修道院の噂について思いを巡らす。彼はひょんなことから自分の父親が誰かを知り、過去と向き合った。そして自分の良心からあることを行動に移すのだが…。ファーロングの葛藤とアイルランドの雪のクリスマスが本当に美しく涙が出そうになる。多くの人に読んでもらいたい。
ポプラ並木
2025/02/12 06:45

みあさん、興味深いレビューですね。クリスマスの時期に読みたいです。160ページと短そうですね。

みあ
2025/02/12 07:34

ポプラ並木さん、おはようございます。短めですが、中身は濃いですよ。今年のクリスマスに是非🎈

が「ナイス!」と言っています。

2025年2月にナイスが最も多かったつぶやき

みあ

私は年に一度小説を執筆して新人賞に応募しているのですが、また落ちました。それでいつも読んでくださる読書メーターのお気に入りの方(なんと大学の先輩)にご報告しました。その人からメッセージを頂き、以前お読み頂いた時のメッセージも読み直したのですが、気付いたことがあります。私は今まで何を伝えるかに苦心していたのですが、それが間違いだったのではないかと。押し付けるのではなく、私の考えを出さずに「何を考えているの?」と問いかけるのが大事ではないかと。そういう小説を書こうと思います。いつもありがとうございます。

みあ
2025/02/22 15:39

みが名字の最初で、あが名前の最初です。単純(笑)。ああ、野球されてたのですね。文武両道でいいですね🎈安藤忠雄さん、凄過ぎる...。

Major
2025/02/22 16:25

ネ!凄いよねー(^_−)−☆ では、本名はAngela Mitterrand アンジェラ ミッテランですね😁 みあさん、元気そうでよかったあ😊

が「ナイス!」と言っています。

2025年2月の感想・レビュー一覧
8

みあ
山岸凉子は『日出処の天子』で有名だがバレエ漫画の名手でもある。『アラベスク』に『テレプシコーラ』の長編もいいがこの短編集も捨てがたい。彼女はバレエを習っていたこともあり、バレエの動きはほぼ完璧に近い。しかしそれ以上にバレエに取り憑かれていくダンサー達の情念の描写が凄まじいのである。バレエの才能しか持っていない男の不幸、夫にバレエの踊り子としての能力しか望まれない女が表現した憎悪、それにはダンサーになれなかった作者の悲しみが吹き込まれている。生々しい感情の表現者としての彼女の才は時に萩尾望都にも匹敵する。
shio
2025/02/28 22:38

今ちょうど恩田陸のバレエ小説を読みながら、『アラベスク』やこの作品を思い出していたところです!!ニジンスキーの凄絶な人生、天才とは幸福なのか不幸なのか、いやもうそういう人間の域では測れないですね。

みあ
2025/02/28 23:14

shioさん、こんばんは。『spring 』ですね。私も読みました。これは妹に借りて初めて読んだのですが、天才について色々考えさせられますね。

が「ナイス!」と言っています。
みあ
「わたし」とは誰だったのか?ジェイクとは誰だったのか?ジェイクと別れようと考えている「わたし」が主人公の恋愛小説が生の意味を考える哲学小説となり最後は心理スリラーに変わった。そしてこれは一体誰の小説かと考えている。そう考えることこそ作者の目的であり、私達の答えなのだ。この「わたし」には名前がない。それは当然である。どこにも存在しない「わたし」こそ、この小説を読んだ私達自身であるのだから。物語を書いた自称ジェイクももう一人の私達自身であるのだから。私達は影そのものなのかもしれない。あるいは死者なのかも…。
が「ナイス!」と言っています。
みあ
バッハを聴きながらこの本を読むと宇宙を漂っているようである。ウィトゲンシュタインの言葉は星であり、読者はその厳然とした美しさに心を奪われてしまうのだ。この著作では哲学的な考察はあらかじめ除かれている。けれども私達は文化的あるいはクリスチャン的な数々の讒言にさえ彼特有の哲学の香りを感じる。ウィトゲンシュタインは数学の性質に美を感じていたが、それ以外の音楽や絵画にも美を感じていた。そして醜さ(彼が感じる)に激しい怒りを感じていた。彼の著作集には見られない人間的な一面に触れられる名著でありアフォリズム集である。
ヴェネツィア
2025/02/22 17:25

みあさん、いいレビューですね。

みあ
2025/02/22 18:40

ヴェネツィアさん、ありがとうございます。一呼吸置いてからレビューすることにしたのです。頑張った甲斐がありました。

が「ナイス!」と言っています。
みあ
再読。大森静佳の短歌には激しさと深さと悲しみがある。女として生まれたことの強い怒りすら感じる。けれどもそれは不幸だからではない。彼女が持っている才能が彼女を苦しめているのだ。「夢でなら何度も死んだことがある白夜のシーツゆびに裂きつつ」の恍惚。「人魚なのに溺れてしまうこんなにもつめたい水にそしてあなたに」の切なさ。「あなたよりあなたな人はいないからこの世のどこも嵐が丘(ワザリングハイツ)」の暗い熱情。「薄闇に白い肘だけゆれていたひとしきり息を殺したあとで」の艶かしさ。全ての短歌が絶唱と言えるくらい美しい。
なお
2025/02/20 15:10

みあさん、こんにちは(^^)大森静佳さんの短歌は美しく情熱的ですね。ご紹介、ありがとうございました(^^)

みあ
2025/02/20 16:22

なおさん、こんにちは(*^^*)お気に召されたようで嬉しいです。ご感想楽しみにしてますね🎈

が「ナイス!」と言っています。
みあ
饒舌な作家と寡黙な作家がいるが著者は間違いなく後者だろう。時間が止まったかのように贅沢な静謐に私は閉じ込められ著者の話に耳を傾ける。けれども喋っているのは大人ではなく繊細な少女である。聞いている私も闇の中から現れた少女であり、二人は東北の海岸で、ドイツの森の中で、不思議な会話を重ねる。ドイツでの暮らし、様々な青、美しい絵について、ゼーバルトを始めとする様々な本について。私達はもう戻れない少女時代への憧れを胸にしまい、夢と現を旅する。彼女に対する親しみは私を肯定してくれる。まるで星が出会う奇跡のように。
が「ナイス!」と言っています。
みあ
石炭と木材の商人ビル・ファーロングは父親を知らずに育ったが、妻と5人の娘達と共に幸福な家庭を築いていた。1985年のクリスマス前に、彼は女子修道院で「ここから出してほしい」と言う娘達と出会う。その場は気付かないように立ち去ったが、その後別の少女と出会い、修道院の噂について思いを巡らす。彼はひょんなことから自分の父親が誰かを知り、過去と向き合った。そして自分の良心からあることを行動に移すのだが…。ファーロングの葛藤とアイルランドの雪のクリスマスが本当に美しく涙が出そうになる。多くの人に読んでもらいたい。
ポプラ並木
2025/02/12 06:45

みあさん、興味深いレビューですね。クリスマスの時期に読みたいです。160ページと短そうですね。

みあ
2025/02/12 07:34

ポプラ並木さん、おはようございます。短めですが、中身は濃いですよ。今年のクリスマスに是非🎈

が「ナイス!」と言っています。
みあ
感想会のため「剃刀」のみ読了。辰床(理髪店名)の主人芳三郎は剃刀の名手であり、十年間客の顔に傷をつけたことがなかった。ある秋季皇霊祭の前に客が多い日が続いたが、その一月前に二人の手下を追い出したため多忙を極めていた。そのせいか風邪をひいて寝込みかけた。けれども客に指名されると無理をする。妻のお梅が夕食の支度をするのを見ながら不意に剃刀を研ぐことを思い立った。けれども熱で手が震えて上手く研げない。それで諦めたがその夜知り合いから剃刀が届いた。しかしそれは…。人間の狂気と剃刀という道具を生かした恐ろしい小説。
ポプラ並木
2025/02/10 06:31

明石はお薦めの帖ですね。楽しみです!!

みあ
2025/02/10 06:43

ヒロインが好きなのと、物語が動き出すのが好きです!!!

が「ナイス!」と言っています。
みあ
美しく繊細な近未来小説。スリップストリーム文学に分類されるらしい。気候変動により氷が全世界を覆い尽くそうとしている。語り手と少女と長官と呼ばれる男との三角関係を軸として、崩壊していく地球が描かれる。語り手も少女も長官も謎に満ちていて、何故このような関係になったのか、彼らが隠している感情は何なのか、少しも分からない。語り手が少女を追い求めていることだけは分かるのだが。秘密と矛盾だらけの小説であり集中力が必要とされるが、途中でやめることは出来ない。彼らが向かっているのが悲劇なのかどうかも私には分からなかった。
ポプラ並木
2025/02/09 07:21

みあさん、自分はタイムトリップ系大好きなんですが、そんな感じですか?気候変動=温暖化のようなイメージになっていますが氷の世界とは面白そうですね。

みあ
2025/02/09 09:09

ポプラさん、おはようございます🎈タイムスリップではないですね。ダークファンタジーみたいな感じです。是非お読みください!あ、いつの間にか相性1位に戻ってました。今日もよろしくお願いします🎈

が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2015/07/04(3548日経過)
記録初日
2015/07/13(3539日経過)
読んだ本
1421冊(1日平均0.40冊)
読んだページ
459075ページ(1日平均129ページ)
感想・レビュー
1397件(投稿率98.3%)
本棚
32棚
性別
URL/ブログ
https://note.com/miasakanaga28
自己紹介

春の音が聞こえる。雨の音が。桜がひらひら舞い散る音が。夜の音が聞こえる。光と闇が踊る音が。今夜で桜は取り落ちるだろう。桜雨が降っているから。花冷えの時季が終わり明日は青空が輝くだろう。桜が雪片のように零れ落ちる音が聞こえる。私の心の痛みが吸い寄せられていく音も…。

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