読書メーター KADOKAWA Group

ましろ
さんの感想・レビュー

ましろ
新着
作品の背景に影響を受けた作品が見え隠れするほどに、なるほどと唸り、微笑ませる仕掛けや語りに感じ入る、貴重なアンソロジー。とりわけ佐藤春夫の「指紋」の回想への引き込み方に魅せられた。実在の友人の実際の記録のように映り、妄想の一部が事実と絡まり合い、確信に至る運び、狂気の熱中で没頭、半信半疑も語り自身も魅入られてしまう展開、エドガー・アラン・ポー作品で馴染み深い人物名を用いることで深まる物語の虚構性も含め、読者を奥深くへ誘う吸引力。田山花袋の「Nの水死」にも好みの展開に心掴まれて、人の抱える複雑を噛み締めた。
0255文字
全0件中 1-0 件を表示

ましろ
さんの最近の感想・レビュー

星野道夫 約束の川 (STANDARD BOOKS)

星野道夫 約束の川 (STANDARD BOOKS)

星野 道夫
表題の「約束の川」で出会う太古の静けさ、その旅への思い、誰もがいつか出会うそれ…続きを読む
夜と灯りと (Shinchosha CREST BOOKS)

夜と灯りと (Shinchosha CREST BOOKS)

クレメンス マイヤー
暗さの中にも光を思う。人物たちの描き方に無駄がなく、読み始めた先から心掴まれた…続きを読む
野の骨を拾う日々の始まり

野の骨を拾う日々の始まり

魚住 陽子
詩から散文、小説へ。表現の変遷を思いながら、やがて「静かな家」に深化されてゆく…続きを読む
まとまらない言葉を生きる

まとまらない言葉を生きる

荒井 裕樹
言葉を探し、言葉を積み重ねてゆく。一つ一つ積み上げてゆく思いの端々に言葉と向き…続きを読む
オクシアーナへの道

オクシアーナへの道

ロバート・バイロン
読み進めるほどに著者の道連れになった心地で旅を楽しんでいた。クリストファーが道…続きを読む
探していたのはどこにでもある小さな一つの言葉だった

探していたのはどこにでもある小さな一つの言葉だった

若松 英輔
心に留めおきたい言葉が多くある中で、生死にふれた箇所にとりわけ省みる思いになっ…続きを読む

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2008/07/21(6095日経過)
記録初日
2004/09/24(7491日経過)
読んだ本
3936冊(1日平均0.53冊)
読んだページ
851183ページ(1日平均113ページ)
感想・レビュー
1583件(投稿率40.2%)
本棚
37棚
自己紹介

あくまでも自分のための記録、読みたい本の管理の場として。ただただ黙々と、興味のままに読み耽る愉しみ。日々の慰め、その繰り返し。
無理なく気持ちの赴くままに、感想やレビューは書いたり、書かなかったり。

*

文章の無断転載は、やめてくださいますようお願い致します。

読書メーターの
読書管理アプリ
日々の読書量を簡単に記録・管理できるアプリ版読書メーターです。
新たな本との出会いや読書仲間とのつながりが、読書をもっと楽しくします。
App StoreからダウンロードGogle Playで手に入れよう