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hasegawa noboru
さんの感想・レビュー

hasegawa noboru
新着
筆者四十代の中年期に、昭和戦後期を振り返って書かれた小エッセイを集めた本。二〇〇二年時点の集英社文庫版解説で斎藤美奈子が<年季の入ったひにくれ者の関川夏央だ><「昔はよかった」という繰り言>になっていないところが<回想的なエッセイが陥りがちな紋切り型を、この本は免れている>と褒めている。そうだと思うが、それからさらに四半世紀、<老人になるくらいなら死んだほうがましだと思ってい>た、中年の筆者は、今、老年はどんな居心地なのか、そこが詳しく知りたい。<かつて「青年」であった私は、いまや膝の痛みと頻尿に悩む「
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「じじい」になりかわったのだとあらためて実感したのである>と巻末エッセイにおいてちらと触れてはおられるのだが。

01/31 22:34
  • ころこ
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0255文字
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読書データ

プロフィール

登録日
2013/08/19(4239日経過)
記録初日
2013/08/20(4238日経過)
読んだ本
515冊(1日平均0.12冊)
読んだページ
156199ページ(1日平均36ページ)
感想・レビュー
489件(投稿率95.0%)
本棚
0棚
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