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かつみす
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かつみす
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1913年発表。原作を初めて読んで、かなり前に観た映画版の記憶が蘇った。静養のためにヴェニスを訪れた高名な老文学者アッシェンバッハ。彼はそこで出会った美少年タッジオに幻惑され、密かに広がり始めた疫病にもかかわらず留まり続ける。美を追求する者は、人々の称賛を一身に集めても、やがては世間が眉をひそめるような〈奈落〉へと堕ちていかなければならない。そんな孤独な芸術家の運命がくっきりと浮かび上がる物語。簡単に読み流せない文章だけれど、理知と官能が混然一体となって味わいがある。トオマス・マンの訳文はこれがぴったり。
かつみす

この小説を読んでみようと思ったのは、先月読んだ平野啓一郎『マチネの終わりに』でたびたび言及されるから。〈ヴェニスに死す〉症候群=世間的な名声を得た人が中高年になって、現実への適応に嫌気がさして、本来の自分に戻るために破滅的な行動をとること。

07/12 21:59
  • ehirano1
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  • ヴェネツィア
0255文字
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読書データ

プロフィール

登録日
2014/09/13(3846日経過)
記録初日
2014/07/30(3891日経過)
読んだ本
442冊(1日平均0.11冊)
読んだページ
134676ページ(1日平均34ページ)
感想・レビュー
434件(投稿率98.2%)
本棚
4棚
性別
現住所
大阪府
自己紹介

仕事と雑用の合間にちょこちょこ読んでいます。
好きなのは文学。小説が多かったのですが、最近は細切れ時間でも読める詩や古典にも興味がわいてきました。
電子書籍端末も愛用しています。自炊ができるよう悪戦苦闘中。。
(2017.1)

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