読メ登録開始は2012年3月6日ですが、G1000参加の為に登録開始前の既読本の一部を2010年付で「読んだ本」に入れていますが、最近はG1000作品は読んでいません。でも、参加されてる方のレヴューは読んでナイスを付けながら、こんな作品も有るのだ、頑張ってる読者さんもいらっしゃるのだと、応援しています。また、本棚整理で発見した家族の本や、昔の既読本で再読する可能性のある本も重複購入を避ける為に所蔵本として積ん読本に登録しています。
次以降の読書の参考にするための備忘録です。レヴューというより梗概的な内容の資料として登録していますので長いだけでなくネタバレ等有りますので、ご迷惑な場合はスルーして下さい。
※アイコンのイラストはピカソの作品です。
興味深い感想を選書の参考にさせて頂きます。引用等でご迷惑な場合は削除致します。ナイスを下さった皆様、ありがとうございます。
本棚は【ガーディアン千冊】以外の整理は放棄してますので実態を反映していません。
宜しくお願い致します。
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読メ登録前の既読G1000
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⇔イタリアが数カ月にわたってみてきた勇気と天才の奇蹟は眠っていた民衆の目をさました。」 少年・青年期をナポレオン(1769-1821/5/5)の英雄的な時代に生きたスタンダール(1783-1842)は、正当防衛で政治に全く無関係な殺人を犯したにも拘らず、政治利用されて収監されたファブリスの生涯を通して、フランスとオーストリアの間で揺れ動くナポレオン戦争時代の北イタリアを描く。ナポレオン崇拝のあまりワーテルローの戦いに飛び出した少年ファブリスの生涯は波瀾万丈。⇒
⇔監獄長コンチの娘クレリアとの秘密の悲恋、高層の塔の獄舎からの脱出サスペンス、ロンバルジアのパルム公国宮廷の政争を舞台にやがて許されぬ秘密の愛を成就させた若きパルム大司教ファブリスは妻と愛児の後を追うようにポー河に近い《パルムの僧院》に退いて生を閉じます。 終始、ファブリスを近親相姦的に愛し支援する美貌の叔母サンセヴェリナ公爵夫人ジーナのクレリアへの嫉妬や煩悶、政治力発揮の件は圧巻です。ジーナ夫人の愛人・パルム公国大臣モスカ伯爵は、ロンバルジアの立憲君主になるというのが望みの大公エルネスト四世⇒
⇔(架空の人物)を支える実力者。実は大公はモスカ伯爵という廷臣なしではいられない主従の力関係の逆転現象。侯爵夫人に夢中の大公と大臣、ファブリスに夢中のサンセヴェリナ公爵夫人、相思相愛のファブリスとクレリアらの恋の綱引き、売買される爵位、年金の算盤勘定、換金資産としてのダイヤモド、賄賂や旅券の偽造仲介者など当時の社会がリアルに描かれます。所々に目を引く文が。 「才気のある男は最も穏健な主義をしかも誠意をもって身につけていても安心ならない。いつもなにかの点でヴォルテールやルソーの従兄弟なんだ」(大公)
67/G1000
本棚登録忘れていたので追加します。
ナポレオン戦争時代の歴史的背景を借りて、貴族社会の中の人間模様を丁寧にドラマチックな描いた傑作ですよね。初読のとき、僕はスタンダールの恋愛感情に揺れる女性心理を描出する筆力(口述筆記)に感嘆しました。口述筆記ならではのスピード感といきいきとした心理描写がこの作品のリズムを作っていると思いました。-Makiさんのつぶやきに対する僕のコメントをお読みいただき、ありがとうございました。共読本がずいぶんあるようですので、mituさんのレビューを少しずつ拝読させてください。