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kuu
さんの感想・レビュー

kuu
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ネタバレ疲れた。 国際ジャーナリストと国際的に活躍するギターリストとが主人公であるがゆえに、背景となる情報量が多かったからだと思う。 「切なくも美しい愛の物語」と帯にはあるが、恋愛小説というよりは、人生論だ。特に小峰洋子の生き方という感じ。それは、作者が提唱している「分人主義」を追求した作品でもあるかららしい。 結局、蒔野の人生が一番安定しているのだと思う。ご都合主義ともいえるかも。才能を、精神(価値観)を愛してくれる洋子。(続く)
kuu

才能を敬愛し、必要なことをこなしてくれる早苗に支えられ、何の決断もくださずに彼は生きているようにも思える。ギターを弾けなくなるという苦悩はあったにせよ、傍らには献身的な早苗がいる。なんだかなぁ~。 先の「分人主義」は、洋子によって表現され、早苗の悪質な行為を怒り狂うこともなく受け止めて・・そのような女性が作者の理想なのであろう。

10/18 18:21
  • ヴェネツィア
  • めりの
  • そる
  • 三代目 びあだいまおう
  • 三代目けんこと
kuu

読み始めは、スノップな文体で、例えの文章が高尚すぎて頭に入ってこなかった。でも、洋子と蒔野の世界には、あっているのだろう。だからすれ違うのだ。 そして、エンディング。果たして二人は結ばれるのだろうか。私は、何十年か後にパートナーとして寄り添っている気がする。そのころには、早苗は必要なくなっているだろうから。 愛にあふれているようで、冷静に人生を語っている冷たいような物語だった。

10/18 18:22
  • ヴェネツィア
  • めりの
  • そる
  • 三代目 びあだいまおう
  • 三代目けんこと
0255文字
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kuu
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読書データ

プロフィール

登録日
2012/08/26(4594日経過)
記録初日
2012/08/18(4602日経過)
読んだ本
1094冊(1日平均0.24冊)
読んだページ
280102ページ(1日平均60ページ)
感想・レビュー
897件(投稿率82.0%)
本棚
6棚
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