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2025年11月の読書メーターまとめ

テル35
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感想・レビュー
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334ナイス
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2025年11月に読んだ本
2

2025年11月のお気に入り登録
54

  • カズサカイ
  • RIHON
  • どゔぉん
  • タカヒ
  • 三木 伸一
  • 猿
  • にーとですぅ
  • いくみ
  • asami
  • neimu
  • bell
  • chebu
  • ykazmah
  • シータ
  • パ
  • トーテムポールさん
  • 伊川
  • MI
  • テツ
  • やさい
  • れどれ
  • AzKI
  • うぃっくす
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  • オッキー
  • 紙の友
  • 作家ねこ
  • 紅はこべ
  • まなちい
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  • ほし
  • ユキノ
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  • Outreka
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  • サニー
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  • こん
  • KC
  • すどです。
  • もなこ
  • とび
  • mi
  • 半チャー
  • みお
  • Iori Misaki
  • またたび
  • 冬峰
  • ☆…makiko…☆
  • みどり
  • Ruri Chiba
  • ありさ

2025年11月のお気に入られ登録
12

  • ミラク
  • トーテムポールさん
  • シータ
  • うぃっくす
  • 椿
  • 紙の友
  • yun.88.yu
  • ○シャねこ
  • KC
  • mi
  • すどです。
  • 半チャー

2025年11月にナイスが最も多かった感想・レビュー

テル35
「器楽的幻覚」フランスの若いピアニストの6夜連続演奏会にて。「演奏者の白い十本の指があるときは泡を噛んで進んでいく波頭のように、あるときはじゃれ合っている家畜のように鍵盤に挑みかかっていた。それが時々、演奏者の意思からも鳴り響いている音楽からも遊離して動いているように感じられた」梶井は音が心に入る瞬間を映像化して、さらに文章として書き込む。聴覚と視覚が一体であったフィルムが、視覚(=脳)と聴覚(=脳)に分離するわずかな揺れ動き、意識の最下部に到達する揺らぎを掬い取り、逃さずことばに換えていく。
テル35
2025/11/09 20:51

梶井は実際に、帝国ホテルでのアンリ・ジル=マルシェックスの演奏会に6夜通して通ったのだった。ベートーヴェンの「熱情」「テンペスト」といったドイツ音楽のほかに、初めて接するフランス音楽にも感銘を受けたという。梶井の書簡にはラヴェル「夜のガスパール」第3曲「スカルポ」が面白かったと書かれている。難解な曲を聴き分ける梶井の聴覚は極めて鋭敏であり、非凡な感覚を持つ故の孤独感の深さも迫ってくる。一瞬の感性の受容を、ここまで直接言葉に変換できるなら、長編小説は必要でない気もしてくる。

が「ナイス!」と言っています。

2025年11月にナイスが最も多かったつぶやき

テル35

日が短くなったことに、毎年あとから気づく、午後5時の上賀茂神社。 光の道を、進んでいこう。誰にも用意されている長い旅だ。

日が短くなったことに、毎年あとから気づく、午後5時の上賀茂神社。
光の道を、進んでいこう。誰にも用意されている長い旅だ。
が「ナイス!」と言っています。

2025年11月の感想・レビュー一覧
2

テル35
人の心情を奥底まで、「突き当たり」まで手探りして言い表す。追いつめ、突きつける文体に読み手は次第に巻き込まれていく。「私が何をして来たかそんなことを私に聞いたって私の知っていよう筈がないのだから。」たしかに私たちは、何が真実か知らされず、自分の意識さえ見失いがちだ。横光の文体は、思考も、意識も突き抜けて貫いてゆく。私たちが信じられるのは一瞬の感覚、執念のような感受だけ。「感覚は要約すれば精神の爆発した形容であるからだ」横光がたたかい続けた境地に、自分を追い込んで感じたい。そこから見えるものを。ひと筋に。
が「ナイス!」と言っています。
テル35
「器楽的幻覚」フランスの若いピアニストの6夜連続演奏会にて。「演奏者の白い十本の指があるときは泡を噛んで進んでいく波頭のように、あるときはじゃれ合っている家畜のように鍵盤に挑みかかっていた。それが時々、演奏者の意思からも鳴り響いている音楽からも遊離して動いているように感じられた」梶井は音が心に入る瞬間を映像化して、さらに文章として書き込む。聴覚と視覚が一体であったフィルムが、視覚(=脳)と聴覚(=脳)に分離するわずかな揺れ動き、意識の最下部に到達する揺らぎを掬い取り、逃さずことばに換えていく。
テル35
2025/11/09 20:51

梶井は実際に、帝国ホテルでのアンリ・ジル=マルシェックスの演奏会に6夜通して通ったのだった。ベートーヴェンの「熱情」「テンペスト」といったドイツ音楽のほかに、初めて接するフランス音楽にも感銘を受けたという。梶井の書簡にはラヴェル「夜のガスパール」第3曲「スカルポ」が面白かったと書かれている。難解な曲を聴き分ける梶井の聴覚は極めて鋭敏であり、非凡な感覚を持つ故の孤独感の深さも迫ってくる。一瞬の感性の受容を、ここまで直接言葉に変換できるなら、長編小説は必要でない気もしてくる。

が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2019/06/25(2359日経過)
記録初日
2019/06/26(2358日経過)
読んだ本
77冊(1日平均0.03冊)
読んだページ
24233ページ(1日平均10ページ)
感想・レビュー
37件(投稿率48.1%)
本棚
0棚
性別
職業
専門職
現住所
京都府
自己紹介

「共感」できることが、生きている実感であり、幸せなんだと思っています。ここでは、共感や共有できる方と出会えて嬉しいです。

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