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2021年11月の読書メーターまとめ

えっくん
読んだ本
10
読んだページ
3055ページ
感想・レビュー
10
ナイス
621ナイス

2021年11月に読んだ本
10

2021年11月のお気に入り登録
2

  • エピファネイア
  • Yuki

2021年11月のお気に入られ登録
2

  • エピファネイア
  • Yuki

2021年11月にナイスが最も多かった感想・レビュー

えっくん
ネタバレ★★★☆☆元武士の庄左衛門は、妻に先立たれた後、息子も事故で亡くし、趣味の絵画を描く日々を過ごす…。不幸な境遇に遭いながらも 武士道の精神を外れることなく、気配りや優しさに溢れる人物像に共感しました。平穏な日々を過ごす中、突然降りかかった強訴の責を放免されたのも庄左衛門の人柄あってのことでしょうか。庄左衛門の会話に時折り、何か不器用で朴訥感があったり心中を吐露する場面も滑稽で印象的でした。武士の矜持を守り貫く庄左衛門はどこか古き良き日本人の象徴のようでもあります。カバー表紙の山雀の絵も心に染み入ります。
が「ナイス!」と言っています。

2021年11月にナイスが最も多かったつぶやき

えっくん

読書メーターを始めていつの間にもう10年。毎年100冊以上読了することを目標とし、今年もようやく達成となりました。時の経過とともにお見かけしなくなったお気に入りさんも多く、読書を続けられることを有難く感じます。10月のマイベストは「漂流(吉村昭)」「瞳の奥に(サラ・ビンパラ)」です。2021年10月の読書メーター 読んだ本の数:12冊 読んだページ数:4456ページ ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/102942/summary/monthly

読書メーターを始めていつの間にもう10年。毎年100冊以上読了することを目標とし、今年もようやく達成となりました。時の経過とともにお見かけしなくなったお気に入りさんも多く、読書を続けられることを有難く感じます。10月のマイベストは「漂流(吉村昭)」「瞳の奥に(サラ・ビンパラ)」です。2021年10月の読書メーター 読んだ本の数:12冊 読んだページ数:4456ページ  ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/102942/summary/monthly
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2021年11月の感想・レビュー一覧
10

えっくん
ネタバレ★★★☆☆連続婚活殺人の容疑で逮捕された梶井を週刊誌記者・里佳と彼女の友人が取材する…。里佳たちが面会を続けてゆくうちに、梶井の思うように引きずり込まれ翻弄され続ける様子に、梶井の歪んだ理想世界に狂気を感じました。人を惹きつけるためにバター使った料理をふるまい、自らもカロリー摂取過多になりながら、狂ったように愛欲に暴走してゆく姿にも胸焼けしそうな脂ぎった重さがあります。個人的な快楽・開放を得るためだけに里佳も梶井と同じ道を歩み始めたようにも感じられ、脆弱でどこか孤独な彼女たちにやりきれなさを感じます。
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えっくん
★★★★☆「現象・生命・空間・宝物・一瞬」をテーマにめったに見られない絶妙のタイミングで撮影された写真を掲載したものです。人工物の写真も掲載されていますが、自然界にはこれほど美しい情景があるのだと驚きでした。さながら映画のワンシーンを見ているかのような幻想的で神秘的な世界に感嘆しました。特にミシガン湖にある灯台と桟橋が氷柱(つらら)に覆われた「氷柱の館」は、まさに「アナと雪の女王」の世界観です。フラミンゴの群れが偶然にも大きなフラミンゴを形づくった「フラミンゴ・フラメンコ」も素敵な写真です。
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えっくん
★★★★☆海辺の小さな町を舞台に遺影が専門の写真館を訪れた人々の人生を交錯しながら紡がれる4編の連作短編です。登場人物たちの悪意のない小さな嘘が30年の時を超え、巡り巡って重なった偶然が明らかになる…まさに風が吹けば桶屋が儲かるみたいなストーリー仕立てに感服しました。それにしてもこれほどの小説は書きたくても書けない…本当にお見事です。花鳥風月を冠するタイトルに人間の営みは小さな風が吹いて道標が変わったとしても、もしかしたら大自然の中では偶然も必然であり、辿り着くところは変わっていないのかもしれません。
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えっくん
★★★★☆以前読んだ「えげつない! 寄生生物」と同一著者とは知らず、既知の寄生生物が多かったのですが、本書は論文をベースに解説されているだけに詳しく知ることができました。寄生者がどのように宿主の生物学的な構造を把握し、思うがまま操れるようになったのか…その不思議な生態に驚くばかりです。宿主を生かさず殺さずただ自らの種の保存のためだけに遺伝子にプログラムされた恐るべき能力です。人類はコロナなどのウィルスとの闘いの歴史ですが、もしかしたら人類も知らないうちにウィルスに何かしら支配されているのかもしれません。
えっくん
2021/11/17 18:28

人類と共生するには毒性の強すぎるコロナウィルスは、戦略の間違いだったのでしょうか。それとも地球にとって害悪としか言えない増え過ぎた人類を減らすために生まれたのかもしれません。

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えっくん
ネタバレ★★★☆☆元武士の庄左衛門は、妻に先立たれた後、息子も事故で亡くし、趣味の絵画を描く日々を過ごす…。不幸な境遇に遭いながらも 武士道の精神を外れることなく、気配りや優しさに溢れる人物像に共感しました。平穏な日々を過ごす中、突然降りかかった強訴の責を放免されたのも庄左衛門の人柄あってのことでしょうか。庄左衛門の会話に時折り、何か不器用で朴訥感があったり心中を吐露する場面も滑稽で印象的でした。武士の矜持を守り貫く庄左衛門はどこか古き良き日本人の象徴のようでもあります。カバー表紙の山雀の絵も心に染み入ります。
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えっくん
ネタバレ★★★☆☆物理現象を予測する能力を有する主人公円華が、成績不振で悩むスポーツ選手や過去の事件から立ち直れずにいる人々を救う連作短編。「ラプラスの鏡」の内容をほとんど忘れかけた状態で本書を読み始めたこともあり、硫化水素ガスや登場人物の繋がりが沸々と蘇ってきました。「ラプラスの鏡」の前日譚とはなるものの、内容的にはラプラス…があっての今回の短編集になろうかと思います。単に特殊能力を利用しての解決ではなく、精神面からもアプローチしながら本人が自分の力で立ち直れるよう円華が助力するストーリー展開が良いですね。
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えっくん
★★★★☆図書館新刊本コーナーで見かけ、プロジェクトマネジメントの基礎を再確認する意味でも借本してみました。プロジェクトに関わるメンバーが同じ目標に到達するためにも「MORSの法則」「SMARTの法則」に準拠し、計画を言語化・可視化することが大切だということです。プロジェクト計画書の策定、WBSを用いたQCD管理など立ち上げから終了に至るまでの必要な項目のエッセンスが盛り込まれています。プロジェクトマネジメントの基本事項全般が俯瞰されていて速習する上でも理解しやすい構成でした。
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えっくん
★★★★☆アジアの国々を何度も訪問した著者が感じたのは、近隣の3か国を除いてどの国からも日本への信頼度が高いということです。過去、日本軍は残虐非道な行為をしたのでは…どころか日本の統治により欧米列強に搾取された地獄の日々から解放され、日本人は勤勉で真面目という好印象のようです。旭日旗を見ると何かと騒ぎ出す国がいますが、日本でも国旗や国歌を右傾化の象徴として敬遠する人がいるのも残念です。戦後70年以上経過しているにもかかわらず、日本人の遺伝子にはGHQによるWGIPの洗脳がいまだに残っているのでしょうか。⇒
えっくん
2021/11/05 22:08

パラオやバングラディシュの国旗のデザインが日本と似ているのは、日本への敬愛という諸説がありますが、明治時代にフランス政府から日の丸のデザインの譲渡依頼があったことが書かれており眼から鱗の驚きでした。また、2005年に当時の天皇がサイパンに慰霊訪問する直前に韓国系住民が横断幕を掲げて「謝罪しろ」「帰れ」などの大騒ぎを始めたところ、現地人がこれに激怒し沈静化させ、天皇を厚く歓迎したという逸話も親日の証しを感じます。海外の親日家の人々がこれからも日本のことを後生にも継承してもらえるとよいですね。

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えっくん
★★★★★ピタゴラ装置の制作メンバーが作成した23題の数学パズル集です。「ひと目で問題の意味が分かる。ひと目で問題を解きたくなる」というコンセプトどおり、見開きで身近な物の写真や図画を題材にした図鑑のようなパズル問題でした。一見難しそうな問題も数学の算式も不要で解ける内容ですし、あれこれ考えたり、見事ひらめいて解けた時の喜びも心に響きます。また難解な問題もロジカルにわかりやすく解説されているので、キッチリとゴールに向かって収斂してゆく過程はまさにピタゴラ装置なパズル集です。みんなで解くのもおススメです。
えっくん
2021/11/04 19:49

感想を読書メーターに投稿した翌日の11/4付 日経新聞夕刊の「目利きが選ぶ3冊」のコーナーに本書が紹介されていました。サイエンス作家・竹内薫氏の「へぇ~、数学ってこんなに楽しいものだったんだ!」という書評どおりの本だと思います。

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えっくん
★★★☆☆切り絵画家である著者が日本文学を始め世界の古典名作80作品をパロディー化しブックカバーに仕立てたものです。クスっと笑える絶妙なタイトル名と帯キャッチコピーにマッチした切り絵がカバーになり、どんなストーリーなのか想像力も掻き立てられますが、ご丁寧に偽物作品と原作のあらすじも添えられているのでストーリーを比較するのも楽しめます。例えばトルストイのアンナ・カレーニナは「アンナ、カレーにな…」となり、キャッチコピーは「何を入れたんだ?」と訝しがる切り絵に…。切り絵を見ているだけで物語が見えてきそうです。
えっくん
2021/11/01 21:20

図書館の新刊本コーナーで見かけ、一体、何の本かと気になり借本したものですが、切り絵のディテールが見事です。机に座ってピンと手を挙げている「リチャードさんせい(リチャード三世)」も可愛いらしいし、タイ人シリーズの「オペラ座のタイ人(オペラ座の怪人)」「タイ人20連勝(怪人二十面相)」「長靴をかいだ猫(長靴をはいた猫)」「赤影のアン(赤毛のアン)」「3びきのこぶら(3びきのこぶた)」「やもめのジョナさん(かもめのジョナサン)」「ぱしれメロス(走れメロス)」「ヒルマの賭事(ビルマの竪琴)」などなど…笑えます。

えっくん
2021/11/02 17:26

今日(11月2日付)の日経新聞朝刊の文化欄に本書に関する著者の紹介記事が掲載されていました。タイムリ~

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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2011/04/10(4967日経過)
記録初日
2011/01/03(5064日経過)
読んだ本
1757冊(1日平均0.35冊)
読んだページ
565998ページ(1日平均111ページ)
感想・レビュー
1755件(投稿率99.9%)
本棚
17棚
血液型
A型
職業
役員・管理職
自己紹介

会社の先輩から薦められミステリー系を中心に継続的に読書を始めるようになりました。
通勤時間や休日中心に読書をしていますが、年間100冊を読破することが目標です。
書評をつけるようになったのは読書メーターに出会ってからですが、過去に読んだ本の内容を思い出せないこともあって、備忘録としてできるだけ活用しようと思っています。
(読書メーターを始める前の読了分は★評価のみです)

読了した本を書棚にずらっ~と並べて眺めるのが好きです。

好きな作家さんは、東野圭吾、池井戸潤、伊坂幸太郎、道尾秀介、荻原 浩、奥田 英朗、垣根 涼介、貴志 祐介、高野 和明、辻村深月です。
そして今、注目の推し作家は、今村翔吾、柚月裕子、原田マハです。

中でも、奥田 英朗さんは、高校の先輩と知り、誇らしい限りですが、奥田先輩(と呼ばせていただきます)の作品は是非、読破したいです。

オススメの本などありましたらご紹介お願いします。

よろしくお願いいたします。

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