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2023年3月の読書メーターまとめ

えっくん
読んだ本
8
読んだページ
2459ページ
感想・レビュー
8
ナイス
717ナイス

2023年3月に読んだ本
8

2023年3月のお気に入り登録
2

  • ちーちゃん
  • 茜

2023年3月のお気に入られ登録
2

  • ちーちゃん
  • 茜

2023年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

えっくん
★★★★★余命4ヶ月の癌宣告を受けた著者の闘病日記です。発熱や嘔吐や倦怠感が続く日常をほぼ連日綴られており、不調と小康状態を繰り返しながら壮絶極める中にもコロナ禍や東京オリンピック開催の当時の日本の状況を冷静に客観視されている記述もあり、時の世相を著者と共有しました。もうこれが最後になるかもしれないと知人たちに心の中で「さよなら」を伝えてゆく記述にも心痛みます。「うまく死ねますように」と覚悟し、余命がわかっているからこそお別れの準備ができるものですが、逃れることができない運命を受け入れるには重すぎます。⇒
えっくん
2023/03/02 18:15

体が衰弱し、独りでできることも次第に少なくなってゆく中で、明日にも終わるかもしれない日々を著者はどんな想いで過ごしたのでしょうか。毎日書かれていた日記の日付が飛び、本の残り頁も僅かとなり、2021年10月4日の「明日また書けましたら、明日。」の言葉を最後に日記が途絶えます。そして…10月13日に永眠されました。「明日」が訪れることがどんなに幸せなことなのか…当たり前のことができて、普通に日常を暮らせることがどれだけ喜ばしいことなのか…生きていること、生かされていることに感謝です。

が「ナイス!」と言っています。

2023年3月にナイスが最も多かったつぶやき

えっくん

2月はすべて積読本のみで9冊読了となりましたが、うち5冊が今村祥吾さんの本でした。2月のマイベストは「幸村を討て」でちょうど1600冊目の読了を記念できました。今村さんの本たちは書棚の一角に殿堂入りしましたのでこれから本を増やしてゆくのが楽しみです。2023年2月の読書メーター 読んだ本の数:9冊 読んだページ数:2990ページ ナイス数:534ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/102942/summary/monthly/2023/2

2月はすべて積読本のみで9冊読了となりましたが、うち5冊が今村祥吾さんの本でした。2月のマイベストは「幸村を討て」でちょうど1600冊目の読了を記念できました。今村さんの本たちは書棚の一角に殿堂入りしましたのでこれから本を増やしてゆくのが楽しみです。2023年2月の読書メーター 読んだ本の数:9冊 読んだページ数:2990ページ ナイス数:534ナイス  ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/102942/summary/monthly/2023/2
えっくん
2023/03/03 22:06

今村先生、失礼しました。m(_ _)m  ×今村祥吾  〇今村翔吾

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2023年3月の感想・レビュー一覧
8

えっくん
★★★★☆水中考古学者として世界中で活躍されている著者をクレイジージャーニーで紹介していたのが本書との出会いです。世界中には300万隻以上の沈没船があり、土砂に埋まることで無酸素の保存状態が維持されるためまさにタイムカプセルとして当時の船舶技術や文化・歴史を届けてくれるそうです。著者はプロ野球選手を夢見たもののケガにより断念、学生時代に読んだ水中考古学の本に魅せられて米国に留学するという経歴の方です。英語が全く話せないまま渡米した苦労話も盛りだくさんですが、目標に向かって自己実現する意欲が凄いですね。
えっくん
2023/03/29 17:58

著者はフォトグラメトリを応用し、沈没船を3Dデジタルによる可視化した調査手法を考案し、世界中の水中抗考古学者から注目されたことで、今や水中発掘調査のため世界中からオファーが絶えないようです。水中考古学者になるために10年かかったということですが、物事を極めることの熱意に感嘆します。クレイジージャーニーでも著者のトレジャーハンターへの憤りが紹介されていましたが、発掘調査中に発見された財宝は、もしかして…と邪推した私が恥ずべきでした。美しい海の写真も掲載してほしかったですね。

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えっくん
ネタバレ★☆☆☆☆第168回芥川賞受賞作。ショッピングセンターの喪服売場店員の主人公と来店する客たちの交流を描く表題作の他2編。私の読解力の低さかもしれませんが、所々に不可解な内容につまづき、何を意図しているのかわからない描写が頻出…。読みながら何度も気を失い、想定以上に時間がかかってしまいました。技巧かもしれませんが、改行もなく読点(、)で連なる文章が延々と続くとめどない文体にも、これほど読書が苦痛と感じた経験はありません。私にはどうも芥川賞作品と相性が悪いようです。何を評価されているのか理解に苦しみます。
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えっくん
★★★★☆図書館に錯視・騙し絵の特設コーナーがあり古今東西の135点の錯視絵をクイズ形式でまとめた本書に惹かれ借本。隠された人の顔や動物など「〇〇を探せ~」のパターンが多いですが、回転させたり逆さにすると見えてくる形式も多かったです。まぁ中には探すまでもなくそこに見えてるじゃんというのもありましたが…。ブラボー!と言いたくなる作品はマーブルを並べただけなのにあの有名な絵に見える「Q1隠された肖像画」、2つの顔が隠された「Q83きみを想う」、直線的な図案の中に円が隠されている「「Q114見えない円盤」です。
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えっくん
ネタバレ★★★★☆仕事に疲れた主人公が未知の世界に現実逃避した後、現実世界の地球ではプーニーと呼ばれる正体不明の生物に侵食される…。恒川さんといえば「秋の牢獄」といった暗く閉ざされた世界を描く印象がありますが、本作品では主人公が到達したのはここに居続けたいと思えるようなユートピアでした。プーニーの増殖を止めることができず人類絶滅の危機に陥りますが、プーニーは世界中が感染拡大に震撼したコロナにも置き換えられそうです。この本はコロナ前の作品ですが人類にとって最善の選択とはどうすべきであったのか考えさせられる物語です。
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えっくん
★★★★☆オンライン靴店ザッポスの創業者のトニー・シェイCEOの自叙伝です。子供の頃から利益になることを画策し販売事業を展開するなど、起業家としての申し子というべきか(悪く言えば金の亡者ですが)…カリスマ経営者は生れもって資質がありますね。ハーバード大学を卒業後、ろくに仕事もしないで5か月でオラクルを退職するなどマイナスイメージもありますが、顧客ニーズを的確に捉え新たなビジネス展開を進める実行力・行動力、先を見通す慧眼はすごいですね。小さな会社を売却しながらどんどん大きくするわらしべ長者のようです。⇒
えっくん
2023/03/17 20:47

ザッポス立ち上げ後はカスタマーサービスを重視し、企業文化と成すコア・バリューを指針として掲げ、社員へ語り掛けるようなメッセージも印象的で、顧客だけでなく社員も満足できる会社を創り上げたことが成長の鍵ですね。ラスベガスへの拠点移転、経営危機によるレイオフなどの難局を乗り越えながら、柔軟に経営方針を果断する考え方はこれからの日本企業にも求められるように思います。2020年に46歳の若さで亡くなったトニー・シェイもまさに「伝説」の男ですね。

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えっくん
ネタバレ★★★☆☆第168回直木賞受賞作。日露戦争前から太平洋戦争後の満州を舞台にした群像劇です。巻末に列挙された参考文献の多さが物語るように当時の暗澹たる世相が辞書並の分厚さとともにずしりと重く伝わります。敗戦を予測しながら戦争に突入し状況が悪化してゆく中で登場人物たちも入れ替わり死んでゆく悲壮感が極まりないです。地政学(地図)に基づきエネルギー戦争(拳)を行使した果ての多大な犠牲を伴う喪失感だけが残ります。序章と最後の軍刀保持か放棄かを問う場面が印象的で日本の軍国主義の立ち位置を象徴するかのようでした。
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えっくん
ネタバレ★★★★★陶磁器店の跡取り息子を殺した犯人は妻・想代子の元カレだった…。一見して平穏に終わった作品ですが、冒頭の「清廉な白と、野心的な黒の対比か…」で始まる1行を読み返すと陶磁器を表現していた意味が忽ち瓦解して、想代子自身の二面性も象徴しているかのようです。クロコダイル・ティアーズとは嘘泣きの意味で、想代子の疑惑は払拭されていませんが、冒頭の1行の存在で限りなく黒に近いグレーな存在である印象を受けました。最終的に店を継いだのも想代子の直系親族のみでこれが全て彼女の計画だとしたら…限りなく恐ろしいことです。
が「ナイス!」と言っています。
えっくん
★★★★★余命4ヶ月の癌宣告を受けた著者の闘病日記です。発熱や嘔吐や倦怠感が続く日常をほぼ連日綴られており、不調と小康状態を繰り返しながら壮絶極める中にもコロナ禍や東京オリンピック開催の当時の日本の状況を冷静に客観視されている記述もあり、時の世相を著者と共有しました。もうこれが最後になるかもしれないと知人たちに心の中で「さよなら」を伝えてゆく記述にも心痛みます。「うまく死ねますように」と覚悟し、余命がわかっているからこそお別れの準備ができるものですが、逃れることができない運命を受け入れるには重すぎます。⇒
えっくん
2023/03/02 18:15

体が衰弱し、独りでできることも次第に少なくなってゆく中で、明日にも終わるかもしれない日々を著者はどんな想いで過ごしたのでしょうか。毎日書かれていた日記の日付が飛び、本の残り頁も僅かとなり、2021年10月4日の「明日また書けましたら、明日。」の言葉を最後に日記が途絶えます。そして…10月13日に永眠されました。「明日」が訪れることがどんなに幸せなことなのか…当たり前のことができて、普通に日常を暮らせることがどれだけ喜ばしいことなのか…生きていること、生かされていることに感謝です。

が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2011/04/10(4930日経過)
記録初日
2011/01/03(5027日経過)
読んだ本
1750冊(1日平均0.35冊)
読んだページ
563880ページ(1日平均112ページ)
感想・レビュー
1748件(投稿率99.9%)
本棚
17棚
血液型
A型
職業
役員・管理職
自己紹介

会社の先輩から薦められミステリー系を中心に継続的に読書を始めるようになりました。
通勤時間や休日中心に読書をしていますが、年間100冊を読破することが目標です。
書評をつけるようになったのは読書メーターに出会ってからですが、過去に読んだ本の内容を思い出せないこともあって、備忘録としてできるだけ活用しようと思っています。
(読書メーターを始める前の読了分は★評価のみです)

読了した本を書棚にずらっ~と並べて眺めるのが好きです。

好きな作家さんは、東野圭吾、池井戸潤、伊坂幸太郎、道尾秀介、荻原 浩、奥田 英朗、垣根 涼介、貴志 祐介、高野 和明、辻村深月です。
そして今、注目の推し作家は、今村翔吾、柚月裕子、原田マハです。

中でも、奥田 英朗さんは、高校の先輩と知り、誇らしい限りですが、奥田先輩(と呼ばせていただきます)の作品は是非、読破したいです。

オススメの本などありましたらご紹介お願いします。

よろしくお願いいたします。

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