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2023年12月の読書メーターまとめ

かわかみ
読んだ本
13
読んだページ
2686ページ
感想・レビュー
13
ナイス
110ナイス

2023年12月に読んだ本
13

2023年12月にナイスが最も多かった感想・レビュー

かわかみ
ギボンの「ローマ帝国衰亡史」を思い出しながら読んだのだが、ローマの共和政時代から帝国として興隆し、滅亡するまでの歴史の読み方(ローマ史を如何に考え、何を学ぶか)を例示あるいは提示した本。民主主義が常にポピュリズムと裏腹であること、帝国以前のローマが共和政軍国主義とでも言うべき国柄だったこと、帝国に変容した頃のローマが親分ー子分の縦の繋がりで編成されていたこと、軍人皇帝時代の不安定とグローバリズムへの対応など、興味深い。一般の社会人にも、とっつきやすくて、示唆に富んでいる。
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2023年12月にナイスが最も多かったつぶやき

かわかみ

2023年11月分から、まとめを開示します。 2023年11月の読書メーター 読んだ本の数:15冊 読んだページ数:3361ページ ナイス数:139ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/1038892/summary/monthly/2023/11

2023年11月分から、まとめを開示します。
2023年11月の読書メーター 読んだ本の数:15冊 読んだページ数:3361ページ ナイス数:139ナイス  ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/1038892/summary/monthly/2023/11
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2023年12月の感想・レビュー一覧
13

かわかみ
今年の読み納め(?)。一種の歴史哲学の書だが、歴史を何か指導的な理念に導かれるものだとか、質的に進歩あるいは量的に発展するものだとかは考えていない。浩瀚な知識を背景に、冷徹なリアリズムにもとづいて人間社会の試行錯誤を循環論的に捉えている。むしろ、歴史を通じて人間性を洞察している。
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かわかみ
ラブクラフトのクトゥルフ神話の出発点であり、神話大系の全体像を掴む上で外せない作品をコミック化したもの。Kindle unlimitedの読み放題対象だったので読んでみた。いかんせん原作は1928年に書かれた小説なので文章を読んだだけでは情景を想像しがたいところコミックで視覚化してくれるのは、かなり助けになる。
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かわかみ
ラブクラフトのクトゥルフ神話大系からスピンオフしたような奇譚のコミック化。チャールズ・ウォードは自分の母方の先祖にジョゼフ・カーウィンなる怪人物がいたことを知るのだが、このカーウィンは魔道士であった。カーウィンのことを調べる内に、チャールズは人が変わったようになっていったのだが、その真相が恐ろしい。過去のカーウィンにまつわる事件とチャールズ・ウォードにかかわる事件とそれぞれが恐ろしく、また、クトゥルフの深淵を垣間見る怖ろしさもある。
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かわかみ
若い頃に塩谷九十九訳で一般理論を読んだが難しくてチンプンカンプンだった。本書は抄訳だと思うが、どうしてケインズの一般理論が解りにくいのかを含めた解説が付されている。おさらいするのに良い本。
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かわかみ
足利尊氏が京から九州に敗走した際に迎撃したのが菊池氏である。太宰府及び京都の権力者たちと結びついて勢力を伸ばし肥後守にもなったが戦国期に衰滅した菊池氏を深堀りした特集記事が面白い。
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かわかみ
世界史に学ぶための7つの視点は斬新だった。①大河と文明、②ローマとの比較、③世界で同じことが同時に起こる、④民族大移動、⑤宗教の視点、⑥共和政と日本、⑦すべての歴史は現代史。終章はドキッとした。長く繁栄した国は必ず退廃し、モラルが低下するとともに人々が優しくなる。だが、それは本当の優しさではなく厳しさの欠如や優柔不断なのだ。第三次世界大戦は既に始まっている…。
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かわかみ
日本では脳内出血による死亡者は年間約3万人だが、診断に基づいて約2,400万人が投薬で高血圧の治療をしている。更に厚労省の調査に基づいて、未受診者を含めた高血圧症患者は約4,300万人いると推計されている。国民の3人に1人が病気って本当だろうか?という疑問に答える本。
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かわかみ
ギボンの「ローマ帝国衰亡史」を思い出しながら読んだのだが、ローマの共和政時代から帝国として興隆し、滅亡するまでの歴史の読み方(ローマ史を如何に考え、何を学ぶか)を例示あるいは提示した本。民主主義が常にポピュリズムと裏腹であること、帝国以前のローマが共和政軍国主義とでも言うべき国柄だったこと、帝国に変容した頃のローマが親分ー子分の縦の繋がりで編成されていたこと、軍人皇帝時代の不安定とグローバリズムへの対応など、興味深い。一般の社会人にも、とっつきやすくて、示唆に富んでいる。
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かわかみ
居酒屋を舞台にしたショートコミック集。なんやかんやと緩く悩む女将と、ちょっとアホな客たちが織りなす哀愁漂うギャグ漫画。なんかスルメみたいにじわっと味わいが出てくる妙なストーリー。
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かわかみ
今はSNSで容易に人と人とがつながれる時代だが、だからこそか、孤独でいることは淋しいことで、ネガティブに評価されがちかも知れない。そのような風潮に対して周囲に自分を合わせるよりも一人でいるほうが自分らしく自由に生きられると著者は言う。子供の頃に病弱で伏せりながら、一人で時間を過ごすことが多かったことが原体験としてあるそうだ。作家であり、元NHKのアナウンサーであった著者は仕事柄、著名人との交流も多く、決して人嫌いではない。自分の人生を自分の責任と決断で切り開くことができた著者の人生論でもある。
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かわかみ
おそらく映像化したら怖いだろうが、怪談の類とは一線を画すSFの発想による恐怖小説集。二つの現実世界を彷徨いながら、どちらが現実でどちらが夢なのかと困惑し悩む男の末路を描いた「夢からの脱走」、過疎化した村に取り残された家屋が迷い込んだ男を追いかけてくる「葎生(むぐらふ)の宿」、友人の家にある不思議な穴がやがて周囲を蚕食して 虚無を拡大する「生きている穴」など。表題作は言わぬが花(笑)。
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かわかみ
てっきり蕎麦料理の本かと思いきや、さに非ず。著者は農学者であり蕎麦料理についても書かれているが、まずは作物としての蕎麦の特性について説明されている。繁殖や生育において、蕎麦には稲や麦とは異なる特性があり、それ故に栽培には困難が多く、よい土地があるからと言って生産を増やせるものではないことを知った。救荒作物として役立っていたのに意外であった。また、江戸では饂飩よりも蕎麦が消費されるようになったのは白米食が普及した結果、脚気が流行ったことも一因だったとの指摘も盲点であった。
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かわかみ
猫(の魔性)にまつわる短編小説のアンソロジー。白眉は萩原朔太郎の「猫町」とブラックウッドの「古い魔術」、そしてそれらの解説になっている江戸川乱歩の「猫町」かと思う。更につげ義春の「猫町紀行」、朔太郎の「ウォーソン夫人の黒猫」が追い討ちをかけ、明治22年に出版された草双紙「鍋島猫騒動」まで図版で収録されている。言うことはない。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2019/08/18(1786日経過)
記録初日
2007/05/13(6266日経過)
読んだ本
819冊(1日平均0.13冊)
読んだページ
204667ページ(1日平均32ページ)
感想・レビュー
819件(投稿率100.0%)
本棚
23棚
性別
現住所
東京都
URL/ブログ
https://note.com/mshr3033
自己紹介

会社勤めをリタイアして、東京の多摩地域で悠々自適の日々を送っています。 趣味として、クラシックギターを下手の横好きで習っています。

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