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2026年3月の読書メーターまとめ

崩紫サロメ
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2026年3月に読んだ本
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2026年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

崩紫サロメ
700万年前に誕生した人類。様々な人類がいたが、結局30万年前に現れたホモ・サピエンス以外が絶滅した。「優れたものが勝ち残る」ではなく「子供を多く残した方が生き残る」であると著者は説く。ネアンデルタール人はホモ・サピエンスよりも大きな脳を持っていたが、大きな脳は必要とするエネルギーを増加させる。大きな脳を持つネアンデルタール人はおそらく寒さとホモ・サピエンスのために絶滅した。動き回るのが得意な細い体と寒さに対する工夫、優れた狩猟技術を彼らは持たなかったからだと著者は考える。
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2026年3月にナイスが最も多かったつぶやき

崩紫サロメ

2026年2月の読書メーター 読んだ本の数:23冊 読んだページ数:6304ページ ナイス数:383ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/1045521/summary/monthly/2026/2

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2026年3月の感想・レビュー一覧
21

崩紫サロメ
大学での入門講義を書物の形にしたもので、考古学がモノを用いて人の営みを研究するが、その対象時代は広く、人類の誕生から近年の戦争などにも及ぶことを説明。また、コッシナの考古学のようにナチスによる差別や侵略に手を貸すことになった歴史も紹介される。著者は認知考古学という、モノの物的機能だけでなく、心理的機能を重視する考古学に取り組み、過去のモノからそれを作ったヒトの心を明らかにしようとしている。吉田晶、都出比呂志など日本を代表する考古学者の業績が紹介されている。
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崩紫サロメ
人類進化学者の海部陽介の過去24年の研究成果を科学ジャーナリストの川端裕人が読み物として描きなおしたもの。北京原人・ジャワ原人だけでなく、アジアには様々な人類がいたということ。フローレス原人のように現生人類より圧倒的に小柄な者もいる。サピエンスの到来と原人の消滅が近いという指摘も気になる。猿人→原人→旧人→新人という一直線の流れは現在ではほぼ否定されており、多くの人類が同時に存在し、デニソワ人のようにサピエンスと混交した者もおり、メラネシアなどでは4~6%の遺伝子を共有している。
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崩紫サロメ
700万年前に誕生した人類。様々な人類がいたが、結局30万年前に現れたホモ・サピエンス以外が絶滅した。「優れたものが勝ち残る」ではなく「子供を多く残した方が生き残る」であると著者は説く。ネアンデルタール人はホモ・サピエンスよりも大きな脳を持っていたが、大きな脳は必要とするエネルギーを増加させる。大きな脳を持つネアンデルタール人はおそらく寒さとホモ・サピエンスのために絶滅した。動き回るのが得意な細い体と寒さに対する工夫、優れた狩猟技術を彼らは持たなかったからだと著者は考える。
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崩紫サロメ
ネタバレ再読。篤姫が島津斉彬の養女となり、将軍御台所となる。しかし将軍家定とは夫婦関係がないまま、後継ぎを慶福に定めるところまで。読み直していると、篤姫を支えた女性たち―幼い頃から見守っていて、悲しい別れを遂げた菊本、最初は反発しながらも主従としての絆を強めていく幾島など、女性同士の絆の描写が魅力的だ。「女の道は、前へ進むしかない、引き返すのは恥でございます」という菊本の言葉がこれからも篤姫を支えていくのだろう。
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「考古学は文字のない世界を相手にした、ものを扱う学問です」(p.193)あその考古学の視点から日本の古代国家はいつから始まるかを扱い、著者は平城遷都ではなく、古墳時代であるとする。個人的に大変興味深かったのが、北魏の影響。6世紀末には前方後円墳は殆ど作られなくなるが、これは北魏の制度と仏教を取り入れ、巨大方墳と仏教祭式に移行していったからであるとする。全体に先行研究をきちんと紹介しており、古代史・考古学の研究史を全然わかっていない者にも誰がどの説を提唱しているのかわかりやすかった。
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崩紫サロメ
日本語原文で再読。やはり吉村武彦だけあって、文献史学の分野の方が読みやすい。ジュニア新書ながら、氏姓制度や部民制について踏み込んでいるが、このあたりは簡潔さが仇になって同じ吉村氏の『蘇我氏の古代』などの方がわかりやすいように感じる。それにしても、これだけの内容を盛り込んだこのシリーズの気概には感心する。
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崩紫サロメ
1933年生まれの著者は本書の意図を「日本」を相対化することにあるとする。そのために個性の確認はなされるべきであり、それでこそ、皇国史観は克服されると説く。本書が扱うのは平安時代に古典的国制が確立するまでである。明治維新期には平安時代の国制・文化を否定してきたが、明治政府が「神武創業」というそれまでの歴史とは違う道に踏み出そうとしたからこそ、平安時代は「古典的」であってはならなかったとする。
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崩紫サロメ
ネタバレ再読。子供時代に虐待を受けた加害者、彼が引き起こした通り魔事件の被害者、そしてそれを取材する加害者と似た境遇のジャーナリスト。様々な立場から描かれる深い物語なのだが、最初に感じていた違和感の正体がはっきりしてきた。「父親の不在」である。確かに母親による虐待によって子どもが傷つく、そしてその子自身は父親を知らないのだから母だけを憎む。しかし、「小説」として見た時、誰かがその母親を追い込んだ父親に対して怒らないのか、と感じてしまう。あまりにも母親一人に責任を負わせすぎだ。
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崩紫サロメ
複数の考古学者が、どのように縄文時代を研究しているかを具体的に紹介する。編者は縄文時代を「定住化の進んだ社会が日本の各地に普及し、それが引き金となってさまざまな技術や社会のしくみが発達した時代」とする。何を食べていたのか、どのように調理していたのか、そしてどのような手法を使えばそれを知ることができるのか。植物考古学、動物考古学の専門家による紹介、また同位体を用いた人骨分析が近年盛んで「同位体生態学」と呼ばれる分野ができるほど盛んであることが紹介されている。
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崩紫サロメ
1930年代生まれの考古学者二人のエッセイ&対談。田中「考古学は歴史学の補助学であると……」 佐原「けしからんことを言うなぁ(笑)」と田中氏が考古学に絶望しながらも続けている一方で、佐原氏は考古学とはこうあるべしという信念も哲学も持っていないからこそ「おもしろいな」と思ってやっている。自分のやっている学問に対する「疑い」とどのように向き合ってきているのかという面でも面白い。日本の考古学の話が中心だが、イスラエルや中国のように民族意識高揚のために考古学が熱心に行われる例も挙げられており、興味深い。
崩紫サロメ
2026/03/19 14:28

p.202(田中)われわれがなすべきは、多様性を否定する規範を追求することではない。また、特定の民族や地域を顕彰することではない。顕彰するならば、それは過去の人間活動の多様性そのものである。……グローバリズムは、多様性の否定を結果する可能性を多大にはらんでいる。人類の未来をあたらしく大きく展開させるには、グローバリズムのなかで多様性の発展を可能にさせるシステムを発見し、保持し、進展させることが必要となるであろう。

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崩紫サロメ
ネタバレあとがきにあるように、江戸に嫁いだ和宮は替え玉だった、という伝承に基づく創作である。中心になるのは最初の替え玉となる町娘フキ。彼女の無邪気さ、無抵抗さ、そこからの悲劇を作者は「赤紙一枚で召集を受け、どこへ行くのか、なんのためにか知らされぬまま軍隊に叩き込まれ、その生活に適性をもたぬままに狂死した若者たち」と重ねて描く。1931年生まれの作者にとってここが「重なる」感じがあとがきを読むまでわからなかったのだが、知ると空恐ろしくなった。是非とも再読したい作品。
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崩紫サロメ
側室のお芳の話が割と多めで面白かった。お芳の父は慶喜に惚れ込んでいて、「男と女は切れることができますが、男と男にはできません」と言うが、お芳は「私はも上さまに愛想がつきました」と言って去っていく。逆に愛想が尽きても尽きなくても、離れることができないのが正妻である美賀子だ。慶喜は相変わらず身勝手で、美賀子が先に死んだら(自分が)「困る」という。愛なのか依存なのか、あるいは夫婦という社会的な結合なのか。正妻ではない者を通して正妻のあり方を考えさせられた。
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崩紫サロメ
ネタバレ徳川慶喜の正妻となった一条美賀子の話を中心に展開する。美賀子は一条家の実子ではなく、清華家の一つである今出川家からの養女であり、実母は西陣の織屋の娘で側室ですらなく、京の街で暮らしている。慶喜は美賀子より5歳年上の義理の「祖母」を慕っており、このことが夫婦関係に亀裂を入れることになる。後半は火消しの娘でこの後慶喜の妾となるであろうお芳の話が展開する。今のところ主人公だけでなく、「正妻」ではない女性の喜怒哀楽が印象に残る。
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崩紫サロメ
明治以降、「科学」としての歴史学の確立から「定説」となっていったいくつかのテーマに対し、著者が異論を唱える形。特に、京都大学の黒田俊雄が提唱し、現在の日本史の見方の主流となっている権門体制論に対して終始批判的である(著者は東大)。権門体制論は朝廷に重きを置き、京都を中心に歴史を考察するものであるが、著者の師である石井進は「中世国家というものがそもそも存在したのか」という疑問を投げかけた。しかし、石井氏が議論を進めなかったことを著者は嘆く。一般書の体裁であるが、日本中世史の主な論点を追える。
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崩紫サロメ
著者はアイヌを「日本列島の縄文人の特徴を色濃くとどめる人びと」とし、アイヌ語が朝鮮半島からの影響を受けた日本語と大きく異なる孤立語であることを挙げる。しかし「変わらなかったアイヌ」論を否定し、アイヌがそれぞれの時代に様々な地域との交易によって変容していったことを説く。縄文時代には見られなかった死を穢れと捉えるアイヌの思考は和人との交易の中で生まれたことなどが挙げられる。奥州藤原氏とアイヌの結びつきのように、推測の域を出ない部分もある。
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崩紫サロメ
衣食住など様々なトピックからなるが、終盤の女性地頭の話が、女性史という孤立したトピックではなく、鎌倉幕府の衰退の本質とつながる形で描かれていたのが良かった。鎌倉時代中期以降、女性地頭は減っていく。あっても「一期分」という一代限りの相続となる。それは分割相続が所領の細分化を生んできたことや、モンゴル襲来により女性の知行が困難になり、鎌倉幕府が滅亡し、南北朝の内乱が女性への所領の譲渡を困難にしたと指摘する。もちろん、女性地頭が消えていった時代は男性武士にとっても困難な時代であったことが描かれる。
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崩紫サロメ
去年は京都新聞で戦時下の京都や「京都原爆」について多く特集がされたが、このように占領下の京都に関しては情報があまり目立たず、よい勉強になった。古今烏丸にGHQ司令部が入っていたことや、大丸ヴィラが司令官私邸になっていたこと、上賀茂神社周辺をゴルフ場にする計画があったこと、戦争中、歌舞練場で風船爆弾を作っていたことなど、意外と京都であまり知られていないかもしれない。(西陣空襲や馬込空襲は割と有名だが、逆に本書では扱われていない)
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崩紫サロメ
学校で教える文章の「書く型」が「思考の型」を作り、歴史教育の「語り」が「推論の型」を形成する、という視点からアメリカ、フランス、イラン、日本で作文教育と歴史教育がどのようになされているかを詳細に検証する。それぞれの分析は非常に具体的で説得力がある。しかし、この4つの国は日本以外は印欧語圏であり、印欧語の語順が思考に影響を及ぼしている部分は少なからずあるのではないかと思う。アラビア語圏かつイスラームの国が入っていればイランで見られた特徴がイスラームによるものなのかイラン固有のものなのかを考えやすいだろう。
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崩紫サロメ
古代において、女性天皇のみが重祚していること、またすべての女性天皇が譲位していること、また律令に「女帝」という女性天皇だけを指す言葉があることから、男性天皇と女性天皇に違った性格があるという着眼点から論じる。『古事記』『日本書紀』とも女帝の巻で閉じていること(推古・持統)には一つの時代が終わり、時代が始まる画期として捉えていた。しかし桓武天皇の「易姓革命」によって狭い範囲での皇統の継承の必要がなくなり、女性天皇を必要とする天皇のありかたもなくなっていった。
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崩紫サロメ
ネタバレ良い意味で後味の悪い話だった。五十年前に起きたある宗教団体での殺人事件と、現代の殺人事件。主人公は祖父・父とも刑事の家系だが、このことが飾りではなく、この話の本質として展開する。主人公は29歳と若く、いやそれにしても少し幼くまっすぐすぎて、イラッとするところも多かったけど、この大きな挫折を経てどのように成長するのか楽しみである。新潟の様々なエリアの描写が丁寧で地に足がついている。
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崩紫サロメ
スウェーデンに「失敗の博物館」というものがある。本書は「平成」という時代を「失敗の時代」として捉え、その失敗から学ぶための博物館としたいという趣旨である。まずはバブル以降の金融政策の失敗、ついで社会党の自滅・民主党の大失敗などを経て安倍政権の官邸主導に行きついた政治上の失敗、また、二つの大震災など、外発的であると同時に内発的でもあったショック、文化の次元では諸々の崩壊を予言するかのように「終末」の予感に囚われてきたことなどを示す。刊行から6年経つが、失敗から学べている所は少なく、絶望が深まっている。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2019/09/05(2414日経過)
記録初日
2019/08/01(2449日経過)
読んだ本
1233冊(1日平均0.50冊)
読んだページ
370231ページ(1日平均151ページ)
感想・レビュー
1047件(投稿率84.9%)
本棚
28棚
自己紹介

中国古典文学をこよなく愛する80后(80年代生まれ)。
キリスト教徒。

もともとは漢魏南北朝だったり李賀だったり、所謂漢詩の世界にハマっておりました。漢詩に限らず、詩歌は全般に好き。
尹東柱、李箱など植民地時代の朝鮮文学好き……からの現代韓国文学も読みます。
オルハン・パムクにハマり、トルコ語勉強中。

歴史系の本を読むことが多く、その合間に新書や小説を読んでいます。

最近は微信读书(中国のKindle Unlimitedのようなもの)で中国語の書籍を読んでオリジナル本に登録して感想を書いています。

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