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2024年5月の読書メーターまとめ

イアン
読んだ本
11
読んだページ
4152ページ
感想・レビュー
11
ナイス
3280ナイス

2024年5月に読んだ本
11

2024年5月のお気に入り登録
11

  • ぽこみ
  • Anemone Pink
  • 紫陽花
  • remon
  • yutaka
  • ねこくる
  • きなもち黒みつ
  • 吉田こあ
  • wistful
  • なつなつ
  • Risuke Koshiba

2024年5月のお気に入られ登録
11

  • ぽこみ
  • Anemone Pink
  • 紫陽花
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  • yutaka
  • ねこくる
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2024年5月にナイスが最も多かった感想・レビュー

イアン
★★★★★★★☆☆☆17年振りに復活したトンデモ精神科医・伊良部シリーズ第4弾。過去作同様、本作でもパニック障害のサラリーマン、広場恐怖症のピアニストなど個性的な患者たちを、破天荒でぶっ飛んだ伊良部が持ち前の〝空気の読めなさ〟で治していく。そんな中で異彩を放つのが表題作「コメンテーター」。コロナ禍でワイドショーを担当する圭介は、視聴率のため敏腕プロデューサー・宮下から「美人精神科医」の出演を厳命されるが、行き違いから伊良部(とマユミ)が出演することに…。全国のお茶の間を巻き込んだ抱腹絶倒のコメディ短編集。
が「ナイス!」と言っています。

2024年5月にナイスが最も多かったつぶやき

イアン

野球の指導員を始めたことで読書時間は大幅に削られましたが、何とか11冊をクリア。月間ベストは東野圭吾の『白鳥とコウモリ』。上下巻になったのは驚きでしたが読み応えは抜群でした。下村敦史の『生還者』も年間ランキングに入りそう。今月も宜しくお願いします。2024年4月の読書メーター 読んだ本の数:11冊 読んだページ数:3967ページ ナイス数:2977ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/1121679/summary/monthly/2024/4

イアン
2024/05/01 22:51

CABINさん、うちの図書館でも本棚に置いてあるのは見たことないですね。東野圭吾は文庫本を新刊で揃えたいので、文庫化されるまでは我慢ですね…(笑)今月もよろしくです。

イアン
2024/05/01 22:53

Vancさん、相変わらず共読多いですね!またレビュー参考にさせていただきます。よろしくお願いします。

が「ナイス!」と言っています。

2024年5月の感想・レビュー一覧
11

イアン
★★★★★★★☆☆☆ハワイを舞台とした近藤史恵の長編。日本人が経営するリピーターお断りのホテル・ピーペリー。友人に勧められて訪れた淳平だったが、宿泊客の一人がプールで溺死し…。開放的なハワイのイメージとは裏腹に、登場人物は皆腹に一物を抱えた者ばかり。それは本当に事故死だったのか。なぜリピーターを受け入れないのか。「このホテルの客はみんな、嘘をついている」という惹句が魅惑的な作品。世界の13の気候帯のうち、サバナ気候と氷雪気候を除く11の気候帯がハワイ島にあるという。この事実をいつかドヤ顔で披露してみたい。
ねこくる
2024/05/31 22:54

イアンさん、私も帯の言葉に惹かれてこの本を読みました。普通のコーヒー豆は一つの莢にふたつ豆が入っているけど、ピーベリーというコーヒー豆にはひとつしか入っていなくて希少なんだという事実を、私はいつかピーベリーを飲みながら披露してみたいです。

イアン
2024/05/31 23:11

ねこくるさん、この帯は惹かれますね!ピーベリーというコーヒー豆にはひとつしか入っていなくて希少なんだという事実を得意げに披露する人がいたら、「それ『ホテル・ピーペリー』という小説に書いてありましたね」と涼しげに返してみたいです。

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イアン
★★★★★★☆☆☆☆ドラマ化で話題となった教場シリーズ第6弾。右目の負傷により活躍の場を捜査一課から警察学校へ移した風間公親。初めて受け持つ第94期生たちが抱える嘘や悩み、警察官として相応しくない素性を独自の観察眼で見抜き、次々と退校届を突き付けていく。爪先の理論など少々強引な部分もあるが、序盤の何気ない会話や講義内容が上手く回収されており、一話完結となっているので連ドラ向きの内容といえる。時系列としては『教場X』の後、『教場』の前ということになるが、これほどタイトルと時系列が一致しないシリーズも珍しい。
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イアン
★★★★★★★★☆☆2009年に映画化、2021年にドラマ化された東野圭吾の社会派ミステリ。一人娘を未成年グループに蹂躙され遺棄された長峰は、謎の密告電話により犯人を知るや一人を殺害し、もう一人を追って行方をくらませる。鬼畜のような所業、望めない厳罰、被害者感情を無視した現代司法…。ある意味、極限まで復讐を容認する設定を盛り込み、それでも私刑は悪か、少年法は必要かという点を読者に突き付けている。法律は人間の弱さを理解していない―そう嘆く長峰が振りかざす刃は、決して加害少年だけに向けられたものではないのだ。
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イアン
★★★★★★☆☆☆☆著者初の女性主人公となる道尾秀介の長編エンタメ。ランチワゴンで生計を立てる夏都は、営業中に人違いで車ごと誘拐されてしまう。連れられた先である秘密を知ってしまった夏都は、甥を巻き込んで誘拐グループと行動を共にすることになるが…。序盤はミッションのスケールが小さく感じられ読み進めるのに苦労したが、終盤にかけての伏線回収は道尾秀介の真骨頂だ。明かされた動機は子供じみたものだが、その未熟さが作品全体にほろ苦い余韻を与えている。最後のページを読み終えた時、少しだけランチワゴンを応援したくなった。
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イアン
★★★★★★★★★★「伝説級のトリック」と銘打たれた藤崎翔の長編。美人に生まれたことで数々の不幸に見舞われた女性の手記。しかしその手記が執筆された背景には、知られざる裏の事情があった…。煽るような帯のコピーに、「お手並み拝見」とばかりに読みはじめたが、これは驚いた。その美しさゆえに苛めや犯罪に巻き込まれるネガティブな自伝の形式を取りながら入念に構築された唯一無二のトリック。必然性を兼ね備え、紙の小説でしか成立しないギミックはまさに神業の領域だ。今後読まれる方は、どうかネタバレだけは避けて手に取って欲しい。
イアン
2024/05/18 21:10

Vancさん、どうぞどうぞ、持って行ってください!

イアン
2024/05/18 21:14

genanさん、好き嫌いは分かれるかもしれませんが、記憶に残る作品であることは断言できます^0^

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イアン
★★★★★★★☆☆☆江戸川乱歩賞を受賞した呉勝浩のデビュー作。13年前、300人の生徒の前で講師を刺殺した男は「これは道徳の問題」とだけ呟く。時を経て服毒死した陶芸家の部屋からも「道徳の時間を始めます」という落書きが見つかる。ジャーナリストの伏見は、映画監督の越智に請われ刺殺事件の関係者を当たるが…。13年前の事件は冤罪なのか。2つの事件に関連はあるのか。動機面に釈然としないものは感じるが、畳み掛けるような謎の提示には惹き付けられた。作品化にあたり大幅に改稿されたそうだが、物議を醸した原作も読んでみたい。
イアン
2024/05/18 22:08

ねこくるさん、だいぶ酷評した委員もいたようですね…。動機面が出版にあたり大幅に改変されたそうですが、そこを改変するのは道徳的に大丈夫なの?と思ったりもします。

ねこくる
2024/05/19 20:29

イアンさん、情報ありがとうございます。 動機面がなんだかピンとこないようなモヤッとした印象を持った理由はそれだったのかと腑に落ちました。ますます改稿前の原稿が気になります。

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イアン
★★★★★☆☆☆☆☆中学校を舞台とした薬丸岳の社会派サスペンス。英語教師の秋葉は新たに赴任した学校の雰囲気に違和感を覚える。問題児が少なく平穏に見える一方で、突如登校拒否に陥る生徒たち。その裏には〝ガーディアン〟と呼ばれる謎の自警団の存在があった…。総勢13名の視点から教育のあり方を問う問題作だが、登場人物の多さ故に脳内で整理しきれず、ガーディアンのメンバーが明かされた際の衝撃度を欠いた感は否めない。著者初の人の死なない(殺されない)ミステリだが、やはり薬丸岳には心震えるような慟哭の物語を期待してしまう。
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イアン
★★★★★★☆☆☆☆未知の感染症を扱った知念実希人の長編。世界中で猛威を振るった致死率95%のウイルス。生き延びた感染者は白銀の瞳と超人的な能力を持つヴァリアントとなり監視下に置かれる。感染歴を隠し生きる医師・純也は、隔離施設から脱走した少女からある計画を持ち掛けられ…。パンデミックに怯える社会は初期のコロナ禍を思わせるが、人々の忌避意識がもたらす差別の描写はむしろハンセン病のそれに近い。疾走感とエンタメ性に全振りしたような展開だが、さすがに最後のアレを生中継したら社長の首が飛ぶくらいでは済まないだろう。
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イアン
★★★★★★☆☆☆☆誉田哲也のデビュー作となる妖シリーズ第1弾。池袋で発見された喉元を喰いちぎられた血痕なき惨殺体。その手口は3年前の連続組長殺害事件と酷似していた…。序盤は事件を追う警察小説の体裁をとるが、最大の読みどころは数奇な運命に翻弄される妖艶な美女・紅鈴の生き様にある。人ならざる者として生きる紅鈴の悲哀と愛される悦び。それはまさに誉田版『鬼滅の刃』だ(いや、時系列的にはこちらが先か)。誉田ファンには必読の作品といえるが、デビュー作からあの井岡が登場(しかも優秀な刑事として)していたのには驚いた。
みゆ
2024/05/15 13:25

読みました~ヽ(^o^)丿 井岡、主役クラスじゃないですか!しかも監察医・國奥先生まで登場してたとは(笑)無性に姫川シリーズが読みたくなりました(o^^o)

イアン
2024/05/15 21:22

みゆさん、読了お疲れ様です。真相にいち早く気付き、上司に盾突く井岡なんて姫川シリーズでは想像もできませんしね(笑)國奥先生の「姫~」が聞きたくなってきました^0^

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イアン
★★★★★★☆☆☆☆『殺人鬼フジコの衝動』の続編。左耳と左手の指を切断された女性の保護から発覚した遺体なき連続監禁殺人。週刊誌記者の里佳子らは突如許された主犯格の男の母への取材のため、事件現場となった団地を訪れるが…。フジコの従弟である下田健太の猟奇性を、関係者の証言や手記から明らかにさせていく。続編の位置付けだが、前作の裏側にも数多く触れており、どちらかといえば上下巻のニュアンスが強い。前作で感じた空白を埋めるような構成力には脱帽するが、あの衝撃が和らいでしまった部分もあり、賛否は分かれるかもしれない。
イアン
2024/05/03 21:24

Vancさん、『殺人鬼フジコの衝動』は真梨幸子の、ひいてはイヤミスの代表作ですからね。読むなら2作を続けて読むことをお勧めします。

Vanc
2024/05/03 21:42

2作連続ですか。なるほど。

が「ナイス!」と言っています。
イアン
★★★★★★★☆☆☆17年振りに復活したトンデモ精神科医・伊良部シリーズ第4弾。過去作同様、本作でもパニック障害のサラリーマン、広場恐怖症のピアニストなど個性的な患者たちを、破天荒でぶっ飛んだ伊良部が持ち前の〝空気の読めなさ〟で治していく。そんな中で異彩を放つのが表題作「コメンテーター」。コロナ禍でワイドショーを担当する圭介は、視聴率のため敏腕プロデューサー・宮下から「美人精神科医」の出演を厳命されるが、行き違いから伊良部(とマユミ)が出演することに…。全国のお茶の間を巻き込んだ抱腹絶倒のコメディ短編集。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2020/04/11(1654日経過)
記録初日
2020/03/12(1684日経過)
読んだ本
581冊(1日平均0.35冊)
読んだページ
224694ページ(1日平均133ページ)
感想・レビュー
581件(投稿率100.0%)
本棚
45棚
性別
現住所
三重県
自己紹介

読書を好きになったきっかけは、小学生の頃に読んだ東野圭吾の『むかし僕が死んだ家』
それまで勉強の対象でしかなかった「読書」というものの素晴らしさに気付いた瞬間でもありました。

以来、ミステリを中心に本を読み漁ってきましたが、2020年4月読書メーター登録してからは、読書自体に加えてレビューを書くことやレビューに対する反応に新たな楽しみを見出すようになりました。

好きな作家は、東野圭吾、誉田哲也、米澤穂信、雫井脩介、伊坂幸太郎、伊岡瞬、柚月裕子、中山七里、道尾秀介、辻村深月、葉真中顕、染井為人など。(敬称略)

レビュー掲載にあたっては「完成度」「リーダビリティ」「結末の意外さ」「リアリティ・フェアネス」などから総合的に判断し、独断と偏見で10段階評価しています。

以下は、レビュー掲載にあたっての自分なりのルールです。
①255文字記載する(★評価含む)
②可能な限りネタバレは排除する。
③部分的にでもネタバレを含む場合は必ず【ネタバレあり】を表記する。
④作家名は敬称略とする。
⑤著者へのリスペクトは忘れない。
⑥(読んだ方の)印象に残るレビューを心掛ける。
⑦月に1冊は初読作家の作品を登録する。
⑧直近9冊以内に読んだ作家の作品は登録しない(上下巻は除く)
⑨文学賞は該当作品が3冊以上となったら本棚を作成する。
⑩文庫改題作は必ず明記する。

50冊目『雪冤』大門 剛明(2020.7.15)
100冊目『告白』湊 かなえ(2020.12.13)
150冊目『理由』宮部 みゆき(2021.6.6)
200冊目『慟哭』貫井 徳郎(2021.11.3)
250冊目『何者』朝井 リョウ(2022.4.7)
300冊目『白夜行』東野 圭吾(2022.8.28)
350冊目『絶叫』葉真中 顕(2023.1.21)
400冊目『教場』長岡 弘樹(2023.6.14)
450冊目『爆弾』呉 勝浩(2023.11.7)
500冊目『方舟』夕木 春央(2024.3.16)
550冊目『宝島』真藤 順丈(2024.7.29)

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