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2024年7月の読書メーターまとめ

荒野の狼
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感想・レビュー
7
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500ナイス

2024年7月に読んだ本
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2024年7月のお気に入られ登録
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  • kamakura
  • ikomuro

2024年7月にナイスが最も多かった感想・レビュー

荒野の狼
2024年に箱根の「彫刻の森美術館」を訪れた際に「ピカソ館」も鑑賞、本書は同美術館のミュージアムショップで購入。「ピカソ館」は独立した建物になっており、特徴は膨大なセラミック作品。同館には、ピカソの他の作品も展示してあるのだが、私はこれまでピカソに焼物の作品があることすら知らなかった。本書の「はじめに」によれば、現在、同館には300点以上のピカソのコレクションがあるとしているが、本書には319点が掲載。本書は2003年の出版であるが、私が訪れた時に展示されていた作品は本書未掲載のものも多数あった。
荒野の狼
2024/07/15 22:44

エッセーは、高階秀爾が2ページ、岡村多佳夫が3ページ掲載。岡村はピカソが1933年にジョルジュ・バタイユの創刊した雑誌の表紙にピカソが表紙を描いたこと、ピカソの行きつけのビアホール「四匹の猫」、19世紀末に再発見されるまで忘れられていたエル・グレコの作品を当時ピカソが模写した話などを紹介。

荒野の狼
2024/07/15 22:44

バタイユというと岡本太郎が影響を受けたことが知られるが、本書掲載のピカソ1953年の陶彫「腕p155」は岡本太郎の「傷ましき腕(1936/1949年)」に似ており、岡本とピカソが交流があったことなどを考えると、両者の共通点を見つけたようで楽しい。日本には、「四匹の猫」を冠した店が複数あるが、そのひとつに青森県立美術館の「café 4匹の猫」がある。

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2024年7月にナイスが最も多かったつぶやき

荒野の狼

2024年6月の読書メーター 読んだ本の数:15冊 読んだページ数:2302ページ ナイス数:771ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/1124113/summary/monthly/2024/6

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2024年7月の感想・レビュー一覧
7

荒野の狼
「フィデル・カストロ みずから語る革命人生」下巻は、キューバ革命の後、社会主義体制を守るためにカストロが行った苦闘が書かれている。アメリカ帝国主義に対抗するための手段とは言え、反体制派に対する厳しい姿勢に対して本書は批判的な部分があり、この点においてカストロを称賛している上巻とは異なり、上下二巻でバランスをとった構成とも言える(とはいえ、上下巻は時系列の歴史事件をカストロにインタビューしたものではあるが)。
荒野の狼
2024/07/28 23:23

28章はフィデル後。あらゆる革命的思考は、倫理から始まるp326.何年も休暇をとってないし、土日もない。給料は月30ドルp335.アフリカだけでも3000人のキューバ人医師p350.「他国より優れた国はないし、他の人民より優れた人民もいないp354」。

荒野の狼
2024/07/28 23:23

「訳者あとがき」では、本書を他のカストロ伝の追随を許さないp359としている.「キューバ軍のアンゴラでの武勲がアンゴラの独立を保障し、ナミビア独立を促し、アパルトヘイト体制崩壊を早めたのは史実として定着しいるが、日本ではほとんど知られていないp369」。マイアミ・ファイブp372. 巻末に上下巻の索引が26ページ。年表が36ページあるが、本文に未収録の興味深いキューバ史が掲載。たとえば、オリヴァー・ストーンがカストロのドキュメンタリー撮影にキューバに訪れた2002,2003年に米当局は罰金を科すp53.

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荒野の狼
「フィデル・カストロ みずから語る革命人生」は、イグナシオ・ラモネが、カストロにインタビューをすることによって、カストロの自伝としたもの。初版が出てから、カストロ自らが内容の加筆修正している。 上巻は、カストロの生い立ちからチェ・ゲバラの死、キューバのアンゴラとの関りまで。本書は、カストロの語りを通して、カストロ本人の理解にとどまらず、キューバを含む小国一般、ラテンアメリカ、さらに世界の抱える問題を、ユニークな視点から明らかにする名著。
kamakura
2024/08/02 16:48

荒野の狼さん 「嘘百回」を浴びても、抗体をもっておられた事に敬服します。狼さんが紹介したアンゴラ支援戦のビデオを早速注文しました。カストロの、利益を求めずに他国の革命を支援する姿勢が、アンゴラに派遣されたキューバ兵士の心情に合致するのなら、人民のモラルの高さに驚きます。1円にもならない支援のために死を覚悟せよ、と誇り高き指導者は言えても、一般の兵士はなかなか言えないと思うのです。このようなモラルの高さを一般人民が保持していることが、キューバを長持ちさせているのでしょう。

荒野の狼
2024/08/02 17:29

映画「レッドゾーン(邦題)」の、私のコメントは以下にあります。映画鑑賞後に見ていただければ。 https://filmarks.com/movies/30467/reviews/179507195 この映画は、カストロとキューバ兵士の背景がわからないと、ただの戦争映画のように見られてしまう危惧はあります。チェ・ゲバラがボリビアで死んだときも、チェと一緒に死んでいったキューバ兵士がいました(カストロは支援)。映画「チェ 39歳 別れの手紙」「エルネスト」でも、そうしたキューバ兵士が登場してます。

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荒野の狼
2024年に奈良県磯城郡田原本町にある唐古・鍵史跡公園を訪れた際に、近くにある唐古・鍵考古学ミュージアムを見学した際に本書を購入。本書は同ミュージアムの常設展示図録であるが初版は2018年で、私は2020年発行の第二版を購入。内容は、唐古・鍵遺跡の変遷、弥生の暮らし、土器、青銅器、埴輪の説明が、写真を中心にされている。環濠集落や鳥装のシャーマンなどがユニーク。ミュージアムでは、大きな埴輪の展示が魅力であり、牛形埴輪など貴重なものが展示されていたが、本書では埴輪の説明が2ページしかないのはやや物足りない。
荒野の狼
2024/07/26 17:59

埴輪なお旧版(2004年版)はPDFファイルが無料でネット上でダウンロードすることができる。旧版は本書と重複する部分もあるが、それぞれにしかない記載もある。同ミュージアムは館員が皆親切で、丁寧な対応。図録の他に、テーマごとに小冊子が安価で販売しており、私は「平成20年度秋季企画展 弥生デザイン」「田原本の遺跡4 弥生の絵画」「田原本の遺跡6 弥生の王都 唐古・鍵」を購入したが、どれも図が豊富でわかりやすい内容。図録や小冊子は、同ミュージアムあるいは電話で購入ができる。

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荒野の狼
私は、本書「平成20年度秋季企画展 弥生デザイン」を2024年に奈良県磯城郡田原本町にある唐古・鍵考古学ミュージアムを見学した際に購入。弥生土器に施された文様を10ページで豊富な写真と図解で紹介。同ミュージアムで販売している小冊子「田原本の遺跡4 弥生の絵画」と合わせて鑑賞するのもおススメ。図録や小冊子は、同ミュージアムあるいは電話で購入ができる。
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荒野の狼
2024年に箱根の「彫刻の森美術館」を訪れた際に「ピカソ館」も鑑賞、本書は同美術館のミュージアムショップで購入。「ピカソ館」は独立した建物になっており、特徴は膨大なセラミック作品。同館には、ピカソの他の作品も展示してあるのだが、私はこれまでピカソに焼物の作品があることすら知らなかった。本書の「はじめに」によれば、現在、同館には300点以上のピカソのコレクションがあるとしているが、本書には319点が掲載。本書は2003年の出版であるが、私が訪れた時に展示されていた作品は本書未掲載のものも多数あった。
荒野の狼
2024/07/15 22:44

エッセーは、高階秀爾が2ページ、岡村多佳夫が3ページ掲載。岡村はピカソが1933年にジョルジュ・バタイユの創刊した雑誌の表紙にピカソが表紙を描いたこと、ピカソの行きつけのビアホール「四匹の猫」、19世紀末に再発見されるまで忘れられていたエル・グレコの作品を当時ピカソが模写した話などを紹介。

荒野の狼
2024/07/15 22:44

バタイユというと岡本太郎が影響を受けたことが知られるが、本書掲載のピカソ1953年の陶彫「腕p155」は岡本太郎の「傷ましき腕(1936/1949年)」に似ており、岡本とピカソが交流があったことなどを考えると、両者の共通点を見つけたようで楽しい。日本には、「四匹の猫」を冠した店が複数あるが、そのひとつに青森県立美術館の「café 4匹の猫」がある。

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荒野の狼
2024年度には奈良県高市郡明日香村の国宝キトラ古墳壁画は4回公開予定であるが、その最初として第31回公開として5-6月に「白虎」「青龍」が事前申込で公開された折に「キトラ古墳壁画体験館」訪れ、本書を購入した。全24ページの冊子で、30分で読了できる内容。古墳の発見と概要、壁画の写真入り説明があり、特に四神図は、高松塚古墳などに描かれた写真も掲載し、対照して解説されてありわかりやすい。
荒野の狼
2024/07/13 23:52

今回のキトラ古墳特別公開では「青龍」を見ることができたが、舌の部分以外はほとんど残存しておらず、オリジナル像が把握できなかったが、本書の高松塚古墳の「青龍」の写真を見ることで理解の助けになった。なお、本書の表紙は獣頭人身十二支像のなかで唯一、はっきりと残存している「寅(とら)」であるが、今回の特別公開でも公開されていた。本書には、付着した泥に転写された「午(うま)」の写真もあり貴重。

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荒野の狼
大学の医学部で、ワクチンの教育・研究をしているものです。週刊「医学のあゆみ」 280巻7号は、「HPVワクチンと子宮頸がんHPV1次検診」 。金沢医科大学産婦人科の笹川寿之教授が中心となり、各分野の専門家が、HPVワクチンが有効かつ安全であること、日本では子宮頸がんが増えているのにHPVワクチン接種率は世界で最低レベルであること、いわゆる“多様な症状”の副反応は否定されていること、子宮頸がん検診、について各分野の専門家が数ページで明解に図入りで解説している。
荒野の狼
2024/07/13 18:49

本特集号に執筆した専門家は、榊原敦子、小柳憲司、前濱俊之、藤原寛行、八木麻未、らである。中でもシャロン・ハンリーは、世界各国のHPVワクチン接種率の比較が統計図で紹介しており、接種率の高い国と低い国を詳細に紹介(日本は最下位)。柴田健雄と笹川寿之は、ワクチンの「副反応」とされた症状は、ワクチン接種とは因果関係がないことを、“有害事象”、“紛れ込み反応”などの用語をコラムで簡潔な解説付きで総括している。

荒野の狼
2024/07/13 18:49

HPVワクチンのキャッチアップ接種が2025年の3月で終了してしまうという現状で、ワクチンが有効で安全であることを理解するために、是非とも読んでおきたい一冊。

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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2020/04/18(1728日経過)
記録初日
1984/08/04(14769日経過)
読んだ本
1384冊(1日平均0.09冊)
読んだページ
323051ページ(1日平均21ページ)
感想・レビュー
1384件(投稿率100.0%)
本棚
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現住所
大阪府
外部サイト
URL/ブログ
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自己紹介

Amazonのレビューは2009年くらいから投稿しております。本の長めの感想は、アマゾンの「荒野の狼」の上記URLをご参照ください。本職は医学部で微生物学・免疫学・神経難病などの教育・研究をしております。現在は大阪在住ですが、アメリカで21年間医学教育・研究をしておりました。職場のURLは以下です。
https://www.med.kindai.ac.jp/microbio/

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