2024年6月の読書メーター 読んだ本の数:15冊 読んだページ数:2302ページ ナイス数:771ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/1124113/summary/monthly/2024/6
28章はフィデル後。あらゆる革命的思考は、倫理から始まるp326.何年も休暇をとってないし、土日もない。給料は月30ドルp335.アフリカだけでも3000人のキューバ人医師p350.「他国より優れた国はないし、他の人民より優れた人民もいないp354」。
「訳者あとがき」では、本書を他のカストロ伝の追随を許さないp359としている.「キューバ軍のアンゴラでの武勲がアンゴラの独立を保障し、ナミビア独立を促し、アパルトヘイト体制崩壊を早めたのは史実として定着しいるが、日本ではほとんど知られていないp369」。マイアミ・ファイブp372. 巻末に上下巻の索引が26ページ。年表が36ページあるが、本文に未収録の興味深いキューバ史が掲載。たとえば、オリヴァー・ストーンがカストロのドキュメンタリー撮影にキューバに訪れた2002,2003年に米当局は罰金を科すp53.
荒野の狼さん 「嘘百回」を浴びても、抗体をもっておられた事に敬服します。狼さんが紹介したアンゴラ支援戦のビデオを早速注文しました。カストロの、利益を求めずに他国の革命を支援する姿勢が、アンゴラに派遣されたキューバ兵士の心情に合致するのなら、人民のモラルの高さに驚きます。1円にもならない支援のために死を覚悟せよ、と誇り高き指導者は言えても、一般の兵士はなかなか言えないと思うのです。このようなモラルの高さを一般人民が保持していることが、キューバを長持ちさせているのでしょう。
映画「レッドゾーン(邦題)」の、私のコメントは以下にあります。映画鑑賞後に見ていただければ。 https://filmarks.com/movies/30467/reviews/179507195 この映画は、カストロとキューバ兵士の背景がわからないと、ただの戦争映画のように見られてしまう危惧はあります。チェ・ゲバラがボリビアで死んだときも、チェと一緒に死んでいったキューバ兵士がいました(カストロは支援)。映画「チェ 39歳 別れの手紙」「エルネスト」でも、そうしたキューバ兵士が登場してます。
埴輪なお旧版(2004年版)はPDFファイルが無料でネット上でダウンロードすることができる。旧版は本書と重複する部分もあるが、それぞれにしかない記載もある。同ミュージアムは館員が皆親切で、丁寧な対応。図録の他に、テーマごとに小冊子が安価で販売しており、私は「平成20年度秋季企画展 弥生デザイン」「田原本の遺跡4 弥生の絵画」「田原本の遺跡6 弥生の王都 唐古・鍵」を購入したが、どれも図が豊富でわかりやすい内容。図録や小冊子は、同ミュージアムあるいは電話で購入ができる。
エッセーは、高階秀爾が2ページ、岡村多佳夫が3ページ掲載。岡村はピカソが1933年にジョルジュ・バタイユの創刊した雑誌の表紙にピカソが表紙を描いたこと、ピカソの行きつけのビアホール「四匹の猫」、19世紀末に再発見されるまで忘れられていたエル・グレコの作品を当時ピカソが模写した話などを紹介。
バタイユというと岡本太郎が影響を受けたことが知られるが、本書掲載のピカソ1953年の陶彫「腕p155」は岡本太郎の「傷ましき腕(1936/1949年)」に似ており、岡本とピカソが交流があったことなどを考えると、両者の共通点を見つけたようで楽しい。日本には、「四匹の猫」を冠した店が複数あるが、そのひとつに青森県立美術館の「café 4匹の猫」がある。
今回のキトラ古墳特別公開では「青龍」を見ることができたが、舌の部分以外はほとんど残存しておらず、オリジナル像が把握できなかったが、本書の高松塚古墳の「青龍」の写真を見ることで理解の助けになった。なお、本書の表紙は獣頭人身十二支像のなかで唯一、はっきりと残存している「寅(とら)」であるが、今回の特別公開でも公開されていた。本書には、付着した泥に転写された「午(うま)」の写真もあり貴重。
本特集号に執筆した専門家は、榊原敦子、小柳憲司、前濱俊之、藤原寛行、八木麻未、らである。中でもシャロン・ハンリーは、世界各国のHPVワクチン接種率の比較が統計図で紹介しており、接種率の高い国と低い国を詳細に紹介(日本は最下位)。柴田健雄と笹川寿之は、ワクチンの「副反応」とされた症状は、ワクチン接種とは因果関係がないことを、“有害事象”、“紛れ込み反応”などの用語をコラムで簡潔な解説付きで総括している。
Amazonのレビューは2009年くらいから投稿しております。本の長めの感想は、アマゾンの「荒野の狼」の上記URLをご参照ください。本職は医学部で微生物学・免疫学・神経難病などの教育・研究をしております。現在は大阪在住ですが、アメリカで21年間医学教育・研究をしておりました。職場のURLは以下です。
https://www.med.kindai.ac.jp/microbio/
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エッセーは、高階秀爾が2ページ、岡村多佳夫が3ページ掲載。岡村はピカソが1933年にジョルジュ・バタイユの創刊した雑誌の表紙にピカソが表紙を描いたこと、ピカソの行きつけのビアホール「四匹の猫」、19世紀末に再発見されるまで忘れられていたエル・グレコの作品を当時ピカソが模写した話などを紹介。
バタイユというと岡本太郎が影響を受けたことが知られるが、本書掲載のピカソ1953年の陶彫「腕p155」は岡本太郎の「傷ましき腕(1936/1949年)」に似ており、岡本とピカソが交流があったことなどを考えると、両者の共通点を見つけたようで楽しい。日本には、「四匹の猫」を冠した店が複数あるが、そのひとつに青森県立美術館の「café 4匹の猫」がある。