読書メーター KADOKAWA Group

2024年10月の読書メーターまとめ

きぬりん
読んだ本
5
読んだページ
961ページ
感想・レビュー
5
ナイス
12ナイス

2024年10月に読んだ本
5

2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

きぬりん
有名テレビ番組の紙上パロディによる哲学入門。パロディ元の番組は、ワイドショーやバラエティ、ドラマやアニメ、はては朝生やクロ現、今日の健康など18にも及んでおり、合間には番宣や占い、TVショッピングなども挟まれる。脚注で情報を補足しつつ脱線するのは昔のサブカル本を彷彿とさせるし、「革マル子ちゃん」の作画は『ガロ』『アックス』読者には懐かしい川崎タカオ先生。おまけにF・ベーコンネタが裏プロットとして仕込まれるなど、いい意味で作りが細かい。哲学入門としては、あとがき通り、「奥深い洞窟の入り口、の前くらいまで」。
きぬりん
2024/10/14 20:50

元ネタの番組を知らないと、楽しめないところはあるかもしれない。一番笑ったのは、「洋画劇場 哲学惑星大戦争」の以下のニーチェのセリフ。「ワシの哲学には、西洋哲学、西洋的価値観のすべてを転覆しうる強大なフォースが秘められておる。決して自己啓発の為のおもちゃなんかではない! ワシの"言葉"をつまみ食いして"元気が出た"などとほざく畜群は、深淵にでも投げ込んでやるわ!」(pp.200-1)。あと、とにかくベーコンとその死因ネタ擦りすぎ。

が「ナイス!」と言っています。

2024年10月の感想・レビュー一覧
5

きぬりん
ネタバレ『プレイボール』オリジナルの最後のセリフ、これがまさか有言実行されてしまうとは。じつに感無量…などと余韻を噛み締める暇もなく、話は次のヤマに向けて急速に動き始めている。コージィ先生はちばあきお先生に比べ、あまり溜めを作らない傾向があり、いきおい話もするする転がりがちなところがあるんじゃないかな。それはともかくとして、こうなると墨谷の行く末もさることながら、浪人監督谷口の去就も俄然気にかかってくるところではある。コージィ先生、どこまで突き進み、広げに広げた大風呂敷をどのように畳むつもりなのだろうか。
きぬりん
有名テレビ番組の紙上パロディによる哲学入門。パロディ元の番組は、ワイドショーやバラエティ、ドラマやアニメ、はては朝生やクロ現、今日の健康など18にも及んでおり、合間には番宣や占い、TVショッピングなども挟まれる。脚注で情報を補足しつつ脱線するのは昔のサブカル本を彷彿とさせるし、「革マル子ちゃん」の作画は『ガロ』『アックス』読者には懐かしい川崎タカオ先生。おまけにF・ベーコンネタが裏プロットとして仕込まれるなど、いい意味で作りが細かい。哲学入門としては、あとがき通り、「奥深い洞窟の入り口、の前くらいまで」。
きぬりん
2024/10/14 20:50

元ネタの番組を知らないと、楽しめないところはあるかもしれない。一番笑ったのは、「洋画劇場 哲学惑星大戦争」の以下のニーチェのセリフ。「ワシの哲学には、西洋哲学、西洋的価値観のすべてを転覆しうる強大なフォースが秘められておる。決して自己啓発の為のおもちゃなんかではない! ワシの"言葉"をつまみ食いして"元気が出た"などとほざく畜群は、深淵にでも投げ込んでやるわ!」(pp.200-1)。あと、とにかくベーコンとその死因ネタ擦りすぎ。

が「ナイス!」と言っています。
きぬりん
B5版のムック。アランの幸福、フロムの愛、アドラーの成長、サルトルの自由、ニーチェの強く生きることといった具合に、5名の哲学者・思想家の名言を5つのテーマに即して紹介。一つひとつの名言に対して見開き2頁で図解付きの解説が施されるという体裁はありふれたものだが、名言に対して牽強付会の人生訓的な解釈を施すのではなく、むしろ当該人物の思想内容を系統的に解説しようとする姿勢が見られる。系統的なキーワードの拾い方や、文脈に即した解釈の打ち出し方はとても誠実で類書とは一線を画しているが、間違いが散見されるのが玉に瑕。
きぬりん
2024/10/10 12:05

巻末の哲学用語解説にはこう書かれている。「心理的利己主義は、人間は本来、自分の利益に基づいて行動するという考え方。[中略]対する倫理的利己主義は、社会全体の利益のために自己の利益を追求すべきとする」(p.110)。後者はもしかすると、マンデヴィル流の「私悪すなわち公益」のつもりで書かれているのかもしれないが、倫理的利己主義ということで普通意味されているのはそれではないだろう。

きぬりん
2024/10/11 10:29

あーそうか、マンデヴィルではなく、アイン・ランドが念頭に置かれているのかもしれないな。そうだとしても、倫理的利己主義をアイン・ランドだけに限定してしまうのは狭すぎると思う。

が「ナイス!」と言っています。
きぬりん
SL、東京駅丸の内駅舎、新垂井線、蕨交流変電所等の単発を経て、栃木編へ。宇都宮のLRT、真岡鐵道のSL、黒磯駅とデッドセクション、わたらせ渓谷鐵道間藤駅あたり。栃木出身有名お笑いコンビを模した地元紙記者二人による丁々発止の掛け合いを、仙露の鉄ネタがぶった切る。今井君子の祖母の戦時中の機関士話や、仙露鐡蔵がロシア皇女の亡命を手助けする話など、旧作エピソードのリサイクル使用が目につくほか、外国人の幼時のおぼろげな記憶から思い出の駅を探り当てるという、どこかで見た話も。マンネリかもしれないが永松潔はそれでいい。
きぬりん
スポーツをめぐる小ネタを集めたコラム集。全体は、選手に聞きたかった気になるアノ話/スポーツ用語に隠された驚きの秘密/仰天ルーツ!スポーツ誕生物語/科学の目で挑むスポーツのメカニズム/ルールにまつわる(笑)撃の真相、の5部構成で、各章末にはオリンピック豆知識が掲載されている。知らない話もけっこう多かったにもかかわらず、なぜか読後に印象に残る話がなかったのがとても不思議。各コラムの分量はとても短く読み切り形式になっているので、時間を持て余したさいの暇つぶしにはちょうどいい。
きぬりん
2024/10/06 20:04

ためになった話を強いて挙げるとすれば、勝敗が運に大きく左右されることを防ぐためにデュースが設けられている、ということと、面白みのない試合を回避するためにバスケの24秒ルールが設けられている、ということくらいか。「同じ野球でも慣例に違いが多い日本のプロ野球とメジャーリーグ」という題のコラムでは、てっきりunwritten rulesが紹介されるのかと期待していたら、引き分けの有無や外国人のロースター入り制限の有無等、野球という競技の本質にはさほど関係のない話ばかり。うーん。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2020/07/29(1578日経過)
記録初日
2020/07/29(1578日経過)
読んだ本
587冊(1日平均0.37冊)
読んだページ
132917ページ(1日平均84ページ)
感想・レビュー
378件(投稿率64.4%)
本棚
28棚
読書メーターの
読書管理アプリ
日々の読書量を簡単に記録・管理できるアプリ版読書メーターです。
新たな本との出会いや読書仲間とのつながりが、読書をもっと楽しくします。
App StoreからダウンロードGogle Playで手に入れよう