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2024年3月の読書メーターまとめ

きぬりん
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16ナイス

2024年3月に読んだ本
17

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

きぬりん
ネタバレお花茶屋がトリックプレーによる延長サヨナラで前年度優勝の明善に勝利し、墨谷の決勝での対戦相手が決定。実力・下馬評からすれば墨谷が圧倒的に有利とはいえ、負けても失うものがないお花茶屋の勢いとは対照的に、不気味な予感・不安が墨谷の関係者を襲う。そしてついに開始された決勝戦。墨谷打線はお花茶屋投手のナチュラルな遅球にタイミングを外され、7回終了時点で両校無得点。8回表に墨谷は満塁で打者イガラシという好機を作るも、交代投手に翻弄され無得点。その裏、お花茶屋打線はイガラシの直球を捕え、無死1、3塁の絶好のチャンス。
が「ナイス!」と言っています。

2024年3月の感想・レビュー一覧
17

きぬりん
初っ端の、香里との関係の末路をめぐる話がむちゃくちゃよい。相手のことを慮るあまり、下手に自らの本心を吐露したり、相手の心に土足で踏み込んだりしないこの微妙な関係性、はっきりと言葉にすることなく描き出される人情の機微、これこそまさに味いちの、最も良質な部分ではなかろうか。その後は、旧作のモティーフをリサイクルしたエピソードが続くが、あくまでも部分的な踏襲にとどめることで、単なる二番煎じを免れている。成金の二階堂を再登場させ、今後の新たな展開を予感させて本巻終了と相成ったが…アイドルのカオルのリサイクルは?
きぬりん
2024/03/31 18:17

うまく活用したエピソード。ネガとポジの緩急が効いており、本巻では第1話と並ぶくらい卓抜。第6話・乾物屋:藤村が懇意にする乾物屋の新たな試みに、伊橋が入れ知恵することで成功へと導く。成金の二階堂を出しゃばらせずうまく使うことで、話を転がしている。第7話・夏バテ:食欲が湧かず体調を崩している客に対して熊野がアドバイスし、解決に導くという味いち典型プロット。秘伝のスープの秘密が妙味。第8話・プロ根性:カメラマンの北川なる新キャラが登場。伊橋が北川のスランプを救い、お礼で小粋な店に誘われる。新たな恋の芽生えを

きぬりん
2024/03/31 18:33

予感させ、俄然期待が高まったのだが…最終的に早川が主役のエピソードにすり替わってしまうという驚きと落胆。そもそも、早川がダジャレめいた言を弄した際の周囲の反応が完全無視とは、どうにも藤村らしくない。学のない奴っちゃな〜というボンさんのツッコミが飛んでくる状況かと思うが、現在ではこのイジリは無理なのか。第9話・美食交流会再び:腕は立つけれどもいけ好かない有名料亭の板前を登場させ、伊橋と戦わせるという味いち典型プロット。他の板前と真正面から張り合うのを避け、次元の異なる戦いを演じられるくらい、伊橋は成熟した。

きぬりん
滋賀編+α。滋賀編は、北陸新幹線延伸問題(米原ルート)、京阪京津線、蹴上インクライン、びわこ京阪奈線構想あたり。東日本大震災時の、ディーゼル車による郡山への緊急石油輸送の話が、思わず感涙を呼ぶ。
が「ナイス!」と言っています。
きぬりん
フランスの児童向け哲学書シリーズの1冊。時間を取り扱う表題作『ゆっくりとはやく』に加えて、感情の身体表出を取り扱う『笑うと泣く』も併載されている。どちらも、時間や感情表出の様々な機能や諸相、人間存在にとっての意味などを、哲学者の名前や術語を持ち出すことなく具体例から説き起こして解説していくスタイルで、とても読みやすい。いくぶん断定調に答えを提示しているところ(時間とは変化のことである、とか)も目に付くが、普段は考えもしないであろう問題について、目を見開かされるような洞察を与えてくれるよい機会になるのでは。
きぬりん
2024/03/30 19:50

記憶に留めておきたいフレーズ。「人はあともどりすることができないから、[良心の咎めを感じるような悪いことをした場合には]後悔したまま、時間のなかを進んでいかなければならない。それは、重い荷物を引きずって、身動きすることも、好きなところに行くこともできないのと似ている。/時間を大切に使うということは、あまりに重いものをかばんにつめないようにするということだ。それは大事なことだ。なぜなら、このかばんは道ばたに置き去りにすることも、忘れることもできないから。それがわたしたちの過去。それはずっと人生につきまとう」

きぬりん
2024/03/30 19:56

「泣くことは、自分に対しても、だれかほかの人に対しても、自分が不死身ではないことを打ち明け、自分の本当の感情を外に出すことだ。/泣くことは、自分の不幸をほかの人と分かち合うことだ。もちろん、ほかの人にいやな思いをさせないようにがまんするのはいいことだ。でも、もしその人が、わたしたちが泣くのにつき合ってくれるとしたら、それはわたしたちを愛しているからであり、愛しているからこそ、不幸を分かち合い、それを乗り越える手助けをしてくれるんだ。涙を流すということは、相手に助けを求める勇気があるということなんだ。」88

きぬりん
哲学者の恋愛事情にフォーカスした漫画本。ハイデガー(+アレント)、サルトル(+ボーヴォワール)、ニーチェ、バタイユ、ウィトゲンシュタイン、ユングを取り巻くロマンスが、オムニバス形式で描かれている(作画担当も各々別)。キャラ造形はすこぶる現代風にアレンジされており、アレントが妙に可愛かったり、バタイユがヴィジュアル系の風体をしていたりと、なんともむずがゆくなるところもあるが、ストーリーは概ね史実に基づいているほか、各話の後に添えられた文章の解説も手堅く、丁寧な作り。版元は教科書で有名な東京書籍。どうりで。
きぬりん
2024/03/28 10:32

各話の後には解説のほか、漫画化されなかった他の哲学者たちの恋愛事情を紹介するコラムも掲載されており、ヘーゲル、ルソー、ラッセル、九鬼周造、ショーペンハウアー、スピノザ、キェルケゴール、フーコー、バルトが取り上げられている。とりわけ、巻末に付されたデカルト、アルチュセール、マルクスのストーリーはそこそこ分量があるが、おそらくこれらは、漫画原案として作成されたものの、最終的には採用されなかったシナリオのリサイクルだろう。

きぬりん
2024/03/28 10:38

哲学者を取り上げてはいても、その思想内容についてはごく簡単に触れられるにとどまるなど、全体としては非常にとっつきやすく、読みやすい。とはいえ、史実を大きく逸脱できないという縛りが、ストーリーに限界を与えているかもしれない。ニーチェ編の、コジマを裏回しとして用いる試みはなかなかおもしろい。

が「ナイス!」と言っています。
きぬりん
漫画による哲学史入門書。類書では、漫画はほんのさわり、あるいは問題提起としての位置付けにとどまり、その後に続く文章での解説が主というパターンも多いが、本書はきちんと「漫画を通じての」内容の解説を試みている。哲学とは何かという問題を皮切りに、自己・存在・知識・国家・自由・正義・言葉・構造主義・権力という個別テーマに即して、1、2名の哲学者の思想内容のエッセンスを漫画に乗せて紹介するという形式。漫画もコメディ調で非常にとっつきやすく、完全初心者向けの哲学史入門書としては最良の部類に入るのではないかと思われる。
きぬりん
2024/03/24 16:59

ちなみに、哲学系YouTuberネオ高等遊民氏によるおすすめ本でもある。(動画とタイトルは異なるが、ムック版の本書が初出で、動画のそれは書籍版としての再録だろう) https://youtu.be/2Cf-R02hV-o?si=3F3LM7YQ8LQcNs8O

きぬりん
2024/03/24 17:08

前書きに紹介されている哲学観がかなりしっくりくる。「哲学、それはいったん日常を超えて「考える」ことです。/そして、再び日常に戻って/世界や人生への感じ方や見方を変えることです。/見方が変わると、私たちは、今よりもっと自由に、気持ちよく生きることができるようになるかもしれません。」(p.2) ところが、続く第1章ではフーコーに照明を当てることにより、哲学とは何かという問いに答えが与えられている。エスタブリッシュメントに対するアンチ、抵抗としての哲学観。そういう機能はあるにせよ、それに局限されるのが嫌すぎる。

きぬりん
プーさんの考え方はニーチェとの親近性があるとの洞察のもと、「ニーチェの著作で語られた、彼一流の哲学から名言を導き出し、できるだけやさしい言葉にかみくだいて、プーさんとシンクロする「前向きな考え方」として紹介」(p.3)。名言に添えられたプーさん、ティガーを中心としたフルカラーのイラストはとても可愛らしく、どのような場面のイラストなのか、名言の内容とどのような関わりを持つのかを想像するのも楽しい。他方、「やさしい言葉へのかみくだき」という名目での過度の換骨奪胎により、ニーチェ要素は限りなく希薄化されている。
きぬりん
2024/03/22 17:58

「やさしい言葉へのかみくだき」までは我慢するにせよ、その参照元オリジナルはどのような文章だったのか、せめて、ニーチェのどの著作からの参照なのかさえまったく窺い知られなくされているのは、とても残念。そんなことでは、この読書からの発展性が見込めないし、わざわざニーチェと結びつける意味さえ失われてしまうようにも思われる。そう考えると、朝日文庫のサンリオ名言シリーズ(「サンリオキャラクターズと読む楽しい『てつがく』」なるシリーズ名がついているらしい)の誠実さに、思いを致さざるを得ない。

が「ナイス!」と言っています。
きぬりん
第1回りぼん新人漫画賞の受賞者で、後に大成した漫画家3名の自伝的エッセイ。三者三様のまんが道のようにも見えるが、マクロ視点では三者ともに大きな流れに巻き込まれ、その中でもがいていたことが——特に、巻末の元りぼん編集者・石原富夫氏の証言を踏まえると——よくわかる。お子様向け雑誌からの脱皮という当時のりぼんの至上命題を背景に、三人は伸び伸びと自らの個性を磨く場を与えられ、ちょうど自身のスタイルが確立された頃に、新たなりぼんの潮流——陸奥A子おとめちっく路線——に押し流され、他誌へと移転を迫られている模様。
きぬりん
古今東西の思想家・作家等72名による、神についての名言アンソロジー。マクデブルクのメヒティルトやきだみのる、北森嘉藏などマニアックな人選も。ヒルティ『眠られぬ〜』での恍惚に充ちた見神体験の否定、罪の材料を取り除くと徳の材料も取り除かれるという立場から、徳の試練のために出版の自由を認めるべきとするミルトン、神が主人・父から友人にまで引き降ろされることで真の和合を実現されたとする朔太郎『虚妄の正義』、人間の尊厳の根拠を「神の大使」としての資格に見出すサン=テグジュペリ『戦う操縦士』、芥川『十本の針』が印象的。
きぬりん
2024/03/20 22:32

真樹社(しんじゅしゃ)昭和56年(1981)年刊行の、真下信一を編者とするアンソロジー・シリーズについては、以下リンクの本棚参照。 https://bookmeter.com/users/1157002/bookcases/11986611?sort=book_count&order=desc

きぬりん
2024/03/20 22:42

おそらくこのシリーズは、同じ編者による『〜に関する七十二章』と題された、三一書房1957-8年刊行の計8点のアンソロジーの再刊であろう。

きぬりん
ネタバレお花茶屋がトリックプレーによる延長サヨナラで前年度優勝の明善に勝利し、墨谷の決勝での対戦相手が決定。実力・下馬評からすれば墨谷が圧倒的に有利とはいえ、負けても失うものがないお花茶屋の勢いとは対照的に、不気味な予感・不安が墨谷の関係者を襲う。そしてついに開始された決勝戦。墨谷打線はお花茶屋投手のナチュラルな遅球にタイミングを外され、7回終了時点で両校無得点。8回表に墨谷は満塁で打者イガラシという好機を作るも、交代投手に翻弄され無得点。その裏、お花茶屋打線はイガラシの直球を捕え、無死1、3塁の絶好のチャンス。
が「ナイス!」と言っています。
きぬりん
著者がパーソナリティを務めるラジオ関西の番組を紙上再現。団地、案山子、奇食、給水塔の愛好家その他の「珍人類」をゲストに招いた対談がメインで(根本敬や村田らむといったメジャー級も登場)、ゲスト選曲による音楽や、ゲスト持参の「珍宝」鑑定といった番組内コーナーなども部分的に再現されている。対談では、ゲストの奇抜な活動の内容や魅力、きっかけや展望などが尋ねられるにとどまり、そこまで掘り下げが深くならないのは、公衆送信たるラジオ番組ゆえか。ゲズトの奇異な趣味志向に対してもフラットに接する著者のサブカル属性が印象的。
きぬりん
2024/03/16 23:18

個人的に一番印象に残ったのは、趣味志向にとどまっていたものが出版物として公表され、大勢の目に触れるようになると、評価を気にして活動が続けにくくなるというゲストの発言に対する、著者の返答。「ほんまにプレッシャーって凄い解かる気がして[…]、私も今、実は文章全然書けなくなってて」「自分の本出したら書けなくなっちゃってね」(p.169)。確かに『さいはて紀行』での、取り扱われているネタの禍々しさとは裏腹に瑞々しい著者の筆致は、とても鮮烈な印象を与えたと思う。そこからの周囲の期待がプレッシャーになってしまったか…

きぬりん
当初こそ現代版『知的生産の技術』といった趣で、アウトプットの産出を念頭に置いた場合の本の読み方について、実用的なティップス(GTD、三色ボールペン、京大型カードの著者なりの改良)が開陳される。では、そのコード化されたバラバラの情報をどのように活用し、アウトプットへと昇華させるのか。その基本路線はKJ法の改良と見受けられるものであるが、その基礎づけのために本書中盤からは、ハイパーテクスト論・散文芸術論といった哲学的情報学が大々的に展開され、途端に難しくなる。「大上段に振りかぶる」のを避けるはずだったのでは…
きぬりん
2024/03/13 17:32

→そうした「散文の力」はいかにして生成されるのか(物(=文字・語)の実在性・物質性を認めながら、それを超えた精神(=意味・思想)を認める。ライプニッツに絡めて言えば、「身体的な要素としては原子を支持しながら、それに基づいて形成される精神的な営みとしての思想においては「単子[モナド]」をも認め、それへと超出する、とでも言うべき事態なのです」(p.126))。その散文の力を通じて、具体的にはどのようにして創造的な営みが可能となるのか(弁証法的な運動による概念づくり・思想づくり)。どう考えても、振りかぶりすぎ。

きぬりん
2024/03/13 17:42

最初から最後に至るまで、本書全体がアランによって貫かれていると言ってもよいほど、とにかくアランからの引用が多い。それは、はじめのうちこそ、大陸系の哲学研究者にありがちな気取りやひけらかし、ハイブラウな側面の露呈くらいに思っていたのだが、本書を通読してみると、それはまさに本書の目的——「本に書かれている文章から出発して、その情報を本から取り出して動かし、あからさまに他のものとリンクさせ、最終的には新たな本の執筆をまで視野に入れるという、文章そのものとのつきあい」(p.8)——の例証であったことに気づく。

きぬりん
一言で言えば、探偵ナイトスクープで言う「パラダイス」的な場所を紹介した本。珍スポットの見どころとなる面白アイテムを紹介する写真が主体で、巻末の懐かし自販機ハンターとの対談や索引を除けば、全頁オールカラー。ネタとしては自分の琴線に触れるにもかかわらず、あまり楽しめなくなっているのは、著者の文章が写真のキャプション部分に限定されており、著者の特異な感性が滲み出る場面が少なかったからなのか。はたまた、ただ自分が年を取って、サブカル的なものを純粋に楽しめなくなっているだけなのか…
きぬりん
ネタバレナタリー、フランシスともに、これまで暗黙理に押し殺してきた自分の本心を自覚するまでに至り、ようやく二人は結ばれる(後には妊娠も発覚)。その事実に激昂したミルフィーはナタリーに刃物を突きつけるが、反抗されて脚に深手を負い入院。フランシスは持ち前の優しさからミルフィーの病院に通い詰めるが、そのフランシスのあくまでも同情からの行為がナタリーの不安を煽り立てる結果となり…。ナタリーの焦燥と不安、ミルフィの怨恨、フランシスの同情が絡み合ってできた大きな渦巻きに、最終的にはすべてが飲み込まれてしまったかのような印象。
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きぬりん
ネタバレナタリーは、NY生活の中でハワードに心を預けつつあったものの、同棲の申し出を思わず強く撥ね退けてしまう。ミルフィは、フランシスがナタリーを愛していることに気づき始める。エレーヌはヴォージュに愛を告白するもその思いは届かず、自暴自棄気味のところをミッシェルに救われる。短期NY研修中のフランシスは、ナタリーの居所を尋ねるべくハワードのもとを訪れるが、大人の余裕と才智に翻弄され打ちひしがれる。その後数年間は想いを押し殺すことで平静を保ち、ヴォージュとの血縁関係が発覚するも、突如帰国したナタリーに動揺、振られる。
きぬりん
1章で倫理学とは何か、倫理と法・政治・経済・宗教との関係について説明し、2章で代表的な倫理理論(社会契約論、義務論、功利主義、共感理論、徳倫理、責任とケア)を概説。3章ではひととひと(市場、国家、戦争)、4章ではひととその体(生命倫理、未来倫理)、5章でひととひとではないもの(動物・環境倫理、AI)をめぐる各論的な問題について、簡単な論点整理と著者自身の主張を展開。5章末尾記載の「星界からの客人との対話」と、それを受けての6章の結語(審級の重要性)は面白いが、全体的に難解な記述が多く、入門の名に偽りあり。
が「ナイス!」と言っています。
きぬりん
ネタバレフランシスの学友フェランとエドウィンの家庭背景が徐々に明らかに。フランシスの父母に対する憎悪がようやく吹っ切れたナタリーは、彼らの墓前へと出向き、フランシス庇護の誓いを立てる。にもかかわらずナタリーは、副寮長エビアンの妹ミルフィーユがフランシスに急接近するのを目の当たりにし、激しく心を乱してしまう。そこに突如としてニューヨーク行きの話が舞い込み、ナタリーはフランシスらから離れてひとり渡米することを決心、米国でのスポンサー、テレビ局社長のハワードと出逢う。
きぬりん
ネタバレフランスの地方の名家のお嬢様として生まれたナタリーと、そのローム家に棄子として育てられた父フランシスとの悲恋。ナタリーに引き取られた子フランシスが、ナタリーへの情愛と実母への愛惜との間の摩擦に直面して後者を封印、さらなる成長を遂げるべく全寮制のコレージュに入学、不良の同室者フェランや寮長エドウィンとの交流が始まる。父フランシスに妻子が存在することを知ったときの驚愕に続き、父親を奪わないでと懇願する妻に憎悪が向けられるなど、ナタリーの表情の変化が顕著。表情を通じて感情表現を多彩に描き分けようとする試みか。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2020/07/29(1372日経過)
記録初日
2020/07/29(1372日経過)
読んだ本
518冊(1日平均0.38冊)
読んだページ
120750ページ(1日平均88ページ)
感想・レビュー
309件(投稿率59.7%)
本棚
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