読書メーター KADOKAWA Group

読書グラフ

4/84/114/144/174/204/234/26104093104185104277104369104461104553104645ページ数316317318319320321冊数読書ページ数読書冊数
藤岡 陽子(4)松永K三蔵(2)朝比奈 秋(2)岸田 奈美(2)金子 玲介(2)砂原 浩太朗(2)天童荒太(2)村山 早紀(2)木内 昇(2)佐藤 正午(2)18%藤岡 陽子9%松永K三蔵9%朝比奈 秋9%岸田 奈美9%金子 玲介9%砂原 浩太朗9%天童荒太9%村山 早紀9%木内 昇9%佐藤 正午著者グラフ上位10名
もっと見る

最近の感想・レビュー

データの取得中にエラーが発生しました

最近の感想・レビューはありません

桂庭
新着
個人的なポイントは二点。主人公は機械化によって老いなくなった。老いとは人間の体の不可逆性が最もよく表れたもの。1点目は、その老いがない(=いつでもやり直せる)にもかかわらず、人生の取り返しのつかない過ちをしていたと、後に気がついていくこと。二点目は、その逆。さらなる機械化を進めれば生きていけるのに、主人公はそれを拒否し、動かなくなる体を受け入れる。そのときに、取り返しのつかない(=かけがえのない)、一回限りの人生を味わおうと生きようとしていく。死にたかったという冒頭との比較になる。
0255文字
桂庭
新着
タイトルが素晴らしい。「クビになった」のだ。自ら夢を諦めたわけでも、夢に破れたわけでもない。青春から「(会社都合で)解雇された」のだ。本書の主人公・朝彦や彼が出会う人々の姿を見ると、日本において夢を追いかける人生の「定員」がどんどん縮小していることを痛感する。朝彦や小柳のように「青春から解雇された人」、あるいは「青春に就職できなかった人」「解雇されないように必死になっている人」……誰もが気楽になんて生きていない。人生に折り合いをつける、というだけでは済ませられない、社会に走るヒビが感じられる作品だった。
0255文字
桂庭
新着
読者を楽しませようという気概が随所に感じられる作品。平凡怠惰だけど慕われる、戦さに強く弟のピンチには鬼神の如く勇猛という尊氏像にはカタルシスを味わえます。とくに尊氏の将軍就任のために1人犠牲になろうとした直義の許に尊氏が駆けつける場面。自分の長年の工作をぶち壊した尊氏を直義は叱責するのだが、感激に堪えきれずに号泣してしまう。実に「絵になる」演出でした。また敵味方が次々に入れ替わる歴史をかなりわかりやすく調理していてとても読みやすかったです。
0255文字
桂庭
新着
未熟な大学生の人間関係失敗談として面白く読みました。わん太郎は3年生以降、競技でも人間関係でもほどほどに挫折(というか逃げ出した)。そこから復活、逆転するわけでもなく引退して、苦い思い出として心に残ります。社会人となって時間が経った後、かつてのダンス部のつながりと再会する中でその苦味と向き合っていく。だけど、その現代パートすらも別にカタルシスがあるわけではない。この、どこにでもありそうな失敗談が苦いまま終わるところが面白いと思いました。カタルシスやダンス論を求めた読み方だと魅力的ではないかもしれません。
0255文字
桂庭
新着
「お金がない」で小説にしてしまえるのがすごい。殺人も不貞もミステリもなしでしっかり入り込める内容。姑と結託して金策に走る図は、姑との距離感を近づけ、そのたくましさにホッとする展開でした。そのうえで、主人公が老後を目前にした年代ではなく、20代30代のときにお金がなかったらどうしただろうか、とふと思い、悲しくも現実的な気分になった。
0255文字
桂庭
新着
ネタバレ『マリアビートル』に王子という悪い少年が出てくる。彼は他者をコントロールするため、会話の端々でレッテル貼りや決めつけを行う。根拠なしに、或いは根拠が求められない事柄について、他者を論評し、その人の価値を貶めていく。数々の人物が王子に手玉に取られて、読者は多分嫌な気持ちになる。王子みたいな人は確かに世の中にいて、いろんなものを手にしているから。そして本作にもスケールの小さな王子が複数出てくる。やっぱり嫌な奴らだ。こいつらをやっつけるにはどうしたらいいのか。「僕は、そうは、思わない」。最高のアンサーだ。
桂庭

『マリアビートル』では、話術がどうこうというよりも、王子自体をやっつけるかどうかが焦点だったと思う。しかし、先入観の問題は伊坂さんの中に残っていたのではないか。王子のような極端な悪を持ち出さずに、世間、日常のおかしさを浮かび上がらせた伊坂さんの手腕に、そして対抗策を含めて、説教臭さ、「言ってやった感」全くなしで描いてみせた伊坂さんの手腕に改めて感嘆した。

02/07 01:56
0255文字
桂庭
新着
ネタバレシアンとアメショーの軽妙な口上、軽快なアクション。説教臭くならない、けれど力のこもった、世の理不尽へのシニカルな批評。弱さやおかしさを見せつつ、主人公の道筋を示す父親。仙台、野球、ビートルズ、映画……といったモチーフ。どれも楽しい!ネコジゴハンターと檀先生が交錯する場面は沸き立ちました。ちなみに、伊坂さんの意図とは全く別に、マイク育馬に対する計画には、ペッパーズゴーストを感じました。
0255文字
桂庭
新着
忖度したくない、言葉の裏を読みたくない、そういう非言語的なやり取りを当然視する人に振り回されたくない……。似たような言動をとるキャラクタはこれまでもいたと思いますが、自分の姿勢をここまで明言する人物として描かれるのはあんまりないんじゃないかなと(ドクターXとも違うし笑)。寺地さんは現代的な何かしらの価値観が上手くキャラクタのコンセプトに染み込んでいるように感じます。今作でも主人公•三葉のコミュニケーションの取り方に感情移入、自分の願望を重ねられる現代人は結構いるはず。
0255文字

読んだ本
319

読んでる本
14

積読本
49

読みたい本
7

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2020/08/05(1726日経過)
記録初日
2020/07/30(1732日経過)
読んだ本
319冊(1日平均0.18冊)
読んだページ
104617ページ(1日平均60ページ)
感想・レビュー
36件(投稿率11.3%)
本棚
0棚
職業
その他
外部サイト
自己紹介

あらゆることのにわか。最近初めて小説を読んでいます。本を読んでも読まなくてもいい職業。感想を書いたり、書かなかったりする

読書メーターの
読書管理アプリ
日々の読書量を簡単に記録・管理できるアプリ版読書メーターです。
新たな本との出会いや読書仲間とのつながりが、読書をもっと楽しくします。
App StoreからダウンロードGogle Playで手に入れよう