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2024年10月の読書メーターまとめ

きゃれら
読んだ本
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4336ページ
感想・レビュー
12
ナイス
657ナイス

2024年10月に読んだ本
12

2024年10月のお気に入り登録
1

  • サンダーバード@永遠の若者協会・怪鳥

2024年10月のお気に入られ登録
2

  • いおい
  • サンダーバード@永遠の若者協会・怪鳥

2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

きゃれら
下巻は科学革命と人類の幸せ、未来の方向性について。正直、そんなに驚くようなことは書かれていなかった。ソリューションが仏教なのは「え?」だったけれど。ゲノム改編を中心とした新人類の誕生あれこれは、SFにも書かれていないというが、「幼年期の終わり」「ハーモニー」はどうなんだろう。本書の言う「未来」は、自分の人生とはかかわりがなさそうでちょっと眠かったけれど、そういう態度そのものこそ現代の自由主義、資本主義の影響下にあるということなのだろうなあ。今の世の中考えるには良書なのでおすすめ。
が「ナイス!」と言っています。

2024年10月にナイスが最も多かったつぶやき

きゃれら

「バスカヴィル家の犬」自分の読書始めの一冊なので、こういう本は捨ておけない。次の次に挑む。

帽子を編みます
2024/10/27 13:51

エイダさんわかる👍第一部と第二部でタッチが異なるところとか味わい深いですよね。

エイダ(K.595)
2024/10/27 14:12

ハードボイルドでかっこいい、というかね(^o^)

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2024年10月の感想・レビュー一覧
12

きゃれら
読メに感想あげてる人で、読まずに、でもちゃんと感想書いてる人っている?この本の建前は、その方法を説いている。が、本当は本を読むということ自体の意味や危うさ、そして読んで感想を書くときに一番大事なことは何かを語っている。本の内容なんか気にするな、間違っていたっていいんだから、というのである。そこは本気で言ってることがよくわかる仕掛けもあった。あんまり大真面目に受け止めて実践するような話ではないのだけど、たいへん示唆に富む良い本だった。読メ感想書き人、必読本と言っておきます。
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きゃれら
参った。すごい。表紙になっているジェシカ・ラングとジャック・ニコルソンの映画を観たし、それに合わせて本書を買って読んだ。映画の画面には刺激を受けたが、原作を読んだら結局何が面白いのかわからなかった記憶がある。なのに今回はノックアウト。まず、文体。そして、キャラクター。さらに、息をつかせない展開の速さと意外性。あってはならないタイミングで絶対にダメな二人が出会って純愛に殉じた物語だ。ロミオとジュリエットとは違う形の自滅だが、イギリスの貴族社会とアメリカの性とお金の社会の違いでしかない。新訳も読んでみたい。
きゃれら
2024/10/24 16:33

二度目のベルが聞こえなかったり、聞いてもドアを開けない人生もあるけれど、うっかりドアを開けるとたいへんなことになるんだなあ。かっこいいタイトルだ。今日初めて意味が分かったよ。

きゃれら
2024/10/25 07:35

初読時に面白さが分からなかったのは、おそらく自分の「獣性」のようなものに気づいていなかったからだと思う。異性に対する激しい思慕には憧れていたが、それがどこからくるものなのかが体感できていなかったというか。「悪い」主人公たちに共感しないことは健全な社会人として暮らすのに役立つが、そういう人が二度ベルが鳴るのを聞いてドアを開けてしまうとロマンが始まる。

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きゃれら
廃墟探訪をテーマにしているWebサイトを興味深く見たことがある。特に、自分が行ったことがある清里の街や伊豆のスポーツリゾートはなんともいえない気持ちになった。本作は、ある事件でオープン前に廃園になった遊園地に20年後関係者が集められて……、というあまり聞いたことのないアイディアとミステリの伝統的手法(そして誰も……とか)を組み合わせている。仕掛け人や犯人、探偵役の言動に必然性があまり感じられないところはあるけれど、それなりに楽しめた。廃墟探偵ものはシリーズ化されるとのこと。楽しみ。
きゃれら
2024/10/23 19:29

作家さんのXを、きっかけは忘れたけれど、フォローするようになって、ご本人の文庫化宣伝を読んだ後、無人書店で見かけて手に取った。Xでは、作家生活のリアルを読ませてもらっている。本書を読んで義理を果たした気分。

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きゃれら
下巻再読も光文社古典再訳で。初読時全く気づいていなかった面白さを大いに感じた。何よりこちらは註が充実していて、初読時はさっぱりわからなかった登場人物たちの時勢についての発言が、大づかみにわかるのがよかった。家具、調度品、内装なども写真で示してくれていて、かなり詳しいというかしつこい描写も飛ばさないで読むことができる。主人公の優柔不断は目を背けたくなる有り様で、いくらそこが読みどころではないとはいえひどいが、それで一番損しているのは本人だという結末であり、ある種お笑いとして読めるのではないかと思う。
きゃれら
2024/10/22 15:59

今回よりよく読めたのは、前回の後、マリー・アントワネット、ジョセフ・フーシェ、暗黒事件など、この時代を書いたをいくつか読んで知識が増えていたこともあるだろう。歴史が背景で激しく動くことも本作の大きな特色で面白さの一つなのだ。

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きゃれら
ネタバレ作品としては再読。最初は初読と同じ岩波文庫版で読み始めたが訳文が合わず、2部から読メでもらったポイントで買った電子本で読んだ。古典新訳文庫はやっぱり読みやすい。前回は読み取れていなかった、社会情勢や風俗がすんなり頭に入ってくる。あと、読了後なので主人公がどういうダメ男なのかよくわかっており、イライラが軽減されたのもある。お金がらみのだらしなさはやっぱりイライラするが、仏文学の特徴みたいなものか。作家さんたちはしっかり者が嫌いだから、ケチなやつとさげすんでいるとしか思えない。下巻もこちらで読むしかないかな。
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きゃれら
第15話のみ。新たなキャラ登場で終わり。なんということだ。s学館もnテレも何をしたのか分かってるのか!悲しい。
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きゃれら
ノーベル文学賞周りでちょっとネットが騒がしかったのに影響を受けて、受賞以来の未読本チャレンジ。もう12年前なのか。予想を上回る感動にノックアウトされてしまった。なんという美しくやるせない物語、魅力的なキャラクター、心を動かす愛。特に語り手の祖母と祖父の出逢いと最初の交歓の描写は、個人的最高のラブシーンの一つとなった。中途半端な終わり方で語り手の父の物語が物足りない、と思ったら、全5編の2つだけだということで、当然続巻を読まなくてはならない。圧倒的おすすめである。
きゃれら
2024/10/16 18:01

いわゆる「抗日戦」について書かれていて登場する鬼子こと日本人は酷く醜悪すぎて、あの国の一部の人々が我が国を絶対に許さないのも仕方ないという気にさえなる。一方、中国側の醜悪な面もきちんと書いて日本憎しを殊更に言い募るようなことはしていないのも確かだ。その中で、ある残酷シーンが「ねじまき鳥」を思い出させるところがあるんだけど、「ねじまき」がひたすらにやられるだけだったのに対し、こちらはもっと複雑な事情が加味されており、その辺の味わいもこちらの方が深いと思うのでした。

きゃれら
2024/10/17 17:21

本書の話は出てこないけれど、「ねじまき鳥」を含む、アジアにおける暴力性について、訂正論の東浩紀さんと経済学者の梶谷懐さんの対談、面白いです。https://webgenron.com/articles/article20221017_01

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きゃれら
ネタバレ「守銭奴」が面白かったので、よりよいと評判のこちらへ。性格喜劇ということだけど、ここまで極端な性格の人は、まあいない。信念に殉じて恋を犠牲にした、と言えなくはないのだろうが、振られてよかったじゃん、という(言ってないけど)友達の存在が未来への希望を感じさせるお芝居だ。ヒロインをはじめとした登場人物のやや長いおしゃべりは、プルースト「失われた…」のサロンの長いだけで意味のない会話を思い出させられたが、でもこっちは中身があるからやっかいでそれが笑える、ということなのだろう。僕は、守銭奴の方が好きかな。
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きゃれら
下巻は科学革命と人類の幸せ、未来の方向性について。正直、そんなに驚くようなことは書かれていなかった。ソリューションが仏教なのは「え?」だったけれど。ゲノム改編を中心とした新人類の誕生あれこれは、SFにも書かれていないというが、「幼年期の終わり」「ハーモニー」はどうなんだろう。本書の言う「未来」は、自分の人生とはかかわりがなさそうでちょっと眠かったけれど、そういう態度そのものこそ現代の自由主義、資本主義の影響下にあるということなのだろうなあ。今の世の中考えるには良書なのでおすすめ。
が「ナイス!」と言っています。
きゃれら
原著が出て十年以上が経っての初読。周りの人に勧められると手が伸びにくいというへそ曲りで遅れた。先に色々な批判を読んでしまった先入観があったが、意外に真っ当な記述だった。ダイヤモンド「銃・病原菌・鉄」、マクニール「世界史」に貨幣編を足して薄めてわかりやすくしている感じ。グレーバー「万物の黎明」が厳しく批判していた多様性を認めない決め付けもそんなに感じない。ただ、ちょっと楽観的すぎる雰囲気は気になる。ウクライナとかガザとか‥。下巻へ。
きゃれら
2024/10/10 15:22

著者の心配していた通りのシナリオになりつつあるのですね。https://courrier.jp/news/archives/362997/

きゃれら
2024/10/13 07:59

書き落としていた感想として、サピエンスの他の人類にはない組織的な動きを支えている重要な要素として「噂話」が挙げられていたのが、実はちょっとショックだった。まったく軽視して生きてきたからなあ。モリエール「人間ぎらい」の主人公を自分はバカにできないや。

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きゃれら
2巻目と同じく、式部自身の物語と並行して執筆する源氏物語が替わりばんこに書かれている。同じような時代なので時に混乱しかけるが、3巻目でだいぶ慣れてきた。さらに、敦成親王の誕生あたりは大河ドラマ「光る君へ」も並行していて実にわかりやすくなった。逆に、知ってる話を読んでいることになりスリルがない。歴史物語はそもそもそうなので、殊更に退屈を感じてしまうのは、式部のキャラが弱いからなのかもしれない。予約はしたので、4巻目が来たらよむことになる、かな。
が「ナイス!」と言っています。
きゃれら
明るい雰囲気の表紙からの想像を裏切る展開。主人公を含め登場人物たちそれぞれも意表をつく行動をする。マジックリアリズムも意識の流れもあり、こんな作品が文庫で13刷とは、作品にものすごいチカラがあるからとは言え、文学、出版の未来も捨てたものではない。初潮から出産まで、自分の知るはずもない女性のリアルをこれでもかと読まされたが、読後感は悪くない。それも、作家さんの力量なのだろう。村上春樹の影響は感じるが、人生の真理に近づいているのはこちらと思われる。それも、女性が生命そのものから離れられないこそのリアリズム。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2020/08/05(1573日経過)
記録初日
2020/07/12(1597日経過)
読んだ本
696冊(1日平均0.44冊)
読んだページ
250183ページ(1日平均156ページ)
感想・レビュー
674件(投稿率96.8%)
本棚
11棚
性別
職業
役員・管理職
現住所
東京都
自己紹介

小学生のころ、学級文庫にある本をどんだけ読んだか競争させられた時に本読み(名探偵ホームズ大好き)にはまりましたが(なんだ?その競争?!)、受験勉強で事実上頓挫。文学部に行ったくせに大学でもほとんど読書らしい読書をせず。20年以上前のパソコン通信参加時のミステリーフォーラム加入をきっかけに読書熱が復活して(チャンドラー&87分署!)一時1年200冊ペースで読んでましたが、今度は仕事が忙しくなりペースダウン。しかし、全く読まなくなる、というわけではなく、興味関心に従ってマイペースでやってました。
今年(2020年)のステイホーム禍をきっかけに読書メーターに出会い、再びペースアップ始めたところです。レコーディングダイエットじゃないけど、記録が残るって大切ですね。

というわけでよくいま読む本は、
経済学周辺
社会を切り取る新書類
海外文学
海外ミステリー

です。

好きな作家は…、いまは上げられないなあ。
前は素直に村上春樹(第1期全集そろえた)、って言ってましたが、アンダーグラウンド、がだめで、ダンスダンスダンスから積むだけになっちゃったんですよねえ。

プロフィール画像は、北海道旅行中すぐ近くにとまったのを撮った写真で、オオセグロカモメ、だそうです。サンダーバード@読メ野鳥の会・怪鳥さん、ご指摘ありがとうございました!

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