ちょっと間が開いたけど、古典の勉強が人生で役立ったことない、ってのは、それは勉強したとは言わないだろう、ってことでしかないよね。自分もそんなに勉強してなくて、今頃色々古典を読んでるけど、もっと早く読めばよかったという反省ばかりだよ。年取って恥じることになるんだろうなあ。
音楽の時間によいクラシックを、美術の時間によい絵を、家庭科の時間に昆布でだしをとることを。学校でやらないと、一生そういうものに触れないままになってしまう子はいると思います。
>エイダさん 一生触れなくていい、というのも一つの意見でしょうが、触れて人生が豊かになったりする子供が結構いるはずですものね。それがなければ、親の言うとおりの人生を歩まざるを得なかった昔に戻っちゃうのかも。
市川團十郎白猿(本書内では市川海老蔵)さんが、父を白血病で、妻を癌で亡くした話がでてきて、生き急ぐ姿を少し心配していることが書いてあった。死生観Aの世界にいるのではないかとのこと。團十郎さんの今の活動を僕はそんなに気に入っていないのだけど、そう解説されると、ああなるほどなと思う。他の幹部俳優さんたちの間が疎遠に見えているのが残念なのだが、死生観の違いが根本にあるのかもしれないと思った。(細々と「伝統芸能の部屋」やってます。https://bookmeter.com/communities/338388)
社会的な死、の話は重かった。平均寿命というデータでは全然把握できないことだ。父も認知症で施設に入ってもらわざるを得ず、その日から事実上・・・、ということだったと思う。筆者がオウム真理教騒動で10年間そういう状態だったとさらっとお書きになっているのも、重い。
遠征に失敗したクセルクセス王が女に溺れ、それを感知した妃が…、というのが中国の宮廷に起きた出来事とそっくりなのは驚く。ヘロドトスさんの世界には中国は存在しないので、引用したってことはないんだともうのだが、どうだろう。解説を読んで、そうかこれは講談だったんだと納得した次第です。
ギリシャは結局ペルシャの侵略を撃退するのだが、ペルシャ軍との戦闘力の違いは、ポリス同士でしょっちゅうもめて戦争してたおかげなのだろうか。このあたり、戦国時代直後植民地化を逃れることができた我が国のことを思い出した。
著者のアテンションエコノミーからの脱出路は、バードウォッチングだったとのこと。言われてみれば、自分も読メに参加以来、読み友さんの影響もあり、鳥に目が行くようになった。うん、彼らはスマホ持ってないものな。ただ、本書の議論に手放しで賛成できないのは、バードウォッチングにしろサンクチュアリ訪問にしろ、みんなでやったら環境破壊なんだよね。何度も引用されるソロー(森の生活)さんが森で山火事起こしちゃったのは有名な話…。
ここ読メは、脊髄反射が蔓延するSNSの中でも「読書」という超スローな要素が入り込んでいて、そこが快適なのかなと思うのでした。ナイス数とかどうしても気にしてしまう自分が悲しいですけど。
ヘロドトスさんに(注)とか、外伝とかの本の構成を誰か教えてあげて欲しい…。こぼれ話、後日談、前日譚が全部一直線上に並べられていて、その上人名が多くて(誰かの息子の誰々の娘を娶った誰々…、知らんがな)、精読なんて無理。
読み物として一番面白かったのは、世界史的に有名な冤罪事件「カラス事件」のことが書かれているところ。事件の状況が調書のように詳しく書かれ、いかにおかしな裁判であったかがよくわかる。事件前後の旧教vs信教の対立の苛烈さは、ちょっと前なら「野蛮な昔の話」と思ったろうけど、ウクライナやガザのことを思えば、今と何も変わらないかも。「自由」についての論考は今読んで面白いが、地元の図書館にはもはや置いてない。残念。先生、今頃読みました。面白かったです。
様々な生物のいろいろな生態、中には非常に奇妙なものや人間社会の縮図のように見えてハッとさせられるものが描かれている。それらが、自己と同一の遺伝子を残す、という方針を背景に考えると実に分かりやすく解説されていき、とても納得できるのだが、読んでいる最中は、爽快感より不快感がまさったりする。その原因の一部は、あまりにも身につまされるから、なのかもしれない。生物同士の騙しあい、特に親子や夫婦のそれは、人間社会そのものと思わされた。あー気持ち悪い。
40周年記念版というけど、自分の年齢から引いて「はて?」と思っていたら、今のタイトルになってベストセラー化したのは30年前だとのこと。それで納得。初刊行時から40年間の科学の歩み(初版の誤り訂正含む)が脚注を読むことでよくわかるのも、この記念版のいいところだった。
本書は、ト書きも対訳となっているのだが、びわ湖公演はとても忠実だった。前に見た新国立劇場の公演はちょっとアレンジされていたのかな。元帥夫人が後姿を見せながら去っていくのがめちゃくちゃかっこよかったんだけど、びわ湖のはちょっと印象違ったんだよなあ。
小学生のころ、学級文庫にある本をどんだけ読んだか競争させられた時に本読み(名探偵ホームズ大好き)にはまりましたが(なんだ?その競争?!)、受験勉強で事実上頓挫。文学部に行ったくせに大学でもほとんど読書らしい読書をせず。20年以上前のパソコン通信参加時のミステリーフォーラム加入をきっかけに読書熱が復活して(チャンドラー&87分署!)一時1年200冊ペースで読んでましたが、今度は仕事が忙しくなりペースダウン。しかし、全く読まなくなる、というわけではなく、興味関心に従ってマイペースでやってました。
今年(2020年)のステイホーム禍をきっかけに読書メーターに出会い、再びペースアップ始めたところです。レコーディングダイエットじゃないけど、記録が残るって大切ですね。
というわけでよくいま読む本は、
経済学周辺
社会を切り取る新書類
海外文学
海外ミステリー
です。
好きな作家は…、いまは上げられないなあ。
前は素直に村上春樹(第1期全集そろえた)、って言ってましたが、アンダーグラウンド、がだめで、ダンスダンスダンスから積むだけになっちゃったんですよねえ。
プロフィール画像は、北海道旅行中すぐ近くにとまったのを撮った写真で、オオセグロカモメ、だそうです。サンダーバード@読メ野鳥の会・怪鳥さん、ご指摘ありがとうございました!
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様々な生物のいろいろな生態、中には非常に奇妙なものや人間社会の縮図のように見えてハッとさせられるものが描かれている。それらが、自己と同一の遺伝子を残す、という方針を背景に考えると実に分かりやすく解説されていき、とても納得できるのだが、読んでいる最中は、爽快感より不快感がまさったりする。その原因の一部は、あまりにも身につまされるから、なのかもしれない。生物同士の騙しあい、特に親子や夫婦のそれは、人間社会そのものと思わされた。あー気持ち悪い。
40周年記念版というけど、自分の年齢から引いて「はて?」と思っていたら、今のタイトルになってベストセラー化したのは30年前だとのこと。それで納得。初刊行時から40年間の科学の歩み(初版の誤り訂正含む)が脚注を読むことでよくわかるのも、この記念版のいいところだった。