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2025年2月の読書メーターまとめ

さてさて
読んだ本
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3118ページ
感想・レビュー
11
ナイス
3869ナイス

2025年2月に読んだ本
11

2025年2月のお気に入り登録
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2025年2月のお気に入られ登録
14

  • AIR
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2025年2月にナイスが最も多かった感想・レビュー

さてさて
“少女の死をめぐり、食い違う人びとの証言”。『大量のドーナツに囲まれて死んでいた』と噂される吉良有羽。この作品には、彼女の死の裏側にある真実を知るべくさまざまな人物にインタビューを繰り返していく橘久乃への語りが”独り語り”として7つの短編に収録されていました。本筋とは関係のないグダグダとした語りの連続に集中力が奪われるこの作品。語り手が絡み合う複雑な構成が、物語を複雑に見せるこの作品。全体像を紐解くことが最大の”ミステリ”という物語の有り様に、湊かなえさんの作品では初めて頭が混乱の極みに陥った作品でした。
が「ナイス!」と言っています。

2025年2月にナイスが最も多かったつぶやき

さてさて

早いもので今日から2月ですね。この調子であっという間に暮れになりそうです(笑)。さて、一月の読書はなんと言っても、村山由佳さんの新作「PRIZE」が印象に残りました。直木賞の見方も変わります。今月もよろしくお願いします。/☆/★/☆/★/☆/★/ 2025年1月の読書メーター 読んだ本の数:11冊 読んだページ数:3199ページ ナイス数:3951ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/1165479/summary/monthly/2025/1

bura
2025/02/02 01:24

さてさてさん、今月もよろしくお願いします😊✨

さてさて
2025/02/02 08:21

buraさん、ありがとうございます。今月もよろしくお願いします!

が「ナイス!」と言っています。

2025年2月の感想・レビュー一覧
11

さてさて
『元来私は、好きな人に対して以外に、仲良くなる努力をする気が起きない』。君枝の二つの時代を切り取って描く物語。そこには丸山君枝という一人の女性が、いずれの時代にあっても『自由』を願い生きていく、そんな彼女の姿を映した物語の姿がありました。『人生ってきっと、ワタクシたちが考えているより、二億倍自由なのよ』そんな幸太郎の言葉に『自由』という言葉の意味を思う主人公・君枝を描くこの作品。山崎さんらしい言葉選びを楽しめるこの作品。子供の頃、大人になった姿を自分はどう思い描いていたのだろうかと考えてしまう作品でした。
が「ナイス!」と言っています。
さてさて
『オレはユリとつき合って、絵だって、セックスだって、ぜんぜん上手くなっていない』。「人のセックスを笑うな」というインパクトのある書名がつけられたこの作品。そこには『二十歳年上』の女性と不倫関係に陥っていく十九歳の少年の日常が描かれていました。独特な言葉選びが唯一無二の雰囲気感を作るこの作品。不倫の影が薄れ歳の差恋愛の色合いが物語を支配していくこの作品。一時間もかからず読み終えてしまう物語には、不倫を年下の男性視点で、かつそれを女性の山崎さんが描くからこそ出せる独特な味わいを感じさせる物語の姿がありました。
makipote
2025/02/23 21:46

随分前に同じく目を引くタイトルにドキドキして映画を観ましたが、原作も描かれ方が面白そうですね。読んでみたくなりました。

さてさて
2025/02/23 21:52

makipoteさん、私は映画は見ていないのですが、兎にも角にもこのタイトルは目を惹きますよね。どんな作品なんだろう、と思いました。映画と原作の比較はできないのですが、山崎ナオコーラさんならではの味のある文章をじっくり読むということでもおすすめします。

が「ナイス!」と言っています。
さてさて
『男は結局、見た目から入ってそのあと性格を見る。体型以外の条件がすべて同じレベルの女が二人いたら、よりスタイルがいいほう、瘦せているほうが選ばれる』。『ダイエット』に光を当てるこの作品。そこには『童貞』男性を主人公とし、『デブ』女性を準主人公としたからこそ描き出せる舌鋒鋭い物語の姿がありました。コミカルに振り切る南綾子さんの拘りにニンマリするこの作品。最終章に描かれる予想外の物語が後を引くこの作品。『太ってるってことが、女にとってどれだけ重いハンデなのか』という問いの先を描くインパクト最大級の作品でした。
ちち123
2025/02/22 05:31

面白そうですね!自分は太ってる女性の方が好きかもしれません。妻にそう言われます。明るい性格なら全然いいと思うんだけどな〜好みを云うやつ(笑)

さてさて
2025/02/22 07:41

ちち123さん、であれば、是非この一冊!をおすすめします。表紙の印象がキョーレツすぎだと思います。

が「ナイス!」と言っています。
さてさて
『話せたことより、聞いてもらえたということのほうが大きい』。それぞれの『テーマ』の下に、自らの思いを言葉にしていく男女四人の姿が描かれたこの作品。そこには、『生きづらさ』に苦しみながらもそれでも生きていく他ない主人公たちの人生の物語が描かれていました。『コロナ禍』をサラッと物語の背景に描くこの作品。『生きづらさを克服しようの会』の活動を通じて、『生きづらさ』を抱えるのは決して自分だけじゃない、と気づかせてもくれるこの作品。人に話を聞いてもらうということの大切さを改めて認識させてくれた素晴らしい作品でした。
が「ナイス!」と言っています。
さてさて
『タイムスリップ』を使った『やり直しの人生』の中に『就職氷河期』の現実をリアルに描いていくこの作品。そこには我々が決して目を背けてはいけない四半世紀前の出来事とその先に待っていたこの国の有りようが描かれていました。『タイムスリップ』自体に重きを置くわけではないこの作品。そこに描かれるあまりにリアルな『就職氷河期』に見る社会の現実に目を背けたくもなるこの作品。社会の裏側に横たわる負の側面にハッとさせられる読書。昨今指摘される”失われた20年、30年”という言葉の意味深さを改めて感じもする傑作だと思いました。
が「ナイス!」と言っています。
さてさて
“少女の死をめぐり、食い違う人びとの証言”。『大量のドーナツに囲まれて死んでいた』と噂される吉良有羽。この作品には、彼女の死の裏側にある真実を知るべくさまざまな人物にインタビューを繰り返していく橘久乃への語りが”独り語り”として7つの短編に収録されていました。本筋とは関係のないグダグダとした語りの連続に集中力が奪われるこの作品。語り手が絡み合う複雑な構成が、物語を複雑に見せるこの作品。全体像を紐解くことが最大の”ミステリ”という物語の有り様に、湊かなえさんの作品では初めて頭が混乱の極みに陥った作品でした。
が「ナイス!」と言っています。
さてさて
『人生を左右するのは、出会いなのかもしれない』。前作「ブロードキャスト」の続編となるこの作品。『Jコン』への出場を目指して活動を続ける『放送部』の七人の姿を描くこの作品では、一年生の圭祐を主人公とした”ミステリ”をプラスした物語が描かれていました。あの湊かなえさんが、”学園&青春物語”を描くという希少性に魅せられるこの作品。そんな湊かなえさんの筆の力を改めて感じさせてもくれるこの作品。この先もまだまだ続いていきそうな物語の可能性に、”学園&青春物語”のさらなる傑作誕生を期待してもしまう第二作な作品でした。
が「ナイス!」と言っています。
さてさて
『私は知っている。人間が生きていくためには、汚いものや臭いものと切り離せないことを。誰かが「それ」を担わなければならないことを』。そんな言葉の先に、『認知症』と『ごみ屋敷』のリアルを見せてもいくこの作品。そこには、湊かなえさんらしく”ミステリ”にこだわる物語が描かれていました。後半の3章に登場する28日分の『日記』が謎解きに重要な役割を果たすこの作品。そんな『日記』に隠されたまさかの過去を見やるこの作品。湊かなえさんらしく、エンタメ要素も十分に加味された物語、ぐいぐい読ませる”介護ミステリ”な物語でした。
が「ナイス!」と言っています。
さてさて
『体がなくなったって、私は光樹の奥さんだから。ごはんも作るし、お世話もするよ』。亡くなったはずの『妻』からそんなことを言われる夫の日常を見る物語など6つの短編が収録されたこの作品。そこには、本来存在しないはずのものが色濃く存在を主張する不思議な物語が描かれていました。”ホラー”と言えば”ホラー”なこの作品。そんな物語に、「朝が来るまでそばにいる」という書名が不思議なあたたかさを感じさせもするこの作品。彩瀬まるさんらしい摩訶不思議な世界の描写が連続する物語の中に、どっぷり浸らせてくれる素晴らしい作品でした。
が「ナイス!」と言っています。
さてさて
『風が吹いている。川のような、鳥の大群のような、私を別の場所に押し出す見えない流れがやってきている』。そんな感覚を見る主人公を描く〈ひと匙のはばたき〉を含め6つの短編が収録されたこの作品。そこには”食”を絶妙なアクセントとしてトッピングした彩瀬さんらしい物語が描かれていました。それぞれの短編に見るバラエティ豊かな物語に飽きることなく読めるこの作品。最小限の”食”の表現にも関わらずどこか”食”が印象に残るこの作品。“食”を取り上げた小説を描いても彩瀬さんはどこまでいっても彩瀬さんだったと実感する作品でした。
が「ナイス!」と言っています。
さてさて
『何がどうなっている? いつも通りに登校したら、学校には人の気配が皆無だった』。そんなまさかの事態にある意味で冷静に対峙していく5人の高校生たちの姿が描かれたこの作品。そこには、高校の文化祭を舞台にした彩坂美月さんらしい”青春物語”が描かれていました。辻村深月さん「冷たい校舎の時は止まる」を彷彿とさせるこの作品。しかし、そこには彩坂さんならではの物語が当然に展開するこの作品。『皆、一体どこへ行っちゃったの?』というシチュエーションを絶妙に描き出す”ミステリ × 青春物語”が絶妙にミックスされた作品でした。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2020/08/26(1655日経過)
記録初日
2020/08/29(1652日経過)
読んだ本
934冊(1日平均0.57冊)
読んだページ
279245ページ(1日平均169ページ)
感想・レビュー
934件(投稿率100.0%)
本棚
5棚
自己紹介

学生時代を通じて読書経験はほとんどないですが、恩田陸さんの「蜜蜂と遠雷」をきっかけに読書を始めました。
なお、何かこだわりがあった方が良いと考え、
 『女性作家さんの小説のみ』
に絞って読書を進めています。
どうぞよろしくお願いいたします。

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