サクリファイスシリーズの3巻目。今回は短編集だった。チカだけじゃなく伊庭や赤城が視点の話もあって、赤城視点の話は石尾さんがメイン。最期を知ってるだけに彼がとても良いヤツなんだって思える。この作家さんとは文章の相性が良いのかとても読みやすくて本作もあっという間に読了。自転車競技といえば競輪くらいしか思い付かなかったけどロードレース観たいなぁ。

5話の短編が入ったシリーズ２作目。Z県警通信指令室の「万里眼」が通報内容だけで事件を解決する。設定が珍しいだけにシリーズ続けると弊害があるのか？無理があるでしょーって思ったところがいくつか。次の頁めくったら話が終ってたみたいな。盆栽の話のおじいさん、そんなに簡単に素直になっちゃうの？ミキちゃんそんなにお嬢様なのにスナックでお勤め？ でもさくっと読める気軽なライトミステリなので良し。

ツール・ド・フランスが舞台。チカは来年の契約が未定の状態。ニコラをエースとするチームでアシストとしてツールを走る。過去の英雄の復活、昔のチームメイト伊庭、ミッコ達とのツールを走る中での駆け引きや思惑、戦略等々ツールをずっと追いかけて観戦しててもわからないようなところまで描いている。サイクルロードレースを観たことのない素人の私でもツール・ド・フランスを走っている気分にさせてくれた。

サクリファイスシリーズなのかな？チカ達は全く登場しない。大学の自転車部のお話。主人公正樹が自転車部員と事故を起こして怪我させてしまったことから代わりにロードレースを始める。ミステリではなく青春物語。正樹のキズも櫻井の背負ってるものもスポーツにまつわる危険性が核になってて、改めて自転車に乗るのも命懸けだなぁと思った。未成年飲酒は普通にしてるのに自転車の飲酒運転はしないんだってところにちょっと突っ込みたい。

初読みの作家さん。文章は会話が多くて読みやすい。最初に犯人が犯行を行うところから語られてあとから主人公福家警部補がそれを見破るパターン。古畑任三郎を思い出した。刑事に見えない福家さん、捜査の責任者なんだけど行く先々で侮られる。でもねぇ警部補ってそんなに偉くないんだけどな。「オッカムの剃刀」という言葉が難しくて良くわからなかった。ぐぐって理解したけど福家さんはこれと反対のことをしてるの？

電車の中で読んでて泣きそうになって困った。新人研修医が患者相談室のクレーム担当者に指導されながら訴訟案件を通じて成長する物語。患者に寄り添う医師ではなく患者と共存する医師を目指して頑張って欲しい。 傾聴とか共感とかとても勉強になった。作者略歴見たら産婦人科の医師らしい。ハイポ志向とか拡大路線の総合病院の医師に当たり外れがあるとか妙にリアルだなぁと思ったらそりゃそうだよねって納得。アンリミで読んだけど購入したいくらい良かった。

サクリファイスシリーズの3巻目。今回は短編集だった。チカだけじゃなく伊庭や赤城が視点の話もあって、赤城視点の話は石尾さんがメイン。最期を知ってるだけに彼がとても良いヤツなんだって思える。この作家さんとは文章の相性が良いのかとても読みやすくて本作もあっという間に読了。自転車競技といえば競輪くらいしか思い付かなかったけどロードレース観たいなぁ。

なんだか納得のいかない真相だった。十嶋庵は関係者を廃遊園地に集めて何をしたかったのかな。正しい姿に戻して真相を明らかにすることになんらメリットはないよね？金持ちの道楽は良くわからん。語り手が犯人ってパターンかと疑ったせいか、どんな記述も伏線に思えて素直に読めず。まぁそれもこの手のミステリを読む上での楽しみ方ではあるけど。この作家さんはお初でしたが他の作品もこんな感じなのかな。