読書メーター KADOKAWA Group

2024年4月の読書メーターまとめ

たぬ
読んだ本
24
読んだページ
7744ページ
感想・レビュー
24
ナイス
730ナイス

2024年4月に読んだ本
24

2024年4月のお気に入られ登録
1

  • wakaba

2024年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

たぬ
☆3.5 比嘉姉妹シリーズの短編集。「姉妹」とくくられてるけど一緒にチームを組んであれやこれやではなし。20歳くらいの真琴が出てくる話もあれば6年生の美晴が主役の話もある。そもそもこの姉妹別に仲が良いわけではないっぽい。作中の描写からするとむしろ悪い寄りか? 最初の2作品はスカッと系でわりと好み。表題作もホッとさせた直後に恐怖をぶつけてくる展開が良かった。一方オチがよくわからんのもあったので3.5点止まり。
が「ナイス!」と言っています。

2024年4月にナイスが最も多かったつぶやき

たぬ

法事で3年ぶりくらいで会った伯母(※父の実兄の妻なので血縁関係はなし) 「たぬちゃん見てるとキヌおばあちゃんを思い出すわ。いつも本を読んでいて…」 (えっまあそれほどでも/// …そうかおばあちゃんも読書家だったのか♪)と喜んだのは一瞬のこと。 「…無表情で」 あーはいそうですねーと棒読み愛想笑いの私。 私はともかく祖母を下げる発言されて気分悪い。 言ってる本人まーったく悪気がないんだよなあ。これが悪気ありだとしたらとんだ名女優だよ。 やっぱこのおばさん苦手だ。

が「ナイス!」と言っています。

2024年4月の感想・レビュー一覧
24

たぬ
☆4 死人も怪我人も出ないミステリはのほほん気分でゆったり読める。黒電話、ファミカセ、柱時計の謎解き3本はどれもなかなかの面白さだった。おばあちゃんの叶わぬ恋のエピソードが切ない… 作者さん1979年生まれだからビックリマンやファミコンのくだりは筆が進んだだろうな。日下昭子はかなり面倒くさい女だけど嫌いじゃない。好きなこと以外はどうでもいいしズボラってのは親近感湧く。余談ながら前田のクラッカーはとてもおいしい。
たぬ
2024/04/29 20:53

さらに余談ながらビックリマンチョコも相当おいしかった。今のビックリマンチョコは当時のクオリティをキープできているのだろうか? シール目当てでチョコは捨ててた子もいたようだけど信じられない。

が「ナイス!」と言っています。
たぬ
☆3 ネットの掲示板だったかで名前を知り手を出してみた。現実感があるようでないような独特の雰囲気は惹かれるものがあった。「K」「Q」といったアルファベット1文字名前や「スワ」「ミツ」のようなカタカナ名前は個性がなくてどんな人だったっけ?に陥ることしょっちゅう。でも幻想的な文体の雰囲気がそれを帳消しにしてる。とはいえそれは100ページほどの表題作だけで「不燃性について」を読んでいるうちに飽きてきてしまった。
が「ナイス!」と言っています。
たぬ
☆4 読み手が限定されそうな舞城王太郎。私は中二っぽさもある疾走感とイミフな世界観がわりと好きで作者買い(読み)していてこの奈津川サーガの2作目で13冊目。馬鹿馬鹿しくも恐ろしい連続殺人をめぐるストーリーはほんっと無茶展開の連続でナンダコリャの嵐なのだけど、終盤では家族愛も侵食してきていて。俺は殺されて当然だと言いつつ手足全部切断されても生きたがる三郎が人間味あって好ましい。
が「ナイス!」と言っています。
たぬ
☆3.5 半分を越えたあたりからようやく波に乗ってきた。17世紀初頭のオスマン帝国ともう一方の舞台である第一次大戦中のドイツとのつながりが把握しきれてなくて。Uボートパートよりもオスマン帝国パートのほうが読んでいて楽しかったな。オスマン帝国ってば「即位したら自分の兄弟は殺す」や「オスマン2世、若くして奴隷に縊り殺される」がフィクションではないのが怖すぎ。けど怖いからこそもっと知りたくなってしまう。
が「ナイス!」と言っています。
たぬ
☆4.5 存命の頃は「なんだか面倒くさそうな人」という印象でした。開高健ノンフィクション賞受賞の本書を読んでいる最中は「なんだコイツ」、読み終わった今は「ものすごく厄介な奴」です。露出癖あり、目立ちたがり、承認欲求が強い。虚言癖あり、話を盛る。何より相手の気持ちを考えることができない。周囲のサポート必須で死と隣り合わせの登山家ではなく最初からパフォーマーとかエンターテイナーとして生きればよかったのにね。
が「ナイス!」と言っています。
たぬ
☆3.5 甘えのアホ、アホな癖、アホな死にかた、喧嘩するアホ、アホな計画、アホな戦争…さまざまなアホを考察してます。共感するものもあれば頷きにくいものも。女性観はこの世代の男性らしいなと。普段の小説でもそんな感じだからフーンで終わるけどね。喧嘩っ早い人って事実頭弱そうに見えてならないし常連客とだけ盛り上がってる飲み屋の店主も同じく頭弱いんだろうなと思う。
が「ナイス!」と言っています。
たぬ
☆4.5 やーんかわいい… あああかわいい…… 全80ページをめくり終わるまでに何十回「かわいい」とつぶやいたことか。ちょっと前に読んだ『世界のおみやげ図鑑』でチェコ土産のクルテクグッズがかわいすぎた→そういや小さい頃クルテクの絵本が家にあったな→よっしゃ再読!という流れなんだけどね。このかわいさは本物ですよ。ガチですよ。このかわいい絵を65歳のおじいさんが描いたと思うとなおさら萌える。とりあえず絵本は全部読みたい。
が「ナイス!」と言っています。
たぬ
☆4 うーん…西さんなのに…うーん……とりあえず50ページまでは頑張って読もう。そんなスタートだったのよ。つまり西さんにあるまじき退屈文章だったのよ。でも我慢した甲斐あって50ページを過ぎたら急に面白くなってきました。通天閣の麓で繰り広げられる人間模様。清潔感のかけらもなくて下世話で面倒くさい奴ばっか。でも温かみはある。「生きてる」って感じする。自分では絶対に住みたくないけど。
が「ナイス!」と言っています。
たぬ
☆3.5 それほど読んでいない印象の絲山さん作品。でも読書帳を開いてみるとこれで10冊目、意外と読んでた。闘争だマルクスだ革命だと主張していた過去を持つ四十男の独白体がまあまあ恥ずかしい。インチキ神父との交流はなんだか好き。一緒に長年追っていたレコードをワクワクドキドキで聴き2人して「…う、うん…まあ…」みたいな微妙な反応をしてるのも良い。解説を除けば150頁にも満たない薄さなのですぐ読了。内容自体はあまり印象には残らず。
が「ナイス!」と言っています。
たぬ
☆3.5 なんてピュアでまっすぐなんだ。色々疲れた→ヤギになるってのがもう愉快。各専門家に助言を受ける。四足歩行できるよう装具を開発する。反芻できるよう胃を作る。ヤギの群れに溶け込む。最終目標がヤギになってアルプス越えなんだもの、覚悟が違うよね。あけっぴろげなカラー写真も多数なので一部は閲覧注意。私は「体」「内臓」の項では目をうんと細めて即席ボカシを入れてました。
が「ナイス!」と言っています。
たぬ
☆4 「別冊文芸春秋」に約2年間にわたり隔月連載していたエッセー。豊富な雑学とユーモア、確かな文章力。作者の人間性は基本知らないままでいたいと思う派ゆえにエッセーってあまり読まないのだけど(※これはそうとは知らず手に取った)とても面白かったです。ニヤリとしちゃう箇所も多くてね。しかし派遣工として出入りしていた川口の工場の民度にはドン引き。影響を受けた作家として西村寿行と吉村昭を挙げてます。ドラクロワの名画をパロった表紙も良い。
が「ナイス!」と言っています。
たぬ
☆3.5 比嘉姉妹シリーズの短編集。「姉妹」とくくられてるけど一緒にチームを組んであれやこれやではなし。20歳くらいの真琴が出てくる話もあれば6年生の美晴が主役の話もある。そもそもこの姉妹別に仲が良いわけではないっぽい。作中の描写からするとむしろ悪い寄りか? 最初の2作品はスカッと系でわりと好み。表題作もホッとさせた直後に恐怖をぶつけてくる展開が良かった。一方オチがよくわからんのもあったので3.5点止まり。
が「ナイス!」と言っています。
たぬ
☆4 洋介のマネージャーがうんこすぎるんですが。普段の言動がもうチンピラっつーか犯罪者じゃん。終盤では女子中学生の顔を殴ってるしさ。これでよく仕事クビにならないっつーか逮捕されないよな、刊行された1991年当時の芸能界はこれが通常だったのだろうか。それ以外は読んでいて気分がいい人たち揃いだから余計にクズ度が際立ってる。まあ主人公の父親のセクハラ行為はキモいけど。200頁ちょいでサクッと読める少女小説でした。
が「ナイス!」と言っています。
たぬ
☆4.5 ああもうやっぱ好きすぎる。絵は言うまでもないし学術的探究心とミーハー心どちらも満足させてくれる文章もすごく好き。22作品中ダントツで強烈だったのがセガンティーニ「悪しき母たち」。枝から生えた赤子の頭部がもうホラーすぎて。その辺のデスメタルバンドがジャケに採用してそう。伝レーニ「ベアトリーチェ・チェンチ」はかわいいけどなんとなく部屋に飾るのは…と思わせる不気味さが。ホガース「ジン横丁」も絶妙に気持ち悪い。
が「ナイス!」と言っています。
たぬ
☆4 今回も面白かったー。みんなが次々に消えていくとこ、もう戻ってこないんじゃと不安で不安で。子供にすり替わっても何かがおかしいと淡く思いつつもそれを受け入れてしまってる。こっちはもうやきもきしちゃう。シリーズ1作目を手にしてから3カ月間で7作全読みしただけあって麻衣やナルはじめ仲間たちのキャラクターにかなり入れ込むことができた。みんな魅力的だよね。最初はイマイチな印象だったメンツも大好きになったよ。
が「ナイス!」と言っています。
たぬ
☆4 今度は16歳の信号員か。この子もまた20歳で死ぬのだろうか。本多ははなから20歳で死ぬと決め切っているけれど。その安永透、頭はすごく良い。だけど精神的S。そのうち物理的にも暴力を振るうようになる。本多としては「こんなはずでは」に違いない。ラストの門跡(元聡子)の言葉は本当にそうなのかもしれないと思わせるものがあった。
が「ナイス!」と言っています。
たぬ
☆3.5 本多の変態性がいかんなく発揮されてた。タイの姫が清顕~勲の流れを汲んでいないと認識した途端に姫をいかがわしい目で見始めるの何なの。60近いオヤジが18歳に。本人は恋だと言ってるけどぶっちゃけ若い女性の身体をものにしたがってるとしか思えない。本屋でエロ本片手にシコってる青年に嫌悪感示してるけどアンタも似たようなものだよ? 覗きが趣味なことも明らかになり、それまではどちらかというと硬派寄りの人だと思ってただけにげんなり。個人的に数ある三島作品の中でも相当な問題作だわ。
が「ナイス!」と言っています。
たぬ
☆3 あれ…なんかあんまり惹かれない… ページを開く前は建築物としての美しさやその地の雄大さなんかに浸れると思ってたんだけど。こういうのはやはり現地に行って直接肌で感じないと魅力が伝わらないのだろうな。ガナルヴェの石船(スウェーデン)やニューグレンジ(アイルランド)みたいなとんでもなく大昔の墓というか遺跡はいいなあ。十字架の丘(リトアニア)も生体験したら自分の中の何かが変化しそう。
が「ナイス!」と言っています。
たぬ
☆4 転生か…。懐かしい名前が出てきたと思ったらその飯沼の息子かあ。思想と宗教と、この勲が考え行動しようとしていることを当時の三島もまた考え行動しようとしていたのだろうか。変電所爆破・日銀占拠・要人暗殺と20歳にもなっていない学生の計画とは思えない。国会前に集まりこぶしを振り上げているだけの輩とは覚悟が違う。そして今回もまたとんでもないラストが待っている。
が「ナイス!」と言っています。
たぬ
☆3.5 起承転結の「起」が長いんだわ。なじみのない言葉が頻出しているから適当に読めば途端に意味不明になってしまうし… 清顕にも聡子にも素直になれよと声を大にして言いたい。見栄張ってるからさあ。もう引き返せない状態にさあ。でもひょっとしたら。この二人はもう二度と会えないのかな。駆け落ち…なんてことには? そして最終行の衝撃。ああ。あああああ。死んだよ。たったの20歳で死んでしまったよ。
が「ナイス!」と言っています。
たぬ
☆4 表紙右下の馬が青森の郷土玩具に見えたYO☆(※スウェーデンの伝統工芸品とのことです) いろんな雑貨・伝統工芸/民芸品・グルメがたくさん載っていて楽しかったです。使っている素材や色遣いにお国柄が出ているのも興味深いね。チェコのクルテクグッズとコヒノールの文房具はポップでかわいいな。昔実家にあったなあクルテクの絵本。ザリガニなんかも出てきててズボン作ってた。チェコではミュシャじゃなくムハなのか。あ、チェコのことしか書いてない。
が「ナイス!」と言っています。
たぬ
☆3.5 現行制服(※2023年2月時点)ではソラシドエア、スプリング・ジャパン、海南航空、吉祥航空、エアカランなんかが好み。シンガポールやベトナム等の民族衣装を取り入れているのも素敵。昔のだとオーストリア航空の赤白ギンガムのミニスカ、アリタリア航空のミニス&マントみたいなコートの深緑…濃紺ベースの制服が多いからそうじゃないものに惹かれるわ。文章は拾い読みです。
たぬ
2024/04/05 21:05

飛行機に乗ったのは修学旅行で沖縄に行った時のJASだけなのである。CAさん気品があってお美しかったなあ…

が「ナイス!」と言っています。
たぬ
☆4 直木賞受賞作。好きすぎて自分だけのものにしたいからでもなく。彼氏と間男と三角関係になったからでもなく。邪魔だから殺した。片瀬夫妻とのアブノーマルな関係があった故の結果なのだろうか。大久保は妙にすかしているような、なんだか虫の好かない奴という印象を受けたからいなくなってほしいという気持ちは理解できるのだけど。それまでの展開が展開だから終盤になって暴かれた片瀬夫妻の信じがたい秘密もそこまでの衝撃はなかった。
が「ナイス!」と言っています。
たぬ
☆4 どう書けばいいんだろ。「分人」についておおよそのことは理解できたつもりだけど言語化するのが難しい。死んだらどうするか。どうしたいか。どうするべきか。残される妻や息子は。答えを見つけようと悶え悩む徹生。せっかく生き返ったのに消滅していく復生者たち。私も生について、死について、私自身の分人について、さまざまに考えながら読んだ。少々難解ではあったけど読んでよかったと思える内容だった。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2011/06/21(4708日経過)
記録初日
2011/06/21(4708日経過)
読んだ本
2641冊(1日平均0.56冊)
読んだページ
824912ページ(1日平均175ページ)
感想・レビュー
2636件(投稿率99.8%)
本棚
3棚
性別
血液型
A型
自己紹介

生きているうちに1万冊読むのが目標です。

5点満点で点数をつけています。
0.5点刻みで
5点→何度でも繰り返し読みたい。保存用に欲しい
4.5点→あと一歩で5点満点
4点→機会があればまた読みたい
3.5点→可もなく不可もなく
3点→ちょっと物足りないかな
2.5点→つまんないけど最後まで読み切ったぞ
2点→半分も読めずあーこれダメだ~
1.5点→最初の10頁で「無理」と投げ出す
1点→時空を超えたつまらなさ、作者ごと嫌いだ
ざっくりこんな感じ。

☆15冊以上読んでいて平均点4.20点以上の作家☆
(※再読は含めず。newは更新日に上書したもの)
吉村昭(94冊・4.30点)
小野不由美(29冊・4.58点)←new
遠藤周作(25冊・4.44点)
桐野夏生(24冊・4.44点)
東野圭吾(24冊・4.38点)
上橋菜穂子(22冊・4.55点)
乙一(別名義含む・21冊・4.29点)
江國香織(20冊・4.20点)
スティーヴン・キング(18冊・4.50点)
西加奈子(18冊・4.42点)
太宰治(18冊・4.32点)
辻村深月(18冊・4.31点)
奥田英朗(17冊・4.56点)
恒川光太郎(17冊・4.56点)
綾辻行人(16冊・4.50点)
湊かなえ(16冊・4.26点)
村田沙耶香(15冊・4.43点)
瀬尾まいこ(15冊・4.37点)
*2024.4.16更新

読書メーターの
読書管理アプリ
日々の読書量を簡単に記録・管理できるアプリ版読書メーターです。
新たな本との出会いや読書仲間とのつながりが、読書をもっと楽しくします。
App StoreからダウンロードGogle Playで手に入れよう