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2024年10月の読書メーターまとめ

中将(予備役)
読んだ本
5
読んだページ
1588ページ
感想・レビュー
5
ナイス
10ナイス

2024年10月に読んだ本
5

2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

中将(予備役)
現代日本の官僚の制度と職業観を人事院出身の研究者が論じた一冊。第1章は1986年との比較やインタビューを交えた官僚の実像、第2章は平成の制度改革の説明、第3章は国際比較、第4章は研究者の官僚論の世界的変遷の概観だった。入門書という印象で、1章のインタビューは中途半端に感じたし、2,3章は村松岐夫編著『公務員人事改革』を読めばより詳しく分かる内容だったが、4章の官僚論の紹介からは、最近読んだポリット, ブッカート『行政改革の国際比較』の意義が分かった。
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2024年10月にナイスが最も多かったつぶやき

中将(予備役)

2024年9月の読書メーター 読んだ本の数:9冊 読んだページ数:2251ページ ナイス数:25ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/120363/summary/monthly/2024/9

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2024年10月の感想・レビュー一覧
5

中将(予備役)
最後の貴族院書記官長(勅撰の貴族院議員を兼ねる)で初代参議院事務総長小林次郎の関係文書の翻刻。徳川家達議長の偉大さを示す人物評(21頁)と、随所に感じられる本人があくまでも帝国憲法下に生きてきた様子が興味深かった。
中将(予備役)
2024/11/04 13:54

沖縄やフィリピンへの理解にも、どこか優越感が滲む。 新憲法審議の途上、GHQから国務大臣をcivilianに限定する修正を求められ、語義は現役軍人と僧侶以外であり、金森案の「武官の職歴」と書いて若い退役将校の前途を摘むのを防ぐため「文民」との語を生み出したと証言しているのは興味深い(野村吉三郎大将の防衛庁長官起用を佐藤功が違憲としたのに対して投稿)。初期国会は、首相指名選挙と別に指名の議決をしていて混乱した事例も載る(68頁、現在は参議院規則20条2項で選挙により「指名された者とする」ことになっている)。

中将(予備役)
2024/11/04 14:20

濱口雄幸、片岡直温、伊澤多喜男ら民政党系の人と交流があった。ことさら民政党系といった活動をしていたわけではない可能性が高い(解説)ようだ。帝人事件の検挙や拘留中の措置を正当化する小原直大臣の答弁については、良い印象に取り上げている(169-170頁)。

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中将(予備役)
東京弁護士会の研究部会が執筆した公務員法制度の労働法的側面からの概説書。あとがきにもあるように、類書の少ない意欲作。最近の判例や法改正を反映し、論点が網羅されていて、行政組織法的(統治機構的)側面に関心のある私としても勉強になった。読者として想定される弁護士にとっては、公務員特有の争い方も検討されていて実践的だろう。判定の具体例や書式例も豊富。
中将(予備役)
2024/10/31 01:41

社保庁解体の分限免職の扱いが特に印象に残った(地裁で一部認容されて高裁で棄却されている。全労連系パンフレットの色彩が強い晴山・早津編著『公務員制度の持続可能性と「働き方改革」』が「戦って勝った」側面を強調しているのと対照的だった)。

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中将(予備役)
指定管理者制度について、行政法や民事法全般の考え方まで遡って丁寧に説明した一冊。著者の私見も含まれる(実務に法的に怪しい例があるからか)が、根拠が示されている。
中将(予備役)
2024/10/28 03:20

鑓水三千男「法的視点から見た公立図書館はの指定管理者制度導入の諸問題」『図書館雑誌』2018.6, 389頁は図書館法13条が「公立図書館に館長……を置く」としていることと指定管理者制度の矛盾を批判し法改正なく適用できないとする。本書は当然指定管理者の責任者は「形式的にも、実質的にも「館長」になれるはずもない」(94頁)とするが、この規定には触れていない。鑓水が同様に疑問視する地教行法については「権限を持つものを固定する役割は持っていない」(41頁)としている。「置く」なら必置と見なくて良いということか。

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中将(予備役)
現代日本の官僚の制度と職業観を人事院出身の研究者が論じた一冊。第1章は1986年との比較やインタビューを交えた官僚の実像、第2章は平成の制度改革の説明、第3章は国際比較、第4章は研究者の官僚論の世界的変遷の概観だった。入門書という印象で、1章のインタビューは中途半端に感じたし、2,3章は村松岐夫編著『公務員人事改革』を読めばより詳しく分かる内容だったが、4章の官僚論の紹介からは、最近読んだポリット, ブッカート『行政改革の国際比較』の意義が分かった。
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中将(予備役)
膨大な調査や研究を参照した欧米12か国の行政改革の比較。リーマン・ショック後の動向も分かる。NPMは死んではいないが、世界中で徹底されたわけでも、期待どおりでもない。NPM, NWS, NPGそれぞれのモデルの弱点も。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2011/07/08(4887日経過)
記録初日
2011/07/31(4864日経過)
読んだ本
575冊(1日平均0.12冊)
読んだページ
173278ページ(1日平均35ページ)
感想・レビュー
490件(投稿率85.2%)
本棚
5棚
外部サイト
自己紹介

自称陸軍軍人。いろいろ読んでいきたいです

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