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2024年10月の読書メーターまとめ

八朔日
読んだ本
5
読んだページ
1833ページ
感想・レビュー
5
ナイス
87ナイス

2024年10月に読んだ本
5

2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

八朔日
前作同様に小さな手がかりや関係者への聞き取りから緻密な論理を組み立てて謎解きをするミステリ。今作は犯行の動機に驚きの焦点を絞った幕引きで、最後の一文まで作り込まれていて解決編の読み応えはバッチリ。ただ今作は高校生たちのやり取り部分が悪ノリしすぎで、無駄なドタバタ演出や取ってつけたようなヲタ口調の妹など本筋以外の部分でとても白けてしまった。ミステリ部分は面白いのでそこがとても残念。裏染天馬の過去の謎が少しずつ垣間見えるような構成をシリーズで引っ張っていくので次も楽しみではある。
が「ナイス!」と言っています。

2024年10月の感想・レビュー一覧
5

八朔日
SF的な想像力と理系知識のつまった近未来(もしくは並行世界?)を舞台にした全14作の短編集。数学や物理の知識の裏付けだけで進めるわけではなく、哲学的な思索や風刺のような皮肉や暗喩が織り込まれ、それがときにはシュールさを醸したりクスッとさせてくる。作者による解題もおもしろかった。星新一っぽいとの噂を聞いていたけどあえてカテゴライズするなら個人的には非ミステリ作品の森博嗣と同じ空気感かなぁと感じた。作者の別作品も読みたいと思った。
が「ナイス!」と言っています。
八朔日
今回は予知能力という特殊設定と外界から孤立した施設というクローズド・サークルを組み合わせたミステリで、序盤はオカルト要素が濃いけれど中盤からがっつりと本格推理小説になる。非科学的な題材なのに畳み掛けるように合理性や論理を展開するのはよくできてる。事件に決着がついた後のどんでん返しも良い。犯行の態様は少々ご都合主義というか強引に感じた。残念なのはラノベ調のノリ(バスの中のラッキースケベとか会話全般)のせいで作品自体に緊張感をあまり感じられなかったこと。ラノベは嫌いじゃないが作品に合う合わないはあると思う。
が「ナイス!」と言っています。
八朔日
前作同様に小さな手がかりや関係者への聞き取りから緻密な論理を組み立てて謎解きをするミステリ。今作は犯行の動機に驚きの焦点を絞った幕引きで、最後の一文まで作り込まれていて解決編の読み応えはバッチリ。ただ今作は高校生たちのやり取り部分が悪ノリしすぎで、無駄なドタバタ演出や取ってつけたようなヲタ口調の妹など本筋以外の部分でとても白けてしまった。ミステリ部分は面白いのでそこがとても残念。裏染天馬の過去の謎が少しずつ垣間見えるような構成をシリーズで引っ張っていくので次も楽しみではある。
が「ナイス!」と言っています。
八朔日
犬専門の探偵社を開業したはずなのに、初仕事は都会から消えた失踪人の捜索と古文書の解読だったという導入から展開されるミステリ。病み上がりで体力に自信のない主人公の長一郎と、押しかけ部下で大型バイクを乗りこなしハードボイルドな探偵に憧れているハンペーの取り合わせで、2人の視点が章ごとに交代してそれぞれの調査の様子が描かれる。追う者と追われる者、それに介入する主人公という図式で、一見無関係に見える調査がいつしか一本に繋がっていき、最後に一瞬で反転する逆転劇が味わえる。
が「ナイス!」と言っています。
八朔日
前当主の歪んだ自我と愛憎、古びた因習と結びついた禍々しい思考、家父長制度と兄弟間の確執など、横溝正史を彷彿とさせるが、謎を紐解くバディの相続鑑定士ヒョーロクと彼の肩に寄生している人面瘡の“ジンさん”とのコンビの軽妙な掛け合いはどこかユーモラスであまり陰鬱さはない。鋭い着眼点を持つジンさんが宿主の平々凡々たるヒョーロクを辛辣に罵り話を展開していくのはおもしろいけれど、連続殺人のわりに事件の幕引きまで淡々と事が運んであまり盛り上がらず。ジンさんとヒョーロクの本当の関係が最後の一文まで隠されていたのは良かった
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2021/01/23(1400日経過)
記録初日
2021/01/23(1400日経過)
読んだ本
65冊(1日平均0.05冊)
読んだページ
23015ページ(1日平均16ページ)
感想・レビュー
63件(投稿率96.9%)
本棚
0棚
自己紹介

読書記録です。漫画も小説も読みますが、漫画の感想はあまり上げていません。小説はミステリが多め。
辛口感想もありますが、あくまでも個人的な感想ですのでご容赦ください( *ᴗˬᴗ)⁾⁾ 無言のフォローフォロバで失礼しますが、どうぞよろしくお願いいたします!

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