神戸にあるこども本の森へ行ってきました。娘たちがまだ幼かったら毎日でも連れて行っていただろうし、大人の私だって、近ければ毎日でも通いたくなるような所でした。館内自然光がいっぱいで、親子で座りやすい大きさの木のイスや、ベンチがたくさんありました。本の表紙がずら〜っとこちらを向いているのでどれもこれも手を取りたくなってしまいます。図書館と違い、貸し出して持ち帰って読むのではなく、その場で読むための空間なので、"今"読みたい本と一冊ずつ向き合えるのがステキでした。
→いわゆる「教育」や「治療」のための、上から与えられ、外から解釈・評価されるような道具・手段としての描画ではなく、それぞれが自由に描き、身をもった自己表現の体験を通して、自らを癒し、支えていく、そのような「営みの場」である』-安彦講平『心に一片の〈闇〉も持たない人間などいない〜中略〜〈闇〉自体が悪なのではない。むしろ優れた芸術が悲嘆や苦悩から生れるように、心の〈闇〉は時として創造力や行動力の源泉とさえなる。重要なのは、抱えこんだ心の〈闇〉といかに向き合い、いかに対処するかなのだろう』『人の心が傷ついたり→
→壊れたりすることが自然なのだとしたら、かくも多くの人の心を犠牲にして成り立っている現代社会は、どこかが歪んでいるのだと思います。その歪みがどのようなものであるかを知るためにも、「傷つけられ、壊された心」から「心を傷つけ、壊した社会」を捉え返すことが必要ではないでしょうか。』-荒井裕樹 /映画『破片のきらめき』/『心のアート展』
あまりにも深い感動を受け、硬い感想を残してしまった。。。ぜひ多くの人に読んでいただきたいいわさきちひろ伝。母であること、妻であること、そして老いた母を持つ娘として生きる絵描きのいわさきちひろは、あの柔らかい絵からは想像のできない骨太の女性であることがわかりました。ますます憧れてしまいます。
【アナウンサー・山根基世】「日曜美術館」「映像の世紀」の声が心に残っている。名実ともに成功をほしいままにされたスーパーウーマンだと思っていたが、NHK内の出世には「胸から血が流れるような思い」をたくさんしたという。若い女性を使い捨てにするテレビ界で老いに悩み、仕事一筋に生きてきたがために孤独に涙し。。。それでも挫けなかった『きっと同じような体験をしている女性がいるはず。私だけの問題ではない』『自分自身のやっていることが社会的にどういう意味を持つのか。ただ脚光を浴びて満足していたのでは後がない』
【落語家・三遊亭歌る多】伝統芸能の慣習を打ち破る、とはこういうことか、これは誰もができる技ではない、よほどの熱意があったからこそ。親も師匠も彼女がここまで本気だったとは思い及ばなかった。女であることを目立たないように、人として落語界に居たかった。女性だからといって優遇されることを拒み、2度も頭を坊主にして直訴した。『私は男の師匠のもとで噺家になった。私の弟子は女の私を師匠に持った。その次の世代ぐらいから本当の、女の噺家が誕生する世代だと思う。男女ということを意識しないで育つ、という意味において』
【労働省婦人局長・赤松良子】「女子差別撤廃条約」を批准させるため、赤松氏は国籍法の改正、男女別のカリキュラムの見直し、男女雇用機会均等法の制定を実現した。当時としては生ぬるい法案だったらしいが、とにかく法律を成立させ、後は改正を重ねて理想に近づけようとするのに味方となるべき他の女性からも揶揄された話しには胸が潰れそうだっだ。『自分だけががむしゃらに働けばいいというのではない。他人にいかに気持ちよく働いてもらうかが重要。鋭さより包容力、攻撃より忍耐、理論的な正しさよりも妥協点を見出す老獪さが大切』
【登山家・田部井淳子】『やれない理由を考えるのではなく、やれる方法を考えるほうがいい』【漫画家・池田理代子】漫画文化は今でこそ国際的に評価されるようになったが、「ベルサイユのばら」の時代は漫画という害毒をまき散らしている、と糾弾する大人がいたとは驚いた。『だいたい議員の奥さんで、仕事を持って自立している人が何%いるでしょうか。ほとんどゼロに近いでしょう。何でもかんでも自分の世話を妻に任せているわけですよ。心の中では女性を低く見ている男性政治家でも、女性票は取りたいと思っている』
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