ネタバレざっくり言うなら二作とも京都でスポーツをしていたら霊を見たかも？という話。｢十二月の都大路上下ル｣は、不思議な体験はスパイスで、爽やかな友情の物語だった。表題作は、｢えいちゃん｣たちの悲しい真実に気づいていく場面ではぞわっとしたけれど、そうであってもたどり着いたのは一緒に野球をしたいならしよう、という優しい結論だった。主人公が大会に対してなんだかんだ前向きになっていく様子も好き。

ネタバレアートオークション等全然知らない世界を垣間見れたのも面白かったし、ジャクソン・ポロックをそういう風に見るのかぁと勉強にもなった。そして何より、もっと読んでいたかった。せっかく個性豊かなアノニムのメンバーが登場しているから、シリーズになってそれぞれの人を深掘りできたら面白いのになぁと思う。作戦を着実に実行していて危機的な状況もなく解決したので、スリリングとまでは言わないが、ワクワクしながら読んだ。

ネタバレ｢囚人のジレンマ｣はなるほど、と興味深く感じた。それと同時に、俯瞰してみることや相手も同じ方法を選ぶだろうという信頼がないとなかなかその動きはとれないだろうと思った。銭湯で知らない人の家のあるエリアを考える方法も目から鱗だった。

ネタバレざっくり言うなら二作とも京都でスポーツをしていたら霊を見たかも？という話。｢十二月の都大路上下ル｣は、不思議な体験はスパイスで、爽やかな友情の物語だった。表題作は、｢えいちゃん｣たちの悲しい真実に気づいていく場面ではぞわっとしたけれど、そうであってもたどり着いたのは一緒に野球をしたいならしよう、という優しい結論だった。主人公が大会に対してなんだかんだ前向きになっていく様子も好き。

ネタバレゲルニカは、ピカソ展はどうなるのかと引き込まれてとても面白かった。ここ最近では一番気にいった本かも。名前だけは知っていた点と点が線で繋がり、肉付けもされて知識になった感じも嬉しい。ドラ・マールによるゲルニカの製作過程の写真があるのも知らなかった。瑤子もドラ・マールもイグナシオも信念を持って生きていてかっこいい。

ネタバレルービックキューブの話の世見子とまふゆのなれそめ？が好き。まふゆが考えている時間の長さを世見子が当然と思っている、感覚が似た｢同志｣の感じも良いし、これまで合う人に会ってこなかったであろうまふゆが一気に心を開いているのもいい。実は男子陣もその周りにいたというのもなんだかワクワクする。