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2024年8月の読書メーターまとめ

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感想・レビュー
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2024年8月に読んだ本
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2024年8月のお気に入られ登録
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  • coffee
  • 山のトンネル

2024年8月にナイスが最も多かった感想・レビュー

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少し書き口が古臭く(もっと言えば安っぽく)、謎についてもそこまでそそられるものがなかったというのが正直なところ。とてもここまで話題になるようなレベルではなく、当然ながら日常の謎系のミステリとしては氷菓や空飛ぶ馬に遠く及ばない。青春ものとしては「死んだ山田と教室」を読んでしまうとあまりにも現代の青春としては現実味がなく、ではアニメっぽく想像して読めばいいのかとなると、やはり書き口が古臭いのであまりのめりこめない。こういう作風の作者なのかもしれないが、舞台設定と文体が合っていないというか。
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2024年8月にナイスが最も多かったつぶやき

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2024年8月の感想・レビュー一覧
16

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序盤は面白かった。面白かったけど……どうして中盤で、いきなり劣化版モキュメンタリーみたいなことをやり始めたのか、その点がすごく気になった。あの強引な資料の挿入は、ぶっちゃけこの小説のなかで不必要かつ興ざめなもので、もう少し丁寧にやって欲しかったというのが正直なところ。物語全般を振り返っても、結局同じところを行ったり来たりしているだけで、めぼしい解決もなくただ要素や情報の『匂わせ』に終始している点が惜しい。物語のたたみ方が適当なのは、作者が途中で書くのに飽きたからなのかな。なんとなくそんな印象を受けた。
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一章はアイデア勝ちという感じで面白かったが、そこから先が、一章で飛び出したアイデアを使おう使おうとして失敗し続けているような感じであまり出来はよくなかった。短編としてなら面白いけれど、連作短編ともなるとなかなかにネタ切れというか、アイデアが活かしきれなくなってきていて、読んでいて苦しい場面が続く。うーん、何が良くなかったんだろう。あと、これを言ってしまうと良くないかもしれないけれど、表紙があまり良くないというか……何だろう、内容と合っていないし、もう少しシンプルなもので良かったのでは……?
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2024/08/23 17:59

せっかく「水平思考」というアイテムがあるのだから、森博嗣の文庫本みたいな表紙でも良かったはず。強引に遠田志帆を起用したのはなぜだろう。別に遠田志帆だから売れているなんてことはないのに。

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これまでに読んだ阿津川辰海の作品は「午後のチャイムがなるまでは」一作だけだったので、正直あまり期待してはいなかったのだが、めちゃくちゃ面白かった。やはりこういう重厚感のある作品のほうがあっている作家だと思う。堪能。内容は「SPEC」をガチガチのハードボイルドにした感じかな。うん。警察小説としてもミステリとしても、ハードボイルドとしてもきちんと面白かった。シリーズ化してくれるのだろうか。楽しみである。
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色々な煽り文句の貼り付けられていた作品だが、正直に言えば、その煽り文句があってしまったがゆえに、不用意に期待してしまった感じがある。うーん、正直に言って、ミステリーとしてあまり完成度は高くないと思う。動機も弱いし、密室についてもそれほど驚きを感じるような類のものではなかった。もうひとひねり、ふたひねりくらい欲しかったところだけれど、話はどんどん陰鬱になっていくし……。期待していたミステリではなかったし、あまりはまらなかったというのが正直なところ。ミステリ以外のところもあまり良くなかったし。
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「最近こういうの増えて来たよな~~」と思いながら読了。あらすじから想定できる筋書き通りの物語と言える。文章のレベルや話の構成ははっきり言って粗が多いし、他の作家とは異なる文章のセンスがあるかと言えばそうでもない。いかにも「三秋縋」や「佐野徹夜」、「カンザキイオリ」あたりに影響を受けていそうな作風で、少し物足りなかったというのが正直なところ。このミスマッチな感覚を、「この年齢の感性にしか書けない貴重な作品」と捉えるか、あるいは「未熟で粗悪で未完成な作品」と捉えるかは評価の別れるところだと感想。
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2024/08/23 09:00

新潮新人賞をとった作品(つまらなかったので名前は忘れたが)にも書いたけど、最近の若い人が書く小説は「らしさ」を追求するゲームのようになってしまっていると思う。「こういう物語が書きたい」ではなく「あの物語っぽいものが書きたい」で、しかしあしざまな言い方をすればそれは二番煎じであり、それゆえ結果的に作品の出来として不十分なものが生まれてしまうのでは。そう言った点が、同じく若い世代の書いた傑作「月ぬ走いや、馬ぬ走い」あたりとの差異なのではないかと考察。

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宇宙空間に漂うホテル、「星くず」で巻き起こる殺人事件。あまり期待してはいなかったのだが、思いのほか展開が多彩で楽しく読めた。登場人物のキャラクタも良。トリックについては、まああまり推理させるつもりのないものなので、ミステリとして普通に読むほうが無難かもしれない。オチの展開についてはひとつ大きなものを予想していたのだが、あまりにも普通な終わり方をしてしまったのでそこだけ残念だった。その点を省けば、映画「エイリアン」の世界で殺人事件が起こったようなサスペンスを楽しめる良作だと思う。
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古い作品だがなかなかに面白かったように思う。ゼロ年代の作品としては知名度は低いほうだが、連続殺人鬼の存在とセカイ系の系譜を考えれば、西尾維新「クビシメロマンチスト」佐藤友哉「フリッカー式」などと並ぶものとして数えてもいいように思う。ミステリというよりはミステリのエッセンスを用いた青春サスペンス。雨の人物描写が巧みでいい作品だった。惜しむらくは出版社がダッシュエックス文庫であったことだろうか。この作品がこのレーベルで輝けるとは正直に言って思えない。メフィスト賞でも取っていればまたこの作者の今も違ったかも。
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AI探偵シリーズ二作目。今作は前作とは異なり長編サイズだったが、AI要素は前作よりも大幅にダウンしていて、自分の求めているようなものでは正直なかった。個人的には作者の用いるキャラクター小説的なところはあまり好みではなく、突飛な発想とそこからもたらされる論理的な解決が好みだったのだが、今作ではその良さも翳りを見せているという他ない。言葉遊び的な部分も効果的ではなく、「分かるけど必要か?」というところに落ち着く。
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野崎まどにしては安易というか、SF要素もありきたりであるし、野崎まど特有の毒のようなものがなく、良くも悪くも丸くなった作品であるように感じた。これはアニメ映画化を前提にしているせいなのだろうか、それとも単に野崎まどが変わってしまったのか。個人的には野崎まどの前期六作品のほうが好みなので、その路線でいって欲しかったという感想。野崎まど以外の作者として読むのであれば十分に佳作なのかもしれないが、どうしても「野崎まど」を期待して読んでしまう。あまり期待していた内容ではなかった。
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AI探偵シリーズの三作目。一作目・二作目と同様のテイストだが、今回の作品は前二作と比較すると、少しAI要素が少なくなっている……というか、むしろ古典的なミステリーの要素を皮肉るような内容になっていて驚いた。無論、古典的なミステリーを皮肉る内容であるから、その解決も古典的な方法には収まらない。収まらないのだが……個人的にこの解決は少し、突飛すぎる感じがした。なんでもありトリックは嫌いではないが、今作ではそれが功を成していたとは言い難いのでは。掛け合いのテンションもあまり良くなく凡作だった。
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傑作です。面白い。まさかこんな書き方ができる新人が出てくるとは思っていなかった。とても良。整ったフックの謎、その解を求める、オカルトチックながらもロジカルな手法。どれをとっても整理整頓された素晴らしい作品だった。無駄のない緻密なプロットに、それを盛り上げるキャラクター。ホラージャンルを愛好する読者の考える「こういうのでいいんだよ」をまっすぐ突き詰めた作品だった。見事。こういう「迷いのない読書」を届けることのできる作者は稀なので、ぜひともホラーを描き続けて欲しい。次作が楽しみな新鋭作家のデビュー作だった。
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ノベライズでこれをやる勇気がまず単純に凄いなと感じた。ここまで自由なSFメタフィクションを持ってくるとは……。ノベライズを依頼された本作主人公が段々とおかしくなっていく様子は、作中にもあるようにスティーブン・キングの「シャイニング」じみていて狂気的。しかしながらそこに、野崎まど的なSFのエッセンスを加えると、ここまで行かれたメタフィクションに変貌するとは脱帽である。ノベライズでなかったならば、著者の代表作として数えられるような逸品として名を馳せたのでは。
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まず戦争についての造形がめちゃくちゃ浅く、「あーこれはよくある感動ポルノものだな。難病の次は戦争か。人が死ねばいいと思ってるだろコイツ」と一気に読む気が失せてしまった、結局、最後までその評価は変わらずに読了。戦争ものとしての側面を完全に度外視して、あくまで「ライトノベル」としての感想を書きたいところだけれど、どうしても「軽々に人が死ぬ土台が欲しかった」という易い作者の思想から「戦争」が舞台に選択されたという事実が目についてしまい、それも多分無理だろうなという結論に至った。
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2024/08/13 18:24

こうやって人々の記憶から「戦争」は単純な「悲劇」という記号に収束し、どうでもよくなっていくんだなと感じた。「戦争=悪」「戦争=悲劇」と単純な等式で片付けてしまうこの作品は、戦争文学とはとてもではないが言えないし、作者としても「かなしいお話(笑)」が書きたかっただけだろうから、まあ端的に言えば安易で軽薄な作品としか言いようがない。やっていることは感動ポルノこと24時間テレビと同じである。過去に虐げられてきた人々を「可哀想な存在」と卑下することで得られる感動。しかしそんなものになんの価値があるというのだろう?

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2024/08/13 18:31

登場人物も物語も舞台設定も、すべてお涙頂戴のためのお膳立てに過ぎない。もの知らずで軽薄で無知な主人公が都合のいい思想の登場人物に囲まれ……平和記念公園にやってきた小学生が、その場で得た情報のみを頼りに戦争への安易で容易い怒りからしたためたような描写が続く。戦争を描くのなら、もっと先祖に敬意をもって欲しいところである。特攻兵たちはこんなケータイ小説のために死んでいったのではないのだ。そういうわけで駄作である。まったく楽しめなかったし、なんならちょっとイライラした。以上。

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少し書き口が古臭く(もっと言えば安っぽく)、謎についてもそこまでそそられるものがなかったというのが正直なところ。とてもここまで話題になるようなレベルではなく、当然ながら日常の謎系のミステリとしては氷菓や空飛ぶ馬に遠く及ばない。青春ものとしては「死んだ山田と教室」を読んでしまうとあまりにも現代の青春としては現実味がなく、ではアニメっぽく想像して読めばいいのかとなると、やはり書き口が古臭いのであまりのめりこめない。こういう作風の作者なのかもしれないが、舞台設定と文体が合っていないというか。
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ミステリとしてもなかなかに面白く、また扱っている題材が「介護」という、なかなかに扱いずらい、非常に重たいものであって、そのことがとてもよかった。内容を読むと、どことなくドクターキリコ事件を思い出してしまい、ともすれば近い作品で「チェーン・ポイズン」を思い出してしまう。物語の着地やテーマの扱い方で言えば、個人的には「チェーン・ポイズン」に軍配が上がるかな。「ロストケア」のほうはなんというか、題材を上手く消化しきれていない、不完全燃焼館があって、そこが少し残念だった。
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B級ホラーに童話とミステリを混ぜたような作品。個人的には面白いとは思えなかった。登場人物が多い割に内容がごちゃごちゃしているし、ミステリとして読むべきなのか、それともホラーとして読むべきなのか、はたまた可愛い女の子が食べられる鬱ゲーっぽく読むべきなのか、芯が上手く決まっていなくてあまり楽しめたものではない。設定そのものはなるほど確かに活かされてはいるものの、これは小説や漫画ではなくゲームとかで面白がれる部類のような気がした。読者としては緊張感もなく、推理しながら読めるわけでもないので、うーんという感じ。
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読書データ

プロフィール

登録日
2021/05/16(1314日経過)
記録初日
2021/05/16(1314日経過)
読んだ本
902冊(1日平均0.69冊)
読んだページ
284904ページ(1日平均216ページ)
感想・レビュー
516件(投稿率57.2%)
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自己紹介

超濫読人間

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