読書メーター KADOKAWA Group

2024年3月の読書メーターまとめ

だるま
読んだ本
13
読んだページ
4139ページ
感想・レビュー
13
ナイス
260ナイス

2024年3月に読んだ本
13

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

だるま
著名な作家の洋館に招かれた若い作家や編集者や探偵ら。森の奥に建つ館は吹雪でクローズド・サークル状態になり、招いた作家が悲鳴と共に消えてしまう。となると本格ミステリに有りがちのパターンだが、他と違うのは、この事件が起こるのが物語の中盤だと言う事。そこからバタバタ動き出し、サプライズ・エンディングまで一気だった。平穏っぽい前半にも伏線やミス・ディレクションのタネが散りばめられていて、真相が予測出来たのが嬉しい。舞台になったゴージャスな洋館が著者の自宅だと言う事実が(有栖川さんのレポで知っていたけど)凄過ぎる。
が「ナイス!」と言っています。

2024年3月の感想・レビュー一覧
13

だるま
もう何パターン目なのか数えられない東川さんの新シリーズで連作短編集。雑誌に連載され一冊の分量になったら単行本になる。売れっ子作家による幸せな作品群だね。オカルト好きな中学生が巻き込まれた怪奇現象を伴う事件を、『ひらめき研究所』の女性所長がオカルト抜きで冷静に解き明かす。東川さん、こういう普通はつり合わない人種をコンビにするのが巧いなあ。でも、話の進め方は大体同じで、ダジャレや言葉遊びが入り捲り。「え? スパイ?」、「小松左京か!」ってさあ、今の若者に分かるの〜😅。まあ、今回はミステリ度高めの良作でした。
が「ナイス!」と言っています。
だるま
著名な作家の洋館に招かれた若い作家や編集者や探偵ら。森の奥に建つ館は吹雪でクローズド・サークル状態になり、招いた作家が悲鳴と共に消えてしまう。となると本格ミステリに有りがちのパターンだが、他と違うのは、この事件が起こるのが物語の中盤だと言う事。そこからバタバタ動き出し、サプライズ・エンディングまで一気だった。平穏っぽい前半にも伏線やミス・ディレクションのタネが散りばめられていて、真相が予測出来たのが嬉しい。舞台になったゴージャスな洋館が著者の自宅だと言う事実が(有栖川さんのレポで知っていたけど)凄過ぎる。
が「ナイス!」と言っています。
だるま
シリーズ第3弾。既に続刊が決まっているそうで、良きかな良きかな😄。4年1組の「ミステリトリオ」が今回出会った謎は、校庭の端っこに誰も気付かずにあるカメの銅像が動くミステリ。地面に固定されていて動かせるのは到底無理。でも見るたびに前進している。さて、真相は如何に、と挑戦状付き。これは今まで以上にストレートな謎で、手掛かりを読み取れば謎解きは簡単。動機は外したが、相変わらず優しい世界だなあ。私が子供の頃はジュブナイル向けのクイーン物とかあったけど、とても解ける謎では無かった。こういう本が読みたかった。嫉妬。
が「ナイス!」と言っています。
だるま
顔はそっくりだけど、性格がまるで逆の双子の小学生が探偵役となる連作短編集。身の回りの謎解きから始まるが、やがて殺人事件に発展。子供達が探偵になれる訳が無いけど、父親が刑事という事で事件の細かい内容が分かる仕組み。普通、身内にも教えちゃいけないのだけどね😅。その辺は目を瞑るとしても、双子の特に兄が全く小学生らしからぬ言動でリアリティが微塵も感じられず、ミステリとしての完成度以前に呆れてしまった。更に最終話での急展開。読者を驚かせるなら何をしても良いって事は無いと思う。感心出来る論理もあったのに台無しだよ。
が「ナイス!」と言っています。
だるま
館シリーズ第3弾。過去2作の内容に触れているので順番に読んだ方が良い。記述者の「僕・田所」と、友人で名探偵でもある「葛城」、それと共通の友人の「三谷」が荒土館に向かうが、地震に寄る土砂崩れで葛城だけ館に着けなくなる。そして館で連続殺人が発生し、今まで探偵助手だった田所が事件を解決しなければならなくなる、という話。凄い作品だったのは確か。緻密な論理と大胆なトリックが絶妙にクロスしている。謎がズラリと箇条書きされていて、本格ミステリの一つの完成形とも言えるだろう。家族が殺されても悲しまないとか、不満もあるが。
が「ナイス!」と言っています。
だるま
ミスコンテストのファイナリスト7名が孤島に集められる。そこで2週間過ごし優勝者が決まる仕組み。和気あいあいと寛ぐ7人だったが、ミスコンの主催者が瀕死の重傷を負い隔離されてから候補者達の裏の顔が見え始め、やがて殺人事件が起こってしまう。しかも次々と。残された者の運命はどうなる? そして犯人は? 動機は? というミステリ。女神が悪女に変わる怖さや念入りな嘘の羅列に、これぞイヤミスと思い知らされた。更に意表を突くにも程がある結末。そんなの思いも寄らないよ〜😱。動機もブッ飛んでいるし、秋吉さんらしさ全開だった。
だるま
2024/03/19 12:17

ネタに触れるかも知れないので追記として書くけど、この小説は「わたし」の一人称になっていて、話の途中に惨劇のその後という形で救援隊が生存者を助ける場面が挟まれるのだけど、小説として成立しているのだから、「わたし」は生存者の中に入っていると思うよねえ。いやあ、その手があったか。秋吉さん、策士だなあ😅。

が「ナイス!」と言っています。
だるま
警視庁の巡査部長である本郷馨は、老後の事ばかり考えている中年独身男。新しく彼の相棒になったのが、何故か北欧の小国のプリンス・ミカ王子で、このコンビが事件に臨む少し長めの連作短編集。王子が何の権限で日本の警察に関われるのか、その説明はあったがやや苦しい。まあ、この著者ならではの強引な設定です😄。ミカ王子の日本のカルチャーショックや、日本語の言い間違い等の小ネタを入れながら、事件そのものは密室殺人だったりアリバイ崩しだったりと本格的。脇役も良いキャラで面白かった。あとがきが短いねえ。あれが楽しみなのに😅。
が「ナイス!」と言っています。
だるま
ミステリに限らず、SFやホラーやファンタジーも書く著者の自選短編集。それで本書も色んなジャンルの作品が入っているかと思ったが、ミステリが主体だったので安心した。アンソロジーに度々採られる表題作以外は未読。不可能犯罪が表題作の他にも3編あり、フェアと言えない物もあったが楽しめた。この短編集、本国のアメリカでは年少の読者を対象に出版されたそうだが、大人でも充分読むに耐え得る。というか、子供には難しくないか? 大人の私でも、すぐには理解出来ないトリックがあったけどねぇ😅。ともあれ、良質な作品集には間違い無い。
が「ナイス!」と言っています。
だるま
『このミス大賞』の文庫グランプリ受賞作。最近、『◯◯の殺人』ってタイトルのミステリが多過ぎないか? それはともかく、本作はミステリと言うより犯罪小説だった。三人組の地下アイドルグループの、一番人気のメンバーが事務所の社長を殺してしまう。アイドルを続けたい残りのメンバーは彼女に協力し、死体を山中に埋めて事件を隠蔽しようとするが、思いがけず色々な問題が起こって・・・というストーリー。章で分かれていないノンストップ・サスペンスになっていたので一気に読んだが、あまりドキドキ出来ず展開に意外さも感じなかった。凡作。
が「ナイス!」と言っています。
だるま
歌舞伎界の名優・中村雅楽が名探偵さながらの推理で謎を解く11編の短編集。この本は「日常の謎」という括りになっていて、著者の初期の代表作である『團十郎切腹事件』と『グリーン車の子供』の両方が収められている。この2作が同時収録された本は初めてだとの事。両方再読だったが、やはり『グリーン車の子供』は名作だと認識した。シリーズの終焉を告げる『むかしの弟子』が巻末にあるのも素晴らしい。全体的には、歌舞伎界の事が詳しい説明も無く出てくるので若干の読み難さを感じる。それでも、僅かな手掛かりからの雅楽の推理は堪能出来た。
が「ナイス!」と言っています。
だるま
中野のお父さんシリーズの第4弾。編集者をしている娘が、解けない謎や納得いかない問題に遭遇した時に、実家の中野のお父さんに会いに行き話をして謎を解いて貰う。ずっとこのパターンのシリーズで、この新作も同様だった。編集者なので、伝え聞く文豪の謎や文学に関する謎ばかりで、殺人等の血なまぐさい事件とは無縁。安心して読める。シリーズを重ねる毎に雑学の比重が多くなっている気がして、雑学の中から謎が浮かんでくるかの様。お父さんの出番も短くなっているし、安定とも言えるがやや物足りない。北村さん、すっかり落ち着いちゃったね。
が「ナイス!」と言っています。
だるま
指定された場所で数日間過ごせば高額な報酬が貰える。ただ佐藤と名乗るだけで良い。そういう条件の闇バイトに釣られた青年が連れて行かれた奇岩館で、待ち構えていたのは実際に殺人が起こる推理ゲーム。参加者の中にいる筈の探偵を見つけ、自分が殺される前にゲームを終わらせようと必死になる佐藤だったが、殺人は連鎖する。それも、密室だったり見立て殺人だったりで・・・と、こう書くと少し捻りのある本格ミステリの様だけど、これが大違い。ミステリの約束事を、これでもかと覆してくれる。笑って読める人が羨ましい。私の歳ではキツいかなあ。
が「ナイス!」と言っています。
だるま
時代ミステリのみを書き続けている著者の新作は、一人の作家の明治から昭和初期までの生き様を描いた全五編の連作短編集。売れない作家・那珂川二坊に久々に来た依頼は、犯罪実話の連載。小説家のプライドを捨て取材を始めるが、何故か行く先々で事件に巻き込まれる。戸惑う彼の前に見知らぬ人物が現れ、謎を解き明かす。誰が犯人なのか? そして謎を解いた人物の正体は? という大変凝った構成になっている。犯人当ての方は手掛かりがあり納得出来たが、五人の探偵役の正体はまず分からないだろう。正体を知ってから読み返すと味わい深い。力作。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2021/06/18(1044日経過)
記録初日
2021/09/10(960日経過)
読んだ本
380冊(1日平均0.40冊)
読んだページ
126962ページ(1日平均132ページ)
感想・レビュー
379件(投稿率99.7%)
本棚
1棚
血液型
O型
現住所
群馬県
自己紹介

ミステリの感想を書いていこうと思っています。文字数制限のギリギリまで書く予定です。他のジャンルの小説やエッセイも多少読みますが、統一感を出す為にミステリ関連だけ載せる事にします。適度に毒舌なので気に障ったら申し訳ありません。ネタバレには極力気をつけていますが、もし気に障る箇所があったら御指摘をお願いします。好きな作家は国外はエラリー・クイーン(マイベストは『Xの悲劇』)。国内は鮎川哲也(マイベスト『りら荘殺人事件』)、有栖川有栖(同『孤島パズル』)、大山誠一郎(同『彼女がペイシェンスを殺すはずが無い』)、泡坂妻夫(同『11枚のとらんぷ』)です。宜しくお願いします。

読書メーターの
読書管理アプリ
日々の読書量を簡単に記録・管理できるアプリ版読書メーターです。
新たな本との出会いや読書仲間とのつながりが、読書をもっと楽しくします。
App StoreからダウンロードGogle Playで手に入れよう