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めちゃくちゃ面白かった。最初はユーモア小説かな？と思ったら読んでてすごく怖くなった。宮崎駿映画を観終わったあとのような読了感で、寓話というか怪奇譚を読んだような印象でした。

異類婚姻譚 (講談社文庫も 48-6)本谷有希子

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あらすじ・内容

ナイス ★14

コメント(0)2021/12/21

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とにかくキレッキレ。ストゼロ、整形、不倫、、などなどキャッチーなモチーフから破滅していく女性たちの描き方が鋭くてお見事。どうしようもない男性に惹かれる気持ちはとても良くわかる。

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ネタバレタイトルがすべて。途中のあたたかみのある描写にタイトルを忘れそうになってしまうけど、すべては淡々と終わりに向かって進んでいるようだった。

ブラフマンの埋葬 (講談社文庫お 80-2)小川洋子

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あらすじ・内容

ナイス ★12

コメント(0)2021/12/14

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ネタバレ申し訳ないのだがエンタメとしてはやや物足りなかった。就活という主題は好きで、掴みと前半はすごく良く期待値が上がりすぎたか。一度どんでん返しのようなものはあったけど、伏線が全部とにかく最後のために伏線にしました、という不自然さというか、伏線である以外に意味を持たせられていないような感じもある。エンタメとして面白く読後感良かったのですが、もう一歩二歩深みある描写もしくはひっくり返される感じが欲しかったです。読みやすいので面白いエンタメに触れたいときのサク読みにおすすめ。

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『サイドカーに犬』ムギチョコ食べたくなっちゃう。えっ。これデビュー作なの？とびっくり。めちゃくちゃ面白かった。夜の、洋子さんのいる家の、空気感がすごく伝わってきて、臨場感が凄かった。『猛スピードで母は』慎はどこか大人っぽいなという第一印象から物語に入り込むうちにいやいや自分もこんな感じだったぞと。子供の思考がすごくリアルに感じた。そして時おり来る感情が揺れるふとした描写に心をつかまれた。書いているの大人の男性？嘘でしょ？て思った。初読みでしたが気になる作家さん。

猛スピードで母は (文春文庫な 47-1)長嶋有

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あらすじ・内容

ナイス ★12

コメント(0)2021/11/30

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これはすごく好きな感じだった。物語の導入は起承転結の「起」に当たるような感じで入りやすく、ストーリーを追っているうちに、ある種幻想的ともSF的とも言えるような感覚になっていった。星新一さんを読んだ感覚に少し近いかもと思った。あと、読了感だけみると石沢麻依さんの『貝に続く場所にて』も思い出した。どちらもすごく好き。すごく読みやすくて、自分がどこにいるか見失わないながらも良い感じにトリップさせてくれるような話でした。上田さんの本もっと読みたい。

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阿部和重さん初読み。キレッキレ。最初の一頁読んで読みにく！て思ったのは主人公がぐだぐだと回りくどく回りくどく自己の心理を喋るから。はっきり言いなさい！と思いきやとんだ変態さんでした。このロリコン。白い目で見ながら読み進めているうちに舞台は変わり、二人の少女たちを見守るうちに、主人公に「どうにかして。どうにかして！」てすがるような気持ちで読んでしまった。阿部さんの文章を「乾いている」と評したものを見かけたけどなるほどと思った。切れ味鋭い&切り口があんま味わったこと無い感じ。