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2024年3月の読書メーターまとめ

ミネ吉
読んだ本
9
読んだページ
2870ページ
感想・レビュー
9
ナイス
243ナイス

2024年3月に読んだ本
9

2024年3月のお気に入り登録
2

  • 塩崎ツトム
  • ぷーどる🐰🐩@身長しか取り柄のないただのいっぬ

2024年3月のお気に入られ登録
1

  • ぷーどる🐰🐩@身長しか取り柄のないただのいっぬ

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

ミネ吉
ネタバレ生成AI関連の話題につられ手にとったが、正直なところ自分には読みこなすのが難しかった。いきすぎたポリコレに対する皮肉みたいな内容を予想していたが、滑稽味を感じる場面は少なく、言葉とそれが表すものの関係への難解な考察が目立つ。ザハ・ハディドによる新国立競技場が完成した世界にわざわざした理由もよくわからないし、牧名沙羅と拓人の人物造形もつかみどころがなく感想が出てこない。唯一、マックス・クラインの言葉はわかりやすいが、これを読んで留飲を下げるのもなんかしっくりこない。もう一回くらい読んだ方がいいかなぁ。
が「ナイス!」と言っています。

2024年3月にナイスが最も多かったつぶやき

ミネ吉

今月も自分なりによく読みました。(月間ページ数は過去最高!)どれも良かったけど、今月の一冊を強いてあげると「水車小屋のネネ」かなあ。 2024年2月の読書メーター 読んだ本の数:9冊 読んだページ数:3814ページ ナイス数:228ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/1319577/summary/monthly/2024/2

ミネ吉
2024/03/01 20:56

今月じゃなくて先月だった・・・修正できないんですね。

が「ナイス!」と言っています。

2024年3月の感想・レビュー一覧
9

ミネ吉
上橋菜穂子さんの守り人シリーズ2作目。1作目も良かったが、それを上回る素晴らしさ。舞台は女用心棒・バルサの故郷である寒冷な山国・カンバル国。物語の主軸は、幼い頃に父を殺され、国を逃げなければならなかったバルサの過去を明らかにすること。最初からずっと面白く、ぐいぐい読めてしまうけれど、特にクライマックスが圧巻で、これぞファンタジー!と喝采を浴びせたくなった。自分は無宗教なので死後に何かあるとは全く思っていないけれど、たまには墓参りくらい行っておこうかなぁ。次作も楽しみ。
が「ナイス!」と言っています。
ミネ吉
津村記久子さんの短編集。日常の中に「なにそれ?」というようなちょっとした奇想が混ざる。津村さんの著作はいつもそうなのだが、やさしいような、可笑しいような、とぼけたような独特の語り口が好きで、いつの間にか読み耽ってしまう。どの短編もそれぞれ面白いが、強いて上げると「河川敷のガゼル」が一番良かった。突如、河川敷にガゼルが現れたことで慣れない注目を浴びてしまった小さな市と、ガゼルの警備員として働く、休学中の大学生の物語。風変りな仕事に癒しを見出す主人公の心情に、なんとなくシンパシーを感じる。
が「ナイス!」と言っています。
ミネ吉
ネタバレあー、ここで終わりか、ジスカルド・・・。本作の見どころはダニールとジスカルドのロボットコンビがお互いに対話を経て友情を育み、目の前の人間のみではなく人類全体のために行動するよう成長するところだと思う。感動的だが、無私の心で人類に最良な選択肢を取ろうとするのが、人間ではなくロボットだということに考えさせられる。多くの人は、アマディロほど極端でなくとも私欲を捨てきれないだろうな。あと、良心に基づくとはいえ、何が人類にとって最良かの判断をロボットがしていることに、小説とはいえ受け入れ難いものを感じたりもする。
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ミネ吉
上巻のみの感想。「夜明けのロボット」の続編で、ダニール、ジスカルド、グレディアなどおなじみのキャラが登場。これまでと異なるのは、ベイリが亡くなってから160年後の世界を描いていること。グレディアは230歳!前作で異星への植民を始めた子孫の間で、ベイリは既に歴史上の偉大なご先祖様となっているが、当時を知るグレディアの、そしてダニールの思い出にも特別に深く刻まれている。前作までのファンである私としては、この設定だけでいとも容易く胸が熱くなり、涙腺が緩む。当然次巻へ。
が「ナイス!」と言っています。
ミネ吉
ネタバレ生成AI関連の話題につられ手にとったが、正直なところ自分には読みこなすのが難しかった。いきすぎたポリコレに対する皮肉みたいな内容を予想していたが、滑稽味を感じる場面は少なく、言葉とそれが表すものの関係への難解な考察が目立つ。ザハ・ハディドによる新国立競技場が完成した世界にわざわざした理由もよくわからないし、牧名沙羅と拓人の人物造形もつかみどころがなく感想が出てこない。唯一、マックス・クラインの言葉はわかりやすいが、これを読んで留飲を下げるのもなんかしっくりこない。もう一回くらい読んだ方がいいかなぁ。
が「ナイス!」と言っています。
ミネ吉
ネタバレ初読みの道尾秀介さん。ミステリーかと思っていたが、少年の心の危機を描く文学作品だった。鎌倉近くの海辺の街で暮らす主人公の慎一と、友人の春也はそれぞれ解決が難しい問題を抱えている。山の中の秘密の場所での、ヤドカリ使った少々残酷な儀式を通じて祈る切実な願い。少女が仲間に入ることで崩れるバランス。どうか早まったことをしませんようにと、はらはらしながら読んだ。「何かあったら必ず相談しろ」という祖父の言葉を実践するには心の強さが必要だ。読んでいて苦しくなるが、言うに言えない感情の澱の表出を、丁寧に描いた良作だった。
が「ナイス!」と言っています。
ミネ吉
第四巻。前半は太政大臣にまで上りつめて、いよいよ栄華の絶頂とでもいうような清盛が描かれる。他家の公卿や法師などから反感を買いつつも、役者が違いすぎて相手にならない。そしてもう都に用はないとばかりに出家して福原の築港に専念。やはり類まれな政治家、事業家だったんだな。そして後半、牛若(義経)登場。これが頗る魅力的なキャラで、引き込まてしまう。妙に偉そうで生意気なのに、なんか憎めない。母思い、父思いで、感動すると大泣きする。牛若の台詞一つ一つが妙に小気味よい。さすが昭和の大ベストセラー作家と感心してしまった。
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ミネ吉
「夜市」と「風の古道」の中編2本。1本目の「夜市」はそれなりに面白かったが、舞台となる夜市の雰囲気がなぜかそれほど伝わってこない。対話主体で情景描写が少ないからだろうか。でも2本目の「風の古道」はとても良かった。主人公の少年が、7才の頃、親とはぐれ迷い込んだ不思議な古道に、12才になって遊び半分で友達と入ったものの、出られなくなるというストーリー。幽霊が当たり前のように歩き、不気味さと物悲しさが同居する古道は、世界の狭間であり、生と死の狭間でもある。この雰囲気がたまらなく好きだ。
が「ナイス!」と言っています。
ミネ吉
ネタバレいよいよ面白くなってきた。まず印象に残ったのは、平治の乱の逃避行中に、父義朝とはぐれた13歳の頼朝が平氏の家人・宗清に見つかる場面。精一杯虚勢を張る頼朝に、優しく礼を尽くす宗清。泣ける。頼朝が生き延びた紙一重の連続に歴史の不思議を感じる。あと、清盛が氏神のいる厳島で、後の福原遷都につながる事業構想を語る場面も良い。大きな夢を見てその実現に意欲を燃やす清盛の本質は、軍人ではなく事業家なのだな。後の歴史を知っていることで混じる悲しさが、この場面をより感動的にしていると思った。次巻も楽しみ。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2022/02/20(825日経過)
記録初日
2021/03/07(1175日経過)
読んだ本
206冊(1日平均0.18冊)
読んだページ
72777ページ(1日平均61ページ)
感想・レビュー
168件(投稿率81.6%)
本棚
0棚
性別
自己紹介

くたびれた中年です。憩いを求めて読書をしています。

以前は集中できず、1冊読み通すのに苦労してとても読書好きとは言えなかったのですが、最近は色々なものを諦めたせいか、自分を消して本の世界に没頭し、1行1行の文章を味わえるようになってきました。

そんなわけで、なるべく実生活と遠そうなSF、ファンタジー、歴史ものなどを好んでいますが、決め事を作らずその時々の興味に応じてなんでも読みます。

<最近好きな作家>・・・ジャンルバラバラです
★米澤穂信
すっかりはまっています。簡潔なのに情景が浮かんでくる、臨場感のある文章が好きです。
★永井路子
史料を丹念に読み込んで作り上げた独自の歴史観があり、異なる作品同士も一つの世界を共有しているように感じます。古代が舞台の著作が多いのも好きな理由です。
★津村記久子
文章が体になじむというか心地良くてずっと読んでいたくなります。
★アイザック・アシモフ
SF界のBIG3の一人と言われているそうですが、あまり肩ひじ張らずに楽しめるエンタメ作家だと自分は勝手に思っています。

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