読書メーターあなたの読書量を記録・管理

5月の読書メーターまとめ

佐々陽太朗(K.Tsubota)
読んだ本
11
読んだページ
3940ページ
感想・レビュー
11
ナイス
1578ナイス

5月に読んだ本
11

5月のお気に入り登録
4

  • はな
  • takaichiro
  • akogoma@灯れ松明の火@SR推進委員会
  • いとしん

5月のお気に入られ登録
5

  • youkari117
  • はな
  • えりまき
  • takaichiro
  • いとしん

5月のトップ感想・レビュー!

佐々陽太朗(K.Tsubota)
世の中にベストセラー小説の書き方というセオリーがあるとすれば、池井戸氏はそれを体得していらっしゃるに違いない。読み始めるや否や主人公たちに次々と降りかかる窮地、その元凶となる憎らしくも邪な悪役たち。それを権威や金は持たないが誠実でまっとうな主役たちが艱難辛苦の末に自らの努力と才能で打ち負かすのだ。そう、池井戸氏の真骨頂は悪役(ヒール)の描き方の妙にある。ヒールに対する鬱憤憎悪が最高潮に達したところで一気に逆転劇を見せてくれる。読者はプロレス的予定調和に強烈なカタルシスを得る。あぁ・・・スッキリした。
が「ナイス!」と言っています。

5月の感想・レビュー一覧
11

佐々陽太朗(K.Tsubota)
世の中にベストセラー小説の書き方というセオリーがあるとすれば、池井戸氏はそれを体得していらっしゃるに違いない。読み始めるや否や主人公たちに次々と降りかかる窮地、その元凶となる憎らしくも邪な悪役たち。それを権威や金は持たないが誠実でまっとうな主役たちが艱難辛苦の末に自らの努力と才能で打ち負かすのだ。そう、池井戸氏の真骨頂は悪役(ヒール)の描き方の妙にある。ヒールに対する鬱憤憎悪が最高潮に達したところで一気に逆転劇を見せてくれる。読者はプロレス的予定調和に強烈なカタルシスを得る。あぁ・・・スッキリした。
が「ナイス!」と言っています。
佐々陽太朗(K.Tsubota)
髪結い職人の伊三次と深川芸者・お文の恋から始まった物語は、いつしか伊三次が仕える北町奉行定廻り同心の不破友之進とその妻・いなみの物語になり、さらにその息子・不破龍之進とその妻・きいの物語になり、さらに不破友之進の娘・茜と伊三次・お文の息子・伊与太の物語となった。伊与太、友之進、きい、茜がどのような人生を歩むのかをもっと読みたかったのだがそれも叶わない。残念だが本作が未完の最終巻と了見するほかない。人とは、人の人生とはそのようなもので、一人ひとりの人生はけっして完結することのない物語だ。
が「ナイス!」と言っています。
佐々陽太朗(K.Tsubota)
待ってました。《『本の雑誌』が選ぶ2016年度ベストテン》の第一位に選ばれた傑作がやっと文庫で発売になった。発売即重版。今年の4月25日に第一刷、直後の5月21日に第二刷という売れ行きである。さもありなん。読み始めるや否やぐんぐん作品に引き込まれ、寸暇を惜しんで読み続けた。作者のプロフィールを読むと、すでに大藪春彦賞や日本推理作家協会賞を受賞した作品があるようだ。また追いかけてゆきたい推理作家に出会ってしまった。一日が24時間では短すぎる。一年が365日では足りないではないか。四国遍路もしたい。足りない。
が「ナイス!」と言っています。
佐々陽太朗(K.Tsubota)
いい。どんどん良くなっている。昂奮度合いは前作『夜哭烏』のほうが上だったかもしれない。しかし巻が進むにつれ、読者のなかで登場人物の人となりがますますはっきりと像を結び、どんどん思い入れが深まっていく。本作ではさらに興味深いキャラクタの戸沢正親という藩主の親戚筋の男も登場した。次巻でこの男がどのように絡んでくるのか想像するのも楽しい。シリーズものとして完全に成功しているといえる。ぼろ鳶組・組頭の松永源吾の妻・深雪の魅力がますます際立ち、火消という男の世界に華を添えているところも見逃せない。
が「ナイス!」と言っています。
佐々陽太朗(K.Tsubota)
先週、京都の本屋「ホホホ座」で買ったものです。  ヒロインがいきなり未亡人で始まる物語。表紙の画は喪服を着た未亡人が横座りで新米の入った米袋を抱きかかえている。その本がビニール袋に包まれていたものだから、中身をパラパラ立ち読みもできない。なんだかロマンポルノっぽいなと思わず購入と相成ったのである。さて、中身はどうだったのか。それをここで語るわけにはいかない。ビニ本は買ってはじめて中身を観ることができるものだから。「ホホホ座」の企てはそうに違いないのだから。
ジロリン
2019/05/19 05:08

確かに。ロマンポルノっぽいカバー画ですねw…〈狙い〉なんでしょうけど。

佐々陽太朗(K.Tsubota)
2019/05/19 09:36

ジロリンさん。コメントありがとうございます。小説、劇画、映画など食べものネタはあらゆるパターンで語り尽くされていますが「未亡人とごはん」というジャンルが残っていました。(笑)

が「ナイス!」と言っています。
佐々陽太朗(K.Tsubota)
人の心と心は意想外の化学反応を起こし、引き起こされたエネルギーは甚だしく強く尽きることは無い。ここに描かれたのは火消の心意気と矜持の物語。そして親と子、夫と妻、師弟そして友のお互いを思いやる人情の物語だ。読み始めたが最後、頁をめくる手を止めることはできない。一気にクライマックスまで読み進め、昂奮し感激し涙した。今村翔吾氏は確かに鉱脈を掘り当てたと言ってよい。こいつぁ、掛け値無しにおもしろい時代小説だ。
が「ナイス!」と言っています。
佐々陽太朗(K.Tsubota)
京都のうまいもんと名所案内が人情噺を交えて読める。茗荷を食べると物忘れするといわれるようになった由縁や和ろうそくと洋ろうそくの違いなど、ちょっとした物知りになれるのもありがたい。「鉄板洋食 鐵」のハラミステーキランチ、「グリル富久屋」のフクヤライス、「うどんや ぼの」のカルボナーラうどん、「松葉」のにしんそば、うまそうです。先週京都に行く前に本書を読んでいたら「ホホホ座」から「恵分社一乗寺店」を廻って「うどんや ぼの」に行ったに違いない。しまった。もう少し早く読んでいればなぁ・・・。
が「ナイス!」と言っています。
佐々陽太朗(K.Tsubota)
襤褸を着てても心は錦。「羽州ぼろ鳶組」との蔑称はいつしか賞賛の色を帯びはじめる。時の老中田沼意次、火付盗賊改方長谷川平蔵宣雄、役者はそろった。火事と喧嘩は江戸の華。命を救うが火消の本分。新庄藩火消ぼろ鳶組頭取松永源吾久哥、人呼んで「火喰鳥」の心は熱く、風読み加持星十郞、新庄の麒麟児鳥越新之助、壊し手組頭寅次郎、纏番組頭彦弥と多士済々の心に火をつける。ぼろ鳶組の面々の八面六臂獅子奮迅の大活躍は読者の心にも火をつけずにおかない。ぼろ鳶組よ、存分に火を喰え! 昂奮必至、滅法界おもしろい時代小説だ。
が「ナイス!」と言っています。
佐々陽太朗(K.Tsubota)
本作は第156回直木賞の候補に挙がった。恩田陸さんの『蜜蜂と遠雷』が賞に輝いた回である。その選考に異議はないが、選者の中にもっと土一揆に立ち上がった民衆視点での社会問題に焦点を当てるべきだったかのような評価があったのは残念である。本作で垣根氏が書きたかったのは、救いようのない時代にあって「無頼」の気骨で時代の流れに抗った痛快さであっただろう。暗黒面を描く社会小説ではなく痛快無比剣豪小説で良いではないか。本書が『蜜蜂と遠雷』と並んで直木賞同時受賞であっても良かったのではないかと思うのは私だけではないだろう。
が「ナイス!」と言っています。
佐々陽太朗(K.Tsubota)
「無頼」とは何か。所謂「ごろつき」ということか。本書の登場人物たちにそれはあたらない。もっと品格があり、己に対する規範を持っている。ではもう少し格好良く「伝統的な価値観や規制を無視するニヒリズム」ととらえるか。それも少々ちがう。無頼派を気取った太宰のような弱いものではない。室町中期は、貨幣経済が発達し、持てる者と持たざる者の格差を広げ、それに幕府が何の手も打たない状況の中で、やむなく体制秩序の枠を外れ、法も掟も無視して、何にも頼らずに自力で道を切り開いていく野武士的な生き方が本書の「無頼」であろう。
が「ナイス!」と言っています。
佐々陽太朗(K.Tsubota)
平成から令和に変わる夜、本書の最初に紹介された石川県珠洲市「さか本」に泊まった。もともと単行本が上梓されたのは平成6年1月なのでもう25年も前のことになる。二年半前に本書に出会い、それ以来、泊まってみたくてたまらなかった。本書が書かれた当時から「さか本」は変わっているのかいないのか、あるいはさらに進化しているのだろうか、ワクワクした。大切な部分はおそらくは変わっていない。夕食も朝食も滋味に富み大満足であった。躰が喜んでいるのがわかる。巻末に志水辰夫氏の「朝めしまえ」と題した文章がある。これも贅沢。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2009/02/04(3786日経過)
記録初日
2009/02/04(3786日経過)
読んだ本
1299冊(1日平均0.34冊)
読んだページ
383250ページ(1日平均101ページ)
感想・レビュー
1281件(投稿率98.6%)
本棚
54棚
性別
外部サイト
URL/ブログ
http://jhon-wells.hatenablog.com/
自己紹介

本と酒をこよなく愛し、文庫本をポケットに日本中の名居酒屋を飲み歩く。
趣味は読書、音楽鑑賞、居酒屋めぐり旅。
読書は主に小説。ミステリー(特にハードボイルド)が好きです。好きな作家(シリーズ)は、フリーマントル(チャーリーマフィン)、チャンドラー(フィリップマーロー)、藤原伊織、大沢在昌(新宿鮫)、石田衣良(池袋ウエストゲートパーク)、ローレンス・ブロック(マット・スカダー)、ディック・フランシス(競馬)、ロバート・B・パーカー(スペンサー)、スティーヴン ハンター(ボブ・リー・スワガー)、高村薫、クィネル(クリーシー)、R・D・ウィングフィールド(フロスト警部)、キース・ピータースン(ウェルズ)などなど・・。
十数年前からロードバイクを輪行して全国各地を自転車で走り回っている。宿泊地では地元の酒飲みが足しげく通う名居酒屋を探し、その地ならではの料理を肴に地酒をやるのを無上の喜びとしている。
2018年にハンドルネームを「ウェルズ」から「佐々陽太朗」に変更しました。私、生粋のモンゴロイドですし、酒も日本酒を好みます。ささ=酒、ようたろう=酔うたろう、てなバカなネーミングです。

【ブログURL】
http://jhon-wells.hatenablog.com/

読書メーターの
読書管理アプリ
日々の読書量を簡単に記録・管理できるアプリ版読書メーターです。
新たな本との出会いや読書仲間とのつながりが、読書をもっと楽しくします。
App StoreからダウンロードGogle Playで手に入れよう