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2024年5月の読書メーターまとめ

ミヤビとライライ
読んだ本
12
読んだページ
2800ページ
感想・レビュー
9
ナイス
98ナイス

2024年5月に読んだ本
12

2024年5月のお気に入り登録
1

  • 紫羊

2024年5月のお気に入られ登録
1

  • 紫羊

2024年5月にナイスが最も多かった感想・レビュー

ミヤビとライライ
備忘録。「愚かな人間で私ほどの経験の報いを受けたものはほかにはなかろう。その証拠になる傷痕を、私ほど多く持っているものもなかろう。痛手につぐ痛手、一つの痛撃からやっとの思いで立ち直るやいなや、つぎの痛撃に身をさらすようなことをしでかすのだった。…明らかになにかが初めから私には欠けていた。なんらかの程度に、たいていの人々にそなわっているある平衡感覚が私には欠けていたのだ。私には知的な頭脳はあったが、それは人生の日常の問題の処理にはなんの役にも立たなかった」
ネギっ子gen
2024/05/21 10:54

ミヤビとライライさん、本書のご紹介ありがとうございます。引用された文章をぜひ読みたくなりました。ただ(老眼のため)この岩波版より光文社新訳版のほうが目に優しいだろうなぁ~と思ったので、古典新訳文庫で読もうかと思っています。

ミヤビとライライ
2024/05/21 12:14

ネギっ子gen様、ありがとうございます。たまたま古書店で見つけ購入しました。著書は不遇な人生を送り早逝。架空のヘンリ・ライクロフトという人物を通し、本当はこのように生きたかったという自分の姿を表現したようです。共感できる言葉がたくさんあり、時間を見つけて再読したいと思っています。

が「ナイス!」と言っています。

2024年5月にナイスが最も多かったつぶやき

ミヤビとライライ

子どものころ大好きだった動物園。いまは行くと落ち込む。行かなきゃよかったと後悔する。でもちゃんと見ておきたいとも思った。狭い檻の中で同じ動作を繰り返すキツネ。死ぬまで大空を飛ぶことのできないオオワシ。ちょっとスペースは広いが、同じく檻の中にいるみたいなもんの自分と重なるのかな。

子どものころ大好きだった動物園。いまは行くと落ち込む。行かなきゃよかったと後悔する。でもちゃんと見ておきたいとも思った。狭い檻の中で同じ動作を繰り返すキツネ。死ぬまで大空を飛ぶことのできないオオワシ。ちょっとスペースは広いが、同じく檻の中にいるみたいなもんの自分と重なるのかな。
が「ナイス!」と言っています。

2024年5月の感想・レビュー一覧
9

ミヤビとライライ
備忘録。「愚かな人間で私ほどの経験の報いを受けたものはほかにはなかろう。その証拠になる傷痕を、私ほど多く持っているものもなかろう。痛手につぐ痛手、一つの痛撃からやっとの思いで立ち直るやいなや、つぎの痛撃に身をさらすようなことをしでかすのだった。…明らかになにかが初めから私には欠けていた。なんらかの程度に、たいていの人々にそなわっているある平衡感覚が私には欠けていたのだ。私には知的な頭脳はあったが、それは人生の日常の問題の処理にはなんの役にも立たなかった」
ネギっ子gen
2024/05/21 10:54

ミヤビとライライさん、本書のご紹介ありがとうございます。引用された文章をぜひ読みたくなりました。ただ(老眼のため)この岩波版より光文社新訳版のほうが目に優しいだろうなぁ~と思ったので、古典新訳文庫で読もうかと思っています。

ミヤビとライライ
2024/05/21 12:14

ネギっ子gen様、ありがとうございます。たまたま古書店で見つけ購入しました。著書は不遇な人生を送り早逝。架空のヘンリ・ライクロフトという人物を通し、本当はこのように生きたかったという自分の姿を表現したようです。共感できる言葉がたくさんあり、時間を見つけて再読したいと思っています。

が「ナイス!」と言っています。
ミヤビとライライ
書店に行くと若返りや健康関連の書籍がやたら目につく。だれもが、逃れることのできない老いや死から目を背けようとしているかのよう。自らの死に向き合うことから逃げるために、人は刺激的な情報や出来事を求めるのかもしれない。死を遠ざけようとするほど、生の実感は乏しくなっていく。死への恐怖と、無味乾燥な生への虚しさから目を背けるため、さらに刺激の強いなにかを求める。究極は戦争だろうか。本書から、いまの世界を覆う病と、抜け出すためのヒントを与えられたような気がした。
が「ナイス!」と言っています。
ミヤビとライライ
備忘録。「自由は、それをになおうとする者にとって、実に重い荷物である。勝手のわからない大きな荷物である。それは、決して、気楽なものではない。自由は、与えられるものではなく、選択すべきものであり、しかもその選択は、かならずしも容易なものではないのだ。坂道をのぼった先に光があることはわかっていても、重い荷を負った旅人は、ついにその坂道をのぼりきれずに終わるかもしれない」
が「ナイス!」と言っています。
ミヤビとライライ
影に目を背けたり逃げ回ったりしても、影はどこまでも追いかけてきて、やがて自分の心と体が支配される。傲慢さ、嫉妬、暴力性、差別心など自分の影に向き合うには勇気がいる。けれど向き合わなければ影が心身を乗っ取り、暴れまわり、周囲とそして自分自身を傷つけずにおかない。ゲドが最後に手にするのは光と影の統合。それがどんな状態を意味するのかと考える。影は消えたわけではない。再び影が暴れまわることのないよう常に監視の目を向け続けるということだろうか。
が「ナイス!」と言っています。
ミヤビとライライ
「自分の底へ潜る。くらやみの底へ潜る。寿命で、不慮の事故で、自分で選んで、無へ溶けていった、親しい者たちと再び出会う。友達、家族、動物、虫、切り倒された木。ともに食事をした。散歩をした。握手して、触れて、あなたの重みを知った。この確かな関わりは、ぼくの中に残っている。彼らと再び出会って話をする。謎に満ちた終わりなき対話が、未知を想像する力を生み出す。いなくなった者たちとの対話が始まるとき、無から物を創り出す始原の力が動き出す」
ミヤビとライライ
2024/05/14 11:51

「芸術とは、日常の累積に埋もれた影の記憶たちを、時空を超えて明るく照らし出す光なのだ」

が「ナイス!」と言っています。
ミヤビとライライ
大手広告代理店を辞め、隙間風吹きまくりのおんぼろアパートで新たな生活を始めた主人公。世の中の理不尽を目にして生き方に悩む姪っ子に語る言葉が印象的。「辛くて嫌なことも多いけど、楽しいこともあるわよ。それは自分で自分を楽しませることを見つければいいんじゃないのかな。悲しいのは悲しいけど、それでもやっぱり悲観しないで生きていくのが、大事なんだと思うけど」
が「ナイス!」と言っています。
ミヤビとライライ
「このとき人物の心情は」「物語の中で大事だと思われる言葉は」…、一見もっともらしい課題が書かれた「こくごの手引き」は結局、テストで一つの「正解」を答えるよう促す。本から世界の広さと人の心の複雑怪奇さを教えられてきたと感じる自分は、本書で紹介された「こくごの手引き」の柔らかな強制に息苦しさを覚えた。高橋氏の言葉。「わたしの考えでは、この『こくごの手引き』には、『こうやってわたしのいうとおりにして、正解にたどり着かないと落伍者になるよ』と書くべきなのです」。学校教育が本嫌いを大量に生み出しているようにも思う。
が「ナイス!」と言っています。
ミヤビとライライ
饒舌に語れば語るほど、ピントの合ったきれいな写真を撮れば撮るほど、本当の言葉や心の中で見えた光景がこぼれ落ちていく。賢治の詩と斎藤さんの写真と向き合いながら、そんなことに気づかされる。
が「ナイス!」と言っています。
ミヤビとライライ
「道を歩きながら抱くはかない幸福感は、かつて大切だったけれども今はこの世にいない親しい者たちの振る舞い、微笑み、笑顔を思い出させる。道歩きは過去をよみがえらせ、自分の生き方を考え直させ、人生のさまざまな瞬間に自分のそばにいてくれた人たちのことを思い出させる。自然の美しさは、そうした人々と特定の時間を共有したい、そして彼らがどんなことを考えていたか聞いてみたい、という思いを起させる。懐かしさのあまり、突然、瞑想の中に彼らが現れる。思い出が風景に反映し、風景は別の意味をもたらす」
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2022/04/20(797日経過)
記録初日
1987/05/03(13568日経過)
読んだ本
482冊(1日平均0.04冊)
読んだページ
134061ページ(1日平均9ページ)
感想・レビュー
203件(投稿率42.1%)
本棚
3棚
自己紹介

生きていくために必要な言葉を、本から探しているのだと思います。たぶん。

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