「こういう終わりだとは…！」と思い、感動してしまった。単純に、自分に優しさを与えてくれた相手への恩返しではなく、かつての自分のように困っている別の誰かに優しさを与えていく…。「やさしさはつながり、めぐり続ける」という端書きに違わない、素敵なお話

運営者であるTiktok社側の意図の考察は納得できる内容。運営者にとって利益がある投稿者を優遇するのは当然で、InstagramやYouTubeなどSNS間で視聴者・視聴時間の奪い合いをしている中であれば、いいねや保存ではなく視聴時間と視聴完了率が一番大事な指標になるのも分かる。また、アルゴリズムが変化しても、「バズる(バズらない)理由」を考察して改善するPDCAを回せる人なら対応できるとはその通りだと思う。結局、「ただやる」だけではなく「考えて改善しながらやる」人しか勝てない

「こういう終わりだとは…！」と思い、感動してしまった。単純に、自分に優しさを与えてくれた相手への恩返しではなく、かつての自分のように困っている別の誰かに優しさを与えていく…。「やさしさはつながり、めぐり続ける」という端書きに違わない、素敵なお話

人間は思い込みにとらわれたり、感情に左右されたらしやすいのかとわかる１冊。特に面白かったのは「自分の価値は能力重視、他人の価値は人柄重視」という点。確かに、自分の能力は「自分のために」使えるから「自分は能力重視」はわかる。また、他人については「自分のために」なるかは能力の大小よりは「いい人かどうか(=親切か、自分に力を貸してくれるか、一緒にいやすいか)」の人柄の影響は大きい。このダブルスタンダードは言われてみれば当たり前だが、「自分も他人も能力で見ている」と一貫性があるように自分を思いやすいのは怖い

出だしの文章や見せ方が強烈。「あなたと　はじめて　であったときが」で一旦切って次のページに進み、「ものがたりの　はじまりだった」と続くのは上手な見せ方だと感じた。思わず次のページをめくってしまうし、「何がはじまるんだろう」とワクワクする。