朝陽はやたら夢を見るのだが、そもそもそれが嘘なのかもしれない。やたら乱暴されるうるさい夢で、そこは先日読んだ『山の音』の主人公信吾の見る夢と対照的。朝陽と両親との仕事観の食い違いや地元や大学時代の友達とだんだん音信不通になっていく様子も凄く分かると共感しかない。 なお、高瀬さんも「出版社から地下鉄に揺られて家に帰る」と表現する人だったwww(花恋ネタ)
2024年2月の読書メーター 読んだ本の数:24冊 読んだページ数:5340ページ ナイス数:764ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/142256/summary/monthly/2024/2 読書会や読書会の文集原稿などで再読の本が7冊。3月~5月に鎌倉の文学散歩、聖地巡礼を計画中だがツバキ文具店新作『椿ノ恋文』を読んで、ネタ取りにした。2月に見た映画13本。『魔女の宅急便』のジブリ版と実写版の違いも面白かった
中華屋の中国人青年をたぶらかし、その後ストーカー扱いする話はどうやら編集の瓜田さんによりボツになったようだが、朝陽が会社の同僚との軋轢に悩み会社を辞めて作家専業になろうと悩むところは、ひと頃の私の悩みと似たものを感じた「仕事を辞めたら、もっとたくさん小説が書けるだろうか(中略)具体的には一日に二時間くらいパソコンに向かう時間が足りていない。時間があっても余ってしまうような予感もしている(中略)集中力が持続する限界は四時間程度で(中略)それなのに仕事は辞めるんだ」、私は小説は読むだけだが、凄く共感する言葉だ
朝陽はやたら夢を見るのだが、そもそもそれが嘘なのかもしれない。やたら乱暴されるうるさい夢で、そこは先日読んだ『山の音』の主人公信吾の見る夢と対照的。朝陽と両親との仕事観の食い違いや地元や大学時代の友達とだんだん音信不通になっていく様子も凄く分かると共感しかない。 なお、高瀬さんも「出版社から地下鉄に揺られて家に帰る」と表現する人だったwww(花恋ネタ)
本作は長編として書かれたものでなく色んな雑誌に連作として断片的に書かれたものを後に一冊にまとめたものという。各章は「夜の声」、「鳥の家」、「春の鐘」など「の」を挟んだ三文字で統一され、それぞれに音の響きが聞こえてくるようなものが多い。この小説を書いた当時川端さんは50歳ぐらいで自身の老いへの恐れもあったのかと思う。父信吾は1889年生まれ、戦場従軍を免れた世代でしかも鎌倉は本格的な空襲は受けていない。長男の修一は1920年頃の生まれで日中戦争~太平洋戦争に狩り出された世代で戦争体験のギャップは大きい
この本を読んで特に印象的だったのは、マイナーが統合失調症に陥ってしまうほどの南北戦争のむごたらしい闘いぶりだった。南北戦争は私のイメージでは『若草物語』とか『風と共に去りぬ』のようなどこか遠くの地で起きている戦争というイメージだったのが、本書でマイナーが直面したような戦争の狂気というものはどの戦争にも等しくあるのだろうと感じた
映画の方は展開は本作の通りだが、マイナーが殺した男の妻(イライザ)とラブラブな関係になり、文字を読めなかったイライザに文字を教えたが、やがて「If love....Then what?」 というメモを貰ったマイナーが「羅切」してしまうというわかりやすい展開にかなり脚色されていた。またレディ・マレーが夫の名誉回復に乗り込むなどちょっとやり過ぎ感があった
日蓮宗から生まれた新宗教や団体を見ると過激なものばかりですよね。日蓮正宗、創価学会、顕正会、血盟団など、やはり日蓮宗そのものに何らかの危険な土壌があるのかなあと。
たかひろさん、コメントありがとうございます。宗教は信者数を増やさないと高齢化で信者数が減少してしまうという宿命があるので、特に闘う開祖を持った日蓮宗、日蓮正宗はそういった傾向が強いのかもしれませね
これまでなぜ日本は太平洋戦争に負けたのかという本は何冊か読んだが、なぜ「戦争を選んだ」のかという視点で書かれた本は初めてだった。特に太平洋戦争開戦に向かってどう考えても日本は不利だと現代人は判断するが、当時の英仏ポーランドの国力に対して日独伊の国力は勝っており、早期の決着を目論む甘々な計画で戦争に突入したことがわかる。しかも兵站の能力を考慮せず、現地調達のような兵隊を人間扱いしない体制下で、捕虜の虐待や朝鮮からの徴用労働者への苛酷な扱いが生じてしまった。現代のブラック企業に通じるものがある
「嘘をつくのは、はじめてだった」というのはいかにもミステリ向きの文章だと思う。一発芸のミステリとしては面白いのだが、ヒューマンドラマにするには枚数が足りないようだ。本書のなかでつかれる嘘の幾つかは、最近の世界のニュースなどを眺めていると、そこでつかれる嘘より余程罪のないものも幾つかあり、「事実は小説より奇なり」を地でいっているなあと感じる
映画を先に見てしまったため、登場人物が脳内で妻夫木聡さん、安藤サクラさん、窪田正孝さんに変換されて読んでいた。映画では柄本明さんの怪演に圧倒されて、わかりにくかった戸籍の入れ替えが本でじっくりと読むと複雑な構図もよく理解できた。3年半だけで事故死してしまうが幸せな日々を送れたのは男には良かっただろうが、花ちゃんが成長して自分の出生の秘密を知ったときどう思うかを考えるとこの先怖いものがある。映画のラストシーンが原作では途中に出てくるが、映画の終わり方としてはその先を暗示して効果的だと思った
読書のジャンルは文芸小説からライトノベル、実用書、歴史経済、明治大正期の小説(特に樋口一葉、森鷗外)など読み散らしています
基本は、「人が3人以上死ぬ(殺される)小説は読まない」ことにしていますが、知らずに読み始めると、時として‥…(/ω\)
読んだ本が映画化されることも多く、映画も良く見ています
本は基本的には、図書館で借りて読みます
「個人の感想」の分類
※あくまでも個人の感想であり、実感には個人差があります
😍Aランク:自分の中では感銘を受けた
特にA+はほかの人にもお勧めできるかな?
😊B+:読んで良かったと、読書体験の喜びを感じた本
😃B:なるほどと思う部分があった
😢B-:読む価値が少なかった。興味や共感が自分には限定的だった。(あくまでも「個人の感想」です)
😒Cランク:共感できなかった(読んでも害はないけど、得もしないので、どうせなら他の本を読んだほうが良かったかな?というレベル・・・あくまでも「個人の感想」です)
😜Zランク:焚書レベル(時間の無駄、百害あって一利なし・・・同上)
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『散歩と喫茶店が好き』コミュニティの中で、『聖地巡礼』のトピックを作って、歩く会の企画をしております
毎月第二土曜日に、歩数1万歩以内で、テーマ本にゆかりのある場所を散歩いたします
参加費無料ですので、上記コミュニティの『聖地巡礼』トピックをご覧ください
https://bookmeter.com/communities/334038/topics/20958
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中華屋の中国人青年をたぶらかし、その後ストーカー扱いする話はどうやら編集の瓜田さんによりボツになったようだが、朝陽が会社の同僚との軋轢に悩み会社を辞めて作家専業になろうと悩むところは、ひと頃の私の悩みと似たものを感じた「仕事を辞めたら、もっとたくさん小説が書けるだろうか(中略)具体的には一日に二時間くらいパソコンに向かう時間が足りていない。時間があっても余ってしまうような予感もしている(中略)集中力が持続する限界は四時間程度で(中略)それなのに仕事は辞めるんだ」、私は小説は読むだけだが、凄く共感する言葉だ