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2025年11月の読書メーターまとめ

いざなぎのみこと
読んだ本
10
読んだページ
3032ページ
感想・レビュー
10
ナイス
432ナイス
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2025年11月に読んだ本
10

2025年11月にナイスが最も多かった感想・レビュー

いざなぎのみこと
直木賞作家による、作家として歩み出した一人の個として、分析しながら内面を表現する自伝的な作品。恋人や友人との関係性を中心に描かれているので、かなり赤裸々な内容になっていて、固有名は違うとしても、ご自身の境遇に近しいものなのだろうなと想像しながら読みました。「作家です」と名乗る場面の意義や友人を通して透けるパーソナリティについて、偽物とは何かなど、専攻していた哲学が日常的に溶け込んでいて、非常に興味深かったです。知の巨人たちはこのような思考を常に持ち合わせているのでしょうね。学びを多く感じる作品でした。
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2025年11月にナイスが最も多かったつぶやき

いざなぎのみこと

今日はフェスに来ております♪2025年10月の読書メーター 読んだ本の数:11冊 読んだページ数:3977ページ ナイス数:450ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/156988/summary/monthly/2025/10

今日はフェスに来ております♪2025年10月の読書メーター 読んだ本の数:11冊 読んだページ数:3977ページ ナイス数:450ナイス  ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/156988/summary/monthly/2025/10
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2025年11月の感想・レビュー一覧
10

いざなぎのみこと
人気作家たちによる、七つの大罪をテーマにしたミステリーアンソロジー。若竹七海さんの葉山晶が登場するということで読んでみたのですが、どれも面白く、楽しめる作品でした。印象的だったのは、カモシダせぶんさんの色欲の作品。お笑い芸人として活躍されているそうなのですが、ミステリーとしての切れ味も抜群でした。ぜひ他の作品も読んでみたいと思うほどの出来栄え。こうして未読の作家さんを知ることが出来るのもアンソロジーの醍醐味ですよね。
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いざなぎのみこと
直木賞作家による、作家として歩み出した一人の個として、分析しながら内面を表現する自伝的な作品。恋人や友人との関係性を中心に描かれているので、かなり赤裸々な内容になっていて、固有名は違うとしても、ご自身の境遇に近しいものなのだろうなと想像しながら読みました。「作家です」と名乗る場面の意義や友人を通して透けるパーソナリティについて、偽物とは何かなど、専攻していた哲学が日常的に溶け込んでいて、非常に興味深かったです。知の巨人たちはこのような思考を常に持ち合わせているのでしょうね。学びを多く感じる作品でした。
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いざなぎのみこと
朝日新聞に掲載されていた農業コラムが気になって、著書を読んでみました。ライターと農業の二刀流を大分の地でこなしながら、さらに狩猟免許を取得、三刀流と文字でいうのは簡単ですが、これが過酷の日々。命をいただくという意味を改めて思い知らされます。カモ一匹捕まえるのに、大の大人が朝から晩まで山を駆けずり回る。野生動物は敏感で決して射程に入らず、その習性を熟知しなければ撃ち落とすなど夢のまた夢。そして命を奪うことの凄まじさに衝撃を受けます。食卓に並ぶ食べ物の有り難さに今一度感謝するようになった哲学的一冊です。
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いざなぎのみこと
怪異から家を逸らす営繕を施すシリーズ第四弾。今回も様々なあやかしの現象が人を惑わします。何より怖いのは解決する手段がないことー通常のミステリーなら原因があって真相解明、大団円の流れですが、何が理由で何故怪異が起こるのか分からないことが恐ろしい。本来、世の中の理はこのような形なのでしょう、スパッと割り切れるものではないということ。その不条理な状況を淡々と受け入れ、静かに受け流す様に安心します。しかしこの街は本当に謎が多いですね、城下町ということが関係しているのでしょうか。また続きが読みたいです。
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いざなぎのみこと
高い塔に住まう全知全能の魔女、今作ではその恐るべき知能の様をまざまざと見せつけられます。たった一言から様々な状況、局面を推理し、盤上の駒を動かすように政治と軍事の両面を操ります。年端も行かない少女が大人も敵わない超高度な論理を説いていく様に感嘆しました。一方で、その後に訪れる必然の展開には悲しみが付き纏います。誰が悪いわけではないのに裏切られた気持ちになるのはこちらも一緒で、寂しく涙が流れてしまうのは仕方がないことです。それでもなお思うのは彼の指は剣を持つのではなく、言葉を紡ぐために使ってほしい。
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いざなぎのみこと
「アミュレットホテル」に続く、犯罪者御用達のホテルを舞台にしたミステリー第二弾。今回も窃盗、詐欺、強盗、殺人と犯罪のオンパレードの中、ホテル探偵を中心に犯人を成敗するスタッフたち。元犯罪者がスタッフ側になるなど胸が熱くなる展開もあり、今作も楽しめました。ラストの章ではスタッフオールスターで犯罪者たちと対峙して、互いの技量勝負が繰り広げられ、グイグイ引き込まれました。これからも数々の事件簿を見てみたくなる魅力的なホテルでした。泊まりたくはないですが(笑)
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いざなぎのみこと
江戸時代の奥州で狼の被害を防ぐための役職・狼狩奉行に任命された侍が主人公。父が非業の死を遂げた境遇に加え、兄が病がちで、役目を断れない立場。各地の状況を確認するうちに、不審な点に気づく。それが藩を揺るがす一大事になろうとはー。時代小説ならではの骨太な展開だけでなく、ミステリーの要素もあり、非常に楽しめました。今、話題になっているクマ被害への警鐘も相まって、自然との共生をいかに進めていくかを考える一助にもなり、デビュー作とは思えない出来栄えです。ぜひ他の作品も書いてほしいです。
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いざなぎのみこと
「エナメル」の作者による、太古の敬虔な社会を描いた作品。禁欲な生活を送る人々の中で息苦しさを感じる主人公は不思議な力を操る指導者の下、外の世界への憧れを募らせていた。ある日、外界へ向かう禁忌を犯した際、見知らぬ少年と出会ったことから全てが変わり始めるー読み進めていくうちに少しずつ真相が分かり始め、「なるほど」と思うのですが、さらにその斜め上をいく展開にびっくりします。最後、全てが霧散されるのですが、うーむ、頭がついていかない。なかなか衝撃的な作品です、気になる方はぜひ読んで判断いただきたいです。
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いざなぎのみこと
「あの子とQ」に続く、女子高生吸血鬼エンタメ小説の第二弾。今作は中編が3つ収録されていて、吸血鬼の日常を中心に描かれています。親友のよっちゃんがディズニーランドに行きたいがためにイベントに参加したり、漫画家になりたい双子がキャンプに行ったりと、相変わらず脱力感満載です。こんな吸血鬼なら怖くなくて大歓迎なのですが、始祖の吸血鬼のエピソードもあり、まだ続きそうな展開が想像され、安心しました。次回はどんな展開になるのでしょう、楽しみです。
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いざなぎのみこと
夫は死んだ。死んでいる。私が殺したのだー衝撃的な告白から始まる物語は、脳に関連した人の本質を問いかける作品。鏡の国のアリス、破魔矢と絵馬、桂凍朗と北斎など、洒落た表現もあるのですが、人間の凶暴性を見せつけられ、全体的に暗い雰囲気で、読んでいて鬱な気持ちになりがちです。それでも逆境を乗り越えようとする姿勢や恩に報いようとする意欲、子どもを守ろうとする覚悟など、人の良い面も見せてくれて、希望も感じました。最後の驚きと伏線回収に見事にハマり感涙。フェスの影響もあり、音楽の無限の可能性を感じて満足の読了でした。
maxa
2025/11/09 13:02

感涙!私も予約中なので楽しみです。

いざなぎのみこと
2025/11/09 13:10

>maxaさん ぜひ読んでみてください。人の本質が問われる作品だとしみじみ感じます。

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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2011/11/30(5129日経過)
記録初日
2011/11/30(5129日経過)
読んだ本
1224冊(1日平均0.24冊)
読んだページ
398561ページ(1日平均77ページ)
感想・レビュー
1223件(投稿率99.9%)
本棚
41棚
性別
血液型
B型
外部サイト
自己紹介

好きな作家さんは
伊坂幸太郎
宮部みゆき
辻村深月
東野圭吾
恩田陸
本多孝好
道尾秀介
佐々木譲
小野不由美
乙一
などなど沢山です。
(敬称略)

よろしくお願いいたします。

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