鎌倉にある古書店・ビブリア古書堂の女店主栞子さんとその娘扉子さんのそれぞれの謎解きを描いた日常ミステリー小説。完成度というか真面目なミステリー具合といいビターな結末といいこれぞビブリア って物語を堪能させてもらった。扉子さんが本格的に活躍しだしたけど高校生ならではの未熟さも出てて良かった。後、ラスボスはやっぱりあの人になりそう

不老不死である特別な妃が国で起こる様々な事件を解決していく中華後宮×ミステリー小説。この作品、宮廷医の娘と比べるとミステリー色が強いように感じた。もちろん中華後宮おなじみ(？)の要素もきちんと用意されてた印象

フジコーテニス部の奮闘を描いた青春小説シリーズ第4巻。今回は前半結構ハラハラしたけど後半は凄くアツアツな物語だった。まさにこういうのを青春って言うんだろうなと思わせる作品だった。さらに最終巻に繋がりそうな波乱や恋の予感があったりして実に盛りだくさんだったよ

高校二年生の樋口悠の再生を描いた青春恋愛小説。いやー実にこの作者らしい一種のどんでん返しと切ない物語を楽しませてもらったし、俺好みの展開と王道青春劇の展開を両方味わう事ができた

夏の「記憶」をめぐる3人の高校生の青春物語。レーベルのせいなのか結構胸に迫るビターテイストな物語だった。こういうタイプの青春劇も悪くないよな

恭司の計画を阻止するために真緒が奮闘する様を描いた和風ファンタジー小説シリーズ第6巻にしてファーストシーズン最終巻。結局この物語って最後までメンタルがアマゾネスな少女がその力で周りを動かしていく、そういう物語だと思ったな。そしてそれが良いと言える物語でもあった

平凡な日々に退屈していた少年がある放課後に少女を事故から救った事から物語が始まる青春小説。こういう言い方は失礼だがスターツ出版にしては結構ガッツリSFやってた気がする。もちろんスターツらしい展開もしっかりあったけど

カレーが名物の喫茶店のシェフとカレー好きの人気小説家が様々な事件に挑むミステリー小説。つまんなくは無かったけどカレー愛と古書愛以外にこれといった特徴を見つけられない作品でもあった

王妃ルクレツィアのの身に降りかかる波乱を描いたファンタジー小説。いやー素直に面白かった！大河ファンタジーとしてもラブロマンスとしても一人の女性の成長物語としても一定以上のクオリティを持ってたと感じる作品

ミステリーのお約束をネタにした物語を収録したショートショート集。様々なミステリーのお約束を題材にした物語を読ませてもらったが、お気に入りは『夢の殺し屋』かな

警視庁で発足した「確定死刑囚捜査班」に配属された老刑事・小津が同じく配属された曲者揃いの部下達と共に事件の再捜査に挑む物語。レーベルと題材が違うだけでここまで作風というか物語の雰囲気に違いが出るのかと思った一方でMW文庫出身者である事を思わせるキャラ造形やストーリー構成もあって中々面白かった

とある目的のために設立された特殊情報管理室に配属された特殊能力を持つ女警官が数々の猟奇的事件に挑んでいく刑事小説。文章に癖があった気がしたが、内容は警察小説が詰め込める全ての要素が詰まった物語で中々の読み応えだった

妾の子として生まれ虐げられてきた少女が愛される様を描いた和風ファンタジー小説。ただのシンデレラロマンスでは無かったなってのが正直な感想。もちろんシンデレラロマンス要素もあったけどそこに現代にも刺さるであろう要素があったのが印象的だった

鎌倉にある古書店・ビブリア古書堂の女店主栞子さんとその娘扉子さんのそれぞれの謎解きを描いた日常ミステリー小説。完成度というか真面目なミステリー具合といいビターな結末といいこれぞビブリア って物語を堪能させてもらった。扉子さんが本格的に活躍しだしたけど高校生ならではの未熟さも出てて良かった。後、ラスボスはやっぱりあの人になりそう

小料理屋「ゆきうさぎ」を中心に展開されるおいしい物語シリーズ第6巻。いつも平和な店に訪れた突然の危機。猫番館みたいにあっさり終わるって事はなかったけど最終的に収まるとこに収まってよかったなと思う。それとこのシリーズただほっこりする物語ってだけじゃなくて色々な要素が入ってるなって思った

美星とアオヤマが大叔父の願いのために奔走する日常ミステリー小説シリーズ第6巻。今回は長編ミステリーであるのと同時に一人の少女のちょっとした冒険劇でもあったがこれが意外性と青春要素も兼ね備えた中々良質な物語だった

鬼の花嫁となった柚子と玲夜の関係に危機が迫る和風シンデレラファンタジー小説シリーズ第3巻。今回やたら柚子が殴られてたな。結構ハラハラしてしまったが収まるとこに収まってよかったかな。しかしこの作者コメディが上手い気がする

神古びた温泉旅館を舞台に様と人間の結婚騒動を描いた物語。序盤は人と神様とのコメディ小説かと思ったが中盤以降からは結構本格的な和風ファンタジー小説になってた印象だった。にしても守り神がいい子すぎる気がするな(それはそれでいいんだが)

型破りな姫・アンジェリカと彼女と政略結婚した皇子・エイベルの戦いを描いたファンタジー小説。今回はロマンス要素多めながらもしっかりと大河ファンタジーもしてて中々に読み応えがあった。あの終わり方だと続きがあるか分からんがあるなら読んでみたい

フリーの分子生物学者が探偵と共に友人の捜索を行うミステリー小説。コロナ禍真っ只中に書かれたせいかコロナに関する色んな描写があったりしたな。解説の言う通りコミカルだったし結構テンポも良かった

人間の青年・坂井と彼の元に飯友として派遣された人間の姿になれる猫の日常を描いた物語。日常の中に大きくはないけどそれなりの波乱があって飽きずに一気に読めた。刺さる描写やほのぼのする部分もあったりして良かったな

後宮食医の慧玲が国を蝕む毒に立ち向かう中華ファンタジーシリーズ第4巻。今回の終わり方ってこのままシリーズが完結するのかそれともまだ続くのか分からんなと思った。しかし毒を使う作品なせいか結構毒が強い物語な気もしてる

ケーキ大好き女子・未羽とパティシエ修行中の男子・颯人を中心に展開される物語。ミステリー要素を織り交ぜながらきちんと青春劇やってた印象。それと、こういう小説読むと扱ってる食べ物が(今回はケーキ)食べたくなるのは何でだろうと思った

「真夜中」と「嘘」をテーマにした物語を収録したアンソロジー。最初の3つはスターツらしい青春小説だったけど最後の話はどこかスターツらしくない物語でびっくりした。スターツ出版でもこういう話出せるんだなとも思ったが