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2024年3月の読書メーターまとめ

Naota_t
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2024年3月に読んだ本
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2024年3月のお気に入られ登録
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  • 杜のカラス

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

Naota_t
#2081/★3.3/初めて読んだ有吉佐和子の本。1976年の本と思えない丁寧な文体のため、今読んでも古さを感じなかった。ただし、内容は若干平凡で、ヤマ場もなく盛り上がりに欠けた(オチは少しあった)。私は第10話が印象に残った。直前に内館牧子の小説を読んで「老人あるある」の知識があったため、本書でも共通する部分はクスッとした。内館牧子の本は気に入らない部分もあったが、知識としては役に立っている。「青い壺」のように価値のあるものは代々受け継がれる。家にあるずっと箱に入っているものも出してあげようと思った。
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2024年3月にナイスが最も多かったつぶやき

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2024年2月の読書メーター 読んだ本の数:17冊 読んだページ数:4346ページ ナイス数:126ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/189538/summary/monthly/2024/2

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2024年3月の感想・レビュー一覧
14

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#2090/★3.1/中国をやっつけるには、機雷が一番効果的という主張が、題名で言いたいこと。本文でアグレッシブな内容が多いが、参考になる部分もあった。例えば「この世に対等の二者などありえず、すべての個人にも国家にも一番からビリまで序列がある」(p58)「自分と似ているように見える他者が得ている能力や収入は、自分にもあるのが当然」(p106)など。このような感覚が、佐藤優の言うインテリジェンスにあたるのだろう。表面的な知識だけでなく、他者の性質を日常行動から知ることが政治ではアドバンテージとなると思った。
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#2089/★3.5/ディズニーとチャップリンとの関係を読んだのは初めて。本書の考察はどれも深い見識と調査からなされており説得力があった。二人はある時までアドバイス・手紙を交換する仲の良い間柄だった。ウォルトとチャップリンは性格や戦略は違う部分は多かったが「常に不変で、常に可変」「誰もが見てわかる」という本質は共通していた。ミッキーはチャップリンをモチーフにして作られたとは。また、ディズニー作品は偏ったジェンダー・人種観があると思っていたが、1940年ごろからそのような作品を作っていたと知って納得した。
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#2088/★3.3/『産業廃棄物』(高杉晋吾)とともに読むと、安定型処分場などの理解が早かった。普段、空港などを使っていても、その便利さの裏に「山が消えた」り、ダンプによる公害があった事実まで考えたことがなかった。山砂も100%使われず、再びゴミが出るらしい。地球に優しくするにはどうすればいいか、考えさせられる。ーー21世紀はもはや、放っておけば自然が環境を整えてくれる時代ではなく、一人一人が強い意志を持って、積極的に自然に働きかけながら、環境と共生していかなければならない時代です。p190/安藤忠雄
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#2087/★3.2/ローソンは私の家の近所に初めてできたコンビニのため感慨深い。ビジネスモデル的な側面が知りたかったが、トピック的な内容に留まっていた点が残念だった。協業他社と比較した上で「とにかく面白い」点や強みを書いてほしかった。その点では、一点集中型のローソンにしかない良い商品があることがローソンの強みだと理解した。そのほか、一緒に買われる確率である「リフト値」を使って商品陳列の参考にしていること、企画はまずアイデアの数があることが重要で、そこから本質的なものに絞っていくことなどが印象に残った。
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#2086/★3.7/約50年前の本と思えず、今読んでも違和感がない。認知症をテーマに社会へ警鐘を鳴らした名作。有吉佐和子さんのすごいところは、真面目な文脈にも急にユーモアを挟み込むこと(ex.腹が立ったついでに受付女性の鼻を整形と疑う昭子p270、茂造をモシモシさんと呼ぶ若夫婦p399)で、非常にバランスの良い仕上がりになっている。私も恍惚の人になる前にサクッとあの世へ行きたいものだ。ーー寿命が伸びるというのも妙なものだよ。みんなが死ななくて、齢をとる一方だという世界を想像すると寒くなってくる。p162
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#2085/★3.2/私が大学生の頃は公務員みたいな安定した仕事はいいなぁ、と思っていた。しかし、今は全くやりたいと思わない。旧態依然とした世界で、利益感覚もなく、チャレンジする風土や成果を測る評価基準もない。本書でも言及されているように「事なかれ主義」「失敗したら左遷、最悪はクビ」という考えでは、挑戦やインベーションは絶対に起こらない。不思議なのは公務員からの転職が難しいことだ。確かに何かを変えた実績がなく、淡々と仕事をこなすだけの人材は要らないだろう。とはいえ、公務員で得たスキルは何もないのだろうか?
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#2084/★3.7/期待していなかったが、非常に分かりやすく良書だった。要は、コンプライアンスの欠如が、日本の漁業界の凋落を招いたと言える。他国は資源の保護のために対策をとった一方、日本漁業は仕組みが時代にそぐわなくなったにもかかわらず、必要な修正をしなかった。その結果、過剰な漁獲で水産資源が減少、国産魚の供給が不足した。水産庁と天下りOBが牛耳る審議会の間で漁獲枠を問題視する意見もなく、政治家・官僚・業界団体で改革の芽を潰してしまう。日本の漁業界を変えるには、旧態依然としたシステムを変える必要がる。
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#2083/★3.4/特に印象的だったのは、日本の縫製工場で働く海外からの実習生の実態。残業代もなく給与の支払いまでも滞る。保証金を前払いしているため途中で辞めることもできない。まさに現代の奴隷である。繊維産業を保護するためとはいえ、制度自体が常識を逸している。また、服のリサイクルとは「大事に長く着て、その役割が終わったら、別の形にして再び命を与える」まずは、ものを大切に使い切る、無駄なものは買わない「消費者」になることが重要だ。社会的な責任を果たさず、人権を軽視するような企業は自然に淘汰されるだろう。
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#2082/★3.3/本書で、同じ者同士ではなく、多様性を重視する、当事者でいながら第三者でいることで解決策が見える重要性を述べている。「反逆者のアイデア」とは言い得て妙だ。そのために肝心なのは、自由に意見し、反論を受け入れ、お互いに学び、協力し、失敗を許容できる環境だ。本書を読み、私が読書や美術館に行くことが好きなのは「多様性」を身に付けたいからなのだと理解できた。なお、帯にある「映画のように面白い」とは思わなかったし、グッチ・プラダの例は最終章で半ページ触れているだけだったため、かなり誇張だと感じた。
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#2081/★3.3/初めて読んだ有吉佐和子の本。1976年の本と思えない丁寧な文体のため、今読んでも古さを感じなかった。ただし、内容は若干平凡で、ヤマ場もなく盛り上がりに欠けた(オチは少しあった)。私は第10話が印象に残った。直前に内館牧子の小説を読んで「老人あるある」の知識があったため、本書でも共通する部分はクスッとした。内館牧子の本は気に入らない部分もあったが、知識としては役に立っている。「青い壺」のように価値のあるものは代々受け継がれる。家にあるずっと箱に入っているものも出してあげようと思った。
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#2080/★3.4/題名が上手い。ただの蛭子能収さんのエッセイだが、読み進めてどんどん評価が高まった。10刷しているだけはある。期せずして学びが2点あった。1)プライドは要らない。これはずっと自分の信念だったが、改めて見つめ直した。2)人には人それぞれのライフスタイルがあり尊重すべき。違うものをおすすめはしてもいいが、強制すべきではない。ーー違うもの同士が、その違いを前提として暮らしているのが、この世界であるはずなのに。だから僕は(略)”オンリーワン”ではなく、むしろ”ワンオブゼム”になりたい。p68
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#2079/★3.3/著者はジョジョの奇妙な冒険(私は未読)で有名な漫画家・荒木飛呂彦。まじめなハウツー本のため、漫画家は特におすすめ。漫画を読む側にとっても、描く側の視点は参考になる。作品にはシンプルなテーマが重要、それをキャラ・ストーリー・世界観で補強し、絵で表現する。「説明しようよしてはいけない」「世界観は読者を惹きつけるために非常に重要」とは劇作家・平田オリザも言っていた。漫画ではストーリーより何よりキャラが大切ということは同感。違和感なく世界観に入り込み、”共感”なしには読み続けられない。
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Naota_t
#2078/★3.2/当時の法律体系の曖昧さと行政の対応の甘さがよく理解できた。そもそも、廃掃法で産業廃棄物や安定型処分場の定義はザルであることが発端だと思った。廃掃法でPCBすら毒だと規定されておらず、アメリカやドイツと比較して、驚くほど有害な規定物質が少ない。高度成長期に企業へ忖度し、排出者責任を骨抜きにしたと想像できる。マニフェスト・システムも体裁だけで、結局はアメリカのスーパーファンド法のように社会全体で将来の環境への考え方を変えなければならない。出版から30年経った現在、どう変わったのだろう?
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Naota_t
#2077/★3.3/「老人あるある」が多く描かれており、何度もクスッと笑えることに加え、年の重ね方を考えさせられる。ハナの夫・岩造は約40年間、別の妻と子供を隠していた。それは良くないと思うが、死人に鞭打つ描写が多いため、うんざりする。何らかの事情があり、岩造の遺品を処分したことをハナが後悔する話だと嬉しかった。内館牧子の作品は、女同士の嫌味の言い合いが多くイヤになる。週刊誌が好きな人は、このような描写を喜ぶと思うが、私は好きになれない。私の知らない所で、こんなに程度が低い人間がたくさんいるのだろうか?
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2012/02/23(4513日経過)
記録初日
2006/05/06(6632日経過)
読んだ本
2127冊(1日平均0.32冊)
読んだページ
523216ページ(1日平均78ページ)
感想・レビュー
2126件(投稿率100.0%)
本棚
9棚
性別
URL/ブログ
https://note.com/naota_t
自己紹介

新書が好きです。電車で本を読むために会社と家を往復してます。
年間レビュー数は120〜170ほど。
以下、5冊のルーティーンで本を読んでいます。
1)興味のある新書、2)仕事に役立ちそうな新書、3)ブックオフでタイトルを見ずに選んだ新書、4)小説、5)ジャンル不問のハードカバー、1)に戻る

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