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2025年1月の読書メーターまとめ

スエ
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感想・レビュー
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ナイス
199ナイス

2025年1月に読んだ本
20

2025年1月にナイスが最も多かった感想・レビュー

スエ
18歳と8歳、年の離れた姉妹が身勝手な親から逃れ(大学の入学金の使い込みやら虐待やらと、なかなかに重たい)、たどり着いた街で懸命に生きていく。蕎麦屋の夫婦、画家のおばあさん、そして、水車小屋で暮らすおしゃべりな鳥、ネネ。紡がれるのはこうした人々(鳥)との素敵な出会い、優しい会話の数々。「誰かに親切にしなきゃ、人生は長く退屈なものですよ」という台詞がなんともしみじみ響きました。新聞連載時の挿し絵も素敵でしたし、各時代の音楽や映画の話も私の好みにドンピシャで、ただただ幸せな時間を過ごさせてくれる一冊でした。
が「ナイス!」と言っています。

2025年1月にナイスが最も多かったつぶやき

スエ

実家にて、未読の文庫本大量確保。家族それぞれ好きなジャンルが違うので、いろいろ発見があって面白いです。星新一は買おうと思ってたのでありがたい。

実家にて、未読の文庫本大量確保。家族それぞれ好きなジャンルが違うので、いろいろ発見があって面白いです。星新一は買おうと思ってたのでありがたい。
が「ナイス!」と言っています。

2025年1月の感想・レビュー一覧
20

スエ
ミスユニバースを巡って、各国から集められた10人の男たちが競い合う、というどこぞのテレビショーのような設定だが、序盤でいきなりアクセル全開でどこへ行くんだこの小説、と思いながら読み進めました。時間も場所も記憶も出来事も、切り取られてつながれて、そこに新たな物語が生まれていく。社会情勢も下世話なやり取りも、登場人物たちの生まれも人生も、編集されてつぎはぎで、居心地悪そうに見えて快楽が潜んでいて。また面白い作家が出てきましたね。
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スエ
「推しの素晴らしさを語るために」という観点で語られてはいるが、特に推しがいなくてもオタクでなくてもマニアックな趣味がなくても、表現の第一歩として参考になるのでは、と。文章離れに警鐘を鳴らすのではなく、あくまで文章表現を楽しめるように書かれているのも好印象でした。ただ、この本の感想を書くのはなかなか勇気がいるかも笑。面白かったです。
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スエ
なるほど、学問である。4人の少年少女がそれぞれに、手探りで学び、自問しながら手繰り寄せたもの。静岡県の海辺の街で、牧歌的に性の目覚めが描かれる。青春の影や痛みが描かれつつも、どこか神々しくさえ感じられるのが不思議でした。
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スエ
月をテーマにした3編のショートホラー。余韻というよりはどこか物足りなさがあり、それぞれの世界観が最後につながったりするのかな?と思いきやそうでもなくて、ちと残念。
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スエ
ルポではなく、昔の武勇伝をだらだら綴っているだけという…。「足立区、そして竹ノ塚で暮らす人たちのためになるようなことがしたい」と書いてあるけど、薬やら喧嘩やら悪さ自慢に終始してて地元の足引っ張ってるだけだなと感じてしまいました。ちなみに竹ノ塚は駅前の開発が進んでいて、とても雰囲気の良い街になってます。たまにあのへんで飲んだりしますが、特にカオスと感じたことはないなぁ。
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スエ
管理職のくせに雑談がとにかく苦手なのでお勉強用に。どちらかというと、普段からできてる方がさらに戦略的に雑談を使いこなすためには、の本ですね。 とりあえず私は、人に興味を持つところから始めないといけない…。
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スエ
かなり久々に東野作品。医療ヒューマンドラマと思いきや、ミステリー?ホラー?とどこに向かうか予想がつかず、ぐいぐい引き込まれました。水難で脳死状態になった幼子を前に、両親がとった選択は。「この世には狂ってでも守らなきゃいけないものがある」
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スエ
「生きてゆくのは ああみっともないさ あいつが死んだときも おいらは飲んだくれてた」吉田拓郎の名曲に載せて、うだつの上がらない65歳の男と、母親に置き去りにされた姉弟との切なくて温かい交流が描かれる。主人公は著者と同い年。成功した2人の友人や薬のエピソードは、著者の人生を重ね合わせてるのだろうか(装丁装画の名前を見て、少し嬉しくなる)。盛り込みすぎな感はありつつも、優しい気持ちになれる素敵な小説でした。エッセイしか読んだことなかったけど、小説はまったく雰囲気違っていてそれもまた良い。マハさんより好きかも。
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スエ
大阪夏の陣で豊臣方に付き、家康を追い詰めた真田幸村。後世、「日本一の兵(ひのもといちのつわもの)」と称され見事に真田家の勇名を轟かせた幸村の謎を敵味方それぞれの視点から解き明かしていく、骨太な戦国ミステリーロマン的な作品でした。なぜ「幸村」を名乗ったのか、なぜ今一歩のところで家康を討ち果たせなかったのか、独自の解釈で丁寧に描かれていて、これはもう天晴れの一言。タイトルもなるほど見事でした。
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スエ
「アーモンド」のスピンオフ含む、8つの短編。それぞれ全く方向性が違っていて、叙情的だったりホラーだったりSFだったり社会派であったり。「えっ、ここで終わらせちゃうの!?」と感じる場面もたりましたが、全体的にはとても粒揃いで多彩で、魅力的に感じました。個人的ベストは巻末の「開いていない本屋」。開店前の本屋での静かな出会いが描かれていて、なんとも詩的できれいで。特に起伏もドラマもなく、でもしんみりと染み渡る。こういうお話を、もっと読みたいものです。
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スエ
18歳と8歳、年の離れた姉妹が身勝手な親から逃れ(大学の入学金の使い込みやら虐待やらと、なかなかに重たい)、たどり着いた街で懸命に生きていく。蕎麦屋の夫婦、画家のおばあさん、そして、水車小屋で暮らすおしゃべりな鳥、ネネ。紡がれるのはこうした人々(鳥)との素敵な出会い、優しい会話の数々。「誰かに親切にしなきゃ、人生は長く退屈なものですよ」という台詞がなんともしみじみ響きました。新聞連載時の挿し絵も素敵でしたし、各時代の音楽や映画の話も私の好みにドンピシャで、ただただ幸せな時間を過ごさせてくれる一冊でした。
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スエ
かつて映画館でもぎりのバイトをしていたという、片桐はいりさんの映画にまつわるエッセイ集。全40編、「愛と劇場の日々」「五年目の浮気」など、名画にちなんだ章題も心憎い(もちろん書名も映画由来)。映画が好きなだけじゃなく、映画館という空間や文化、そこで働く人たちへの愛情がものすごくて。背筋をぴっと伸ばしつつ、時折くすくす笑いながら読ませていただきました。
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スエ
表題作はそれほどピンと来なくて、帯や紹介文での期待値が高すぎたのかな、と。個人的には巻末の「文字占い師」がとても良かった。漢字の由来をたどりながら、とある老人の人生が語られるハートウォーミングな物語…と思いきや、、悲劇的な転調、台湾の過酷な歴史が重なる。考えさせられるストーリーでした。
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スエ
毒々しい装丁とキャッチーなタイトルと、帯文に惹かれて購入。歌人のエッセイということで穂村弘系かなと思いきや、エッジがきいててあけっぴろげで、ナイーブなようでいてアグレッシブで、まぁとにかく面白くて一気読みでした。「信念とは自分で選んだ生き方の塊で、それを持っている人は美しい。信念を貫く過程で、時には他人との衝突を生む。しかし、信念の美しさの前では、他人との衝突など取るに足らないことである。」ちなみにカバーを外すと4コマ漫画が隠れてるので、買われたかたはお忘れなきよう(これがまた良くできてます)
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スエ
有隣堂の名物バイヤー、岡崎さんの偏愛文具本。YouTubeでも紹介されてる文具が多いので若干の物足りなさはありつつ、動画の収録秘話なんかも紹介されててファンなら読んで損はないかなと。ファーバーカステルのインクは私もお気に入りでございます♪
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スエ
三葉虫をモチーフにした、アメコミ系ダークヒーローもの、ということになるのでしょうか。シリーズもののプロローグであればそれなりに面白いのだけれど、これ単体で見るとどうにもバランス悪く、前置きがあまりに長くて。。戦争、銃社会、いじめなど背景の解像度を上げすぎた結果、肝心の主人公も敵役もえらくぼんやり終わってしまった印象。置いてけぼりにされた感でした。
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スエ
シリーズ完結、物理的にも概念的にも壮大さ極まって、行くところまで行ってしまったなと。にも関わらず、物語は濃密で時空と次元を越えてあれやこれやが絡み合う曼陀羅のような印象でお腹いっぱいです。せめて最後は再会させてあげたかったし、あんた誰やねん的な人物がいいところ持っていってしまったのはちと残念。このへんは「X」を読めばモヤモヤ解消されるのか、でも別の作者だしなぁと悩ましい読後感なのでした。
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スエ
怒涛の第三部。さらにスケールが大きくなり(風呂敷が広がったとも言える)、遥かな時間軸で文明の興亡、科学技術の進化と宗教観の移ろい、人間とはなにかが描かれていく。この風呂敷を畳みきれるのかワクワクしながら下巻に突入します。
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スエ
前言撤回します….!第1部より圧倒的にスケールアップしてものすごいインパクトでした。185年の冬眠を経て、舞台は未来世界へ。三体世界の探査機(この造形がまたすばらしい)と二千もの宇宙戦艦との直接対決、ついに明るみに出た三体文明の技術力と驚異&脅威、もう下巻に入ってからずっと手に汗握る展開でこざいました。第3部の下巻がシリーズで一番面白いとよく聞くけど、これ以上どうなってしまうのだ
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スエ
シリーズ第2部上巻。三体世界との400年後の決戦に向けた人類の壮大かつ長大な計画が動き出すわけだが…第1部と比べるとややトーンダウンしておりインパクトに欠けるのは否めない(時間軸が長すぎるので仕方ない)。ただ、それでも抜群に面白いのですよねえ。異星文明の存在が明確になり、歴史的背景に頼る必要もなくなった結果、アイデアはいよいよ縦横無尽に暴れまわり、それでいて登場人物の内面描写にも深みが増しているようで。下巻も楽しみです。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2009/04/29(5773日経過)
記録初日
2009/01/02(5890日経過)
読んだ本
1350冊(1日平均0.23冊)
読んだページ
398688ページ(1日平均67ページ)
感想・レビュー
1027件(投稿率76.1%)
本棚
32棚
性別
職業
クリエイター系
現住所
東京都
外部サイト
URL/ブログ
http://suesue201.blog64.fc2.com/
自己紹介

平日はお昼ついでの読書、休日は喫茶店でのんびり読書するのが幸せ。もっとのんびりしたいと切に思いつつ。
尊敬する作家は、宮本輝。
その他、井上靖とか遠藤周作とか三浦綾子とか重松清とか奥田英朗とか小川洋子とか吉田修一とか好きな作家は数え上げたらきりがありません。中原中也、立原道造も大好き。
美術館巡りが趣味で、そっち系の本も結構読みます。美術関係についてはブログをご覧くださいませ。そのほか、音楽やお酒や映画やカレーや白が大好き。

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