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2024年10月の読書メーターまとめ

緋莢
読んだ本
140
読んだページ
39606ページ
感想・レビュー
140
ナイス
2710ナイス

2024年10月に読んだ本
140

2024年10月のお気に入り登録
2

  • 逆丸カツハ
  • 平井太郎

2024年10月のお気に入られ登録
2

  • 逆丸カツハ
  • 平井太郎

2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

緋莢
1959年。カンザス州で起きた殺人事件。一家4人が殺される凄惨な事件で…恩田陸のエッセイで触れられていて、興味を惹かれた作品。著者自身が〝ノンフィクション・ノベル”と 名づけた手法で、その後、他の作家も同様の手法を使って作品を発表するようになっていったようです。<5年余りの歳月を費やして綿密な取材を遂行>と内容紹介にあるように、非常に細かく、600ページ超えの厚さも 加わり、濃いものになっています。そのため、読みごたえはあったのですが、文章が自分にはあわず その面白さを十分に味わえたとは言えませんでした。
が「ナイス!」と言っています。

2024年10月にナイスが最も多かったつぶやき

緋莢

【読書に関係ないつぶやき】本日4日20時から。BS松竹東急で映画「砂の器」を放送するようです(調べてみたら、9月30日~10月5日にかけて、松本清張特集として、映画を放送していた模様)。今年の春ごろ、脚本を担当した橋本忍を書いた春日太一『鬼の筆』を読みましたし、以前から観たいと思っていたので、ちょうどいいタイミングです。

【読書に関係ないつぶやき】本日4日20時から。BS松竹東急で映画「砂の器」を放送するようです(調べてみたら、9月30日~10月5日にかけて、松本清張特集として、映画を放送していた模様)。今年の春ごろ、脚本を担当した橋本忍を書いた春日太一『鬼の筆』を読みましたし、以前から観たいと思っていたので、ちょうどいいタイミングです。
tengen
2024/10/04 08:24

情報ありがとうございました。録画予約しました!

緋莢
2024/10/05 21:25

tengenさん、コメントありがとうございます。自分も朝気づかなかったら、録画出来なかったと思います。

が「ナイス!」と言っています。

2024年10月の感想・レビュー一覧
140

緋莢
ネタバレ<彼女たちは喜んでこういう娘らしい工夫や小さな内緒事 表立っては見えない ちょっとしたことについて生き生きと話してくれた 戦時の「男向き」の日常で「男がやること」である戦争のただ中でも自分らしさを残しておきたかったことを>「戦争に必要なのは兵隊だ ご婦人方じゃないんだ ご婦人じゃ戦争を耐え抜けないからな」美容院で互いに化粧をしあった女性たちに、そう怒鳴った指揮官。 しかし、帯にも引用されている「兵隊であることが必要だったんです。でも私たちはその上、かわいい子でも いたかった…」という言葉もあり(続く
が「ナイス!」と言っています。
緋莢
<ブリッツクリーク(電撃戦)という言葉は、一九三九年九月、ドイツ軍がポーランド西部をまたたく間に包囲して以来、広く使われるようになった>ドイツに緒戦の大勝利をもたらし、近代戦術の劇的な転換点となったブリッツクリーク(電撃戦)。そこには、ハインツ・グデーリアンという 大きな存在がいて…<一人の人間が、ある兵器の設計に影響を与え、それを使用する兵士たちの訓練をとりしきり、 攻撃計画立案に参与し、さらに自ら兵を率いて戦闘に参加したというのは(続く
緋莢
2024/10/14 20:15

戦史上おそらく他に 例を見ないのではないだろうか。ハインツ・グデーリアンがまさにその人だった>と書かれている グデーリアンのこと、第三部では「電撃戦――その武器と方法」と、タイトルにもなっている 電撃戦について、それを可能にした兵士や兵器について書いています(Ⅳ号戦車など、ガルパンでもお馴染みの 名称が出てきて、おおっ!となりました)興味深い内容でしたが、現在の自分の頭では ???となる部分も多く、残念ながら3割も理解出来なかったなぁ、と。

が「ナイス!」と言っています。
緋莢
<これから読まれるのは、戦史ではない。連合軍の兵士たち、かれらと戦ったその敵たち、Dデーの悽惨な混乱にまきこまれた市民たち――こうした人間の物語である。全世界を支配しようというヒトラーの狂気じみた野望に終止符を打った戦いの、発端となった日の物語である>(まえがきより) 「オペレーション・オーヴァーロード」、連合軍によるヨーロッパ大陸上陸作戦は1944年6月6日午前0時15分に 開始され…ドイツ軍が敗北への道を歩むきっかけとなったノルマンディ上陸作戦について書いた本(続く
緋莢
2024/10/14 20:14

<秋の日の ヴィオロンの ためいきの 身にしみて ひたぶるに うら悲し>ヴェルレーヌの秋の歌(落葉。上田敏訳で収録)は、ノルマンディ上陸作戦の際に、フランスのレジスタンスに送る暗号として用いられました。ドイツもその暗号をキャッチしていましたが、「どうやら何かが始まりそうです」、「ノルマンディー上陸作戦だ」…とは、勿論ならず。なってたら、歴史は変わったのかなぁ(続く

緋莢
2024/10/14 20:14

ヴェルレーヌの秋の歌を暗号に使ったというのは、「ガールズ&パンツァー 劇場版」で、聖グロのダージリンが各校に送った通信という形で出てきました(ニコニコ動画の配信で観ていて、コメントで ノルマンディ上陸作戦の際に使われたものというのを知ったのですが)閑話休題。 NHKの「映像の世紀 バタフライエフェクト 史上最大の作戦 ノルマンディー上陸」でも観ましたが 本によって、さらに詳細に知ることができました。

が「ナイス!」と言っています。
緋莢
ネタバレ「行きなさい。ただし死んではならないよ。使命を全うしたら、必ず帰っておいで」人生の楽しみは「食べること」だと迷わず答えるティムは、祖母の言葉に背を押され、彼女の レシピ帖を一冊、お守り代わりに持って従軍する。訓練を受けているうちに、自分は軍人に向いていないと感じたティムは、コック兵募集の張り紙を基地内で見かけ、志願する。コック兵となったティムの初陣はノルマンディー降下作戦で…著者の初長編で、年末のミステリランキングで上位に入り、(続く
が「ナイス!」と言っています。
緋莢
〝ボマーマフィア”。インパクトのある言葉ですが、これは1930年代の航空隊戦術学校のリーダーたちの異名のこと。 彼等は高高度から白昼に精密爆撃をする、というアイデアを持っていて…そもそも、戦争に飛行機が登場したころから、<戦場で数百万を殺さずとも、上空から舞い降りて 選定された目標を爆撃するだけで、敵をひざまずかせることができると信じていた>というパイロットがいたそうです。 爆撃照準器の発明により、それが決して夢物語ではなくなったのですが…(続く
緋莢
2024/10/14 20:11

タイトルにも入っている 東京大空襲は、10万人もの犠牲者が出ました。何故、そうなってしまったのか?それは、ボマーマフィアが成果をあげられず 更迭され、方針が180度転換したため、というのが書かれています。多くの犠牲を出さずとも戦争を終わらせられるという方法は 戦争は決してなくならないというのも意味するような気がします。同時に、なくならないこそ、いかにして犠牲を減らすかを 先に考えるべきなのかな、とも。刊行当時に週刊新潮に掲載された書評で知った作品ですが、とても興味深い内容でした。

が「ナイス!」と言っています。
緋莢
ネタバレ「おい 石油とは一体どういうことだ」アフリカに派遣された陸上自衛隊第1空挺団所属の面々は墜落ヘリの捜索救助任務の際に、氏族長の娘・アスキラを助ける。しかし、それにより氏族間の争いに巻き込まれ、仲間を失う。逃亡を続ける中、新開が何かを隠しているらしいアスキラを問い詰め…アスキラの氏族が見つけた〝資源”、それをワーズデーン氏族が知ったことが、今回の発端となっています。「地下資源は人の心を狂わせる」 というアスキラの想い、よくわかります(続く
が「ナイス!」と言っています。
緋莢
「まえがき」でも書かれているように、近代戦になると〝個の力”というのはあまり重要視されなくなり、それこそ、指揮官など、上の方にでもならない限り、名前が残ることはほぼありません。この本では日本12人、外国12人、計24人の軍人を紹介。エルヴィン・ロンメル、ハインツ・グデーリアンなど指揮官もいますが、米兵に「不死身の悪魔がいた」と恐れられた軍人・舩坂弘(魔神、和製ランボー、不死身の分隊長など数々の異名を持つ)(続く
緋莢
2024/10/14 12:56

4ヶ月続いた冬戦争で、ソ連兵を少なくとも700人以上葬ったフィンランドの狙撃兵、シモ・ヘイへ(白い死神と恐れられた)も入っています。一番印象に残ったのは駆逐艦「雪風」の艦長・寺内正道。「俺が、お前たちを殺すために沖縄へ連れて行くと思ってるのか!ナメるのもいいかげんにしろ!!」、「1人も死なせない。みんなを連れて帰ってやる!」昭和20年。敗戦が濃厚となっている中、戦艦「大和」が沖縄へ向けて出撃。そこに「雪風」も随伴(続く

緋莢
2024/10/14 12:56

死を覚悟する部下たちにそう力強く言ったという寺内。有言実行し、しかも、「大和」沈没後は、海上に漂流する 将兵たちの救助を行い、800名以上を収容したそうです。「大丈夫だ。この艦は雪風だぞ」佐世保に戻る最中に 幾度か敵潜水艦の接触を受けて、恐怖する救助者に、乗組員はそう言って安心させたという逸話も 紹介されており、部下からの信頼が厚いというのがよく分かります。

が「ナイス!」と言っています。
緋莢
図書館本。<地政学に対する関心は、近年になって高まっている。「地政学」を題名に入れた書籍も、多数公刊されている。>と「はじめに」でも書かれているように、「地政学」というタイトルの入った本をよく見かけます。自分は2020年に刊行された田素弘『紛争でしたら八田まで』で、主人公が地政学リスクコンサルタントという事で地政学に興味を惹かれました。地政学には地理的条件を重視する「英米系地政学」、国家有機体説、大国の主権を 重視する「大陸系地政学」という全く異なる伝統があるというところから始まり(続く
緋莢
2024/10/14 12:55

現代の戦争までを書いています。自由で開かれたインド太平洋が英米系地政学の理論を体現、中国の一帯一路が新しい大陸系地政学の展開を予兆させるというのには、なるほど、となりました。ロシアのウクライナ侵攻について、<力の均衡状態の有無によって、停戦の持続性が決まる。 合意文書の文言ではなく、力による抑止こそがロシアの拡張政策を止める>(続く

緋莢
2024/10/14 12:55

<ウクライナだけが単独で ロシアとの間の力の均衡を見出すのは、簡単ではない。>と書いており、この辺は 猫組長『正義なき世界を動かす シン地政学』で書かれていた<話し合う意思もなく、暴力を躊躇なく行使する人を 話し合いのテーブルに着かせることができるのは やはり「暴力」しかない>を思い出しました。 今の自分にとっては、難解な部分が多数で、もっと勉強して、再挑戦したいです。

が「ナイス!」と言っています。
緋莢
図書館本。<戦争は例外であり、通常は選択されない>、<現実には、最も激しく対立する敵同士でも非暴力的に争う方を選ぶ>、さらに、抑制されていない利益や不確実性、コミットメント問題など「戦争が起きる5つの理由」が あると「序章」に書かれています。近年、ロシアとウクライナなど、一向におさまる気配のない争いの数々に 戦争が破滅を招くから、避けると書かれているのは、どうなの?と思ってしまうのですが、通常は選択されない 例外が起こってしまったという事なのでしょう(続く
緋莢
2024/10/14 12:53

「結論」のところに出てくる、「戦争の一挙解決を夢想することの危うさ」は 優れた人が先頭に立って自分たちを導いてくれる、停滞した現状を何とかしてくれると夢想することの危うさと 同じなんだろうなぁ、と感じました。興味深い内容ではありましたが、現在の自分には難解な部分が多数で 2割も出来ていないだろうなぁ。いつか再読して、その時は半分以上は理解出来るようになっていたいです。

が「ナイス!」と言っています。
緋莢
図書館本。<なぜアメリカは戦争に勝てなくなってしまったのか。>、<欧米が戦争に勝利する方法を忘れてしまったということだ>と、序盤から結構、衝撃的なことが書かれています。その理由が、<ルール1 「通常戦」は死んだ>内に書かれており、<今日、国家はいたる所で衰退しており、無秩序への確かな兆しが見受けられる。>、<国家が退くにつれ、そこから生じる権威の空白は、世界のある地域を中世に引き戻しながら「終わりのない戦争」(エンドレス・ウォー)を育んでいる(続く
緋莢
2024/10/14 12:53

そうした戦争は「通常戦」どおりに戦われていない。テロリズム、民族浄化、非国家主体による他の暴力形態が蔓延し、通常戦タイプの国家間戦争を覆い隠してしまっている。>という記述に、なるほどとなりました。その他、<ルール8 「国家の関与しない戦争」の時代がやってくる>では<まもなく、メキシコ政府は麻薬カルテルに宣戦布告し、カルテルと軍が公然と戦うアカプルコなどの戦闘地帯は、 あたかも第三次世界大戦になだれ込んだようだった。>とあり(続く

緋莢
2024/10/14 12:53

この辺はドン・ウィンズロウの『犬の力』から始まる 三部作を読んでいたので納得。ただ、フィクションとして書かれていた内容が、決して大袈裟なことではなく 現実でも起こっているというのには、ゲンナリしましたが。十分に理解出来たとは言えませんでしたが、興味深い内容が多い本でした。

が「ナイス!」と言っています。
緋莢
「儲かるで。うまくやれば月400万から600万くらいになる」高校時代の柔道部の先輩からの誘いにのり、飛田で遊郭を経営することになった著者。つまらなくはないけれど、さして面白くもない毎日を送ってきた著者は、興味を惹かれて、経営に乗り出すも、それは簡単なことではなく… 坪内祐三『文庫本宝船』で紹介されていて、興味を惹かれて購入するも、だいぶ長い間、積読にしていました。 飛田新地、遊郭の名残が残る大阪の歓楽街で(続く
緋莢
2024/10/14 05:45

<料亭内での客と仲居の自由恋愛とすることで、売春防止法から 逃れている>と冒頭に書かれています。かろうじて名前を聞いたことがある&どんなことをやっているか知っている程度のレベルでした。そのため、女の子集めは 一苦労で、スカウトは一つ間違えると怖い人たちに〝拉致”されてしまったり、どれだけ美人でも自分勝手、お金のことしか考えないような意識の低さだと稼げない、「ちゃんとしたオバちゃんを長く確保していくことが、この商いの要や」と 他の店の親方に言われたとおり(続く

緋莢
2024/10/14 05:45

癖のある呼び込みのオバちゃんに苦しめられる様など、 書かれていることはどれも興味深かったです。<300万円稼いでもわりにあわない>、<浮き沈みだらけのジェットコースター 人生に耐えられる精神力がなければ、とても親方業などつとまらないのです>と書かれていますが、 本当、その通りだと思います。自分には絶対に無理だな、と思いました(そもそも、そんな縁は全くありませんが)

が「ナイス!」と言っています。
緋莢
「あの~、私も店に上がれます?」、「何、あほなこと言うてんの、女のくせに、あほ」飛田の人と話してみたくなり、こんなやりとりがあったと書く著者。怒声が飛んできて、頭から塩をまかれた事もあったそうな。<やってはいけないことを地域ぐるみでやっていることは誰の目にも明らかだが、「それを言っちゃダメ」という無言の圧力が、この町にはある>という文章が出てきますが、確かに生半可な気持ちで 書こうとしちゃダメだろうなというのが読んでいてよく分かりました(続く
緋莢
2024/10/14 05:43

まあ、飛田に関係しているのでは?という噂を聞いていたA組(一九九三年に指定暴力団に指定)に、直接訪ねて行って取材依頼をし、断られると組長宛に手紙を書くという著者が、生半可な気持ちでないというのも 分かりましたが。<一九一二年(明治四十五) 一月十六日に焼失した遊郭・難波新地乙部の代替地として、設置されたというのが通説である。>という飛田の始まり、「女の子十人おったら、十の事情がある」という飛田の中の喫茶店のママの言葉など 興味深いところも多く、また50ページ近くある文庫版あとがきも読みごたえがありました。

が「ナイス!」と言っています。
緋莢
「カネだ、カネを出せ」前作出版後、斧を持った強盗に遭遇したエピソードが書かれています。その強盗は、家の門を出たところで現行犯逮捕、しかも新人の女性巡査だったそうですが<ナンパが得意な私ですが、さすがに彼女をナンパする勇気はありません。夫婦喧嘩になったら勝ち目がないからであります。>と書いていて、思わず笑ってしまいました。ただ、その他の部分に関しては、前作とたいして変わりはなかったのであまり興味を持てず(続く
緋莢
2024/10/14 05:42

第七章「ドン・ファン、ついに結婚す」なのですが、その後の不審死を知っているので 複雑な気持ちになりました。なお、彼が死んでいるのを発見した家政婦が、『家政婦は見た! 紀州のドン・ファンと妻と7人のパパ活女子』 (木下純代名義)という本を、さらにゴーストライターをつとめていた吉田隆が、『紀州のドン・ファン殺害 「真犯人」の正体 ゴーストライターが見た全真相』 という本を出したようです。ただ、著作を読んでも、そこまで興味を惹かれなかったので、現段階で、それらを手に取ることはないと思います。

が「ナイス!」と言っています。
緋莢
<私がお金を稼ぐ理由は、なんと言っても魅力的な女性とお付き合いをしたい、その一点に尽きます。いい車に乗りたい、いい家に住みたい、いいモノを食べたい…。人にはいろんな欲望がありますが、私の場合、車や家にはほとんど関心がない代わり、美しい女性とセックスをしたいという欲望は、今も尽きることがありません。>付き合った女性は4000人をくだらず、使ったお金は30億円くらいになり、さらに 50歳年下の女性に6000万円相当の金品を盗まれたことがニュースになった男が、自らの人生を語った本(続く
緋莢
2024/10/14 05:41

2017年放送の「アメトーーク 読書芸人」で東野幸治がオススメしていて気になった本。〝紀州のドン・ファン”と呼ばれる男の半生を、第三者が書いたものと思っていたのですが、本人が書いた風だったので(吉田隆という人物がゴーストライターをやっていたそうです)ソープランドというのはあまり好きではない、デリヘルを呼んだらグラマラスを遥かに超えたビア樽のような体型の人が来たので、以降はデリヘルを利用したいという気持ちにはならなかった的な 記述にあまりハマらず(続く

緋莢
2024/10/14 05:41

軽く興味がある程度では、読んでいてもそこまで面白いとは思えないまま、読み終わってしまいました。 1970年当時の平均的なサラリーマンの年収(100万円を超えたぐらい)の3倍くらいを稼いだコンドーム販売(当時は、コンドームを 入手するのが難しかったらしい)、そのお金を金貸しに出資したり、株の売買をするようになったという辺りは 面白かったのですが。

が「ナイス!」と言っています。
緋莢
図書館本。<地経学は、1990年に生まれた比較的新しい学問で、「地政学的課題を経済という手段を使って 解決する」ことをめざします。>現在は経済的攻撃(機密情報を狙ったサイバー攻撃、M&Aによる先端技術獲得、外国資本の土地買収、金融・通貨の勢力圏争いなど、軍事攻撃と変わらない、あるいは、それ以上の効果がある経済的攻撃について、「地経学」を通して解説していくというのが 「はじめに」で書かれています(続く
緋莢
2024/10/14 05:39

地政学の基本概念である「シー・パワー(海洋国家)」、「ランド・パワー(大陸国家)」も 紹介しつつ、世界の金融が米ドル基軸体制のため、それを崩そうと中国が画策するのはデジタル人民元(中国政府が発行する 法定デジタル通貨で、一帯一路の経済圏に使わせ、決済圏を広めようとする)。アメリカは中国との人、モノ、お金のデカップリング(切り離し)を行っている。ロシアは大量の資源が眠る北極圏と北極海航路(アメリカ海軍の存在しないシーレーン)を狙うが、北極圏に関しては中国が最も警戒対象となる。など、どの項目も興味深かったです

が「ナイス!」と言っています。
緋莢
図書館本。猫組長初の単著(これまでの対談相手、渡邊哲也が協力監修と解説をしています)。猫組長のこれまでの 経歴は、後に刊行された本で既に読んでいることも多かったですが(バブル崩壊後、五代目山口組の直参のところで働くことになった際に、インサイダー情報がなければ株は買わない、しかも最後はそこに責任を取らすと笑って言われた際に、今まで自分がしてきた事がひっくり返された気分だ、となるのも納得です)<「資金調達」とは単に金を集めることではなく、いかに返さなくても大丈夫な金を集めるかということである。>(続く
緋莢
2024/10/13 16:29

<もしあなたが本気で金儲けをしたかったら、金のあるところに近づかないと絶対に無理なのだ。たとえ自分の頭上を 素通りしたとしても、まず金が動いているところに行くのがスタートである。>、<ハイリスク・ハイリターンという言葉が あるが、私の選択肢に「ハイリスク」は存在しない。「リスク」はマネージ(管理)すべきもので、コントロールしうる限り 「リスク」ではないからだ。準備こそがリスクをコントロールする鍵である。>など、読んでいて響く言葉も多かったです (自分は実践出来ないでしょうが)

が「ナイス!」と言っています。
緋莢
図書館本。現役時代、原油の先物取引から始まり、現物を扱うようになった猫組長。『山口組分裂と国際金融』でも その辺が語られていましたが、<石油だけで1冊、本ができますね。本書が売れたら、第2弾として『ヤクザと石油』という本を出しましょう>、<おそらく日本のヤクザで、石油を根本から語れる者は少ないと思いますよ。>というやり取りがありました。そのやり取り通り、本が出たようです(続く
緋莢
2024/10/13 16:28

<アメリカ経済が強い理由はやはり武力によるところが大きい。言ってみれば アメリカ経済というのは「暴力の経済」なのです。>後に刊行された猫組長の本にも書かれていましたが、やはり 「力こそが正義」(by 北斗の拳のシン)なのか…<金払いの良さと行動力こそがヤクザ経済のアドバンテージ>というのが 実に猫組長らしい言葉だな、と感じました。そういう当時の話以外にも、北朝鮮の動向や、2017年9月12日に起こった 任侠山口組の代表のボディガードが射殺された事件、仮想通貨等の話題もあり、興味深かったです。

が「ナイス!」と言っています。
緋莢
図書館本。山口組系の元ヤクザである猫組長と、経済評論家の渡邊哲也の対談本。まずは、猫組長によるヤクザについての基礎知識(金融ヤクザや武闘派という種類やシノギの見つけ方等)から始まり、山口組分裂を〝カネ”から見た場合の真相や、ヤクザによる海外投資の実態などを語っています。 <金融ビッグバンで何が変わったかというと、投資顧問業やファンドなどの許認可の取得ができるように なったことです(続く
緋莢
2024/10/13 16:28

そして、資金を集められるようになったのですよ。合法的な資金を、表で。> <つねにインサイダーの情報が入って、上がる時は原資を入れて、おかしくなる前に逃げる。安全運用をされているというわけですね。>、<価格形成自体もやっていきますから、相場というより、いわば「人工的株価形成作業」であるわけです。 高揚感はない。はじめから当たりが確定している、くじを買うようなものですから。>こんな風に語っていた「山口組ファンド」、『ブラックマネー』という本の中でも出てきた<市場そのものを歪めていくこと>にあたるんだろうなぁ

が「ナイス!」と言っています。
緋莢
図書館本。2007年11月にNHKで放送された「ヤクザマネー ~社会を蝕む闇の資金~」をもとにした本。「情報はやっぱり入ってきますね。」自分の組のカネ、投資好きの一般投資家のカネを集めた投資ファンドを形成、ファンドのカネの一部を大規模なデイトレードに回して儲けを出しているという男が序盤に出てきます。インサイダー取引にあたらないか?という質問に対して、肯定も否定もしなかったそうですが、(続く
緋莢
2024/10/13 16:27

猫組長の本に出てきた「確実に儲かると分かっている情報のある株取引でない限りやらない」というのよりは、マシか(マシじゃない)「経済ヤクザ」の大物として、山口組五代目体制で若頭だった宅見勝と稲川会の石井隆匡(本名:石井進)という名前が出てきますが、近年は<名前の売れたメジャーどころは減ってきているように見えるかもしれない(中略)表舞台に名前も 顔もさらして出てくることがなくなってきたというだけのことだ>という証言が掲載されていて、納得(続く

緋莢
2024/10/13 16:27

目立っても利点なんてないでしょうし。「ブラックマネーという言われ方をしますけど、お札が黒いわけじゃありませんから、 1億円は1億円なんですね。」というのが、暴力団のカネを海外ファンドで運用する〝共生者”の元証券マンの言葉に う~ん…とはなってしまいます。既に17年経っていますが、多少は変化していても、改善はしていないんだろうなぁ… (下手したら、もっと悪くなっている可能性も)

が「ナイス!」と言っています。
緋莢
図書館本。2011年10月、全国で「暴力団排除条例」(暴排条例)が施行。<本書では、暴力団が企業に浸食する手口の 変遷と、それを規制しては出し抜かれてきた当局の失敗の歴史を振り返りつつ、「暴力団リスク」の実態を解明していきます>、と「はじめに」に書かれています。暴力団が企業に浸食するだけでなく、銀行がバブル期の地上げ等で暴力団を利用していたということもあったそうですが、その後に支店長や副支店長が射殺された事件があったという事もみると、代償はあまりにも大きかった気がします(続く
緋莢
2024/10/13 16:25

〝反社のレッテル”を貼って、信用を貶める、弁護士が増えたことで不良法律家が生まれてしまっている その例として、過払い利息返還特需の出来事が書かれているのですが、「過払い金の返還を頼んだ弁護士に払うカネが 足りず、ヤミ金に手を出してしまった」は本当に笑えない話しです。反社の手先となる弁護士、会計士、監査法人 なんていうのも出てきますが、新庄耕『地面師たち』にもそういう奴らが書かれていたな、と思い出しました。

が「ナイス!」と言っています。
緋莢
図書館本。「さらばのこの本ダレが書いとんねん!」で知って、興味を惹かれた本。2018年に退官するまで、<40年余りの警察人生をマル暴一筋で駆け抜けてきた>という著者が、その人生で起こった様々な出来事を書いた本。 <「マル暴」とは、暴力団の捜査を担当する警察の捜査員である。ときには、組対や、四課とも呼ばれる>とあり、ドラマ「相棒」に登場する「ヒマか?」でお馴染みの角田課長絡みの話で組対というのが出てきたな、と思い出しました。(続く
緋莢
2024/10/12 19:49

「空からけん銃が落ちてきた、との通報あり」 という通報から始まる一連の出来事、他の所轄で行ったガサ入れで、発見を逃れるために 窓から投げ捨てられたというのが真相だったと書かれていますが、こんな事あるんだなぁ、と。 その頃、内輪のキャッチフレーズとして「けん銃1丁、組員30人分」というのもあったそうです。 東京都防潮堤工事談合事件での、逮捕した営業部長とのやり取りは、人間を相手にしているからこそ だな、と感じました。

が「ナイス!」と言っています。
緋莢
図書館本。50年間、山口組を取材し、暴力団関連など、多くの著作を出している著者の自伝。<ヤクザ映画ばかりか、ヤクザそのものに興味がなかった。ヤクザ、なかでも山口組に接したのは出版社に就職してからである。>徳間書店に入社、約3年ほど在籍し、その後、フリーに。徳間書店在籍時に書いた文章をもとに本を出して…となっていきます。著者はノンフィクションのイメージが強かったのですが、フィクションも出していた(『武闘の帝王』、『民暴の帝王』など 映像化されたものもあると知り、驚きました)(続く
緋莢
2024/10/12 19:48

また著者が刺された(犯人は見つからず、時効を迎える)というのも 驚きですが、「FRIDAY」に書いた署名記事が原因で副編集長が襲撃される(血を流して倒れている写真が掲載されていますが、かなりショッキングです)、さらには息子も刺されたという記述に一番驚きました(幸いにも大事には至らず、犯人も逮捕されたとのこと)この件に関して、「息子さんの刺傷事件はヤクザのすることとして言語道断だ」と深くお詫びしたヤクザもいたらし(続く

緋莢
2024/10/12 19:48

く <ヤクザのなかにも物のわかった人は何人もいる。私の人脈はそういう人たちに恵まれているのかもしれない>と 書いていて、何故か納得してしまいました。『週刊現代』に掲載した「細木数子 魔女の履歴書」(後にタイトルそのままで書籍化された模様)に 関して、「細木数子は暴力団最高幹部に私の原稿つぶしを依頼した」、<単に彼女の人脈がヤクザ世界に広がっているというだけでなく、 彼女自身がほとんど女ヤクザだった。>とあり、もう10年遅かったら、TVに出れていなかっただろうな、と思いました。

が「ナイス!」と言っています。
緋莢
図書館本。〝二大ヤクザライター”による対談シリーズ2冊目。2021年刊行。<いきなりタイトルを否定するようですがそもそもヤクザは職業なのかといえば、職業ではない。>という溝口敦の発言から始まっています。<暇であればあるほど、優秀なヤクザであるという価値観が定着している>とも語られていますが、昨今は、そうも言ってられないんじゃないかな、とも思います。<ヤクザは基本的に個人事業主で、組が集団で動くのは抗争のとき、集団を威圧するときに限られる>(続く
緋莢
2024/10/12 19:47

にはなるほどとなりましたが、大組織のメリットが無くなってきた、 組長になるのも運が必要、<子分たちが親孝行しても、親分はそれに対して見返りを提供できない場合が圧倒的に多い> ともあったので、金稼げる人はその辺上手く立ち回って、上に行こうとは思わなんじゃないかな、と感じました。 『教養としてのヤクザ』に比べると、もの足りない内容でした。

が「ナイス!」と言っています。
緋莢
図書館本。ヤクザ関係の本を多数出している〝二大ヤクザライター”が、副業、選挙、メディア等とヤクザの関係について語っています。2019年刊行なのですが、ヤクザの新たな〝シノギ”として「タピオカドリンク」が流行っているというのが出てきて、この本が出た数か月後に、某おバカな芸能人がタピオカ店の経営者に恫喝めいたメッセージを送っていたというのがニュースになりましたが そのタピオカ店はどうだったんだろう…?(続く
緋莢
2024/10/12 19:46

と思ってしまいました(本には立地も店構えも店員も、暴力団経営には 見えず、たぶん働いている人も暴力団のフロント企業だとは思っていないと書かれています)また、この本の刊行前に大きなニュースとなった吉本興業の芸人が闇営業をしていたニュースについても反社会勢力の側に突っ込んだ記事が全然ないのがおかしい、暴力団の宴会だったら普通はバレない(芸人を呼ぶ時は厳戒態勢を敷くらしい)等には、へぇーとなりました。ヤクザとスポーツについて、 ボクシングや相撲はヤクザとの関係をよく聞くが(続く

緋莢
2024/10/12 19:46

柔道と剣道は〝警察のシマ”になるから、あまり聞かない。 山口組系の竹中組が、野球賭博をシノギにしていたが、その時ハンデ表を作っていたのは 四代目山口組組長・竹中正久の姐さんだった(野球には詳しくないけど、勝負勘が良かったらしい)というのには 笑ってしまいました。ラストの方に出てきた<本来警察が 意図していたのは暴対法だけだったのに、暴排条例までできたために、ヤクザがどんどんいなくなって、警察は やることがなくなってしまった。お客さんがいなくなっちゃったんだ。>というのが印象的でした。

が「ナイス!」と言っています。
緋莢
図書館本。裏情報サイト、出会い系サイト、危険ドラッグ、カジノディーラーなど著者曰く「グレービジネス界の勝者」という人物の姿を書いた本。タイトルはやや大袈裟です。 <警察と税務署には絶対入ってもらいたくない。事実、出会い系サイトを7年やって警察や税務署は一度も来ていません>と語っていた出会い系サイトの帝王・P、 むしろこういう取材に出たことで警察や税務署が来たなんて事になっていたりして。 独学でイカサマを学んだというカジノディーラー、最後の方に(続く
緋莢
2024/10/12 19:44

「闇カジノで客数が減っている現実がある」と 出てきますが、それから年数が経って、オンラインカジノが隆盛してきてるっぽいので、どうなったんだろう? と思います。金輸入商売(海外で買った金を届け出なしで日本に持ってきて売る。消費税分が儲かるという仕掛け)を 行っていた人物の章のラストが<まるきり新しいニッチ産業の発見とその定着化を喜びとしているようである>で そういう人物が、常人には思いつかない(思いついても実行まではいかない)ことで金を儲ける方法を 生み出すんだな、と思いました。

が「ナイス!」と言っています。
緋莢
図書館本。戦後、渋谷で一大勢力を築いた安藤組(株式会社・東興業)を設立した安藤昇と、彼を慕った花形敬を書いたノンフィクションノベル。著者は、安藤組解散後、映画俳優になった安藤昇が立ち上げた安藤昇事務所(九門社)で 〝秘書役”として、長年一緒に過ごした人物。「いらねぇよ。男のケンカは素手(ステゴロ)でやるもんだ」 『グラップラー刃牙』シリーズの花山薫(作品をきちんと読んだことはないですが、キャラクターは知っています)の モデルとしてお馴染みの花形敬(続く
緋莢
2024/10/12 06:11

〝人斬りジム”と呼ばれる男との対決も凄まじかったですが、力道山と対峙した 場面には震えました。結局、この〝対決”は実現しなかったものの、ビビってしまった力道山と、「力道山をやってみたかった」と言っていた花形。結果は火を見るよりも明らかですね…安藤については、横井英樹とのエピソードが印象深かったです。後年、ホテルニュージャパンの火災での対応に批判が集中した際、「あの時、殺しておけばよかった」と安藤昇が言っていたらしいです。横井、この本の中でも なかなかにクズでした(続く

緋莢
2024/10/12 06:11

三船敏郎が酔って、安藤昇の顔を手で叩いたという事件、市川海老蔵と関東連合のようなことが 昔もあったんだなぁ、と思ったんですが、一緒にしたら三船敏郎と安藤昇に失礼か。あとがきで、書かれていた 古参の組員が言ったという「安藤は花形がいなくても安藤だが、花形は安藤がいてこその花形だ」という言葉が とても印象的でした。

が「ナイス!」と言っています。
緋莢
図書館本。<いまも語り継がれる「伝説の漢」たちの戦歴をたどり、戦後の「闇市時代の抗争」から、小説や映画の題材ともなる「仁義なき戦い」、いわずとしれた史上最大の「山一抗争」、そして現在進行形の「六神抗争」まで、計100の人物と事件を取り上げている>(まえがきより)田岡一雄、安藤昇、花形敬、宅見勝、山本健一らヤクザのことについて詳しくない自分でも名前ぐらいは知って人物らの紹介されています。五代目山口組若頭・宅見勝は ラジコンにダイナマイトを仕掛けて(続く
緋莢
2024/10/12 06:09

松田組組長宅を空爆しようとしていたという記述があり、もし、彼の存命中に ドローンがあったら、もっとひどい事になっていたのかな…?と感じました。〝素手喧嘩(ステゴロ)”で 最強と言われた花形敬(グラップラー刃牙に登場する花山薫のモデル)の、力道山を恐れさせたエピソードなどは 読んでいて面白いですが、直接関わりたいとは絶対に思わないですし、抗争の部分は、特に一般の、全く関係ない人が 巻き込まれて亡くなっているというのを読むと、辛くなりました。

が「ナイス!」と言っています。
緋莢
図書館本。2015年の山口組・神戸山口組分裂(現在は、さらに神戸山口組も分裂し、任侠団体山口組→絆會となった模様)までを、2008年ぐらいからの関連する出来事をまじえつつ、追った本。個人的には山口組のものよりも、愛知県警の混乱、暴力団対策のために、四課には知能犯に対応する二課型の刑事を入れるべきだという意見があるが、現場に言わせると弘道会をここまで大きくしたのは二課が四課に入るようになってからというもの(続く
緋莢
2024/10/12 06:08

07年8月警察庁長官を退いた漆間巌が、四課が弱体化したころに県警本部長だったものや、2011年の島田紳助絡みの記述の方が興味深かったです。04年の女性社員殴打とか、今だったら確実にそれで引退だと思います。(ネットを調べると、女性社員の方にも問題があったというのが出てきましたが、真偽不明) 引退の理由となった山口組系極心連合会・橋本弘文会長との交際(続く

緋莢
2024/10/12 06:08

そのきっかけが、TVでの発言を右翼に咎められ、 TV局に街宣車が来るようになってしまったというのを読んで、竹下登と石井隆匡の関係を思い浮かべました。 <紳助は頭に血が上って凄むとき、「俺のケツ持ちを誰と 思ってるんや。極心連合会の橋本会長やぞ」と怒鳴り、恫喝した。(中略)紳助は橋本会長から借りが出来たことを 気に病まず、むしろ継続的に庇護者になってくれたと受け取った節がある。>とあり、引退も当然と思いました。

が「ナイス!」と言っています。
緋莢
図書館本。<反社勢力に起きている地殻変動は単に暴力団の退潮に原因があるばかりではなく、半グレ集団の 急激な台頭も要因の一つである> 「序章」にこう書かれているように、朝青龍や市川海老蔵の事件、六本木クラブ襲撃で、人違いでの殺人が起きてしまった事件など、注目された〝半グレ”の事や表社会以上に貧富の格差が進んでいる〝暴力団”の現状について書いています。六本木クラブ襲撃事件について<事件は関東連合OBたちの兇暴さを喧伝することになったが、同時に関東連合OBたちの命運を尽きさせた。(中略)(続く
緋莢
2024/10/12 06:07

四分五裂状態になって、「関東連合」を名乗る集団は実質的に機能しなくなったのだ>とありますが 〝半グレ”で目立つ存在だったものがいなくなっただけで、事態は余計に悪化したのでは?と思ったり。かつて 警察白書に<暴力団の威力、情報力、資金力等を利用することによって自らの利益拡大を図っており、いわば暴力団と 共生する者となっている>と書かれた「共生者」、現在は暴力的威迫力は必要なく、個人的なカネや人脈を 利用するようになっていると書かれており、賢い人間は、その辺を上手く利用しているんだろうな、と。

が「ナイス!」と言っています。
緋莢
図書館本。右翼団体から〝褒め殺し”をされ、窮地に立たされていた竹下登を、東京佐川急便社長の仲介で解決へと動いた稲川会二代目会長・石井隆匡。「これからのヤクザは、正当な税金を払って、合法的な資金で合法的に稼ぐべきであり、そのためにも政治経済にも目を向け、国際的な視野を持つべきだ」と若い衆に語っていたそうですが、言ってることは至極真っ当だと思いつつ、腑に落ちない感じも… そんな石井の生涯を書いた本です(続く
緋莢
2024/10/12 06:06

他の方も書いていますが、タイトルにもある〝最強の経済ヤクザ”と 呼ばれるような、経済絡みの記述は少なく、そこは肩透かしをくらいました。終盤に出てくる石井の秘蔵っ子・ 井の上孝彦と、その〝兄弟分”であるポール牧のエピソード、ポール牧の経営するクラブで井の上がヤクザの友人と 呑んでいたところに、大物組長が来店。酒に酔っていた友人が組長に絡んだため、井の上は近くの馴染みの料理屋に 行き、小指を…という部分は、まるで映画のようでした(料理屋が不憫すぎますが)

が「ナイス!」と言っています。
緋莢
図書館本。『裏モノJAPAN』に2009年~2018年にかけて掲載されたルポをまとめた本。ファストファッションチェーン、飲食チェーン、FCオーナー、バキュームカー作業員、食肉処理工場、おっさんレンタル、治験など、実に様々な〝仕事”が紹介されています。「-25℃の職場」というタイトルの、冷凍倉庫でのバイトのルポなのですが、45分やったら15分休憩を8回繰り返す仕事なのですが、続けていく内に指の動きが鈍くなるそうで、思ったようにペンを運べないとあり (続く
緋莢
2024/10/11 19:16

このルポ内にある、歪な文字の意味に気づいてゾッとしました(その他にも様々な支障が出まくっていて怖すぎます)。転売のために並ぶ人を手配する「並ばせ屋」は、仕事の内容はともかく、暑い日にはアイス、寒い日には缶コーヒーやホッカイロをポケットマネーで差し入れするなど、人員を大切にしているなぁ、と感じました。その他、バキュームカー作業員や食肉処理工場など、仕事内容がかなりキツいものの方が(続く

緋莢
2024/10/11 19:16

第1章に出てくるファストファッション店長や餃子のOなどよりも、長く働けているというのが、ある意味怖いです (本人の適正もあるでしょうが)。終盤の都内のたばこ屋、店での利益だけでなく、出張販売許可を申請して通れば 店舗から離れた居酒屋やクラブといった飲食店にも置くことが出来、その売上も得ることが出来るというのには 驚きました。「犬ヲ殺ス仕事」は、動物愛護センターでのルポですが、動物好きは読まない方がいいです。

が「ナイス!」と言っています。
緋莢
図書館本。「押し売り」が問題になると、「押し買い」(自宅にやってきて、貴金属を二束三文で強引に買い取る)が登場、PCメール→自動音声電話→SMSとアプローチを変化させていく架空請求詐欺、今どきの詐欺師は「拝啓」より「前略」を使用など、様々な例を紹介しながら、それを違法ではない形で、一般的なビジネスに応用する術も 提示していきます。著者が以前、絵画の即時販売会に潜入した時は、最初に対応してきた人は手垢のついた言葉ばかりを 使い、言葉に詰まると沈黙していたが(続く
緋莢
2024/10/11 19:14

次にやって来たベテランと思しき人は、こちらの話の尻を取るのが上手く 会話が続いていったと書いており、<一般のビジネス社会の営業マンにも話が上手な人と下手な人がいるが、やはり 会話の中で、この「しりとりシンキング」ができているか否かが大きい>と繋げていて、なるほどな、となりました。 「騙しをする上では、1位も2位もだめで、3位以下になるのがよいのです」など、興味深いものも多く こういう手口に遭遇したら、気を付けようとなりました。

が「ナイス!」と言っています。
緋莢
図書館本。軽作業では、採用前に作業靴や手袋、ヘルメットを買わされ、事前説明もなく冷蔵室の作業に。警備員は4日間の研修があり、その分の給料は30回勤務しないと貰えない 。ファストフード店は、何も教えられないまま現場に放り込まれ、失敗すると店長に罵倒される等、求人広告によく出ている様々な職種でのバイト体験を書いた本。コールセンターでの勤務経験がありますが、コールセンターにも様々な分野のものがあるので(続く
緋莢
2024/10/11 19:13

ここで書かれている事が全てで当てはまるなんてことはないわけで(当然だけど)。 この本の中で書かれていた、大手保険会社の勧誘業務について、保険の代理店は、加入者だけでなく 保険勧誘の営業員を増やすノルマも課せられているというのは知らなかったので、へぇーとなりました。 ただ、芸能エキストラに関しては、大部分が怪しそうだな、と。高額なレッスン料を取るところは 間違いなくアウトでしょう。

が「ナイス!」と言っています。
緋莢
図書館本。『月刊宝島』掲載の記事に、書き下ろし記事を加えて書籍化したもの。2016年刊行なので常田裕<「SMAP分裂騒動」で露わになった ジャニーズ帝国の〝メディア支配”>なんて記事がありますが、近年のジャニー喜多川の所業を海外メディアで報道され、大きな騒動になったことを 考えると、ジャニーズ帝国ねぇ…と思ってしまいます。この時も、近年の騒動の時も、メディアがひどいのは 変わらないというのは、一番の問題かもしれません(続く
緋莢
2024/10/11 19:12

宝島編集部<政治家、俳優、タレント、大企業経営者 テレビ局 「有名人の子息」入社リスト>がとても興味深く、「コネは確かに有効だが、最近は本人の力量、適性が相当なければ 採用に至らないケースが多い。」とのこと。石原伸晃が日本テレビにいたのは知りませんでした(父と裕次郎の〝14光”という 記述には笑ってしまいました。足すなよ)鈴木智彦の<〝密漁団のボス”がすべて語った 100億円「ナマコ密漁」産業の裏側>なんかは、後の『サカナとヤクザ』になっていったんだろうなぁ、と思ったり。

が「ナイス!」と言っています。
緋莢
〝警官は敵、泥棒こそが人生の師”という環境で育った二コラ・ザペッティ。第二次世界大戦をまたとないチャンスと 受けとめ、軍隊へ入り、日本へ。終戦後、ヤミ市でビールを売って大儲けし、一度は逮捕されて強制送還されるも、奥の手を使って日本に舞い戻り、「ランスコ」という会社を作り…そんな二コラ・ザペッティ(通称・ニック)を軸に、タイトル通りの戦後東京の〝アンダーワールド”を書いています。ある時、力道山からバクチに招かれたという記述があり(続く
緋莢
2024/10/11 19:11

<ザペッティは十万円を賭けた。彼が 雇っているウェイターの六ヶ月分の給料だ。ところが、テーブルを見渡すかぎり、彼の賭け金が最低らしい> <ザペッティは力道山の賭け金をこっそり合計してみたが、ざっと一億円はくだらない>なんていうのがあり 今の貨幣価値に換算すると…なんて考えただけでクラクラしてしまいました。日本で、こんな混沌とした時代は 二度と来ないだろうなぁ…来てほしくないですが。ニコラス・ザペッティの拓いたレストラン「ニコラス」、 椎名誠がアルバイトしていて、三島由紀夫を目撃したところのようです。

が「ナイス!」と言っています。
緋莢
図書館本。2023年、海外の刑務所から指示を送り、連続強盗をさせていた者が逮捕された(彼らの内の一人が、某マンガの主人公の名前を使っていたので、それが出てきますが、そのマンガを好きな自分にとって、不愉快以外のなにものでもありません。また、逮捕時に、生放送で そのキャラの名前と逮捕という言葉を叫んでいた芸人も大嫌いです)著者は、その強盗事件や特殊詐欺について〝デフレ型の犯罪”、つまり<現金志向が強く、スピード重視で、素人の参入 しやすさを特徴とする>としています(続く
緋莢
2024/10/11 05:59

著者は、バブル期のヤクザ、そして、関東連合などの半グレなどの歴史も入れつつ 現在のデフレ型の犯罪がどのように誕生したかを書いています。特殊詐欺の源流が、五菱会系ヤミ金融組織で取り立ての電話をかけると、「また借りたのか」と家族が借用書を見せろとも言わず金を振り込んでくれる、返済された後に電話しても振り込まれることもあった、孫と勘違いする高齢者には、勘違いさせたまま 振り込ませるなど、そういうのが一部にあったそうで、確かに〝オレオレ詐欺”の源流と言えるな、と(続く

緋莢
2024/10/11 05:59

そして、五菱会系ヤミ金融組織にいた若者は、求人広告で集められた普通の若者で、その若者の一部が そのノウハウを身に着け、新たに…という流れに、なるほどな、となりました。 連続強盗の指示役に死刑判決を、と警察は考えているが、多分難しいのでは?という元弁護士の見解が ラストに出てきます。是非とも、死刑判決が出て、こういう犯罪を行った場合、指示役も実行役も 厳罰がくだされるという認識になっていって欲しいです。

が「ナイス!」と言っています。
緋莢
図書館本。2004年から2019年まで『週刊文春』の特派記者をしていた著者が、その間に起こった半グレ絡みの事件について書いたもの。朝青龍、市川海老蔵など、大きなニュースとなり、世間を賑わせたもの等は実名が出てきますが、それ以外に関しては、人気絶頂だった男性ボーカルグループのメンバーだったA・J、お笑い芸人と結婚した女優S・Nなど、イニシャルなので、そういうのに詳しい人でもない限り 誰だ?と考えるか、検索してみるか、という感じになると思います(続く
緋莢
2024/10/11 05:57

個人的には、AURAという店をマネジメントしていたA・Nが特撮モノの俳優と書かれていたので、誰だ?と調べてみたら、ビーファイターカブトに出演していた 安達直人、現:足立直久でした。「芸能人や起業家のほうが、暴力団やヤカラではない、ギャングスタ―としての僕らと飲むことをある意味、ステータスのように感じていたんです」最後の方で、関東連合元関係者が そう語っているのが、2019年の宮迫博之らが絡む騒動の要因となった一つなんだろうなぁ、と(続く

緋莢
2024/10/11 05:57

ただ、今は芸能人や実業家が、それっぽい人と付き合っている、もしくは一緒に写っているものが 出てくるだけで、大変なことになるでしょうから、ステータスでは無くなっているんじゃないかな、と。 そういう方面に詳しいジャーナリスト等以外は、迂闊に近づかない方がいいのでしょう。近づかなくても トーヨーボール事件や六本木フラワー襲撃事件のように、人違いで襲われたら、たまったものじゃないですが。

が「ナイス!」と言っています。
緋莢
図書館本。2019年7月に放送された「NHKスペシャル 半グレ 反社会勢力の実像」を書籍化したもの。〝半グレ”というと、この本の中でも触れられている市川海老蔵絡みの 事件で名前が出た関東連合というのが、自分の中にはパッと浮かびましたが、現実はもっと掴みどころのない、さらに危険な存在になっているようです。第1章「半グレ組織で 〝自己研鑽”する学生たち」は、他の人も感想で書いていましたが、月村了衛『半暮刻』はこの辺を参考にしたんだろうなぁ、と読んでいて感じました(続く
緋莢
2024/10/11 05:56

大阪のミナミで「アウトセブン」という グループを率いているKとTは、普通に取材を受けたそうですが、放送後に2人とも逮捕されたというのには 苦笑しました。ただ、この2人に憧れる人や、第1章で加担していたものの、逮捕はされなかったために 特に悪いと感じてなさそうな人(月村了衛『半暮刻』の主要キャラの一人は、そういうタイプ) などは危ういな~と思います。

が「ナイス!」と言っています。
緋莢
図書館本。工藤明男名義で刊行された『いびつな絆』、『破戒』と共に関東連合三部作の1冊であり、完結作だそうです。ただ、前2作は2013年、2014年刊行ですが、こちらは2016年刊行です。前2作を読んでいますが、たいして印象に残らなかったなぁと思ったのですが、今作も一緒。 副題にある「関東連合の金脈とVIPコネクション」、特にVIPコネクションの部分に興味があり、格闘技団体のI館長、大手音楽メーカーA社のM専務(現会長)など、イニシャルにする意味がほぼ無い記述には笑いました(続く
緋莢
2024/10/11 05:55

ただ、『半グレと芸能人』もそうでしたが、ゴシップに 詳しくない自分は、誰だ?となる部分が多く、検索をしてもよく分からなかったり。まあ、分かった ところでどうしたとなるのですが。その他の部分は申し訳ないですが興味がなく、500ページ超えの 厚さにする必要あったのか?と思います。関東連合に関わっていた人ということで、この人だからこその 情報があるのも分かりますが、もうちょっと書くのが上手いライターに、代わりにまとめて貰った方が 良かったんじゃないかな?と思います。

が「ナイス!」と言っています。
緋莢
ネタバレ図書館本。(――簡単なもんだよ、マニュアル通りにやってさえいればな。)施設育ちの山科翔太は、会員制バーの従業員となり、言葉巧みに女性を連れてきて、金を使わせ、その後、風俗へと落とすことをしていた。そんな時、G大に所属する辻井海斗と出会う。お互いに、〝マニュアル”通りにやれば、簡単なことという認識を持っているのが分かり、コンビを組んでダントツの成績をあげるようになる(続く
が「ナイス!」と言っています。
緋莢
図書館本。<高度に発達した現代の詐欺店舗は、まるで会社のように運営されている。(中略)進化した組織の構造は、実際に「株式会社」に非常に似通っている。>こういう記述が第二章に出てきます。さらに、〝金主”、〝オーナー”と呼ばれる詐欺店舗を開業するための資金を供出すると 場合によっては複数の店舗を運営する〝番頭”の関係は、<最も近い会社組織は、チェーン経営の飲食店だ。> と書かれています。そして、店舗で架電する〝プレイヤー”と呼ばれる面々の〝研修”する場面は企業そのもの(ただし、ブラック寄り)と感じました(続く
緋莢
2024/10/10 17:38

名簿屋自身が〝騙り調査”により様々な付加情報を強化してから名簿を提供するようになったというのも凄いですし、その情報が詳細なことで、被害者は 「詐欺犯罪者が家族に危害を加えたらどうしよう」と不安を覚え、お金を払ってしまうという構図には驚きました。とても興味深い内容でした。が、「彼ら犯罪者があなたたち高齢者を狙うようになった原因が、あなたたち自身にあると考えたことはありますか?」や(続く

緋莢
2024/10/10 17:38

<若い世代を追い込んでしまった結果が、この老人喰いの跋扈だ。 恐ろしい世の中になってしまったと他人事のように嘆くのは、あまりにも無責任ではないか。> <若き老人喰いプレイヤーたちには、今後30年40年といったスケールの現役時間が残されている。貴重な日本の 生産人口に他ならないのだ。>という記述は、老人たちは頷けないんじゃないかなぁ、と思いました。

が「ナイス!」と言っています。
緋莢
図書館本。こういう系統の本を集中して読んでいるので、勿論知っている情報も多かったのですが、初見の情報を含め、全体的に興味深く読めたのは、著者が〝振り込め詐欺”に関わった人間に取材し、そこを主軸として書いているからでしょう。東京都中野区で大規模なオレオレ詐欺の 研修期間があり、通称「オレオレ中野学校」なんていうのが出てきて、おいおいと思いました(続く
緋莢
2024/10/10 17:37

振り込め詐欺の第一世代は<脇が滅茶苦茶甘くて、思いつきで始めて、関わる人間全員が現場に手ぇ出してて(中略)何て言うか、普通の商店街とかのお店ですよね。社長自らレジに立つって感じの。トップまで現場に面出すんじゃ、捕まって当たり前だし、上が持ってかれたらグループは即崩壊じゃないですか。> こういう事から、第二世代は「組織を分断」したというのに、へぇーとなりました。<大手五紙の記事、そしてテレビのワイドショーで詐欺の手口が報道されると、別のシナリオに対応できるベテランプレイヤーを集めてチームを作り(続く

緋莢
2024/10/10 17:37

それができないチームはベテランチームのアポイントを見て 研修代わりとするという思い切った作戦に出たのだった。>、さらに警視庁が発行しているメールマガジン 「メールけいしちょう」も参考にしているという記述など、唸る部分が多かったです。 と、順調にいくかと思いきや、勿論そんな事はなく、独立しようとすれば、それなりの〝代償”が… というところには、やっぱり裏社会だな、と感じました。

が「ナイス!」と言っています。
緋莢
図書館本。2009年に放送された「職業〝詐欺”~増殖する若者犯罪グループ”~」を書籍化したもの。「振り込め詐欺の被害額は、この5年間で1300億円。主に若者が多いと言われる詐欺の犯人たちは、どんな人間なのか。いったい何を考えているのか。被害を食い止めるには、犯人の実像に迫るしかない。私たちは、直接、会って、その言葉や 犯行に至る軌跡をたどることにした」番組冒頭で掲げられた追跡宣言のとおり、詐欺グループを立ち上げた人間や 生活に困窮し、出し子となった人間等に接触し(続く
緋莢
2024/10/10 17:33

話を聞いています。「このまま人生終わるのはつまらないな」建設会社の 正社員になって、現場仕事の監督をやっていた人間がそんな想いを抱いていた時にスカウトされ、後に自ら詐欺グループを主導する立場になり、勤務先の会社が倒産、次の職場がなかなか決まらない中で、闇サイトで 出し子の求人を見かけ募集した人と、一口に〝振り込め詐欺”に関わった人間といっても、立場は様々。 主導するなど、上の方にいる人間は「騙される方が悪い」というスタンスが多かったのに対し(続く

緋莢
2024/10/10 17:33

〝出し子”をやる人間は 罪悪感はあるけれど、自身や家族の生活のためにという想いを持っていると感じました。 被害者の証言は読んでいて辛く、「詐欺の犯人たちっていうのは殺人者だと思うよ」という言葉が重かったです。 ただ、「みんな若いんだから汗水垂らして働いてほしいんですよね」という言葉は、届かないだろうなぁ、と感じました

が「ナイス!」と言っています。
緋莢
1959年。カンザス州で起きた殺人事件。一家4人が殺される凄惨な事件で…恩田陸のエッセイで触れられていて、興味を惹かれた作品。著者自身が〝ノンフィクション・ノベル”と 名づけた手法で、その後、他の作家も同様の手法を使って作品を発表するようになっていったようです。<5年余りの歳月を費やして綿密な取材を遂行>と内容紹介にあるように、非常に細かく、600ページ超えの厚さも 加わり、濃いものになっています。そのため、読みごたえはあったのですが、文章が自分にはあわず その面白さを十分に味わえたとは言えませんでした。
が「ナイス!」と言っています。
緋莢
図書館本。2021年刊行された元本に、「追章 令和三年と四年のテロリズム」を追加し、2024年に文庫化したもの。私立小学校のスクールバスを待っていた児童や保護者を襲撃し、その直後に犯人が自殺した川崎殺傷事件、元農林水産省事務次官の父親が、家庭内暴力をふるう引きこもりの息子を殺した元農林水産省事務次官長男殺害事件(+その裁判)、京都アニメーション放火殺傷事件、池袋を筆頭とした 高齢者ドライバーによる事故(続く
緋莢
2024/10/11 20:45

ばたやん@かみがたさん、コメントありがとうございます。まえがきで<政治的な意図はないが、その極端さ、陰惨さ故にテロル(恐怖)が社会に対して影響をもたらす犯罪を広義のテロリズムと解釈するならば>と書いていますし、 <高齢ドライバーの運転する車がまるでいつ爆発するか分からない自動車爆弾であるかのような不穏なイメージ>というのもあったので、〝テロ”にしたのではないかと思います。

ばたやん@かみがた
2024/10/11 23:43

ガバガバですなぁ(笑)。広い意味での(使わせて貰います)「印象操作」に当たるかも。

が「ナイス!」と言っています。
緋莢
図書館本。2010年刊行(元本は2006年刊行)。『特殊詐欺と連続強盗』でも書かれていた、特殊詐欺の源流になったと いわれる五菱会のヤミ金融。その違法収益のうち、約百億円が外資系金融機関を利用し、香港やスイスに隠されていたことが発覚。〝ヤミ金融の帝王”梶山と、クレディ・スイス銀行(ノンパフォーマー=収益の上がらない人間、はいらないと幹部が言う銀行。最低の預入額が100万米ドル)の神保(仮名)の出会い、割引金融債を使った〝洗浄(ロンダリング)”などなど(続く
緋莢
2024/10/10 05:13

後に大きな話題となったタックス・ヘイブンもそうでしたが、大金が絡むと、本当に色々な人間が錯綜して、突拍子もない方法で儲けていく んだな、と感じました。終盤で書かれている東京地検が仮差し押さえを認めた三億円のうち、一億円が東京国税局によって差し押さえられてしまった (ヤミ金融被害者対策弁護団が、被害者に返済すべきであるため差し押さえの解除を申し入れるも聞き入れられず)東京国税局も えげつないことをするなぁ、と。

が「ナイス!」と言っています。
緋莢
図書館本。2010年刊行(元本刊行は2008年)。日本の地下経済の総額は約二三兆円で、暴力団の非合法所得は 約二兆円、さらに<暴力団マネーは普通の投資資金と違って、「損を認めないカネ」である。つまり暴力団マネーは、 「ノーリスク、ハイリターン」を絶対的な前提としているのだ。この種の資金が市場に入り込むということは、 市場そのものを歪めていくことになると言えよう。>と「まえがき」に書かれていて、驚くと共に納得してしまいました(続く
緋莢
2024/10/10 05:12

銀座の老舗料亭の社長がバカラ賭博にのめり込むように罠をしかけていたり、ライブドアの前身であるオン・ザ・エッヂ時代の 堀江貴文の側近の一人であった野口が那覇のカプセルホテルで怪死した事件などが取り上げられています。 冒頭に著者が取材した暴力団の組長がメガバンクの一角を占める大手銀行から、融資されていると得意気に 語られたというのが出てきます。暴排条例後、この組長をはじめ、ここで書かれている暗躍したメンツがどうなったのかが気になります。

が「ナイス!」と言っています。
緋莢
図書館本。「私の経験では、田中は生涯、本当のことを口から発したことが一度もない」キッシンジャーは、こう言った。1976年に発覚したロッキード事件。それを、秘密指定解除されたアメリカの公文書を解読し、著者は読み解こうとします。副題に「田中角栄はなぜアメリカに嫌われたのか」とありますが、著者は「田中角栄はアメリカの虎の尾を踏んだ」は根拠に欠けていると 書いています。そこに至るまでの、丹念に公文書を追っていったんだろうなぁ、というのは よくわかりましたが(続く
緋莢
2024/10/10 05:11

単行本の方の感想で書いている方もいましたが、文章が読みづらく感じ、十分に理解出来たとは言えませんでした。田中が辞めた後、首相となった三木武夫は、自民党が割れることを承知で、民社党と協力してというのも考えていたが、結局は踏みとどまった。というのを、側近だった海部俊樹が証言した 部分はとても興味深かったです(海部が何故やらないのか?と聞くと、三木は独裁者じゃないから、と答えたそう)(続く

緋莢
2024/10/10 05:11

解説は、自身も『ロッキード』という本を書いた真山仁。この本が、『ロッキード』の執筆に重要な影響を与えたそうですが 『ロッキード』を読んで、この本の著者・奥山も、気になった事を調べ始めたとのこと。さらに、真山も、今回改めて 読んで、今度はロッキード事件を小説で書きたいという思いが膨らんでいるとあり、互いの著作が 影響し、新たな作品が生まれそうな感じがあり、とても興味深かったです。

が「ナイス!」と言っています。
緋莢
図書館本。「フワフワと現れて、フワフワと消え去った事件でした」、「思い返せば、あれはなんだったのかと思う事件です。事件が最高裁に上がる前から、深い霧の中を歩いているような感覚が、ずっと拭えなかった」ロッキード事件丸紅ルートの判決に最高裁判事として参加した園部逸夫は、著者にこう言った。1976年。米国上院多国籍企業小委員会で、ロッキード社が、児玉誉士夫に21億円を秘密工作資金を贈ったと証言したことから始まったロッキード事件(続く
緋莢
2024/10/10 05:10

未だ謎の多いこの事件を、著者は〝再検証”しようと決意し、書かれたノンフィクション。ロッキード事件、勿論名前は知っていますが、詳細はほとんど知らず、1974年に『文藝春秋』に掲載された「田中角栄研究――その金脈と人脈」と ごっちゃになっているレベル。その「田中角栄研究――その金脈と人脈」について、<新聞が『文藝春秋』の特集記事に追随しなかったのは、彼らのメンツを守るためでもあった。つまり、総合誌とはいえ、新聞とは格が違う。奴らは、人の不幸を面白おかしく書く輩だ。新聞の記事には、モラルと品格が求められる(続く

緋莢
2024/10/10 05:10

雑誌の追随記事など誰が書くか。二〇二〇年の現代では、信じられない話だが、当時は新聞とは、 それほど高尚で傲慢な存在だったのだ。>と書いていますが、近年だとジャニー喜多川の性加害報道で、同じようなことが露呈し、〝言い訳”も ほぼ一緒でした。閑話休題。田名角栄が総理大臣になった際の熱狂が、糾弾の際はそれ以上の熱狂となったというのは、〝アメリカ”と それに繋がりの深い人々にとって、好都合だったんだろうなぁ、と。600ページ超えの大作で、十分に理解出来たとは言えませんでしたが とても読みごたえがありました。

が「ナイス!」と言っています。
緋莢
図書館本。帝日証券のFA職・義田は、顧客たちの信用を得ながらも、ある計画を胸に秘めていた。それは、金持ちの貯め込んでいる金を吐き出させ、社会貢献をさせようというものだった。とある出来事をきっかけに知り合った詐欺まがいのことをしていたグループに加わり、計画を実行に移すが…ややくどい地の文にややうんざりしながらも、読み進めていったのですが、終盤の義田の〝気づき”の、あまりの浅さに唖然。えっ、そんな事で今更驚くの!? と感じてしまいました。展開も目新しいものはなく、もっと小説としての面白さが欲しかったです。
が「ナイス!」と言っています。
緋莢
図書館本。「あれだけ簡単に儲かる仕事は他にない。海で金を拾っているようなもの」アワビの密漁がヤクザのシノギとなっており、平成15年に掲載された記事によると日本で取引されている45%、およそ906トンが密漁アワビという計算になるという記述に驚きます。また、アワビだけでなく、ナマコやシラス、鯨など〝濡れ手に海産物”状態とのこと。 「それに買う側は密漁品だと買い叩けるんです。1万円のアワビが5000円で買える。買っているのは 普通の業者です。市場に卸せる人間です。」(続く
緋莢
2024/10/09 19:02

というのもあり、そうでもなければ取引されている45%のアワビが密漁なんてことにならないよなぁ、と。築地市場でのアルバイトをやることで「築地でも密漁アワビが売られている」と聞いたり、鰻絡みでは台湾や香港まで出てくるなど スケールが大きくなり、読みごたえがありました。文庫化にあたり、その後を書いた新章も追加(続く

緋莢
2024/10/09 19:02

令和2年(2020年。この本が刊行されたのは2018年)に改正漁業法が成立、取り締まりが厳しくなり、著者が取材したチームも解散が多かったそう。また、海保のドローンはかなり高性能で、それも取り締まりに一役買っている模様。福島第一原発の処理水放出で、中国が日本産の水産物の 全面禁輸を取ったというのがありましたが、この本読むと、あれも裏社会に影響が出たのかな?と 感じました。こういう書き下ろしがあるので、単行本読んだからと、文庫も読んだ本登録するのは どうかと思いますよ。

が「ナイス!」と言っています。
緋莢
ネタバレ「ブツ・道具・実行犯の3点セットが集まっちゃうと現行犯になっちゃうからね。(中略)まぁ仮にサツに追い回されても、3点セットがそろってなければ検挙無効にできるんだけどね。これ、必殺技。」現状を打破するために、父と共に〝密漁”を行うも、警察に遭遇し、ピンチを迎える海斗ですが…ある意味、ここで捕まっていた方がマシだったんじゃないかな、とその後の展開を読むと思ってしまいます (それじゃあ、作品が終わってしまうけど)(続く
が「ナイス!」と言っています。
緋莢
「僕らもやろう、密漁。この海をシノギにしていいのは、漁師(ルビは僕たち)だけだ。暴力団(ルビはヤツら)に、 奪われた、全てを取り返そう。」鮭が不漁で、頼りにしようとしていたアワビは、密漁によっておいしいところを全部持っていかれてしまった。父の漁を手伝っている磯貝海斗は、生活の苦しい母が秘かにやっていた〝仕事”のことを知り、現状を打破するために密漁を決意するが…<事実として、日本で取引されている アワビの、45%が、密漁品である。(中略)しかも、その一部には暴力団が深く関与しているという>(続く
緋莢
2024/10/09 19:00

冒頭のページのこの文言、奥付に取材協力として鈴木智彦の名前が掲載されていますが、正直、参考文献として、鈴木智彦の著書 『サカナとヤクザ』をあげるべきでは?と思いました。密漁をさせる人間を〝下請け(バカ)”と呼び、自分達は 「リスクをとらずにやれる」という辺り、オレオレ詐欺に近い構図だなぁ、と思いました。現状、密漁をやらせている ヤクザの熊澤が、清々しいまでの悪役なので、こいつをどう上手く出し抜く、もしくは破滅させる展開にしていくのか。 楽しみです。

が「ナイス!」と言っています。
緋莢
図書館本。何と6年ぶりのシリーズ3冊目。前巻感想で、<せめて1年に1冊出して欲しい>と書いたことすら、すっかり忘れているぐらいで、登場人物たちも何となく覚えている程度で読み始めました。4編収録で、1話目は、有道が重い鋼管で側頭部を思いっきり叩かれるという、とんでもない場面から スタート。いくらヘルメット被っているとはいえ、有道でも死ぬだろ…技能実習生が目の敵にされ 様々な嫌がらせをされる建設会社に(続く
緋莢
2024/10/09 18:59

社長から目的も教えられず潜入させられたことも含めて 有道が不憫です。その他にも、公安部外事二課の警察官から、姿を消した情報提供者(エス)を 探して欲しいという依頼や、富裕層を狙う凶悪な強盗集団を壊滅させるために動くなど 人材派遣会社・NASに持ち込まれる依頼は物騒なものばかり。そして、その依頼を有道や柴、美桜を 請け負うも、一筋縄ではいかぬことばかり起きてというのが読みどころ。アクション満載で楽しめますが 以後も、このペースでの刊行なら、申し訳ないけど図書館で借りて読むになると思います。

が「ナイス!」と言っています。
緋莢
ネタバレ図書館本。<まさか地元の人たちがこれほど炒飯を好きになってくれるとは驚きだった。それからというもの、毎日 何十人前も炒飯を売りさばき、腕力を鍛えることに専念した――>イタリアの炒飯店で腕を振るう小艾は、台湾の潜伏工作員。ある日、命令を受けて、標的を射殺することに成功するも、その後、命を狙われることに。12日後に定年退職を控える台湾刑事局反黒科(日本でいうところの、組織犯罪対策課)の刑事・老伍は 海軍と陸軍の士官の連続不審死の謎を追っていて…(続く
が「ナイス!」と言っています。
緋莢
<一言で浅田をいうなら、同和と食肉。二つの行政の不備を上手に食い、途方もなく肥え太った ゴッドファーザーとなろうか。>食肉ネットを全国に張り巡らせ、金融や建設業にも進出したハンナングループの総帥・浅田満。大阪府羽曳野市に二軒の豪邸を持ち、政治家、力士、芸能人、さらには山口組の五代目などとも 付き合いがある浅田の半生を書いた本。<政・官・財・暴を手玉に取った〝食肉界のドン”>という(続く
緋莢
2024/10/09 06:01

内容紹介にある言葉が、決して大袈裟ではないというのが分かります。浅田は2004年、BSE対策として行われた国産牛肉買い取り事業を悪用したとして逮捕されるのですが、驚くのは、この文庫の元となった本は2003年刊行ということ。「単行本あとがき」にも<浅田氏と部落解放同盟、山口組とは切っても切れない関係にある(中略)知りたくても知ることができない一種のタブーとして遠巻きに眺められていた>と書かれているように、そんな扱いの人物をよく扱ったな、と思います(続く

緋莢
2024/10/09 06:01

牛肉偽装に関しても、<(一日二億円の収益があると豪語していた)浅田満が危ない仕事に手を 染める必然性はまるでなかった。察するに浅田は国や自治体の補助金を食うことが習い性になっていた。>という記述があり 納得。こういう人物、〝欲”に底は無いんだな、と感じました。ウィキペディアによると、ハンナンは現在、ハニューフーズへ 商号変更しているそうですが、浅田一族が代表を務める同族企業らしく、それにも驚きました。

が「ナイス!」と言っています。
緋莢
図書館本。幸運なことに、これまで〝サラ金”に縁はありませんでしたが、様々な会社の印象的なCMを覚えています。女性が集団でダンスをするCMでお馴染みの武富士(ただし、CMとしては無人くん、お地蔵さん、レイクエンジェルの方がよく覚えています)。後年は、だいぶゴタゴタしていたというか悪いイメージがあったなぁ、とうっすら覚えていたのですがこれを読んで納得。単行本が発売されたころ、ジャーナリストの自宅を盗聴した事件で武富士の会長・武井保雄に有罪判決が出る直前だったというのが「文庫化にあたって」にあります(続く
緋莢
2024/10/09 05:59

武井保雄、まさかの「ナンバー2不要論」だったとは…(ただし、銀英伝のオーベルシュタインのように、ナンバー3が 互いにけん制することで権限の均衡を、というのではなく、単なる独裁体制だった模様)。 裏社会との繋がりも凄くて、日本皇民党とのトラブルの解決に 稲川会系の右翼団体の会長に相談なんていうのが、竹下登の〝ほめ殺し”の時と、ほとんど同じだなぁ…と。 メディア封じの広告費、マスコミへの「アメ」と「ムチ」なども納得です。

が「ナイス!」と言っています。
緋莢
図書館本。西武グループを率いて、経済誌の世界一の金持ちにも選ばれたことのある堤義明。しかし、2004年3月の総会屋利益供与事件が発覚後、様々な問題が浮上してくる。その総会屋利益供与事件の、総会屋・芳賀龍臥について書いた本。西武グループ、堤義明についてはニュースで騒がれていたな、というのを何となく覚えている程度でしたが 実際にはこういう問題が起こっていたというのは、知りませんでした。 毛筆で清書した〝想定質問状”を毛筆で書くと、捺印して会社経営者の自宅に内容証明で投函(続く
緋莢
2024/10/09 05:58

(会社に送付し、秘書らが握りつぶしたりしないようにするため)、話し合いとなっても、自ら企業には行かず 相手が自分の事務所に来るという形にする(その際、相手が現金や換金できる商品券を持ってくる) 芳賀の妻の証言が掲載されています。『総会屋とバブル』で読んだ時も思いましたが、こんなことをやってれば そりゃ総会屋がのさばるよなぁ、と。ただ、肝心の西武の部分に関しては、インパクトのあるタイトルほどの 内容があったかというと、う~ん…となってしまいました。この辺に関しては、文章があわなかった という事もありますが。

が「ナイス!」と言っています。
緋莢
図書館本。<大過なく30分程度で終了するのがお決まりで、いわゆる「シャンシャン総会」が当たり前と 言われていた(中略)総会が紛糾して長びけば、トラブルを多く抱える「問題企業」というイメージで世間から見られかねない>こんな風に「はじめに」で書かれていますが、こういう認識じゃ、そりゃ総会屋が跋扈するよなぁ、と。「株主総会ではどれだけ時間がかかろうが、株主の質問には 最後まで真摯に答える」(続く
緋莢
2024/10/09 05:57

ソニーの5代目社長・大賀典雄がそう宣言すると、「ソニーの総会に集まれ」を 合言葉として、総会屋があつまり、株主総会が午前10時開始で、終わったのが何と午後11時半と、13時間半かかったというのを読んで、うわぁ…となりました。「会社(組織)ぐるみでない」というトップの言い分はいくら何でも無理があるだろ、と思う事多数で、特に警察官から味の素に入り 総会屋対策をしていた石神隆夫の、交際費は青天井、会社から持たされていた法人名義のクレジットカードはひと月に990万円まで使用が認められていて(続く

緋莢
2024/10/09 05:57

さらに個人の銀行口座に会社から年間約1億円の 〝工作資金”が振り込まれていたとあり、唖然としました。巨額の損失補填をしていたという野村証券、 その好き勝手っぷりに、よく今でも会社が残ってるよなぁ、と思います。 自分は総会屋というと、90年代半ばに連載していた魚戸おさむ『斗馬』を思い浮かべるのですが 総会屋を描くには、ちょうどいい時期だったのかな?と思います(全3巻ですが、うちには2巻までしかない…)

が「ナイス!」と言っています。
緋莢
図書館本。<戦後日本の経済統治体制を突き崩し、金融システムを揺るがせ、大蔵省と検察がせめぎあった、その時代の 重要事件を再検証する。>(内容紹介より)。ニューヨーク支店の社員からの「米国国債トレーディングで約11億ドルの 売買損を出した」という告白を受けた大和銀行頭取・藤田は、「脳天を割られたような大変な衝撃」を感じた。 米当局に2か月報告しなかった、しかもその内の1ヶ月は大蔵省銀行局も承知のうえだったという(続く
緋莢
2024/10/09 05:56

第3章「大和銀行ニューヨーク支店事件」も 凄まじかったですが、一番インパクトがあったのは、やはり第1章「尾上縫と日本興業銀行」でしょう。 大阪・ミナミの料亭の女将に、日本興業銀行が2000億円以上の融資が行っていたといのは、その他の銀行も含めて 累計の借入額が1兆円を超えていたというのは<だれの目から見ても、一個人への 融資としては常識から大きく外れていた>と書かれているように、バブルが、いかに狂っていたかが分かります。

が「ナイス!」と言っています。
緋莢
<他人の土地を自分のもののように偽って第三者に売り渡す詐欺師――。大辞林はそう解説する。それが地面師である。>終戦間もない混乱した時代やバブル期に跋扈した地面師は、2010年代後半、再び蘇って…単行本は図書館で借りて読みましたが、著者が「さらばのこの本ダレが書いとんねん!」に出演している回を観て、再読したくなり、文庫本を手に取りました。JR五反田駅近くの老舗旅館「海喜館」の土地を購入した積水ハウスは55億5000万円を騙し取られるという結果になりました(続く
緋莢
2024/10/08 20:30

被害金額の規模が凄いというのもありますが、その分、手も非常にこんでいます。積水ハウス以前に、ある不動産会社が仮契約寸前までいくも、なりすましの地主との会話、そこでちょっとした違和感を覚え、思いとどまったというエピソードが出てきますが、それがなければ騙されていたということを考えると巧妙です。積水ハウスが騙された事件の他、新橋の繁華街の一角を所有していた地主の女性が、自宅と隣の家のあいだにある僅かな隙間で白骨死体として見つかるというのも、地面師詐欺の方も犯人が摘発出来ていない事も含めて、だいぶ闇が深いなぁ、と

が「ナイス!」と言っています。
緋莢
ネタバレ図書館本。「貯めてるんですよ。運を」新しい監督の方針とあわず、ベンチのメンバーにすら入れない時に裏カジノにドップリとハマり、それが原因で解雇となった元Jリーガーの稲田。タイのプロチームのトライアウトを受けるも失敗した稲田は、シンガポールのカジノで勝負をかけるも、そちらでも敗北。そんな稲田にハリソン山中が声をかけてきて…『地面師たち』続編。前作、石洋ハウスから百億円をだまし取るも、ハリソン山中以外は 全員逮捕という結果に(続く
が「ナイス!」と言っています。
緋莢
「ササキさん、質問には短く答えるだけで結構です。もし仮に事前におぼえてないことや答えられない質問がきたら、曖昧に言葉をにごしてください。その場合は我々の方でフォローするようにしますから」投資用ワンルームマンションの開発・販売を手がける会社を相手に、恵比寿駅にほど近い土地を売り、7億円を詐取したグループ。地面師・ハリソン山中を中心としたグループは、100億円近い土地を使った計画をたてて…(続く
眠る山猫屋
2024/10/08 21:27

ドラマチックに過ぎる(解り易い)展開かもしれませんが。ハリソン役の豊川悦司さんや刑事を演じたリリーフランキーさんが魅せてくれました。機会があれば是非。

緋莢
2024/10/10 17:27

眠る山猫屋さん、コメントありがとうございます。ドラマの評判良いですもんね~やっぱり役者さんによって面白さが増したんですね。機会があれば観たいと思います。

が「ナイス!」と言っています。
緋莢
図書館本。<アメリカ株式市場は現在、ニュージャージーとシカゴにある、厳重警備の建物内に設置された「黒い箱」の中で取引されている。その「黒い箱」の中で何が行われているのかは、よくわからない。>買う場合は、それまで表示されていたものよりも高い値で、売る場合はそれよりも低い値で取引が成立してしまうという不可思議な現象が、証券市場で行っていることに気づいた投資銀行に勤める男が、調査を始めて…(続く
緋莢
2024/10/08 20:25

取引所間の実際の取引速度と、理論上可能な取引速度の間に〝差”を利用した超高速取引。その超高速取引を行っていた業者が、タイトルにもなっている「フラッシュ・ボーイズ」と呼ばれたそうです。(解説で阿部重夫が、勝率100%じゃんけんロボット、そのからくりは、人間の出した手の形を認識し 一ミリ秒後にそれに勝つ手をロボットハンドが出すという例を紹介していて、なるほどとなりました)(続く

緋莢
2024/10/08 20:25

トム・スタンデージ『ヴィクトリア朝時代のインターネット』でも、電信が利用され始めると、<銀行家がオペレーターを買収し 事前に株式市場の情報を得ていた>なんていうことがあったそうなので、この本の中で書かれていることは それをさらに高度にしたものといってもいいきがします。人間、そうそう変わらないし、金儲けが絡んだ時に とんでもない発想をして、それを実現させるんだな、と思います。自分の頭じゃ、この中に書かれていることを 十分に理解出来たとは、とても言えませんが、それでも興味深く読むことが出来ました。

が「ナイス!」と言っています。
緋莢
「わが雇い主は魔術師を必要としてる」遺伝子操作により、驚異的な計算能力を持ち、量子の世界を知覚することの 出来るベリサリウス。〝魔術師”の異名を持つ詐欺師である彼は、厳重警戒されているワームホールに 秘かに宇宙船の艦隊をまるごと通過させてほしいというもので…<スペースオペラ版「オーシャンズ11」とでも 言おうか>と解説に書かれている通り、ベリサリウスが個性豊かな仲間を集めて作戦を行います。 ただ、あらすじにあるような<傑作宇宙アクションSF>とは個人的に思えず、しっくりこないまま終わってしまいました。
が「ナイス!」と言っています。
緋莢
図書館本。序章と第1章で芸歴40年以上のベテランの芸者さんがスマホにショートメッセージで届いたアマゾンからの「料金の未払い」に危うく騙されかけた(コンビニでAmazonギフト券かウェブマネーを購入するよう指示されたが、店員さんが不審に思い難を逃れることが出来た)というのが紹介されていますが、ここまでいかなくても、あからさまに怪しいものから、ちょっと信じかけてしまうものまで(続く
緋莢
2024/10/08 05:38

こういうショートメッセージやメールが届いたという経験がある人は 多いと思います。しかし、企業でも似たようなことが起こっており、しかも日本航空が航空機リース料約3億6000万円、ドイツの大手電気機器メーカーは約4000万ユーロ(当時の為替レートで約50億円)という、とんでもない被害金額に なっていてビックリしました。「誰もが被害者になりうる危険性」という項目がありますが、まさにその通りで 自分だけは騙されないと思っていたら、絶対に危ないだろうなぁ、と改めて感じました(続く

緋莢
2024/10/08 05:38

GACKTコイン(正式名称はSPINDLE)を始めとしたグレーゾーンの生息者が絡んだ仮想通貨に関するトラブルの数々。 <筆者は仮想通貨やブロックチェーンというテクノロジーに対して決してネガティブな考え方を持っているわけではない。 (中略)新しいテクノロジーが普及していく過程においては、どうしても情報の非対称性が拡がってしまうため、その差を 悪用されることが多いという点だ>というのも注意すべき点でしょう。

が「ナイス!」と言っています。
緋莢
図書館本。「薬物のイーペイ」、「闇のアマゾン」と呼ばれる「シルクロード」の創設者であるロス・ウィリアム・ウルブリヒトは麻薬販売の共謀、コンピューター・ハッキング、マネーロンダリング共謀など全七件の罪で仮釈放なしの終身刑が言い渡された。世界最大の不倫出会い系サイト「アシュレイ・マディソン」がハッカー集団からサイバー攻撃を受け、後に会員情報が公開。それにより自殺者も出てしまった(続く
緋莢
2024/10/08 05:36

それらの例をあげつつ、<サイバー犯罪の主戦場はインターネットの奥底に移りつつある。>と序章で書いています。検索エンジンの届かないダークウェブでは麻薬だけでなく、偽造パスポートや児童ポルノ等の違法ポルノの取引が行われ、またそれらが発展した大きな要因として「ビットコイン」の登場があった、と書かれています。「一人分の個人情報が記録されたデータは概ね一ドル程度」だそうですが、(続く

緋莢
2024/10/08 05:36

医療機関や保険会社のデータベースにある 個人情報は金になる、つまりピンポイントに狙いやすくなるというのが怖いな、と感じました (2024年7月に、東京海上日動グループが最大6万3200件の情報漏洩があった、というのがありました) 今の若い子はメールをほとんど使わないので、スパムメール業者は衰退しているという記述があり、納得。 木澤佐登志『ダークウェブ・アンダーグラウンド』よりも、ダークウェブについて平易に解説しているので 入門としては、こちらを読むほうがいいと思います(刊行も、こちらの本の方が先)

が「ナイス!」と言っています。
緋莢
ネタバレ図書館本。飲酒運転で三十年余り勤めていた地方銀行をクビになり、妻とも離婚した後藤喜一。暴力団対策課の高峰岳の紹介で、投資コンサルティング会社「60%」の仕事を得た後藤。そこは、マネーロンダリング専用の違法な会社で…第26回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作。帯に <選考委員、満場一致!>、<恩田陸、激推し!>という文があります。恩田陸、激推し!に惹かれて、 手に取りました(続く
が「ナイス!」と言っています。
緋莢
図書館本。<インターネットには、政府の監視も、グーグルのアルゴリズムも、企業やコンサルティング会社による ターゲティングも、さらには法律の手すらも及ばない不可視の領域が存在している(中略)それが、これから紹介するダークウェブと呼ばれる世界である。ダークウェブとは、通常と異なる手段によってしかアクセスできないインターネット上の特定の領域を指す。>ワールド・ワイド・ウェブが登場して技術は進歩する一方、細分化、断片化していく ウェブ(続く
緋莢
2024/10/08 05:34

その閉塞感の中で〝自由”を至上として、「ダークウェブ」は形成されていると序章で書かれています。ただ、「ドラッグのeBay」(eBayは、世界最大のインターネットオークションサイト)や「闇のAmazon」と呼ばれるような 「シルクロード」、コカイン、ヘロイン、LSDなどのドラッグ、発禁本、宝石類、デジタル機器など様々なものを扱い支払いは全てビットコインで行われている <詐欺を根絶するための洗練されたシステムを実装していた(続く

緋莢
2024/10/08 05:34

しかし現実には、「シルクロード」にはTony76を筆頭とする 詐欺師が常に跋扈していたし、悪質な荒らしや恐喝、ハッキング攻撃も日常的に行われていた>なんていうのを読むと 思わず顔をしかめたくなります。殺人請負やヒットマンなどは詐欺や都市伝説としてのみ存在と書かれていますが 児童ポルノの部分は、顔をしかめるなんてレベルではなくて…特に思想部分など、十分に理解出来たとは言えませんでしたが 知らない世界(ただし、近づこうとは絶対に思わない)を知れたという意味で、とても興味深く読めました。

が「ナイス!」と言っています。
緋莢
図書館本。<海を渡る北朝鮮の覚醒剤とコロンビアのコカイン、金の延べ棒がうなる香港の隠れ家、イランとの武器取引、ソマリアの傭兵集団、フィリピンの暗殺者たち、アメリカ政府でも破れない高度な暗号化プログラム――。すべての 背後で糸を引く〝魔王”の正体は?>あらすじからして、盛りだくさん過ぎ!となりますが、これがフィクションではなくノンフィクションだというのですから、驚きです(続く
緋莢
2024/10/08 05:32

1972年、ジンバブエでポール・コールダー・ルー・ルーは ネットで処方薬を販売するというグレーな仕事で得た多額の儲けをもとに、ブラックな事業を次々と 展開させていきます。モザンビーク、香港、ソマリアなど、それらは多岐にわたり、解説で木澤佐登志が <これらの途方もなく多方面にわたり細分化されていく事業が相互にどのように関係しているのか、誰一人として わかる者はいなかった。――もちろん、ル・ルーを除いては>と書いている通りで、その凄まじさに圧倒されました。

が「ナイス!」と言っています。
緋莢
ネタバレ「まったく。あのクソみたいな男が指名を勝ち取るなんて、いったい誰が予想した?」、「例の〝壁”は?」、「多くの有権者が気に入ってる」この巻の、80ページを超えたあたりで、こんなやり取りが出てきますが、この辺は作者の強い想いを、登場人物に託してるという事なのでしょう。後のケラーのセリフもそうでしょうが。<アカプルコまで悪夢の渦中にある。以前は平和な縄張りだったこの海辺のリゾート都市は今や戦場と化し、メタンフェタミンやフェンタニルの原料を運び込むための貴重な港として(続く
が「ナイス!」と言っています。
緋莢
ネタバレ<アート・ケラーは国境の向こうでの戦争に人生の大半を捧げてきた。今は祖国にいる。戦争は彼についてきた> 〝宿敵”であるアダン・バレーラと手を組み、大規模な作戦を決行したアート・ケラー。作戦は成功するもバレーラは死んだ。しかし、麻薬戦争は終結するか、新たな混沌を生み出して…『犬の力』から始まるシリーズ3作目にして、完結作。冒頭、バレーラについてのケラーの言動に?となったのですが、下巻の杉江松恋の解説に<細かく見ていくと設定に矛盾が感じられる箇所もあるのだが、そこは独立した作品としてお許しいただきたい>(続く
が「ナイス!」と言っています。
緋莢
ネタバレ<おれはキングだ。それでも、この騒ぎはそう簡単には食い止められない>ダ・フォースの中の裏切者。 ある刑事の自殺。さらには、勢力争いも激化して…と事態は大きく動いていきます。 それにつれ、ページを捲るスピードが上がっていきましたし、訳者あとがきで書かれていたような マローンが、情報屋に抱いていたものを言葉にするところは響きましたが、全体的には 大満足とまではいかず。これは、『犬の力』から始まる三部作を読んだ後に、この作品を 手に取ったというのも大きかった気がします。
が「ナイス!」と言っています。
緋莢
ネタバレ<――誰より賢く、誰よりタフで、誰より機敏で、誰より勇敢で、誰より善良で、誰より悪辣なお巡りだった。 それがマンハッタン・ノース特捜部だった。>部長刑事のデニス(デニー)・ジョン・マローン。ニューヨーク市警で一番のエリート捜査班のヴェテラン部長刑事であるマローンは マンハッタン・ノース特捜部(通称、ダ・フォース)所属で、制服組からも新米刑事からも敬意を集めていた。 そんな彼だったが、ある出来事がきっかけで、転落が始まってしまい…(続く
が「ナイス!」と言っています。
緋莢
ネタバレ「やつらは満足に銃も撃てん」暗殺対象であるシャルル・ド・ゴールに、そう評される秘密軍事組織・OAS。ドゴール暗殺を6回も企てるも失敗。ついに、射撃の腕が超一流の 凄腕のイギリス人殺し屋を起用する。OASの計画を知ったフランス官憲は暗号名・ジャッカルという、正体不明の殺し屋を追うが…いくつかのブックガイドで名前が あがっていて、気になっていたのですが、やっと読むことが出来ました(続く
が「ナイス!」と言っています。
緋莢
図書館本。「さらばのこの本ダレが書いとんねん!」で知って、興味を惹かれた本。『海賊の文化史』同様(ただし、この本の方が先に刊行されていますが)、古代ギリシアから 始まり(ヘロドトスが綴った逸話のひとつに、古代ギリシアの海賊王といえるポリュクラテスがあった)、<イスラームとの戦いを名目に、聖ヨハネ騎士団は地中海の 海賊となったのである>と十字軍の記述があったり、地中海に名を轟かせる大海賊・バルバロッサ兄弟、 その一人がウルージ(ウィキペディアだとオルチという表記もある)で、おおっ!となったり(続く
緋莢
2024/10/07 06:19

(変な?人気のあるワンピのウルージは、今後出てくることはあるのだろうか?) <二一世紀に入り、海賊の存在がにわかに現実問題として注目を集めることになった> として、現代のソマリアの海賊にも触れています。海賊の歴史をざっと知るにはいい本だと思います。 ただし、「はじめに」で書かれているように、日本を含む東アジアの海賊は扱っていません。

が「ナイス!」と言っています。
緋莢
図書館本。バッカニア。それはカリブ海でスペインの植民地や商船を襲撃していたイングランド、フランス、オランダの海賊たち。この本は、そんなバッカニアの海賊団に所属していた7名の日誌をもとにしたノンフィクション。 原題が「Born to Be Hanged(絞首刑になるために生まれてきた)」というのも凄いですが、「短いながらも愉快な人生」というのがモットーだったということで、それも納得。 スペイン人にさらわれた美しい女王を助けて欲しいと(続く
緋莢
2024/10/07 06:18

クナ族の王に請われ、要塞を襲撃する(バッカニアにとっては スペインの金銀財宝目当て)。「日中に風のおかげで稼いだ距離を、夜間に潮流のせいで失う」ということから 船員同士の苛立ちがつのり、決闘が行われたり(ただし、海上では乗員が分断されてしまうので、行われるのは陸上) 終盤には裁判の様子も書かれています。この本に登場するウィリアム・ダンピアは、トマトスープ『ダンピアのおいしい冒険』でも お馴染みの人物。『ダンピアのおいしい冒険』も最初ぐらいしか読んでいないので、続きを読まないと。

が「ナイス!」と言っています。
緋莢
図書館本。<俺の父親は、若い頃、有名な海賊バーソロミュー・ロバーツのもとで船乗りをしていた。>1794年に何者かに殺害された著者が、カリブ海、北アメリカだけでなく、イスラム艦隊や倭寇について取り上げながら、海賊の日常生活を紹介した本。著者に関しては、謎の人物という事になっていますが多分、そういう設定なのでしょう。イギリスの文学者サミュエル・ジョンソンは「船に乗るのは、溺死する可能性がある 刑務所に入るようなものだ」と言っていたそうで(続く
緋莢
2024/10/07 06:17

その「バッカニア」について、やっている事が海賊行為でも本人たちは〝バッカニア”と名乗っていたというのが出てきます。〝バッカニア”と名乗っていた中には バーソロミュー・シャープという船長がいたそうです。また、フランス海賊の主要な本拠であるサン・マロをイギリス人船乗りは「蜂の巣」と呼んでいたとあり、『ONE PIECE』の黒ひげ海賊団のいる場所は、ここが元ネタか、と(続く

緋莢
2024/10/07 06:17

また、史上最も有名な海賊であると言ってもいいだろうと書かれている〝黒髭”エドワード・ティーチ、 その最後が<黒髭の息の根を止めるためには、二五の銃弾と刀傷を浴びせなければならなかったと報告している> とあり、『ONE PIECE』の白ヒゲの最期を思い出しました。また、『ONE PIECE』では現状、名前しか出てきていない 王直(黒ひげより前にハチノスを拠点としていた海賊)も、倭寇のところで名前が出てきて、ここから取ったのか、となりました。

が「ナイス!」と言っています。
緋莢
図書館本。本のタイトルにもなっている〝ザ・コーポレーション”。ホセ・ミゲル・バトルの犯罪組織で賭博事業の一部が息子へ譲渡され、さらには麻薬の売買や、ペルーのカジノも…と拡大していきます。<キューバに対する愛国心とカストロに対する憎悪が、共産主義勢力との闘いの 原動力となり、この聖戦を資金面で支援するという大義があれば、アメリカ国内で組織犯罪も正当化される>(続く
緋莢
2024/10/07 06:15

訳者あとがきでそんな風に書かれていましたが、不思議な感じがしました。興味深い内容でしたが、自分の頭&読解力では ついていけない部分も多く、十分に理解出来たとは言えませんでした。下巻帯にもデカデカと書かれている <レオナルド・ディカプリオプロデュース、ベニチオ・デル・トロ主演映画化!>、邦訳刊行から2年経過 していますが、軽く調べた限り、まだ劇場公開(もしくは配信)はされてないようです。

が「ナイス!」と言っています。
緋莢
図書館本。<米国でキューバ人の裏社会が誕生したきっかけは、一九五〇年代の〝ラ・パトリア”――すなわち祖国――での革命だった>キューバ系裏社会を牛耳るホセ・ミゲル・バトル・シニア。キューバの汚職警官であった彼は アメリカへと逃れた後、米軍によるカストロ政権に参加するも敗れた過去を持っていて…ドン・ウィズロウ(帯に絶賛のコメントを寄せています)の『犬の力』から始まる三部作はメキシコを舞台にした小説でしたが(続く
緋莢
2024/10/07 06:14

こちらはキューバ絡みの話しで、しかもノンフィクション。ノンフィクションとはいっても、汚職警官、反カストロの 2506旅団に参加、虜囚生活の後にアメリカに戻り、違法賭博や麻薬等で成功し…と、小説に負けないくらい ド派手な展開が繰り広げられます。<本書口絵には暴力的な内容が含まれます>と注意書きが全く大げさではない 冒頭のカラーページ掲載の写真、迂闊にページを捲ったら、うわっ!となる写真があり、慌てて閉じました。

が「ナイス!」と言っています。
緋莢
「おれはお前を倒す!!お前を超える…!錨上げんのはその後だ!!首洗って待ってろ!白ひげ!!」 白ひげとの戦いに敗れたエース。スペード海賊団の面々は、船で適材適所で働いていると聞かされたエースは、「…合わせる顔がねェ」と、何度も白ひげに戦いを挑むが… 何度も戦い続ける内に、白ひげの魅力を知り、白ひげ海賊団にエースが入るというのは本編でも描かれていますが、そこを詳細に描いているので、非常に濃密になっています(続く
緋莢
2024/10/06 18:08

4番隊隊長のサッチが、エースに覇気の色についてアドバイスをしたり、現在CP-0に所属するカクが食べた悪魔の実、ウシウシの実 モデル麒麟の前の持ち主らしき者が出てきたりと本編で描かれなかった部分も楽しめます。「スケスケの実」を男のロマンだ、と意気投合するサッチとティーチの姿は、後のことを考えると、複雑な気持ちになりました(目的のためなら こういう関係だったサッチを殺す辺りが、ティーチの恐ろしいところなのでしょう)(続く

緋莢
2024/10/06 18:08

特に親子杯の儀の時の「おれの探してきた何かが ここなら見つかるかもしれねェ…そう思えたんだ この何もねえ背中にあんたの印を背負いてェ!オヤジの〝髑髏”を」という言葉に目頭が熱くなりました。 故に、白ひげもエースもいなくなってしまう事を知っているだけに、読み進めるのが、とても辛かったです。 前巻に続き、巻末にはカリファとナミの対決をBoichiが描いたものが収録されており そちらも読みごたえがありました。今度は青雉と赤犬のタイマンを描いてくれないかな…

が「ナイス!」と言っています。
緋莢
(おれの名はマスクド・デュース この物語は おれが綴った烈火の如く生きた男の真実の記録)特殊な海流により、近づく者を引き摺り込み、逆に入った者は出さない、〝海の蟻地獄”と呼ばれる場所。そこでデュースが出会ったのは、エースという男だった。後に2人はスペード海賊団を 結成し、〝海賊王”と互角に渡り合った〝生ける伝説”白ひげに挑むことになり…元はひなたしょう(1巻執筆)、浜崎達也(2巻執筆)の小説。コミカライズを、Boichiが担当するというのは とんでもなく豪華です(続く
緋莢
2024/10/06 18:07

本編の方では、そんなに細かくは描かれなかったエースのスペード海賊団時代やジンベエとの対決、そして 白ひげとの初めての戦いが詳細に描かれており、ファンとしてはとても嬉しいです。Boichi画の レイリー、白ひげ、シャンクス、ジンベエは、迫力が本編の3割増し(笑) (シャボンディ諸島でエースはレイリーと会っていなかったのか…) さらに巻末には、ゾロとミホークが初めて対峙した回を、Boichiが描いたものが収録されており そちらも読みごたえがありました

が「ナイス!」と言っています。
緋莢
「〝偉大なる航路(グランドライン)”に威勢のいいガキがいやがる。グララララ…七武海への勧誘を蹴ったって?」 偉大なる航路(グランドライン)の後半、新世界へと入ったスペード海賊団。船長のエースは、名声を高めるために四皇を崩すと宣言。その標的としたのは、〝白ひげ”エドワード・ニューゲートで…Boichi『ONE PIECE episode A』に よるコミックだと、2巻は大部分がエースと白ひげの戦いでしたが、小説だとバトル描写はそこまで多くなく(続く
緋莢
2024/10/06 18:05

エースが、白ひげ海賊団のメンバーとの交流等を通して、白ひげを知っていく、そして、自分のこれからを決めていく様が書かれています。エースと主に交流するのは、四番隊隊長のサッチ(四番隊は白ひげ海賊団の台所を預かっているというセリフがあります)とマーシャル・D・ティーチ。ティーチに関しては、終盤の、やりすぎかというぐらい容赦なく敵を痛めつける様や、コタツ(スペード海賊団の一員で、巨大なオオヤマネコ)が、ガタガタと震える描写があるなど その不気味さがよく分かりました(続く

緋莢
2024/10/06 18:06

「この〝S”に×印は、死んだ兄弟の旗印だった。それだけだ」 エースの腕の刺青、AS(Sに×がつけられている)CE、てっきりSはスペルミスだと思っていたのですが そういう意味があったとは知りませんでした。とても読みごたえがあり、面白かったのですが、それ故に ティーチがサッチの見つけたヤミヤミの実を…という部分等も読みたかったなぁ(かなりハードな描写になりそうですが) そういう部分や、ティーチの後を追っていた時のエースの話など、本編や扉絵でチラリと描かれた部分を 読みたいです。

が「ナイス!」と言っています。
緋莢
「おれの名はエース。浜辺を散策しているところだ。よろしく」一度足を踏み入れたら最後、大部分の者はそのまま出られなくなってしまう〝東の海”シクシス。 〝海の蟻地獄”と呼ばれるそこで、冒険記を書くために海に出たデュースはポートガス・D・エースと出会い、スペード海賊団を結成して…Boichi『ONE PIECE episode A』の原作となる小説。漫画が面白かったので こちらにも手を出しました。ちなみに、デュースはペンネームで、漫画の方だと自ら付けるのですが(続く
緋莢
2024/10/06 18:04

こちらの方だと、エースが「デュースにしろ、エースに響きも似てるしな」と言います(エースというのをペンネームにしようとして、という流れがあります。デュースは、カードやサイコロの二のことでバッドラックという意味があるので、嫌がるのですが)このように、漫画の方とは違う部分が結構あり、漫画の2巻あとがきで、ネーム構成の石山諒が、全4話構成と決まっていたため キャラクターやエピソードを泣く泣く削ったと書いています。その削られたうちの1つが(続く

緋莢
2024/10/06 18:05

〝釘打ち”の二つ名を持つ 海軍少尉・イスカ。「あいつ、いいやつだな…」エースたちの船を追う最中、岩礁地帯に突っ込み、船から落ちた部下を助ける イスカを見て、エースがそう言います。また、イスカの方も「私には、お前が悪人には思えないんだ…」と、エースに 海賊をやめろ、海軍に来いというぐらいで、互いに認め合っている関係。彼女とのエピソードが、この巻の終盤になるのですが 認め合っていても、互いの立場が…という展開は、目新しいものでは無かったですが、それでも十分に切なかったです。

が「ナイス!」と言っています。
緋莢
図書館本。<海があり、船があれば海賊がいた。>古代ギリシア(トロイ戦争のきっかけは海賊の掠奪だったそうな)から始まり、ヴァイキング、バッカニア、キャプテン・キッドなど、海賊の歴史について書いています。有名どころの海賊については、他の本で既に読んでいることが多かったのですが(ただし、こちらの本の方が刊行が先。自分の読む順番のせいなのですが)「Ⅳ 現代の海賊文化 情報の海の海賊」で、「海賊版―複製文化の掠奪」(続く
緋莢
2024/10/06 18:03

<〝パンク”という海賊的な文化が 生まれている>などの記述は、とても興味深かったです。海賊とパンクを結びつける考え方として、マット・メイソン 『海賊のジレンマ ユースカルチャーがいかにして新しい資本主義をつくったか』を紹介しており <メイソンは、古いシステムの新しい形として〝パンク資本主義”ということばをとりあげる> <ネット社会が海賊の侵入を避けられないと見て、それをとりこもうとしている傾向があらわれているのだ>などに へぇーとなりました。

が「ナイス!」と言っています。
緋莢
ネタバレ<〝人質”ボニーの脱走はすぐに「世界政府」に伝わり〝父を探す漁船”は やがてルフィ達に並ぶ新世代の〝海賊船”へと変貌してゆく――>懸賞金の額が、必ずしも強さとはイコールにはならないけど、悪魔の実の能力があるとはいえ、10代前半で〝11人の超新星”、〝最悪の世代”に 入るとはボニー恐るべし(仲間も相当だと思います)くまがボニー、そしてルフィのことを見守っていて(続く
が「ナイス!」と言っています。
緋莢
ネタバレ<この日の地震は――観測史上 類を見ない世界という広範囲に被害を及ぼすものだった――(中略)この地震により世界中の海面は約1m上昇した――>イムの命令により跡形もなく消えたルルシア王国。その影響なのかどうかも分かりませんが、広範囲で起きた地震と海面上昇。この辺は、未だ単行本化されていない本誌で描かれたアレも関わってくるんだろうなぁ…裏切者のヨーク(欲)があっさりとルフィたちに 制圧されるも(続く
が「ナイス!」と言っています。
緋莢
<〝普通の人”から見た麦わら一味のとある姿>と帯にあるように、ナミの事が好きすぎる引きこもり気味の男や 『月刊・船大工』、『月刊・ロボ&サイボーグ』、『マンスリー変態野郎ぜ!!』などの雑誌の表紙でフランキーに興味を惹かれるウォーターセブンの書店の少女、病気の妹のために、ブルックのライブに音貝(トーンダイアル)を持ち込む少年などが主人公の話が9編収録されています。話しの性質上、一部の話を除き麦わらの一味は登場しません(続く
緋莢
2024/10/06 04:56

シロップ村のカヤ、バラティエのゼフなど、懐かしい面々が登場する話もあります。 個人的には、チョッパーに見入られてしまった〝波頭の仁王”の異名を持つ海軍将校の話が好みでした。 『ONE PIECE magazine』掲載のサイドストーリーとして考えると、どれもサクっと読めて、微笑ましい話なので 大満足!とまではいきませんでしたが、及第点にはいってると思います。『ONE PIECE novel A』のような 濃厚なサイドストーリーを求めている人には物足りないでしょうが。

が「ナイス!」と言っています。
緋莢
ネタバレ完結巻。「だが まずは…この無限月読の中 今の五影共を処刑する」 「それとな…尾獣共 お前らは全てオレの管理下に置き いずれ処理する」 大筒木かぐやは倒しましたが、勿論それで終わるはずもなく。最後は やっぱりナルトとサスケの激突に。正直、この一騎打ちもなぁ…大筒木かぐややら アシュラやらインドラやらで、はぁ?ってなっていた、自分の中のテンションが戻ることもなく。 最後に関しては綺麗にまとまっていたと思います。作品のファンの人には本当申し訳ないですが 終盤の方は、もう少し短く出来たんではないかな、と。
が「ナイス!」と言っています。
緋莢
ネタバレ「忍の物語は…母が復活する為の物語だ」大筒木かぐや登場。これまで名前は登場、前巻では ナルトが六道仙人から説明を受けていましたが、六道仙人の息子である アシュラとインドラの転生者が云々というのも含めて、申し訳ないですが、何やってるんだろう…? としか思えませんでした。何でマダラとの決着で物語を閉じなかったのか。 本当理解出来ません。まさか、「おいろけ 逆ハーレムの術!!!」を有効活用するために 女性ボスを出した訳では…さすがに無いよな。
が「ナイス!」と言っています。
緋莢
ネタバレ完結巻。「ムッハハハハハハ!ゴジュッポ…ヒャッポ!」 カラテを極め七つのニンジャソウルを支配するリアルニンジャ…デモリション・ニンジャ、ラオモト・カン。だが、ニンジャスレイヤーも、ナラク・ニンジャのソウルを燃料の如く強引に消費し、猛攻を加えます。イクサの場所を天守閣 黄金カワラ屋根の上に移した2人。上空のヘルカイトの援護もあり、ラオモト・カンが有利。バッファローめいた突進! イアイドー奥義 マキアゲがニンジャスレイヤーを貫きますが…(続く
が「ナイス!」と言っています。
緋莢
ネタバレ<ニンジャスレイヤーは回転力を利用し…タタミを巨大スリケンのごとく投擲!オーガニック・タタミが無数の繊維へと崩壊する 一瞬ダークニンジャの視界を奪う!> かつてダークニンジャを死の淵へと追いやったチャドー暗殺拳・タツマキケンを防御されたニンジャスレイヤー。ダークニンジャはベッピンを抜き、デス・キリを行います。 死闘の最中、現れた未来を見るマスター・トータス、過去を見るマスター・クレイン (共に余り遠くまでは見えない)(続く
が「ナイス!」と言っています。
緋莢
ネタバレ八門遁甲の陣。己の力のリミッターを外し極限まで力を引き出す技。全開放は五影をも上回る力を 引き出すことも出来るが、開放者は必ず死ぬというリスクが高すぎる術。 「…柱間以来だ このワクワクは!」とマダラに言わせるほどですが、それでも倒すまではいかず。 「オレらで倒すんだってばよ!」ナルトとサスケが再びマダラと対峙するも ついに無限月読が発動。「違ウ…マダラ オ前ハ救世主デモナク…ソシテ終ワリデモナイ」 ゼツの予想外の行動で、大筒木かぐやが登場って…
が「ナイス!」と言っています。
緋莢
ネタバレ「すぐに首輪をかけてやる 一匹も逃がしはせん!」尾獣相手、それも単体ではなく複数で 全くひけをとらないどころか、圧倒。しかも、外道魔象に封印してしまうので 化物なんて言葉が生易しく思えるほど。九喇嘛を抜かれ、瀕死状態のナルト。 そのピンチを救ったのは…ガイ!「木ノ葉の碧き猛獣は終わり 紅き猛獣となる時が来たようだ」 さすが、終盤となる巻で、表紙の中央に描かれるだけあります。ちなみに、右に描かれている オッサンに、「ねぇ……!!誰なの?」となりましたが、回想に登場するガイの父親でした。
が「ナイス!」と言っています。
緋莢
ネタバレオビトと戦うナルトとサスケ。他の忍たちも、戦いには加われなくても、それぞれ出来ることで サポートしていきます。そして、全員協力して、オビトから尾獣たちを引き抜きます。 「狐七化け 狸八化けってな!バカ狐に負ける化け狸様じゃねーぜ!オレはお前の頼みを聞き入れたんじゃねェ! オレ様の意志で動く!案内しろ!」我愛羅とのやり取りの末の、一尾・守鶴の言葉が良いです。 「やはりこの体でなければ!血湧き肉躍ってこその戦いだ!」 これで終わりではなく、黒ゼツに身体を乗っ取られたオビトが、うちはマダラが蘇らせます。
が「ナイス!」と言っています。
緋莢
ネタバレ「アレが十尾の人柱力だと?」オビトが尾獣たちのチャクラを吸いこんでいき、人柱力に。 初代火影の明神門や四赤陽陣の結界を易々と破る力を見せます。 「ハッキリ言う…こやつは――オレより強い!!」と初代火影に言わせるほど。 そんなオビトに対し、四代目火影とナルトが、それぞれの体内の九喇嘛もあわせ 戦います。千年に一度実る神樹の実を口にして、最初にチャクラを持ったのが大筒木かぐや。 神樹は取られたチャクラを取り戻そうとし、それが十尾となった。それを止めたのが かぐやの子・六道仙人だそうです。
が「ナイス!」と言っています。
緋莢
ネタバレ「知っているのさ…全て リンが自らお前の雷切に突っ込み 己で死を――選んだことも」霧隠れにさらわれ三尾の人柱力にされていたリンが、木ノ葉を守るために起こした行動。その理由を知っていて、こういう行動を起こしたのかよ、オビト…「待っていたぞォ―!!柱間アアア――!!!」、「お前は後!!!」ついに歴代火影が戦場に。そして、サスケも。「…火影になる」この回は掲載当時に雑誌で読んだ覚えがありましたが その時は、はぁ?となりました(続く
が「ナイス!」と言っています。
緋莢
ネタバレ「さぁ来るわよ!!全てを知る者たち…先代の火影達が」三代目火影の屍鬼封尽によって封印された 両腕を取り戻し、初代から四代目火影を穢土転生した大蛇丸。そして、明かされる初代火影・千住柱間と うちはマダラの因縁について…木ノ葉隠れの里の成り立ちなど、この戦争に関わりがある出来事なのは 分かりますが、この回想に6話近く使う意味はあったのかなぁ…とも。完結後にまとめて読んでいる 自分はそう思ったのですが、リアルタイムで読んでいた人はどう思ったんでしょう? 柱間の話を聞いたサスケがくだした決断は…
が「ナイス!」と言っています。
緋莢
ネタバレ前巻終盤から、ラオモト・カンの命を狙うニンジャスレイヤーの前に次々とニンジャが現れ、激闘が繰り広げられます。アイサツ途中での、攻撃という卑劣非道、スゴイ・シツレイなことをしてくるビーハイヴ、返礼を待たない一方的なアイサツをしてくるアルバトロス、さらにワイアード、テンカウントと戦い、退けていくニンジャスレイヤー。バイク・アイアンオトメを駆り、ラオモト・カンに突撃する ニンジャスレイヤー(続く
が「ナイス!」と言っています。
緋莢
ネタバレ<見よヒョットコだ ヒョットコはセンタ試験と呼ばれる過酷な選抜試験からドロップアウトし 家を追われた十代の浪人生で構成された巨大なストリート・ギャング・クランである> ルールも良心もない彼らは、いつものように浮浪者を狩りを行おうとしますが…「テストに出ないよぉ」浮浪者を助けたのは、サカキ・ワタナベという名のヨージンボー。同じような境遇の者が助け合っているコミューンへと連れていきます。そこには、イチロー・モリタという偽名を使う男がいます(続く
が「ナイス!」と言っています。
緋莢
ネタバレ「あれはチャドーの奥義 グレーター・ウケミ!」 グラディエーターとの戦いで、ザイバツ・ニンジャたちの狡猾な作戦により、大型ジェットエンジン フルブーストをくらい、さしものニンジャスレイヤーも火達磨になって転がり、凄まじいダメージ!かと思いきや、物理的ダメージや熱エネルギーをタタミへと逃がすグレーター・ウケミ!を披露。 「キョートは時間の流れが遅い」というコトワザを詠んだのは、哲人剣士ミヤモト・マサシで それを表すかのような(続く
が「ナイス!」と言っています。
緋莢
ネタバレ「ああ…アレが…十尾だ!!」いよいよ、十尾登場。「計り知れねェ…ってのが量れるだけだ」九喇嘛がそう言うほどの、エネルギーの持ち主。マダラによって、五影は倒れているものの忍連合軍のメンツは健在。圧倒的な数の差でも、十尾、マダラ、オビトは全く問題にしていなくて。「お前に…天才だと言われたからだ…」そんな中、ナルトとヒナタを かばう形で、ネジが…ここで、あの時の〝落ちこぼれ”のセリフを変えて使ってくるとは。 そして、折れそうになったナルトを引き戻したヒナタ。ネジとヒナタのその様が この巻で一番印象に残りました。
が「ナイス!」と言っています。
緋莢
ネタバレ(奴は…まさか…イヤ…そんなバカなことが…)カカシの中で膨らむ疑惑。「てめーは…誰だアアァアア!!」ついに、ナルトの一撃が決まり、トビの仮面が割れて… その正体は、うちはオビト。連載当時、この正体判明の衝撃度はどの程度だったんだろう? (予想していた人が多かったのかな)個人的には、まとめて読んでいるので 「戦場のボーイズライフ」は何だったの…?と思いましたが。そして、うちはマダラと オビトの関係が回想で描かれますが…オビトがこうなっている原因となった あの場面、マダラの企みじゃないの?と思いましたが。
が「ナイス!」と言っています。
緋莢
ネタバレ「お前を変えられるのはもうオレじゃない だからせめて…この術を止めることがオレの今できること ナルトに託したことをないがしろにしないためにもな」イザナミでカブトを操り、穢土転生の術を解除することに成功。「お前がこれからどうなろうとおれはお前をずっと愛している」サスケに別れを告げるイタチ。綱手とダンのやり取りもそうですが 穢土転生って、精神的な意味では連合軍の方が有益だったんじゃないかな、と(続
が「ナイス!」と言っています。
緋莢
ネタバレ完結巻。(憎き敵将の首を見れば気も緩もう!隙も出来よう!魔人の如き竜王のことだ そうそう好機は訪れん…!間合いを計って 一撃で倒すのだぞ!) 自分の首を斬らせ、雷打倒の想いと共に正宗の腹心・飛竜に託した姜子昌。飛竜は毒を塗った短剣を雷に刺しますが…これで生き残るのだから、さすが主人公。 一方で、師真の弟・英真が和睦実現のために、五丈側が秘かに仕掛けていた謀反を潰したことで悲劇が…この辺は戦乱の世の常なのでしょうが、それでも辛かったです(続く
が「ナイス!」と言っています。
緋莢
ネタバレ「結局オレはお前に憎しみを与え里を抜けさせ…罪人にしてしまった…お前が正しい道を 歩いて行くことを願っていたのに…」サスケとイタチが遭遇。後悔の言葉をサスケに伝えるイタチですが あれで正しい道を、というのは無理がありすぎるような。まあ、サスケの性格もアレでしたし。 穢土転生の術を止めるために、イタチとサスケが共闘し、カブトと対決。「運命を決める術…これがイザナミだ」 写輪眼と瞳術の絡む戦いは、展開が複雑すぎて、自分の頭ではついていけません。 カブトの過去…ダンゾウこそ、卑劣様では?
が「ナイス!」と言っています。
緋莢
ネタバレ「自分を誰でもいいなんて言うあんな奴が…お前らを言いなりにさせてんのがガマンならねーんだ!」 四尾・孫悟空斉天大聖と会話し、九尾の名前が九喇嘛(くらま)だと知ったナルト。 「人間のお前がまさか本気で尾獣と友達になりてえなんて言うんじゃねーだろうーな!?」 と笑う孫悟空斉天大聖ですが、ナルトが本気だと知り、ある策を伝えます。そして、ついにナルトと 九喇嘛が力を合わせ、さらに他の尾獣たちとも対話を行います。一方の五影VSマダラ。5VS1でも 全くひけをとらないどころか、押しているマダラ、恐るべし…
が「ナイス!」と言っています。
緋莢
ネタバレ「うちは…マダラ!!」うちはマダラがついに登場。ただし、その目から穢土転生で口寄せされたというのが 分かり、「面をしている男は…いったい何者なんじゃ!?」という事に。「じ…次元が違う…」、「…神の…力か…」と忍たちが恐れるほど、巨大な隕石を落とそうとする マダラ。「まさか五影揃って…共に戦う日が来るとはな!!」そのマダラに対抗するため五影が集結。一方、ナルトとキラービーは、面をしている男・トビの元へ。「戦争の始まった今 名前などどうでもいい… マダラ…トビ…好きに呼べ」その正体が明かされるのはまだ先です。
が「ナイス!」と言っています。
緋莢
ネタバレ「ただちに西羌にもどる!!そしてこの男を竜王に渡してわびるのだ!!そもそも俺は竜王と争う気などなかった…!それをこの男が言葉巧みに俺や母上をたぶらかしたのだ!」 秦宮括、言いたいことも分かるけど、自分の愚かさを思いっきり露呈しているってことに気付かない辺り、もう救いようがありません。彼が不安に思っていた弟・秦公旦の方が 易々と甘言にのせられなかった分、立派だったと思います。 (続く
が「ナイス!」と言っています。
緋莢
ネタバレ「以前の智・練・五丈 三国による天下三分の状態と同じようにするのです その後 天命がいずれに帰するか…それはわたしにはわかりませぬ ですが人事を尽くすことにおり 天命もめた手中に引き込むこともできましょうぞ」部下の言葉に乗せられ、雷に反旗を翻す秦宮括と西羌。姜子昌の策略が見事に成功した訳ですが、秦宮括も雷に仕えていて 自分の器とか、国力が三分に値するかどうか、理解出来ないのか(続く
が「ナイス!」と言っています。
緋莢
ネタバレ「オレはもう…父さまの作った人柱力ではない」我愛羅が父である四代目風影と対峙。「お前に友ができたというのか!?」は父親として、相当にひどいセリフだと思いますが まあ、変化前の我愛羅しか知らないと当然か。というか、その変化前の我愛羅を形成したのは父親が原因なのですが(色々事情があったとはいえ)。それでも、我愛羅にとって、父親からの言葉を聞けたというのは救いだったのでしょうが(続く
が「ナイス!」と言っています。
緋莢
ネタバレ「仲間の皆が戦って苦しんでんのに何でオレに黙って隠す必要があんだ!?」、「この戦争はお前を守るための 戦争だからだ!」ナルトが外の異変に気づき、飛びだします。イルカが説得しようとしますが、勿論通じるはずもなく。まあ、イルカもどこかで止められないと分かっていたようで。キラービーに「ナルトを守ってやって下さい!!!」と頭を下げるイルカに、キラービーも「了解だ バカヤローコノヤロー!!」と返す場面がとても良かったです(続く
が「ナイス!」と言っています。
緋莢
ネタバレ「これは二代目火影の卑劣な術だ 死者を黄泉から呼んで縛る…お前らをここへ無理矢理 口寄せさせられた」 こう口にしたのは、自身も穢土転生によって口寄せさせられた二代目土影・無(ムウ)。第四次忍界大戦の 序盤は、この穢土転生によって口寄せさせられた者たちとの戦いがメインになります。初登場の金角・銀角は、雲に二つの光ありと言われるほどの強力な忍で、九尾に食べられるも、後に体内から出てきた際に、そのチャクラを持つようになったという反則のような力の持ち主(続く
が「ナイス!」と言っています。
緋莢
ネタバレ羅候との戦いに勝利した雷は、師真からの進言を得て、南征を決意。練が中心となっていた統一国家・南天を元の多民族国家に戻そうというのが狙い。「なりません!!そのような謀りごと…!!このわたしが断じて許しません!!」捕虜となっている羅候・邑峻が、子供を身ごもっているのを知った師真が人質として利用としようとするも、紫紋が拒否。まあ、こういう意見が聞き入れられるなんてことはなくて 人質として利用されるんだろうけど(続く
が「ナイス!」と言っています。
緋莢
ネタバレ六紋海。光り輝く四つの太陽が見え、出入り口は六つの海峡に限定、宇宙気流が三つの大江となって取り囲む厳しい場所。そこで、羅候と雷、銀河統一をかけて、ぶつかろうとしていた…数に勝る智の姜子昌が、機動戦ではなく砲撃戦で雌雄を決しようとしているのを見破る師真ですが、艦隊の横腹をさらす敵軍の姿に一部の兵士が我慢できなくなり、砲撃を しかけてしまい…智の大逆襲をくらい、大ピンチに陥る五丈軍(続く
が「ナイス!」と言っています。
緋莢
ネタバレいよいよ最後の戦いとなる第四次忍界大戦開戦。ただし、まだ完結まで15巻以上あるんですが。五大国に所属する隠れ里の忍と、鉄の国の侍からなる連合軍が対するのは トビ(うちはマダラ)&薬師カブト。「〝暁”のメンバー…そして元人柱力のメンバー、さらに元五影前任者達…そして…その他モロモロ名のあった手練達だ」薬師カブトの穢土転生により、かつての強敵だけでなく、味方まで蘇ります。(続く
が「ナイス!」と言っています。
緋莢
ネタバレ「これはですねェ…レコーディング作業中の仮タイトルなんですよねェ…スタッフの間で 流行ってた言葉で…そのままイキにしちゃいました!ヨロシク!」 レコーディングの待ち時間の麻雀に、いつの間にか参加している傀。その神出鬼没っぷりは 相変わらずですが、その口癖である「御無礼」が、シングルのタイトルになってしまうラストに 思わず笑ってしまいました。神出鬼没といえば、傀と雀荘で打ったことのある男の通夜にも 現れて麻雀をするという話があります。通夜に来た理由が最後に明らかになり 唸りました。本当、キッチリしてます。
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緋莢
ネタバレ(ああ…判ったぞ〝神の視点”だ 傍観者の私より上から見てるから この男は笑うンだ)不景気の影響で、廃業するマンション麻雀のマスター。傀の行う麻雀を見て、こんな想いを抱きます。傀の強さを上手く言い表しているな、と思いました。「〝黒いもの”を警戒なさい アナタは」霊感があるという人物から、そう助言された男が、傀に出会ってしまい…その末路は予想以上に悲惨でした。(四麻の怪物が三麻も強いとは限らない…!)三人麻雀は、四人麻雀とは勝手が違う。そこに一縷の望みをかけますが…まあ、それで勝てたら苦労はしないよなぁ、と。
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緋莢
ネタバレ(ポンされないのですね?ではツモアガらせて頂きます)、<堰本は驚いて顔を上げた ツモアガリ予告をされたのだ しかも考えの声で脳へ直接に>かつては、超能力少年だった 堰本。能力は無くなったはずが、相手の考えている声が聞こえたり、思念が見えるようになり 〝うす紫色”に光る牌が、堰本の鍵になってくるのですが… まあ、それで傀に勝てるほど甘くはなくて…堰本の脳へと響いた声は、はたして 幻聴だったのか、それとも傀の能力だったのか…堰本の末路からすると前者なのでしょうが 後者も、傀ならやりかねない…と思えます。
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緋莢
(何てこった!最悪の相手に出会っちまったつうのに笑ってるワ…俺!考えてみりゃ バブルの前から俺が顔を知ってるヤツって…傀だけだワ!) バブル編で登場した時は司法浪人だった須賀。この巻では、昼は派遣に登録、夜に金貸しのパシリ的なことを やっています。金を届けた先でマンション麻雀をやっており、そこに傀が… この巻からは「後(アフター)バブル編」と呼ばれていますが、やっている事はあまり変わらず。 (おっかねえ!けど…面白え!)久々に傀と麻雀をやって、そんな風に思ってしまう辺り 須賀もだいぶ毒されているなぁ、と
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緋莢
ネタバレ<自分たちの手を捨てて傀の手を潰す…点差がフラットだからこその連帯であった>傀の強さを知っていて、かつ強者だからこそ出来る連携は、見事でしたが、それで傀に勝てるはずもなく…安永も亡くなり、バブル編決着。前巻感想でも 書きましたが、迫力不足だと感じたのは変わらなかったです。それこそ、ムダヅモレベルのメンツでも出てこないと、となりますが、さすがにそれは無理か。 これは多分、麻雀をほとんど分からず、ストーリー(派手なものや、やや現実離れしたも等)を重視した読み方を自分がしていたので そう感じたのかもしれません。
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ネタバレ「先祖っから受け継いだネコのヒタイとはいえ やっぱ土地持ちが一番強えや!」 平成元年12月29日。日経平均終値が3万8915円87銭で 後にバブル経済の到達点といわれる戦後最高値をつけた日。神田神保町の土地をかけ、 ハコ割れ発生で終了、割れない限り永久東風戦、トビ終了時の持ち点がそのまま順位となる 麻雀が行われることに。代打ちとして、勿論、傀もいて、残りも傀と因縁のある相手ばかり… なのですが、現段階ではやや迫力不足かなぁ、と。もっとデカいものを賭けるなど スケールの大きな麻雀はこれまでにもありましたし。
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ネタバレ(あの男!所属不明の諜報員!暗号名〝人鬼”!?)副総理の視察に先立っての安全確認で、小笠原群島に出向く警視庁警備部の男。ミニコミ誌に秘境リゾートのレポート付写真を載せているアマ写真家という〝設定”で 宿泊する宿に不審人物と、傀が…警備部の男は、かつて大使や某国王子との麻雀で 傀と顔をあわせています。捨て牌を使った暗号で会話とか、そんなの有!?と思うのは 今更か。むしろ、東京に帰ってきた後、警備部の男が上司から告げられた出来事の方に !!?となりました。真相は…傀の正体同様、深入りしないのが吉なのでしょう。
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緋莢
ネタバレ「起きてしまった事 子供が見ていた事は変えられなくとも…起きていなかった事 見ていなかった事なら変えられるのですね?ではここから先を打たせていただきます」 亡くなった子供の霊に導かれて、傀が入った場所は双子の占い師のお店。 何とか運命を変えようとする姉妹に、傀が手助けすることで…かつて、幽霊相手に 麻雀を打って返り討ちにしている傀なので、こういう話があっても驚きません。 人鬼と言われる傀の顔が、この話だと、どこか優しく見えるのは、気のせいでしょうか? この作品には珍しく、心温まるエピソードでした。
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緋莢
ネタバレ 「ま いいや いっそ読み物風に書いちゃえ ただの日記だけど」マンション麻雀のマスターが、ミステリー小説風に書いた、とある日の出来事。常連客の3人に、黒服の客(傀)。近所では、半年前に一家3人殺人事件が起きていて…「3人の中の誰かが冗談ではなく殺人犯だったりしてい!…っぽい 出だしにはなったけど この後寝ちゃったんだよなァ」と、口にしたマスター。勿論、冗談のつもりだったのですが、彼が寝てしまった後に、ある人物の回想で 真実が明らかになり、そして…一風変わったミステリ風の話で、楽しめました。
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ネタバレ「八幡は市場を先読みするだけの株屋ではない 市場に心理戦を仕掛けて勝機を作る仕手筋だ」そして、及川は、心理戦とは「まずはこっちの考えを見破らせない事よ」と言い 傀と八幡の戦いは、「疑心を抱かせて暗鬼を生ませる…というやり方じゃな つまり そういうやり方同士の戦いが今回の見どころじゃ」と評します。〝幻想の共犯”という言葉も 興味深かったですし、及川の秘書・赤川が見出した及川と傀の関係性にも唸りました。 市場でいうところの〝神の手”、それが卓上だと傀になるという及川の言葉。 やはり人鬼という事なのでしょうか。
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緋莢
ネタバレ(ああ うるさい!江崎が入院中なら思うさま打てると思っていたのに 自分で江崎のヤジを妄想してしまうとは…!) 腹を刺された江崎に代わり、傀と卓を囲む後堂。苦労人ポジションだなぁ(そこが好きです)。今回の件、江崎が腹を刺されたのは、本当にトラブルだったのか。あいつなら、何らかの計画で…という展開でも別に驚きはしなかったので。 「出身も学歴も不明 資金力も謎…麻雀を打つというのも今回 初めて聞いたんじゃ」とあるビルで行われる高レートの麻雀。及川が興味を持つ八幡という相場師は、傀とどんな麻雀をするのか…
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ネタバレ「馬主を不愉快にさせた以上…二度とお呼びはないと思え」 米寿のご祝儀ということで、ベテラン代打ちで段取りがあったものの、急遽、一人が欠け、そこに傀が入った事で、予定が狂い…と思いきや。ぱっと見で、そうは分からなくても実は予定以上のものをいっていたという辺り、さすがです(とある試合巧者のレスラーが、相手すら 自在に動かすという逸話を思い出しました)傀をおびき寄せる賭場を作っていた江崎。が、腹を刺された江崎に代わり、後堂が卓を囲むことに。なんだかんだ江崎に振り回されてしまう後堂。この2人のコンビ、好きです。
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ネタバレ「つまり…だ 私の後釜としてどちらか1人を推挙するという事だよ(中略)私が個別に打った所感では 雀力互角!麻雀勝負が公平と見た!」定年退職する老教授が、2人の助教授相手に そう言って麻雀を行います。最初は助手が入っていたものの、大学内でトラブルが発生し、退出。 代わりに傀が入ります。これまで、様々なことを麻雀で決める勝負があったので 教授争いでも別に驚きはしませんが、にしても、このラストは…知らなかったとはいえ 迂闊にも人鬼(死神)をひきこんでしまったからかな?にしては、あまりにも悲惨すぎるか。
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緋莢
「儂のアイドルが出走すると聞きつけたもんでな 今日の傀も痛快じゃったわい!」 ある一門の後継者争いで、代打ちに選ばれた傀。 (ううむ…見事!鳴き時を過たずして鳴くべき牌を逃さず!)見物に来た 及川が思わず唸る高木という男。そのため、及川のテンションも上がり、牌確認のために 卓の周りをドタバタしたり、小躍りしたりします。「長寿の秘密はタニマチ活動じゃ 略してタニカツ」 こんな事を言ってる及川翁、マジで150歳ぐらいまで生きそうです。 7巻で、傀と卓を囲んだ元力士も登場。元気そうで何よりです。
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緋莢
ネタバレ(あ…あれ!?コイツ何も考えてねえ!?真っ暗だ!暗い!黒い!) 交通事故をきっかけに、相手の思考を読めるようになった男。 集中している相手からしか聞こえない、遠距離も駄目ということで、麻雀がちょうど良いという 結論に達した男が、傀と卓を囲んで…この「さとり」と、傀が病院で行われた麻雀(ある部屋の隣で 麻雀をやる面々はどうかしている)に参加する 「準備室A」は、共にラストが「世にも奇妙な物語」風で、とても好みでした 特に、「さとり」の方は傀の、「考えを読ませた…とでも?」というセリフがゾッとしました。
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ネタバレ「…低レベルの読み屋が生きたデコイとして座ってますから じきに獲物はかかるでしょう」 レートは5百円の5千・1万5千、東南回し専門(1ゲームが長くなることがある)の卓に傀が (判断材料さえ出揃えばもっと細かく読めるんだぜ?)傀相手に余裕ぶったのが運の尽き。痛い目をみることに… まあ、これまで傀と卓を囲んで来たメンツに比べれば、今回の男は、とても痛い目なんて 言えないでしょうが。傀の口にした〝低レベルの読み屋”、他のメンツは、自虐と 受け取ったようですが、多分そのメンツのことを指してるんじゃないかなぁ、と。
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ネタバレ「学校の勉強なら後堂の方が優等です でも試験の成績は私の方が上!教授の弱みを握ってたり カンニングの天才だったりなんでね私は!」土地売買に絡んだ金を渡しに来たが、目的の 人物がおらず、麻雀をやることになった後堂。しかし、金が入っているはずの鞄が 別のものになっており、江崎の到着を待つが…またしても何も知らない後堂さん。 冒頭に引用したことを江崎が言うのも分かる気がします。まあ、何も知らない方がスムーズに 進むこともあるし、と思いつつ、後堂さんに同情しちゃいます。
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緋莢
ネタバレ(人鬼の尻馬に乗れば無敵の2着!なのに今日の最弱の打ち手は…俺だ!)余命僅かな友人に頼まれ、1千万の軍資金で麻雀を打つことになった安永。その卓には 傀もいて…あっという間に1千万負けてしまい、絶不調の安永。傀に狙われる〝最弱の打ち手”に なってしまった安永ですが、ある思いつきを実行し、逆転します。 (阿吽の呼吸でいいトコ取りを狙ったり狙われたりしてるだけさ)コンビ打ちの相手には コンビ打ちを仕掛ける安永。傀と特に打ち合わせすることなく、それをやってしまうのが凄いです。
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緋莢
ネタバレ某新聞社の文化芸能部所属で、出世を諦め、家庭にも安らぎのない男の楽しみは高レートの麻雀。そんな男が傀と卓を囲むことになって…(傀って男はヘボか否か!?なんだか麻雀巧者がワケあって回りくどい勝ち方を 狙ってると思えて来たぞ)マスターが思った通り、傀には狙いがあって、それが ラストで明かされます。「強過ぎて負かした相手の運命までも変えちまう 誰相手だろうと そういう相性なのさ傀って男は」ここまで読んでいると、傀によって運命を変えられた相手が どれだけいた事か…と思ってしまいます。
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ネタバレ(オアシスの掟を破る者は獅子が許すワケがない!)ここでいう〝獅子”は勿論、傀のこと。その傀が生み出した〝オアシスシステム”で、生かさず殺さずで麻雀を行う面々。 しかし、そこに負け臭を敏感に感じ取る新規の客が現れて…サバンナの野犬、狩りの名手・リカオンの ようだとマスターに密かに評される男。そんな〝オアシス”を荒らす客に、傀が行ったことは…実にらしい結末。人間かすら怪しい傀にとって、それぐらいのコントロールなんて容易いことなのでしょう。あの男は、自分が新しい獲物になっているという事に気づかないんだろうなぁ…
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「字が汚な過ぎなんだよ どこをどうすりゃ〝ハンドル”が〝インド人”になるんだ」『現代麻雀』を開きながら、ボヤく安永。まさか、この作品で『ゲーメスト』のネタを見るとは…自分が手ひどくやられた腹いせに高レートのマンション麻雀の場所を密告する男。「負けて取られた金なんてもうどうでもいい!傀が取り調べられる姿を考えるだけで胸がスッとすらあ!」なんて喜々として、別のマンション麻雀に 向かうのですが…まあ、予想通りのオチなんですが、それでもニヤリとしてしまいました。 小物の思惑に、傀が易々と引っかかる訳ありません。
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緋莢
ネタバレ多目的商業ビル計画に絡むゴタゴタを麻雀で決着をつけることになり、そこに 及川と劉も絡むことに。五回放銃した者が負けという特殊ルールの麻雀。 及川が用意した代打ちは、傀…ではなく赤川という男。〝ツキがない”ことを利用し、相手の当たり牌を 放銃しないという、今回のルールにうってつけの男。「赤川は致命的なまでに勝負人ではない!」 という理由から、及川には推されていません。勝負は意外な形で決着。「魔は魔なりにスジを通すらしい 胸がキュンと なるのう」、ラストとの劉との会話での及川の言葉に思わず笑ってしまいました。
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緋莢
ネタバレ(だがその程度の腕前じゃ俺には勝てねえよ!翻弄してやるぜ!) ヤクザ相手の代打ちに、雀荘のマスターが採用したのは、与田という男。 アフリカ帰りで、現地の呪術師の弟子という噂もある彼ですが その実態は…この話のタイトルが「山師」という時点で、お察し。 傀相手に、冒頭に引用したモノローグしてる時点で、この作品じゃ フラグな訳で。まあ、与田よりも、彼を代打ちにしたマスターのラストが 悲惨でしたが…大学の元教授で、ニコニコと笑っていた男のように 傀とは打たないで、見物しているのが、一番楽しいし、無難なのでしょう。
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緋莢
(傀と組めば世界最狂タッグの出現!?) とあるヤクザの組長が、台湾系組織と揉めた仲介を劉大人に依頼。劉大人のもとで 働く江崎と後堂は、「台湾人の賭場で麻雀して来なさい どういう店か観察して 報告なさい…」と命令を受けますが、そこに傀も現れて…というのは いつも通り。台湾麻雀は17枚麻雀(花牌は春夏秋冬と梅蘭竹菊の8枚) こういう変則的な麻雀でも強い傀は勿論、 共闘じゃなくて、阿吽の呼吸というのを理解している江崎も流石。伊達に劉のもとで 仕事をしていないというところでしょうか。
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登録日
2009/04/30(5688日経過)
記録初日
2008/01/03(6171日経過)
読んだ本
12825冊(1日平均2.08冊)
読んだページ
3303192ページ(1日平均535ページ)
感想・レビュー
12731件(投稿率99.3%)
本棚
175棚
性別
年齢
43歳
血液型
AB型
職業
その他
現住所
東京都
URL/ブログ
http://plaza.rakuten.co.jp/hisaya24/
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ページ数300万ページ
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本当にありがとうございます。

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すぐに返信出来ない事が多いです。
申し訳ありません。
また、メッセージは基本、返信しません。

現在の本棚は以下の通りです。

「2011年ベスト」
「2012年各月ベスト」
「2012年上半期ベスト」
「2012年ベスト」単行本・文庫・マンガ
「2013年各月ベスト」
「2013年上半期ベスト」
「2013年年間ベスト」
「2014年各月ベスト」
「2014年上半期ベスト」
「2014年年間ベスト」
「2015年各月ベスト」
「2015年年間ベスト」
「2016年各月ベスト」
「2016年上半期ベスト」
「2016年年間ベスト」
「2017年各月ベスト」
「2017年上半期ベスト」
「2017年年間ベスト」
「2018年各月ベスト」
「2018年上半期ベスト」
「2018年年間ベスト」
「2019年各月ベスト」
「2019年上半期ベスト」
「2019年年間ベスト」
「2020年各月ベスト」
「2020年年間ベスト」
「2021年各月ベスト」
※1~5月は無
「2021年年間ベスト」
「2022年各月ベスト」
※5~7、9月は無
「2022年年間ベスト」
「2023年各月ベスト」
「2023年上半期ベスト」
「2023年年間ベスト」
「2024年1月ベスト」
「2024年2月ベスト」
「2024年3月ベスト」
「2024年4月ベスト」
「2024年5月ベスト」
「2024年6月ベスト」
「2024年上半期ベスト」
「2024年7月ベスト」
「2024年8月ベスト」
「2024年9月ベスト」
「2024年10月ベスト」
「マンガ大賞にノミネートされた事はないけど
お薦めのマンガ」




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