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2024年8月の読書メーターまとめ

Millet.K
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1079ナイス

2024年8月に読んだ本
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2024年8月にナイスが最も多かった感想・レビュー

Millet.K
ネタバレ“エルロイよりアガサ・クリスティを読むほうが好きになってきたようでね”(P251)お初の作家を事前情報なく読み始めたらこりゃオモロ〜ネロという名なのに茶トラな看板猫にまず射抜かれる。8作中クリスティ2作とミルン、ハイスミス既毒。邦訳出てないのもあってどうよ?との心配は杞憂。クリスティ【完全攻略】【入門講座】の生々しい記憶が味方になった。マイクロチップからバレる?は考えすぎだったが、チャーリーの正体と、騙り手ものから導き得るオチに目星がつき満足。ラスト『羊たちの沈黙』っぽいけど…毒毒度:5 おあと5349冊
が「ナイス!」と言っています。

2024年8月にナイスが最も多かったつぶやき

Millet.K

◼️図書館長の遺影とともに杖突峠を越え中馬街道へ。足助、多治見、瀬戸、明智…暑さで有名な地方だけど町なかを流れる川に涼を感じる◼️レトロ物件たんまりでしたが、たまにはキレイなものをとモザイクタイルミュージアムへも◼️2024年7月の読書メーター 読んだ本の数:8冊 読んだページ数:2098ページ ナイス数:774ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/200370/summary/monthly/2024/7

◼️図書館長の遺影とともに杖突峠を越え中馬街道へ。足助、多治見、瀬戸、明智…暑さで有名な地方だけど町なかを流れる川に涼を感じる◼️レトロ物件たんまりでしたが、たまにはキレイなものをとモザイクタイルミュージアムへも◼️2024年7月の読書メーター 読んだ本の数:8冊 読んだページ数:2098ページ ナイス数:774ナイス  ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/200370/summary/monthly/2024/7
nagatori(ちゅり)。
2024/08/02 06:04

いいなあ!(すみません、途中で切れました)

Millet.K
2024/08/02 08:36

nagatori(ちゅり)。さんありがとう。モザイクタイルミュージアムはオススメです。体験工房も開催されてました。明知鉄道とセットもありかもですね。

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2024年8月の感想・レビュー一覧
8

Millet.K
“画家は長生きしなければ”(スコット「陽だまりの中の血」)画廊編のあと読むつもりが忘れた頃しれっと図書館に入っていた。マレルと編者ブロック既毒。画家のボッシュが出演コナリー、考古学って何?どんでんディーバーとTブラック。ファザコン炸裂オーツ「美しい日々」ローザン版コレクター「グレートウェーブ」ワインマン「ビッグタウン」が好み。【日本の夏は、やっぱり怪談】イベントとは無関係と思いきや意外と人間怖ぇえ想像力怖ぇえ的なアンソロジイかも。大方の絵画があまり好みではないというのは小声で。毒毒度:4 おあと5346冊
Millet.K
2024/08/28 15:32

“その日のトラウマで食欲がなかったが、なにか食べなければと思い、ホテルの食堂にもどって、チキン・サンドとシャブリを注文した。自分の部屋へ持って帰るつもりだったが、そこまでたどりつけなかった。ファン・ドールンの部屋とあの日記がさし招いて”(マレル「オレンジは苦悩、ブルーは狂気」P255)少なくとも3度目の再毒。モデルは明らかにゴッホ。オーツのはバルテュス。実在画家が実名登場する作品も。リー・チャイルド「ピエール、ルシアン、そしてわたし」はルノアール逝去直後の話。Nクリストファー「扇を持つ娘」にはゴーギャン…

Millet.K
2024/08/28 15:33

“今夜はグレゴリーの好物の牛肉のブルゴーニュ風煮込みをこしらえることにしていた。マッシュルームとタマネギを刻んで、ベーコンを湯通ししてたら、丁寧に角切りにしたテンダーロインを焼いて、その肉汁とコーンスターチでお手製のグレイヴィー・ソースを仕立てるつもりだった”(Jサントロファー「ガス燈」P460)体調がすぐれないポーラに優しい夫が特製のお茶を用意してくれる。お返ししなくちゃね。ポーラの造形が◎。超有名画家夫婦の“期待はずれの娘”と、成功だけ無縁の芸術家との結婚。

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Millet.K
“象徴を聚めた迷路”(あまたの叉路の庭)言うなれば想像力の問題。想像力は現実を侵食する。想像力豊かな子どもは時に痛ましいブラックウッド「古い衣」。運命の男とは?「薄紫色の〜」「紫檀の扉」。精神科医作「死んだ女」と精神分析医作「宇宙を駆ける男」が意外にも(失礼)オモロ。怪奇幻想と映像は切り離せないと再確認コッパー、ゆらぐ世界ブッツァーティ。迷路2題エイクマンと引用作ボルヘスが◎。【日本の夏は、やっぱり怪談〈其の三・和洋折衷編〉】4冊め。黒々しい装画が続いたので気持ち白ベースのを。毒毒度:4 おあと5347冊
Millet.K
2024/08/25 11:52

“冬には卵の値が上がる。肉や豚の塩漬け、砂糖、珈琲豆と交換できるだろう”(P198)“生きてくれ、ひとよ。ひとが滅べば、おれたちはまた狼になってしまう”(P203)痩せ馬と乳を出さない牛、荒くれ者の夫と息子。食べ物を用意し続けねばならないばあさんは、体の調子が悪くてもその日町へ出た。帰りに近道をしようとして疲れ果て、穀物袋を背負ったまま雪の中で静かに死んだ。飢えた飼い犬たちはその死を見届け…ある女の一生。シャーウッド・アンダーソン「森のなかの死」。ジャック・ロンドン作品が思い浮かぶのは雪のせい?獣のせい?

Millet.K
2024/08/25 11:53

“夕食がテーブルに用意され、妻はいつものように席に着き、料理も皿に盛り付けられていたんです。妻も食べましたが、動きはいちだんと鈍くなっていて、飲み込むのに苦労しているのが” “花が飾ってありましたが、花とも異なるやけに甘いにおいがしていて、それを深々と吸い込んでからは、ポークチョップとポテトの料理が喉を通りにくくなってしまいましてね”(ケラー「死んだ女」P218)妻が死んでいるように思えてならない。だが義母も医者も葬儀屋も信じてくれない。男はついに決心する…精神科医が症例を元に書いたという異常心理もの

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Millet.K
《怪奇小説の世紀》に活躍した女流選イギリス編。装幀装画そして訳にも少々古さを感じるが意外や意外ゼロ年代邦訳刊行。表題作は幼少期の彼女を見初めた邪悪が成長を待ち迎えに来る話と読んだ。萩尾望都「ポーの一族」でポーツネル男爵がシーラを妻にしたみたいな。レ・ファニュの姪と認識していたブロートン、正しくは義姪だそうな。アメリカ編に比べ全体の訳はギリ許容範囲だが「Clairvoyance」には「超能力」ではないもっと雰囲気ある邦題が欲しいかも。子どもの幽霊がセツないノヴェッラ「仲介者」◎。毒毒度:3 おあと5348冊
Millet.K
2024/08/21 15:54

【日本の夏は、やっぱり怪談〈其の三・和洋折衷編〉】3冊め。 (収録作品)ローダ・ブロートン「鼻のある男」、イーディス・ネズビット「すみれ色の車」、ルイザ・ボールドウィン「このホテルには居られない」、D・K・ブロスター「超能力」、ヘンリエッタ・D・エヴェレット「赤いブラインド」、アミーリア・エドワーズ「第三の窯」、キャサリン・ウェルズ「幽霊」、メイ・シンクレア「仲介者」

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Millet.K
ネタバレ“エルロイよりアガサ・クリスティを読むほうが好きになってきたようでね”(P251)お初の作家を事前情報なく読み始めたらこりゃオモロ〜ネロという名なのに茶トラな看板猫にまず射抜かれる。8作中クリスティ2作とミルン、ハイスミス既毒。邦訳出てないのもあってどうよ?との心配は杞憂。クリスティ【完全攻略】【入門講座】の生々しい記憶が味方になった。マイクロチップからバレる?は考えすぎだったが、チャーリーの正体と、騙り手ものから導き得るオチに目星がつき満足。ラスト『羊たちの沈黙』っぽいけど…毒毒度:5 おあと5349冊
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Millet.K
“妄想じゃない。幽霊なんです”(成り行き P89)《怪奇小説の世紀》に活躍した女流選アメリカ編。対をなす英国編『鼻のある男』の前に「黄色い壁紙」で有名なギルマン収録の此方を手に取った。なんとなく古さを感じさせる装幀だが、意外や意外ゼロ年代に編まれている。レベッカ的要素が見え隠れ「幻覚のような」「ざくろの実」は一人称ということもあり不穏さいやが応にも増す。後者の真相は一体?! 但しこのジャンルだからこそ日本語での表現にもっと細やかさが欲しい。可能なら別の機会に新訳で読みたいかも。毒毒度:3 おあと5350冊
Millet.K
2024/08/18 12:08

【日本の夏は、やっぱり怪談〈其の三・和洋折衷編〉】2冊め。

Millet.K
2024/08/18 12:08

(収録作品)シャーロット・パーキンズ・ギルマン「揺り椅子」、メアリー・ウィルキンズ・フリーマン「壁にうつる影」、ゾナ・ゲイル「新婚の池」、ウィラ・キャザー「成り行き」、イーリア・ウィルキンソン・ピーティー「なかった家」、エレン・グラスゴー「幻覚のような」、メアリー・ハートウェル・キャザーウッド「青い男」、イーデス・ウォートン「ざくろの実」

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Millet.K
“痛みを一切感じない人はある意味で不死なのかも”(火中の足 P57)此方と彼方、生き死にの境は? 家族不全「雪解け」季節の終わり「ポップとミンゲル」少年捜索に取り憑かれる日常「幸せでいっぱい」転回点「いつかあるとき」シーラッハかと「トロワ・サパンへの執着」もしあの時「地滑り」哀しき曲馬団「チューリップ男」。戦争の影濃い表題作と「結婚式の客」「旅立ち」…淡々と不穏。安定のコワ哀しさが癖になる。第2弾もどんぴしゃの装幀装画。【日本の夏は、やっぱり怪談】〈其の三・和洋折衷編〉1冊め。毒毒度:5 おあと5351冊
Millet.K
2024/08/16 18:25

“さあ、食事にしよう” “妻は冷蔵庫からソーセージとハムと塩漬けキュウリののったプレートとポテトサラダのボウルをだして並べた。パンはきれいな編みかごに入れてすでにテーブルにのせてあった。テーブルクロスはリネンのように見える蠟引き布で、色とりどりの三角旗をかかげた小さな船の図があしらってあった”(雪解け P8)あの子は死んだと思いたかった、それは罪? あの子の靴と服だったけれどあの子の顔は確認できていない。あの子が無事にわたしたちを殺しに来れるように今度こそ扉を開けておかなくちゃね…家族不全。

Millet.K
2024/08/16 18:26

“いいソーセージだったのよ。仔牛のレバーペーストを詰めたソーセージだったんだから。125グラムで50ペニヒもしたのよ。おまけに食器棚に置いてあった袋には、リンゴが2個とバナナが1本とプフェッファーヌスをいくつか入れておいた。好きなときに食べてかまわなかったのに”(ポップとミンゲル P25)万霊節の前日に起きたできごとが少年視点で淡々とつづられる。子ども時代の終焉。プフェッファーヌスはドイツの焼き菓子。胡椒、ナツメグ、シナモンなどのスパイスが効いている。ゲーテの好物だったとも。

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Millet.K
“見せかけの巧さ”(P30)イベント中の怪奇幻想系数冊を積み置きながら思わず手を出した。クリスティ初心者に優しい入門講座の体で、コアなファンをくすぐりそうな情報も満載。こんなんオモロいに決まってるがな。じつは今春、シリーズ2巡め突入に際し霜月蒼『完全攻略』を手に取ったばかり。この際だから創元版での3巡めを目指さぬわけにはいかなかろう。とりあえず未毒ノンシリーズから『謎のエヴァンス』『シタフォードの謎』そしてハヤカワ版と異なる!?『三幕の悲劇』を読まないと…毒書人生の終盤大忙しの予感がする。おあと5352冊
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Millet.K
“あの美しくて愛しくて忌々しいロンドン”(事実を、事実のすべてを、なによりも事実を P266)【日本の夏は、やっぱり怪談〈其の二・洋編〉】2冊めにしてラスト。ようやくレビュに至る魔都倫敦幽霊譚集。とくに女流が印象に残った。書簡形式の引用作は文面に当時の風俗が垣間見れて愉しい…尤も結末は何とも。作者ブロートンはさすがレ・ファニュの姪。実在する幽霊物件&見目麗しい邪悪もお約束。女性に不実な医者どものうち「ハートフォード~」が意外な終わり方。聖夜編のような並びへの不満は生じなかった。毒毒度:3 おあと5353冊
Millet.K
2024/08/08 13:21

“テーブルには真ん中にブランデー用デキャンタが置かれ、それを挟んでコーヒー・サイフォンと葉巻箱が並ぶ。これらの嗜好品をバークはことさら気に入っている。世界と人間界はバークを愉しませてくれるもので溢れているが”(レティス・ガルブレイス「降霊会の部屋にて」P207)野心家の産科医バーク。『青春の蹉鉄』あるいは『陽のあたる場所』的な展開はお約束。

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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2012/03/21(4634日経過)
記録初日
2004/04/04(7542日経過)
読んだ本
3590冊(1日平均0.48冊)
読んだページ
1221888ページ(1日平均162ページ)
感想・レビュー
3138件(投稿率87.4%)
本棚
20棚
自己紹介

海外ホラー、ミステリ、SF主食の異形読み。
1999年「死ぬまでに10000冊の毒書」を宣言、
年間250冊を読みすすめるも途中7年の沈黙。
2012年、読メ登録とともに復活を果たす。
短編好き。アンソロジストに憧れを抱く。
紙本主義。装丁など本の佇まいにこだわる。
版ヅラやノンブル位置にキビシイ「組版警察」
密林のドイヒー画像が許せぬ「書影警察」
プラクティス好き「試走警察」

三一書房『サイコミステリーベスト100』を
2019年6月、30年がかりでコンプリート。
2020年11月「おあと6000冊」達成。
2023年3月プロフィール更新。

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